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【業界研究】メーカー業界の種類や魅力を紹介!現状や将来性も解説

メーカー業界に対して、「身近な商品、好きな商品に関する仕事ができる」「安定している」というイメージを持っている就活生は多いのではないでしょうか。このようなイメージがあるため、メーカー業界は就活生に高い人気を誇る業界の1つです。

しかし、メーカー業界には食品メーカーや飲料メーカー、自動車メーカー、鉄鋼メーカーなど様々な種類があります。イメージしづらい企業もあるはずです。

そこで、今回はメーカー業界の種類や魅力を徹底解説していきます。この記事を読めば、メーカー業界の現状や将来性がわかるようになること間違いなしです。

メーカー業界とは?

メーカーとは「もの(製品)」を作っている企業のことです。

製品は食品や飲料、衣服、薬などの身近なものから、鉄鋼や精密機器といった専門的なものまで様々です。

製品の種類が多い分、企業数も多く、メーカー業界は日本のGDPの約2割を占めています。

メーカー業界の種類4つ

メーカーがものを作ることを「ものづくり」と言います。

メーカー業界はものづくりの工程の違いによって、以下の4つに分類することができます。

  1. 素材メーカー(上流工程)
  2. 部品メーカー(中流工程)
  3. 加工メーカー(下流工程)
  4. 総合メーカー

①素材メーカー(上流工程)

まずは、ものづくりの上流工程を担っている素材メーカーです。素材メーカーは、製品の元となる原材料を開発・加工し、他メーカーに提供しています。

例えば、自動車部品となる鉄鋼製品の元を製造している鉄鋼メーカー、トイレットペーパーやティッシュペーパーといった紙製品の原材料を加工しているパルプメーカーなどがあります。

このように素材メーカーがいなければ原材料がなく、どのような製品も作ることができません。そのため、素材メーカーの存在は重要です。

②部品メーカー(中流工程)

続いて、ものづくりの中流工程を担っている部品メーカーです。部品メーカーは、素材メーカーが作った原材料から製品の一部を製造しています。

例えば、スマートフォンやパソコン、テレビなどの電子機器の元となる電子部品を製造している電子部品メーカーがあります。

また、エンジンを始め、エアバックやブレーキ、シートベルトなど多くの部品からできている製品の1つに自動車があります。この自動車の部品を製造している自動車部品メーカーも重要な部品メーカーです。

③加工メーカー(下流工程)

ものづくりの下流工程を担っているのが加工メーカーです。加工メーカーは、素材メーカーが作った素材や部品メーカーが作った部品を組み立て、最終製品を製造しています。

例えば、電子部品から電子機器を製造する家電メーカー、自動車部品から自動車を製造する自動車メーカーが加工メーカーにあたります。また、衣服を作っているアパレル、食品を作っている食品メーカーも加工メーカーです。

私たちの身近なところにあるもののほとんどが最終製品ですよね。そのため、最終製品を作る加工メーカーは素材メーカーや部品メーカーと比べると知名度が高いです。

④総合メーカー

最後に総合メーカーです。総合メーカーは素材メーカー・部品メーカー・加工メーカーの役割を全て担っています。つまり、原料の調達から最終製品の製造まで、全ての工程を行っています。

大手の化粧品メーカー医薬品メーカーは総合メーカーなことが多いです。

メーカー業界の業種5つ

メーカー業界はものづくりの工程による分類だけでなく、何のものづくりをしているかでも分類することができます。

今回は、5つの製品を製造しているメーカー業界をご紹介します。

  1. 食品メーカー
  2. 家電メーカー
  3. 化粧品メーカー
  4. 自動車メーカー
  5. ハウスメーカー

①食品メーカー

まずは衣食住のうち、「食」を担っている食品メーカーです。食品メーカーは総合商社や専門商社、農家などから原材料を調達し、食品を製造して消費者に届けています

食品は様々な種類があり、その種類ごとに食品メーカーは存在しています。

例えば、調味料のマヨネーズを作っている調味料メーカーのキューピー、牛乳やヨーグルトといった乳製品を作っている乳製品メーカーの森永乳業、菓子のチョコレートを作っている菓子メーカーの明治などです。

「水と生きる」というキャッチコピーで有名な酒類・飲料メーカーにあたるサントリーも、食品メーカーの1つです。

②家電メーカー

続いて家電メーカーです。家電メーカーは電子機器の開発、生産、販売を行っています。日本の家電メーカーの製品の品質はとても高く、世界中から人気です。

具体的な家電メーカーの企業名を出すと、オーディオ機器やゲーム機器が強みのソニー、ナノイー技術を持つパナソニック、プラズマクラスター技術を持つシャープ、「霧ヶ峰」というエアコンが有名な三菱電機、省エネ性能が売りの商品が多い日立製作所などがあります。

③化粧品メーカー

化粧品を開発し、製造と販売しているのが化粧品メーカーです。

資生堂花王など、大手の化粧品メーカーは自社で製品の企画から製造、販売までを一貫して行っています。

その一方で、中小の化粧品メーカーの場合は製造のみを行っていたり、販売のみを行っていたりします。

④自動車メーカー

自動車を製造、販売しているのが自動車メーカーです。日本には様々な自動車メーカーがあり、それぞれに特徴があります。

トヨタ自動車はレクサスという高級車からコンパクトカー、ファミリーカーまで、車種が豊富です。そして、電気自動車やハイブリッド車といえば日産自動車があります。ホンダはミニバンなど、家族向けの自動車が人気です。

⑤ハウスメーカー

前述してきたメーカー業界と比べると、ハウスメーカーはイメージしづらいのではないでしょうか。

しかし、ハウスメーカーは家づくりにおいて欠かせません。ハウスメーカーが自社の生産設備を用いて注文住宅を建てているためです。

ハウスメーカーといえば、「家に帰れば積水ハウス」というCMが有名な積水ハウス三井ホーム住友林業などがあります。

メーカー業界の職種5つ

ここでは、メーカー業界に存在する5つの職種についてご紹介していきます。

  1. 営業
  2. 資材調達・購買
  3. 企画・商品開発
  4. 基礎研究
  5. 品質・生産管理・メンテナンス

①営業

各メーカーで製造された製品の売り込みを行うのが営業です。文系でも理系でも就けます。

素材メーカーと部品メーカーの営業であれば、原材料としての素材や部品を求めている加工メーカーに売り込みを行います。

加工メーカーの営業は商社や小売業界に自社製品を売り込みます。加工メーカーが消費者に直接営業することはあまりありません。

②資材調達・購買

製品の原材料を国内外の企業から買い付けているのが資材調達・購買です。文系でも理系でも就けます。

資材調達・購買がいなければ製品は作れないため、メーカーにおいて重要な職種です。

③企画・商品開発

企画・商品開発では新しい製品の提案を行っています。常に消費者の需要にアンテナを張り、企画・開発しています。文系でも理系でも就けます。

企画・商品開発に就くと、自分が考えた製品が世の中に出ることもあり、やりがいにつながります。そのため、就活生から人気な職種です。

④基礎研究

文系よりも理系の人がメインの職種が基礎研究です。

基礎研究では新しい製品を開発するための研究や既存製品の改良を行っています。

⑤品質・生産管理・メンテナンス

品質・生産管理・メンテナンスはものづくりにおいて欠かせない職種です。

品質担当は、製造した製品の中に不良品がないか品質をチェックしています。品質担当が出荷前の最終チェックを行っているわけですね。

資材管理は、商品や原材料などの資材を管理しています。例えば、製品の生産計画から資材の調達量を計画したり、購入する資材の納期や価格を確認しています。

メンテナンスは、製品を作っている工場などにある機械やシステムの点検・修理を行っています。

メーカー業界の現状と将来性

メーカー業界に就職したい就活生が知っておくべきなのがメーカー業界の現状です。また、現状だけでなく、メーカー業界の将来性も気になるのではないでしょうか。

メーカー業界の現状と将来性についてお届けします。

  1. グローバル展開の動き
  2. オープンイノベーションの推進
  3. デジタルシフトへの取り組み

①グローバル展開の動き

まず、メーカー業界にはグローバル展開の動きがあります。国際市場を開拓していたり、生産拠点を海外に移しています。

この動きが起きているのは、日本国内の市場が少子高齢化によって限界を迎えているためです。縮小していくことが予想される日本国内の市場向けに製品を作るよりも、国外に目を向けて販路を拡大する必要があります。

また、生産拠点を海外に移すことで製造コストと輸送コストの削減につながります。

②オープンイノベーションの推進

メーカー業界ではDX(デジタルトランスフォーメーション)を導入するため、つまりデジタル化するため、オープンイノベーションが推進されています。

メーカー業界でDX化が進むと、顧客のニーズをAIが解析してくれるなど、生産性や品質の向上が期待できます。

オープンイノベーションとは、製品を開発する際に必要な技術や知識を自社のみでまかなうのではなく、他社や研究機関から取り込むことです。DX推進に役立つ手法として活用され始めています。

メーカー業界のオープンイノベーションの推進例として、花王が名古屋大学発のベンチャー企業であるヘルスケアシステムズと「皮脂RNA」を活用した郵送検査サービスの共同開発が挙げられます。

③デジタルシフトへの取り組み

メーカー業界がオープンイノベーションを推進していることからもわかるように、メーカー業界はDX化を図っています。そのため、デジタルシフトへの取り組みを行っています。

その代表例が、製品を製造する過程へのIoTの導入です。IoTを導入することで、製品を製造している機械や設備などがネットワークで繋がれ、遠くから製品の状態を調べることができます。

工場の生産スピードが上がるとともに、安定した品質の製品が製造されます。

メーカー業界の魅力3つ

初めに、就活生のみなさんはメーカー業界に対して「身近な商品、好きな商品に関する仕事ができる」「安定している」というイメージを持っているのではないかと述べました。どちらもメーカー業界に魅力を感じるイメージですよね。

実際のメーカー業界の魅力を3つご紹介します。

  1. 自分の携わる製品が形になる
  2. 市場規模が大きい
  3. 福利厚生が充実している

①自分の携わる製品が形になる

やはり、メーカー業界の魅力は自分が携わった製品が形になことです。一から自分が作ったということは大きなやりがいにつながります。

製造過程ではなく、企画出しの段階に携わっている場合も、自分の企画が当たって製品ができたら達成感を感じるでしょう。

②市場規模が大きい

製造業は日本のGDPの約2割を占めていて、国内生産額は1位です。このように、メーカー業界は市場規模が大きいことも魅力になります。

市場規模が大きいため、1つの製品を作るのに多額の資金が使われています。そのため、大きな仕事に関わる機会を掴める可能性も高くなるわけですね。

③福利厚生が充実している

最後に、メーカー業界は福利厚生が充実しています。住宅手当・家賃補助・食事補助・特別休暇・育児休業・介護休業など、様々な福利厚生があります。

例えば、多くのメーカーが年間休日が120日以上です。メーカーは有給休暇も取りやすいため、有給休暇を合わせると年間で130〜140日の休みがあります。

就活の軸にワークライフバランスを掲げている就活生には、メーカー業界がぴったりですよ。

メーカー業界の知識を深めて納得のいく就活にしよう

就活生に大人気なメーカー業界を、「ものづくりの工程の違い」「製造している製品の違い」で分類しました。メーカー業界の中にも様々な企業があることがわかったと思います。

また、メーカー業界に存在する職種やメーカー業界の現状と今後についても解説しました。メーカー業界に対する理解が深まり、働くイメージがついたのではないでしょうか。

メーカー業界は知れば知るほど魅力に溢れています。この記事を参考に、メーカー業界の知識を深め、納得のいく就活にしてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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