就職活動の一環であるインターンシップでは、実際の職場環境で働く経験ができます。しかし、参加する前に服装についても考えましょう。
この記事では、インターンシップの服装について、スーツの選び方から着こなし方、そして避けるべきNG例まで詳しく解説します。適切な服装で印象を高め、インターンシップを成功に導きましょう。
キャリアアドバイザー 富樫
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーを担当。新卒ながら会社説明会の運営や司会も積極的に兼任しており、就活生のファーストキャリアを重要視したアドバイスを行う。
インターンシップとは
インターンシップは、学生が業務を体験し、企業文化や働き方を学ぶ短期の職場体験プログラムです。選考前の試験的な段階で、リアルなビジネスの現場を直接体験できます。
実際の内容や開催期間についてまずは抑えましょう。
①インターンシップの内容
インターンシップは企業が就活生向けに実施するプログラムです。自社のビジョンや業務内容を具体的に示し、職場環境を先取りして体験する機会を提供します。
実際に業務を経験することで企業の日々の運営を垣間見られるため、関心を持つ業界や職種の現実を理解し、自身のキャリアパスを考える機会にもなりますね。
また直接的な業務経験を通じて、自分がどのようなスキルを持っているのか、これから何を学び、何を改善すべきなのかについて深く理解できます。
②インターンシップの時期
インターンシップの開催時期は企業により異なりますが、一般的には夏(6月から9月)と秋冬(11月から2月)に集中して開催されます。学生が長期休暇を利用でき、かつ企業側も新入社員の採用活動を本格化するため選ばれやすいのです。
ただしこれは一般的な傾向に過ぎません。中には春にインターンシップを開催する企業もありますし、年間を通じてローテーション制でインターンシップを開催している企業も存在します。
企業ごとに採用戦略が違うぶん、インターンの時期も前後します。興味のある企業については、早めにインターン情報をチェックしておきましょう。
インターンシップの服装3種類
インターンシップでは適切な服装を選ぶことが重要ですが、企業の業種、企業文化により、求められる服装は大きく異なります。
このセクションでは、一般的なインターンシップで推奨される以下の3つの服装タイプについて解説します。
- スーツ
- 服装自由・私服
- 動きやすい服装
①スーツ
スーツは、就活生がインターンシップで最もよく選ぶ服装の1つです。一般的なオフィスワークを体験する場合や、正式なビジネスの場に参加するならスーツがおすすめ。
しかし、単にスーツを着るだけではなく、その選び方や着こなし方にも注意が必要です。スーツのサイズ感や色、素材感などが適切でなければ、逆に不適切な印象を与えてしまいます。
事前に確認し、適切なスーツを準備しましょう。
②服装自由・私服
一方、全ての企業がビジネススーツを要求するわけではありません。スタートアップやクリエイティブ業界など、カジュアルな服装が許容される場合もあります。
しかし、「服装自由」や「私服」が許容される場合でも、自分自身を適切に表現し、かつ尊重の意を示す服装を選びたいもの。あくまで、ビジネスの場であることを忘れないようにしましょう。
シンプルできれいめのカジュアルウェアを基本に、オーバーサイズの服や派手なプリント、露出の多い服は避けた方が無難です。
靴や鞄、アクセサリーについても派手でないものを選び、全体のバランスを考えてコーディネートしましょう。
③動きやすい服装
一部のインターンシップでは、オフィスワークだけでなくフィールドワークや実験、工場見学など、動きやすさが求められる活動が含まれることもあります。こうした場合は、動きやすい服装が推奨されます。
とはいえ、カジュアルすぎる服装は避けるべきです。ポロシャツやスラックス、フラットシューズなど、きちんとした印象を与えつつも機能性を備えたアイテムを選ぶと良いでしょう。
安全性も考慮に入れましょう!工場見学や実験がある場合、安全靴などを事前に用意しておく必要が出てきます。
インターンシップのスーツの選び方
インターンシップでビジネススーツを着用する際、その選び方は非常に重要となります。特に初めてスーツを購入する場合、リクルートスーツの選択は無難でしょう。
ここでは、インターンシップに適したスーツの選び方について、以下の3つの観点から解説していきます。
- 色は黒・紺・チャコールグレーがおすすめ
- 無地の柄を選ぼう
- 【男性向け】おすすめのネクタイ
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①色は黒・紺・チャコールグレーがおすすめ
インターンシップに向けてスーツを選ぶ際、最初に考えるべきはその色でしょう。ビジネスシーンにおける最も無難な色は、黒、紺、そしてチャコールグレーです。
黒はフォーマルな場に最も適しており、どんな状況でも浮かない万能色です。紺はビジネスの場でも定番の色で、落ち着いた印象を与えつつ、黒ほど堅苦しくはありません。
チャコールグレーは黒よりも柔らかい印象を与え、紺ほどカジュアルではないため、ビジネスの場に適した中間的な色です。
これらの色は他の多くの色と合わせやすいため、シャツやネクタイの色を選ぶ際の自由度も広がるでしょう。
②無地の柄を選ぼう
スーツの柄について最も無難な選択は無地です。無地のスーツは場面を選ばず活用でき、組み合わせるシャツやネクタイの選択肢を広げられますよ。
チェック柄やストライプ柄のスーツも存在しますが、インターンシップのようなビジネスシーンでは無地のスーツが最も安全な選択となります。
特に、インターンシップでは多くの人に初めて会う機会が多いため、清潔で落ち着いた印象を与える無地のスーツを選ぶことがおすすめです。
③【男性向け】おすすめのネクタイ
ネクタイはスーツスタイルにおける重要なアクセント。男性の場合、色と柄の選択が特に重要で、最適な選択は紺・えんじ・黄・グレーの色と、無地やストライプの柄です。
紺色のネクタイは最も無難な選択で、どんな色のスーツにも合います。えんじ色はビジネスシーンに適した落ち着いた色味で、品格と信頼性を表現します。黄色は明るさと活気を与え、グレーは落ち着いた印象を与えます。
柄については、無地やストライプが最も無難です。無地のネクタイはどんな状況でも自然に馴染み、ストライプ柄はビジネスシーンにおけるクラシカルな選択です。
インターンシップのスーツの着こなし方
正しいスーツの着こなしは、インターンシップでの好印象を形成するために不可欠です。適切な着こなしは信頼感を与えます。以下では、男性と女性それぞれのポイントについて詳しく解説します。
【男性向け】スーツの着こなし方
男性のスーツスタイルは細部にまで気を配ることが求められます。以下にその具体的なポイントをいくつか紹介しましょう。
まず、シャツの第一ボタンを留めることが基本です。これはビジネスマナーの一部であり、整った印象を与えます。また、スーツの袖からシャツの袖を少し出すことで、スーツとシャツのバランスを保つことができるでしょう。
次に靴下ですが、靴の色に合わせて長いものを選ぶのが一般的です。これは裾から見える際の統一感を保つためで、特に座る時には見え方に注意しましょう。
最後に、シャツの襟についてですが、レギュラーカラーやワイドカラーが一般的で、スーツとの相性も良く、洗練された印象を与えます。
【女性向け】スーツの着こなし方
女性のスーツスタイルもまた、詳細なルールが存在します。以下で、女性のスーツを着こなす基本的なポイントを紹介しましょう。
シャツについては、第1ボタンを留めるのが一般的です。また、シャツの襟はレギュラーカラーまたはスキッパーカラーが適しています。
ジャケットのボタンは全て留めることで、整った印象を与えます。また、スーツの袖からシャツの袖を出さないように注意しましょう。女性の場合、シャツの袖を出さずに、ジャケットの袖が適切な長さになるように調整するのが一般的です。
スカートのウエスト位置は骨盤の少し上が理想的です。スカートの長さは膝が隠れる程度が適切でしょう。
最後に、ストッキングを着用する際は、黒は避け、肌色系が無難です。全体的なビジネススタイルの統一感が保たれますよ。
スーツを着こなす際の注意点
スーツを着こなす際には、見た目だけでなく細部にまで気を配りましょう。ここでは、スーツを完璧に着こなすための注意点を2つ紹介します。
- 小物と髪型もトータルコーディネート
- 汚れやほつれは必ずチェック
どこに注意すべきかを把握し、インターン前にチェックしておきましょう。
①小物と髪型もトータルコーディネート
スーツスタイルは小物や髪型まで含めたトータルコーディネートが求められます。
シューズ、ベルト、ネクタイ、バッグ、ネクタイピンなどの小物は、全体のスタイルと調和する色とデザインを選びましょう。また、腕時計もビジネススタイルに合うシンプルなものが無難です。
髪型も見た目を大きく左右します。男性の場合は長すぎないよう整え、女性は邪魔にならないようまとめるか、適度にカットしておきましょう。
②汚れやほつれは必ずチェック
スーツを着た際は、必ず鏡で全身をチェックすることが重要です。シャツについた微細な汚れ、スーツについた毛玉、ネクタイのほつれ、靴の汚れなど、見落としがちな部分も念入りにチェックしましょう。
また、ボタンが取れかかっている、ズボンの裾が解けているなどの小さな破損があれば、すぐに修繕を行いましょう。これらは見た目だけでなく、あなたの注意力を試すポイントでもあります。
常に最高の状態で臨むことで、企業からの評価も高まり、インターンシップでも成功を収めることができるでしょう。
インターンシップの服装のNG例
インターンシップは就職活動の一環として重要な役割を果たすため、服装選びもその一部です。適切な服装を選ぶことは、企業に対する敬意の表現となりますよ。
この章では、特に避けるべき服装、いわゆる「NG例」について詳しく説明します。
【男性向け】インターンの服装NG例
具体的なNG例として、Tシャツやタンクトップ、デニムやハーフパンツといったカジュアルすぎるアイテムは不適切となります。
足元についても、スニーカーやサンダルといったラフな靴は避け、清潔感のある靴を選ぶようにしましょう。
ビジネスライクな服装を心掛けることが大切です。ラフな服装は、適切な状況認識ができていないと解釈されかねないため、適切な服装で企業に対する意識の高さをアピールしましょう。
【女性向け】インターンの服装NG例
露出度の高い服装は避けるべきです。ノースリーブやオフショルダー、ミニスカートやショートパンツなどはやめておきましょう。オープントゥやハイヒールなどの華美な靴も適切とは言えません。
インターンシップは、自己PRの場であると同時に、企業文化への理解と適応力を見られる場でもあります。身だしなみに気をつけて、自身の意識の高さを見せることが重要です。
これらの点に注意し、ビジネスシーンに適した服装で挑むようにしましょう。
インターンシップで正しくスーツを着こなして周りと差をつけよう
インターンシップでは自身の考えや意欲をアピールするだけでなく、外見からも自己PRを行う必要があります。
そのため、スーツの選び方から着こなし方、さらには小物や髪型まで、細部にわたってビジネスマナーを理解し、適切な服装で臨むことが求められるでしょう。
この記事を参考に、自分らしさを保ちつつも、ビジネスシーンにマッチしたスタイルを身につけ、成功のチャンスをつかみ取ってください。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。