この記事では、OB訪問をする際のマナーの基本を解説しています。
OB訪問をする際のマナーだけでなく、OBとの連絡方法や当日の服装、準備するべき持ち物や失礼にならない言葉遣いなど、就活生が守るべき基本を分かりやすく紹介します。
悪い印象を持たれないようにしっかりと確認しておきましょうね。
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OB訪問とは?

OB訪問とは、企業で働いている卒業生や先輩社員から直接話を聞くことができる就職活動の手段です。
説明会や企業のホームページだけでは分かりにくい、職場の雰囲気や働く人の価値観など、よりリアルな情報に触れられるのが大きな魅力です。
そのため、志望動機や業界研究を深める上でも非常に役立ちます。また、実際に話すことで自分に合った職場かどうかの判断材料にもなるでしょう。
ただし、OB訪問は情報収集の場であると同時に、自分自身を知ってもらう機会でもあります。
第一印象や振る舞いによって、思わぬ形で評価に影響することもあるため、礼儀や心構えを大切にしてください。相手に失礼のないよう丁寧に対応すれば、得られる学びも大きくなるはずです。
OB訪問の基本マナー|就活生が守るべき心構え

OB訪問は、社会人の先輩から貴重な話を聞ける絶好の機会です。しかし、マナーを守らなければ、せっかくの時間が無駄になる可能性もあります。
ここでは、就活生として最低限おさえておきたいOB訪問の基本マナーについて、4つのポイントに分けてわかりやすく解説します。
- 事前準備を徹底する
- 時間厳守を意識する
- 敬意と感謝を忘れずに伝える
- 丁寧な態度を一貫して保つ
①事前準備を徹底する
OB訪問では、相手の時間をいただいているという意識を持つことが前提です。そのため、訪問前の事前準備が欠かせません。
準備不足のまま臨んでしまうと、表面的な質問ばかりになり、会話が広がらないだけでなく、相手に失礼な印象を与える恐れもあります。
まず、訪問先の企業情報を調べ、主な事業内容や企業理念、最近のニュースなどを把握しておきましょう。
加えて、訪問するOB・OGの経歴や配属部署、出身学部なども事前にチェックしておくことで、質問内容がより具体的になり、相手に関心を持っていることが伝わります。
また、どのようなことを聞きたいのか、質問項目をあらかじめリスト化しておくと、当日の流れもスムーズです。
質問は10個程度を目安に用意し、相手の話に応じて柔軟に対応できるようにしておきましょう。
万全な準備をすることで、短い時間でも有意義な情報を得ることができ、自信を持って話すことも可能になります。
②時間厳守を意識する
時間を守ることは、社会人としての信頼につながる重要なマナーです。OB訪問では、約束の時間より5~10分前には到着しておくのが基本です。
ただし、あまりにも早すぎると相手の都合を妨げてしまう可能性があるため、近くのカフェなどで待機し、時間を調整するのが賢明でしょう。
訪問場所が初めての場所であれば、事前にルートを確認し、余裕を持った移動計画を立ててください。交通機関の遅延や地図の見間違いなど、予期せぬトラブルも想定して行動することが大切です。
万が一、やむを得ず遅刻しそうな場合は、必ず早めに連絡を入れるようにしましょう。「ギリギリまで頑張ったが間に合わなかった」ではなく、「早めに状況を伝えた」方が、相手に対する誠意が伝わります。
時間を守る姿勢は、単なるマナーではなく、人間性や社会人としての資質を測る重要な指標です。
その信頼は、今後の選考や業界内の評価にも少なからず影響するかもしれません。小さな配慮が、将来につながる大きな印象を生むのです。
③敬意と感謝を忘れずに伝える
OB訪問では、相手が多忙の中で時間を割いてくれていることを忘れず、常に敬意と感謝の気持ちを持つことが大切です。
訪問の冒頭では「本日はお時間をいただきありがとうございます」、終了時には「本日は本当にありがとうございました」といった一言をしっかり伝えましょう。
こうした丁寧なあいさつは、社会人としての礼儀を示すものであり、相手に誠意や真面目さが伝わります。言葉だけでなく、表情や声のトーン、姿勢なども意識すると、より好印象です。
さらに、訪問後には必ずお礼のメールを送りましょう。その際には、感謝の言葉とともに、印象に残った内容や学びを一言添えることで、形式的なメールにならず、個性や真剣さが伝わります。
相手の立場になって考えることが、よりよい人間関係を築く第一歩です。OB・OGとの関係が今後も続くことを想定して、節度あるやり取りを心がけてください。
敬意を持った態度は、相手だけでなく、自分自身の印象を高める最も確実な手段です。
④丁寧な態度を一貫して保つ
言葉遣いに加え、表情や姿勢、話の聞き方まで、全体を通じて丁寧な態度を保つことは、社会人としての基本です。
訪問中は、相手の目を見てうなずきながら話を聞き、適度に相づちを打つことで、真剣に話を聞いているという印象を与えることができます。
自分が話す際も、敬語を正しく使いながら、相手の話を遮らないように注意しましょう。緊張から早口になったり、言い淀んだりすることもありますが、焦らずに落ち着いて話すことが大切です。
また、慣れてきたからといって、途中で態度が崩れてしまうと、それまでの努力が無駄になる可能性もあります。
最後まで一貫して丁寧な態度を心がけることが、相手に安心感を与え、信頼につながります。
服装や持ち物にも注意を払いましょう。清潔感があり、TPOに合った服装を心がけることで、より誠実な印象になります。
言動だけでなく、見た目にも気を配ることが、総合的なマナー力として評価されるのです。何気ないふるまいこそが、相手の心に残るものです。細部まで気を配り、後悔のない訪問にしてください。
OB訪問の連絡マナー|メール・電話でのアポイントの取り方

OB訪問を成功させるには、最初の連絡から丁寧なマナーを守ることが大切です。特に、メールや電話でのアポイントは社会人としての礼儀を見られる場でもあるため、注意が必要です。
ここでは、連絡時に気をつけたいポイントを項目ごとに詳しく解説します。
- メールでの連絡マナーを守る
- 電話でのアポイントを丁寧に行う
- 返信・連絡のタイミングに配慮する
- 件名・署名・宛名を正しく記載する
① メールでの連絡マナーを守る
メールはOB訪問の第一歩であり、相手に対して自分の誠意や真剣度を伝える大切な手段です。まずは件名を「OB訪問のお願い(〇〇大学・氏名)」のように、分かりやすく簡潔に設定しましょう。
メール本文の冒頭では、自分の大学名・学部・学年・氏名をきちんと名乗り、なぜOB訪問を希望しているのかという背景を具体的に伝えることで、誠実な印象を与えることができます。
続いて、希望日時を伝える際は「○月○日から○日の間で、ご都合のよい日時をご教示いただけますと幸いです」といったように、複数候補を挙げて相手に選んでもらう形が望ましいです。
自己都合を押しつけるような書き方は避けましょう。また、長文になりすぎないように段落分けを工夫することで、読みやすさにも配慮できます。
文末には、必ず署名を記載し、連絡手段を明記してください。署名がないと、相手が返信しづらくなってしまいます。誤字脱字や敬語の使い方にも細心の注意を払いましょう。
送信前には必ず読み直し、文法ミスがないかを確認することが重要です。
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② 電話でのアポイントを丁寧に行う
電話でOB訪問のお願いをする際は、相手の時間を大切にする姿勢がもっとも重要です。まず、かける時間帯には十分な配慮が求められます。
基本的には平日の10時〜12時、または14時〜16時が適切なタイミングとされ、始業直後や昼休み前後、終業間際は避けるのが無難です。
通話がつながったら、いきなり本題に入らず、まずは「〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します」と名乗りましょう。
その後、「突然のお電話失礼いたします。今お時間よろしいでしょうか?」と確認を入れることで、相手への配慮を示すことができます。
そのまま用件を伝えるときも、簡潔に、かつ丁寧に話すよう心がけてください。話し方としては、はっきりとした声で、ゆっくりとしたスピードで話すのがポイントです。
緊張して早口になると聞き取りづらくなるだけでなく、落ち着きのなさを感じさせてしまいます。
もし相手が出なかった場合は、無理に何度もかけ直さず、留守電に簡単な要件と連絡先を残したうえで、後ほどメールで補足の連絡を入れるとよいでしょう。
電話でのやり取りは、相手の表情が見えないぶん、言葉遣いや態度に細かく気を配る必要があります。社会人との初対話として、礼儀正しさが強く印象に残るため、しっかり準備して臨んでください。
③ 返信・連絡のタイミングに配慮する
OBからの返信を受け取った後は、迅速かつ丁寧に対応することが求められます。原則として、返信は24時間以内、可能であれば当日中に行うことが望ましいでしょう。
返信が遅れることで、相手に不安や不信感を与えてしまう可能性があります。返信の内容では、まず感謝の気持ちを表すことが第一です。
「お忙しい中ご返信いただき、誠にありがとうございます」といった一文を添えることで、丁寧さが伝わります。
そのうえで、提示された候補日時に対する自分の都合を伝え、必要であれば調整のお願いをする形にするとスムーズです。
また、訪問日時が決まった後も、当日の集合場所や持ち物について確認をするための連絡を入れておくと安心です。
さらに、OB訪問が終了したあとは、できるだけ早くお礼のメールを送りましょう。「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と感謝を伝えることで、好印象を残すことができます。
こうした一連のやり取りのタイミングと内容を適切に管理することが、信頼関係の構築に直結します。単なる形式的な対応ではなく、相手の時間と立場を尊重した連絡ができるよう意識してください。
④ 件名・署名・宛名を正しく記載する
メールマナーで見落とされがちなのが、件名・署名・宛名といった形式的な項目です。しかし、これらの要素はメールを受け取る側にとって重要な判断材料となります。
件名は内容が一目で分かるように、「OB訪問のお願い(〇〇大学・氏名)」のように具体的に記載してください。「質問があります」や「お話を聞かせてください」など抽象的な表現は避けましょう。
宛名は会社名・部署名・個人名の順で正しく記載し、敬称には「様」を用いるのが基本です。
たとえば「〇〇株式会社 人事部 〇〇様」となります。万一部署名が不明な場合でも、調べられる限りの情報を入れたうえで記載するようにしてください。
署名欄は、受け手が連絡先を確認しやすいよう、整った形式で記載することが重要です。
氏名・大学名・学部・学年・電話番号・メールアドレスなどを記し、署名テンプレートをあらかじめ用意しておくとスムーズに対応できます。
こうした基本的な部分への配慮が、結果的に全体の印象を大きく左右します。形式だからと軽視せず、細部まできちんと整えたメールを送るようにしましょう。それがビジネスマナーの第一歩でもあります。
OB訪問の身だしなみマナー|服装・持ち物の注意点

OB訪問では、第一印象がその後の評価を大きく左右します。服装や持ち物に配慮することは、相手への敬意や社会人としての基本的なマナーを示すうえで重要です。
ここでは、OB訪問をする際に守っておきたい身だしなみマナーについて具体的に紹介します。
- リクルートスーツを基本とする
- 私服・オフィスカジュアルに適切に対応する
- 髪型・ネイル・アクセサリーに注意する
- 持ち物を適切に準備・管理する
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①リクルートスーツを基本とする
OB訪問においては、リクルートスーツが基本中の基本といえる服装です。第一印象は数秒で決まるとも言われており、見た目から誠実さや信頼感が伝わるスーツは、相手に好印象を与えるための有効な手段です。
特に企業やオフィスを訪れる場合、相手も社会人としての常識があるかを自然と見ています。黒や紺など落ち着いた色合いを選び、サイズ感にも注意しましょう。
スーツが大きすぎたり小さすぎたりすると、だらしない印象を与えかねません。また、シャツは白を基本にし、アイロンがけされた清潔なものを着用してください。
靴やバッグはスーツに合うデザインで、黒または茶色の革製のものが無難です。靴は事前に磨いておき、雨の日であっても汚れたまま履くのは避けましょう。
もし私服指定でない限り、スーツで訪問すればまず失礼になることはありません。相手に配慮した選択が、社会人としての意識の高さを示す結果になります。
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②私服・オフィスカジュアルに適切に対応する
「私服でお越しください」と言われたとき、どの程度カジュアルでよいのか戸惑う人も多いかもしれません。
しかし、私服指定だからといって、Tシャツやデニム、スニーカーのようなラフな服装で行くのは避けるべきです。
特に相手がスーツ姿で登場した場合、自分の服装がアンバランスに感じられ、気まずい空気になるおそれもあるでしょう。私服指定の場合でも、ビジネスカジュアルを意識することが大切です。
襟付きのシャツやカーディガン、落ち着いた色合いのパンツを組み合わせることで、きちんとした印象を保ちつつ私服らしさも演出できます。
女性であれば、パンツでもスカートでも構いませんが、露出の多い服や派手すぎる色・柄は避けたほうが無難です。また、季節感を意識した服装にすることも重要です。
暑い季節であっても、ノースリーブや短パンはマナー違反と受け取られることがあります。全体として「誰に見られても恥ずかしくないか」「社会人として通用するか」を判断基準にすると安心です。
③髪型・ネイル・アクセサリーに注意する
服装と同じくらい、細かな身だしなみも相手の印象に大きく影響します。特に髪型は、顔の印象に直結する要素です。前髪が目にかからないように整え、全体的に清潔感があるスタイルを意識してください。
整髪料のつけすぎや、無造作すぎるスタイルは避けたほうがよいでしょう。また、寝ぐせやボサボサの髪はだらしなく見えてしまうため、朝の準備の段階で必ず鏡で確認しておくことをおすすめします。
カラーについても、明るすぎる髪色は避けたほうが無難です。ナチュラルな色合いで落ち着いた印象を与えられるよう心がけましょう。
ネイルに関しては、男女ともに爪が長すぎたり汚れていたりすると不快感を与えることがあります。女性の場合は派手なネイルアートを避け、自然なベージュやクリア系の色を選ぶと好印象です。
アクセサリーも、光りすぎたり音が鳴るもの、数が多すぎるものはNGです。シンプルで上品なものを1点か2点に絞ると、控えめで好感が持てるでしょう。
④持ち物を適切に準備・管理する
持ち物の準備は、OB訪問における自己管理能力の現れでもあります。訪問時に必要な基本アイテムは、A4サイズが収まるシンプルなビジネスバッグ、筆記用具、メモ帳、資料などです。
バッグの中は整理整頓されているかどうかも意外と見られているポイントなので、余計なものを詰め込みすぎず、必要なものだけをスマートに収納しておきましょう。
スマートフォンも忘れてはならないツールですが、マナーモードに設定し、できればカバンの中に入れておくと安心です。訪問中に着信音が鳴ったり、画面を見たりするとマナー違反と捉えられかねません。
また、相手から企業資料などを受け取る可能性もあるため、折れないように保管できるクリアファイルを1枚持っておくと便利です。
さらに、当日の朝に慌てないよう、前日のうちに持ち物チェックリストを作成しておくのが理想です。
忘れ物をしてしまうと集中力も削がれてしまい、本来の目的である情報収集に支障をきたすことになりかねません。準備の丁寧さは、あなたの誠実さや信頼感として相手に伝わるでしょう。
OB訪問での言葉遣いマナー|敬語やNGワードの例

OB訪問では、第一印象と並んで「言葉遣い」が重要です。社会人と話すことに不慣れな学生にとって、不安を感じる場面も多いでしょう。
しかし、適切な敬語や話し方を意識するだけで、相手に良い印象を与えやすくなります。ここでは、対面やオンライン、電話での会話における敬語の使い方や、避けるべき表現などをわかりやすく紹介します。
- 対面・オンラインで敬語を正しく使う
- 電話で丁寧な言葉遣いを意識する
- フランクな表現・NGワードを避ける
- リアクションや相槌で好印象を与える
① 対面・オンラインで敬語を正しく使う
対面やオンラインでのOB訪問では、社会人としての基本的なマナーが強く求められます。その中でも、自然で丁寧な敬語を使えるかどうかは、相手に与える印象を大きく左右します。
とくに初対面の相手には、丁寧語だけでなく謙譲語や尊敬語も適切に使い分けることが重要です。
たとえば、「伺う」「拝見する」「いただく」などの謙譲語は、こちら側のへりくだった態度を表すのに適しています。
一方で、間違いやすいのが「〇〇でよろしかったでしょうか」といった過去形の丁寧語です。この表現は、丁寧に聞こえても誤用とされるため注意してください。
会話では、文法よりも「相手への敬意」が伝わるかがポイントになります。言葉に気を取られすぎてぎこちなくなってしまうと逆効果です。
緊張する場面ではありますが、事前に模擬練習をしておくことで、自然な会話に近づけるでしょう。敬語を正しく使えることは、社会人としての信頼感を高める大きな武器になります。
② 電話で丁寧な言葉遣いを意識する
電話でのやり取りは、相手の表情やリアクションが見えない分、言葉選びや声のトーンがとても大切です。声だけで信頼や礼儀を伝えなければならないため、普段以上に丁寧な対応が求められます。
最初の挨拶では、「本日はお時間をいただき、ありがとうございます」と感謝を伝えることで、礼儀正しい印象を持ってもらえます。
内容を説明する際は、簡潔かつ明瞭に話すことが大切です。早口になってしまうと、聞き取りづらくなり、落ち着きのない印象を与えてしまう恐れがあります。
また、聞き返されたときや相手の反応が鈍いときも、「申し訳ありません、もう一度お伝えします」などのフォローが自然にできると安心です。言い直しを恐れず、丁寧さをキープしましょう。
緊張してしまう場合は、メモを手元に用意しておくと安心感につながります。話す内容をあらかじめ整理しておけば、焦らず対応できるでしょう。
電話対応は学生にとってハードルが高いものですが、基本を押さえて練習すれば、自信を持って臨めるようになります。
③ フランクな表現・NGワードを避ける
OB訪問中、会話が和やかになると、つい普段の言葉遣いが出てしまうことがあります。しかし、たとえ雰囲気が良くても、言葉選びには常に慎重であるべきです。
たとえば、「マジで」「ヤバい」「ウケる」などのカジュアルなスラングは、どれほど会話が盛り上がっていてもNGです。
こうした表現は学生間では普通でも、社会人には軽率・無礼に感じられることがあります。口調やテンションを少しフランクにするのは構いませんが、言葉の節度は保ちましょう。
たとえば、「本当に勉強になります」といった丁寧な表現に置き換えると印象がよくなります。また、「参考になりました」という一見丁寧な言葉も、上から目線と受け取られるケースがあるでしょう。
「とても勉強になりました」や「詳しく教えていただき、ありがとうございます」といった表現に変えると無難です。
意図せず相手を不快にさせてしまうと、それまでの努力が水の泡になることもあります。会話のなかで表現に迷ったときは、「やや堅めで丁寧」を意識してください。
それだけで余計なリスクを回避し、より良い印象を残すことができます。
④ リアクションや相槌で好印象を与える
言葉遣いだけでなく、相手の話をどう受け止めているかという「聞く姿勢」も評価の対象になります。
たとえば、「はい」「なるほどですね」「そうなんですね」といった適度な相槌を打つことで、相手は話をきちんと聞いてくれていると感じます。
また、対面ではうなずきや表情が、オンラインでは声のトーンやリアクションが効果的です。表情が固いままだと、真剣に聞いていても無関心に見えてしまうことがあります。
画面越しであっても、笑顔やうなずきといった非言語のコミュニケーションが安心感を与えるのです。ただし、あまりに大げさなリアクションや、相手の言葉にかぶせるような相槌は逆効果になりかねません。
「へぇ~!そうなんですか!」のような過剰な反応は、軽く受け取っている印象にもなり得ます。会話は言葉のキャッチボールです。
自分ばかりが話そうとせず、相手の言葉を丁寧に受け止めながら、適切なタイミングで反応することが信頼関係の第一歩になります。リアクション一つひとつが、あなたの人柄を映す鏡といえるでしょう。
OB訪問の流れ|事前準備から訪問後の対応まで

OB訪問は、社会人としての第一歩を踏み出す前に、実際の仕事や会社の雰囲気を知るための大切な機会です。
初めての経験に戸惑う人も多いので、訪問の流れをきちんと理解し、失礼のないように準備をしておくことが大切です。ここでは、訪問前から訪問後までの具体的なステップを紹介します。
- 訪問前の準備と確認を徹底する
- 待ち合わせ・挨拶・名刺交換を丁寧に行う
- 質問・会話中のマナーを守りメモを取る
- 支払いとお礼を適切に対応する
- 訪問後にお礼メールを送り振り返る
① 訪問前の準備と確認を徹底する
OB訪問を成功させるためには、訪問前の準備がとても重要です。まず、訪問相手の名前や所属部署、企業情報を事前にしっかり調べておきましょう。
会社のウェブサイトや業界ニュースなどをチェックし、相手の業務内容や特徴も把握しておくと、より有意義な会話ができます。
訪問の目的や聞きたいことは、箇条書きなどで整理して持参すると安心です。質問内容がまとまっていれば、会話の流れも自然になりますし、相手の話に対して具体的な反応ができるようになります。
服装については、原則としてスーツが無難ですが、カジュアルな場であれば落ち着いたビジネスカジュアルでも問題ありません。いずれにしても、清潔感と丁寧な身だしなみを意識してください。
また、集合場所や時間は前日までに必ず確認し、万が一の遅延に備えて余裕を持って出発しましょう。スマートな準備は、安心感だけでなく、相手への信頼にもつながります。
② 待ち合わせ・挨拶・名刺交換を丁寧に行う
待ち合わせには、遅くとも約束時間の10分前には到着しておくのが望ましいです。相手が現れたら、すぐに立ち上がって笑顔で挨拶をし、第一印象を大切にしてください。
初対面の場面では、自己紹介を簡潔に行うとともに、感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。
たとえば「本日はお時間をいただきありがとうございます」といった言葉を添えるだけで、相手の印象は大きく変わります。
名刺交換をする場面では、名刺を両手で丁寧に渡すのが基本です。受け取ったらすぐにしまわず、テーブルの上に相手の名前が見えるように置いておくと礼儀正しく見えます。
名刺がない場合でも、「○○大学の○○と申します」ときちんと口頭で伝えましょう。
また、相手が到着した瞬間にスマートに立ち上がり、落ち着いた声で挨拶ができるよう意識してください。こうした一つ一つの行動が社会人としての基本姿勢を伝え、信頼感につながるでしょう。
③ 質問・会話中のマナーを守りメモを取る
会話中は、相手の話を丁寧に聞き、うなずきや相づちを交えてリアクションを取ることが基本です。特に初対面の場では、表情や姿勢から誠意が伝わるので、常に落ち着いた態度で接することを心がけましょう。
質問は事前に用意しておくと安心ですが、相手の話の内容を受けてその場で柔軟に質問を組み立てられると、より深い対話になります。
準備したことだけに固執せず、相手の言葉から興味を持った点を掘り下げる姿勢が大切です。また、会話中にメモを取るのも忘れないようにしてください。
大事な話を忘れず記録に残すだけでなく、相手に対しても「真剣に話を聞いている」という印象を与えることができます。
注意点としては、スマートフォンをメモ代わりに使う場合も、事前に断りを入れるのがマナーです。何も言わずにスマホを操作すると、失礼に受け取られる可能性があるので気をつけましょう。
敬語の使い方にも気を配りながら、自然な会話のキャッチボールができると、相手との距離も一気に縮まります。
④ 支払いとお礼を適切に対応する
OB訪問でカフェやレストランに行く場合、支払いの場面は悩みがちですが、基本的には自分が支払う意思を見せることが大切です。
財布をすぐに出し、「お支払いさせてください」と一言添えるだけでも、相手への敬意が伝わります。
ただし、OB側が「今日は自分が」と申し出た場合は、無理に止めず、笑顔で「ありがとうございます」と伝えるのが適切な対応です。
大事なのは、どちらが払うかよりも、丁寧に感謝の気持ちを表現できるかどうかです。
支払い後は、「本日はごちそうさまでした」「お忙しい中、本当にありがとうございました」など、感謝の言葉をもう一度しっかり伝えてください。
別れ際には、姿勢を正して挨拶をし、最後まで気を抜かないことが大切です。こうした場面での振る舞いは、マナーだけでなく人間性を見られるポイントでもあります。
自然な気配りと礼儀を身につけることが、社会人としての信頼にもつながるでしょう。
⑤ 訪問後にお礼メールを送り振り返る
訪問が終わった後も、マナーは続きます。できれば当日中、遅くとも24時間以内にはお礼のメールを送りましょう。スピード感がある対応は、相手にとっても気持ちの良いものです。
メールの冒頭では、訪問に時間を割いてくれたことへの感謝を伝えましょう。続いて、当日話してもらった内容の中で特に印象に残ったことや、学びになった点を簡潔に書くと、丁寧な印象を与えられます。
たとえば「○○の話がとても参考になりました」「○○業界への理解が深まりました」など、具体的な感想を添えると効果的です。
さらに、メールを送ったあとは、自分なりに訪問内容を整理する時間を取りましょう。メモした内容をノートにまとめ直したり、質問の答えを見直したりすることで、得た情報がしっかり身につきます。
このように訪問後の対応まで丁寧に行うことで、相手にも誠意が伝わり、今後の就活にも良い影響を与えるはずです。社会人の基本姿勢を、ここでしっかり身につけておきましょう。
OB訪問をするメリット

就職活動を有利に進めるためには、OB訪問を積極的に活用することが大切です。説明会や企業HPだけでは得られないリアルな情報を得ることができ、自分に合った職場かどうかを判断する材料になります。
ここでは、OB訪問を通じて得られる主なメリットを6つ紹介します。
- 企業のリアルな情報収集ができる
- 志望動機や自己PRの深掘りに役立つ
- 社風や働く人との相性を確認できる
- 選考に向けた意識向上と対策につながる
- 面接の練習として実践経験を積める
- 自分に合わない企業や職種を見極めるきっかけになる
①企業のリアルな情報収集ができる
OB訪問の最大の魅力は、実際に働く人から直接話を聞けることです。
企業のホームページやパンフレットには、基本的な情報や理想的なイメージが多く並びますが、実際の現場の状況や働き手のリアルな声には、それらでは見えない裏側が詰まっています。
たとえば、残業の実態、上司と部下の関係性、評価制度の運用の仕方など、働くうえで気になるポイントはたくさんあるはずです。
OBに話を聞くことで、そうした点を自分の言葉で具体的に確認できるでしょう。このような生の情報を得ておくと、志望動機や面接の場での受け答えにも説得力が増します。
企業理解が深まることは、他の就活生との差別化にも直結します。受け身ではなく、積極的に話を聞く姿勢を持つことで、より実りある訪問になるでしょう。
②志望動機や自己PRの深掘りに役立つ
就活では、自分をどれだけ言語化できるかが鍵になります。OB訪問は、まさにそのトレーニングの場ともいえるでしょう。
訪問の前には、なぜその企業に興味があるのか、自分はどんな強みを持っているのかを整理しなければなりません。
そして、実際に社員と話す中で自分の考えを伝えたり、先輩からフィードバックを受けたりすることで、自分自身の理解が深まっていきます。
「その言い方だと伝わりにくいかもしれない」「こういうエピソードを足すともっと印象に残る」など、実践的なアドバイスをもらえるのも大きなメリットです。
加えて、他人に説明することで自分の考えがクリアになるという効果もあります。曖昧だった部分や感覚的だった思いが、論理的に整理されていく過程は、自己成長にもつながるでしょう。
訪問を重ねるごとに、志望動機や自己PRがより具体的で力強いものになっていくはずです。
③社風や働く人との相性を確認できる
企業選びで重視すべきなのは、条件だけでなく「人との相性」です。どれだけ制度や待遇が良くても、毎日をともに過ごす人たちとの関係性に違和感があれば、長く働くのは難しくなります。
OB訪問では、実際の社員と接することで、その相性を肌で感じることができるのです。言葉遣いや話すスピード、質問に対する反応など、細かい部分にも人柄は現れます。
そうした雰囲気を感じ取り、自分がここで働いている姿を想像してみてください。「一緒に働きたい」と思えるなら、相性は良いといえるでしょう。
また、会社全体の風土や価値観についても、話の端々から読み取れるものがあります。「挑戦を重んじる文化」「和を重視する風土」など、自分の性格や働き方と合っているかを見極めるヒントになります。
入社後の後悔を減らすうえでも、こうした感覚的な判断材料は欠かせません。
④選考に向けた意識向上と対策につながる
OB訪問は、単なる情報収集の手段ではありません。社会人と対話する経験を通じて、自分の就活に対する意識が高まり、選考に向けた行動も具体化していきます。
「もっと準備しなければ」「こういう視点が足りなかった」と気づかされることもあるでしょう。また、選考に関する具体的なアドバイスがもらえる点も見逃せません。
「グループディスカッションで意識すべきこと」「面接での頻出質問」など、実際に経験した先輩だからこそ語れるリアルなヒントは貴重です。
これらをもとに準備を進めれば、自信を持って本番に臨めるでしょう。さらに、実際に働いている人の話を聞くと「この企業に入りたい」という気持ちが強まることもあります。
その意欲が言動に表れ、選考でも好印象につながる可能性があります。気持ちと行動の両面で、前向きな変化を引き出してくれるのがOB訪問の大きな価値です。
⑤面接の練習として実践経験を積める
社会人と1対1で会話をする機会は、学生生活の中ではあまり多くありません。そのため、OB訪問は「面接の予行演習」としても非常に効果的です。
名刺交換、自己紹介、会話のキャッチボールなど、実際の選考でも求められるスキルを体感できます。
たとえば、話が長くなりすぎないようにまとめる力や、質問に的確に答えるスキル、相手に好印象を与えるマナーなど、すべて面接に直結する要素です。
最初は緊張してうまく話せないこともあるかもしれませんが、回数を重ねるごとに自然と慣れていきます。また、訪問後に自分の振り返りを行うことで、次に活かすポイントも明確になります。
「もっと準備が必要だった」「あの話し方はわかりづらかった」など、自分自身の課題が浮き彫りになるのも大きな収穫です。本番での成功の裏には、こうした練習の積み重ねがあるのです。
⑥自分に合わない企業や職種を見極めるきっかけになる
OB訪問を行うと、「ここは自分に向いていないかもしれない」と感じることがあります。それは決してネガティブなことではなく、むしろ就活においては重要な判断材料です。
違和感に気づけた時点で、ミスマッチのリスクを減らせたと言えるでしょう。
たとえば、業務内容が想像以上にハードだった、社員の雰囲気が自分の価値観と合わなかった、など気づきはさまざまです。
そのような経験を経て、自分が大切にしたい軸がより明確になっていきます。結果的に、自分に合う企業選びにつながるはずです。
また、違和感のある企業と接したからこそ、他の企業の良さがより際立つこともあります。比較することで見えるものも多く、視野が広がるのです。
納得感のある就活を進めるうえで、合わない企業に出会うことも、実は貴重なステップと言えるでしょう。
OB訪問のマナーを身につけ、就活で好印象を残そう!

OB訪問は、企業理解を深める貴重な機会です。成功させるためには、マナーをしっかりと守ることが不可欠です。まず、訪問前には事前準備を徹底し、時間厳守や敬意のある対応を意識しましょう。
次に、メールや電話でのアポイントでは正しい連絡マナーを守ることが信頼につながります。また、服装や持ち物、言葉遣いも相手に与える印象を大きく左右します。
さらに、訪問の一連の流れを把握し、終了後にはお礼のメールを忘れずに送ることで、より良い関係を築けます。
こうした基本的なマナーを意識することで、OB訪問は就活成功への大きな一歩になります。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。