就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > 【就活生必見】製紙業界の徹底解説!現状や今後の動向から求められる人物像まで解説

【就活生必見】製紙業界の徹底解説!現状や今後の動向から求められる人物像まで解説

「製紙業界って現状衰退しているって本当?」「製紙業界に求められる人物像ってどんなもの?」

2024年現在、デジタル化が進んだ影響で衰退していると言われている製紙業界ですが、衰退どころか繁栄している企業もあります。

本記事では、製紙業界の現状と今後の動向、求められる人物像まで解説していきます。

就活生の方で製紙業界が気になっている方は参考にしてください。

企業分析をサポート!便利ツール集

目次

製紙業界とは?

製紙業界とは、紙の製造を主軸とする広範な分野のことです。

しかし、デジタル化やペーパーレス化の進展に伴い、紙の需要は2000年を境に緩やかに減少しており、製紙業界は従来の紙の製造にとどまらず、新たな分野への進出によって事業を拡大していますよ。

例えば、パルプを新素材として活用するための研究開発部門を設けたり、森林事業を通じた環境保護活動に注力したりと、多方面にわたる取り組みが進められています。

そのため、製紙業界への就職を目指す際には、現在の業界動向や将来の展望について十分に理解しておくことが重要となるでしょう。

製紙業界の企業・事業の種類と特徴

続いて、製紙業界の企業・事業の種類と特徴を解説していきます。

事業の種類によって、求めている人物像は異なるため、どんな企業かを把握しておきましょう。

  1. パルプ系
  2. 加工系
  3. 総合系

①パルプ系

製紙業界では、私たちが日常的に使用するさまざまな紙製品が作られています。

例えば、トイレットペーパーやティッシュペーパー、衛生用紙など生活に欠かせないアイテムや、新聞や出版物に用いられる文化的な用途の紙、オフィスや家庭で活躍するコピー用紙、はがき、封筒と情報用紙も製造されています。

また、包装紙や色画用紙と多岐にわたる紙製品を手掛ける企業もあるでしょう。

②加工系

加工紙は、紙に耐水性や柔軟性、接着性、耐油性など、用途に応じた機能を付加したものを指します。

一方、厚紙は「板紙」とも呼ばれ、その頑丈さから補強材にも利用される点が特徴ですよ。

紙を専門に取り扱う企業も存在し、段ボールや板紙、フィルム包装、セロファン、パラフィン紙、印画紙、カーボン紙、銀紙と幅広い製品を生産しています。

特に段ボールについては、原紙をそのまま販売するケースもあれば、組み立て済みまたは加工された状態で提供される場合もあります。

耐火性を高めたもの、デザイン性を重視したもの、簡単に開封できる仕様のもの、機能性や用途に応じて多彩な製品が展開されているのが現状ですよ。

③総合系

総合系企業は、パルプを原料にして多岐にわたる製品を製造しています。

生活用紙や板紙、ろ紙、抗菌紙、段ボール、加工紙と幅広い種類がその代表例です。

製紙業界全体として環境保全に積極的に取り組む企業が多い中、大手の総合系企業は、木質バイオマスを活用したエネルギー事業、環境に配慮した新たな分野にも注力しており、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となっていますよ。

製紙業界の現状の動向と今後|衰退しているって本当?

製紙業界は、デジタル化に伴い事業が衰退していると言われています。

ここからは、製紙事業の現状と今後について解説していいます。

  1. デジタル化に伴い市場規模は縮退傾向
  2. Eコマースにより段ボール需要が堅調
  3. 環境やSDGsへの対応が必須になりつつある
  4. 生き残りをかけた統合も増加している

①デジタル化に伴い市場規模は縮退傾向

2023年度の洋紙の国内出荷量は948万トンで、前年度から9%減少し、統計比較が可能な1988年度以降で初めて1000万トンを下回りました。

2007年度のピーク時と比較すると、出荷量は約48%減少し、半分にまで落ち込んでいます。

出典:NHK News(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240508/k10014442341000.html

この市場縮小の主な要因は、電子書籍やデジタルサイネージの普及、オフィスのペーパーレス化です。

特に印刷用紙や新聞用紙の需要減少が顕著で、コロナ禍によるテレワークの普及や「脱・ハンコ」の動きが、この傾向に拍車をかけています。

②Eコマースにより段ボール需要が堅調

近年のデジタル化の進展により、ペーパーレス化が進行しており、用紙の需要は低迷傾向ですが、ネット通販が生活の一部として定着したため、段ボールの需要が急速に拡大しています。

そのため、大手製紙企業は段ボール原紙の生産へとシフトしつつあります。

また、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの衛生用紙に関しては、安定した需要を維持しており、引き続き堅調な成長が見込まれるでしょう。

③環境やSDGsへの対応が必須になりつつある

海洋プラスチックごみ問題の解決を目指した「脱プラスチック化」の動きにより、紙製品の需要がさらに高まると予測されています。

ストローやペットボトルなど、プラスチックが主流だった製品の代替素材として紙に注目が集まっています。

加えて、脱プラスチックに関連する取り組みとして、植物由来の新素材の研究・開発に多額の投資が行われるでしょう。

製紙業界では新たな収益モデルの構築を目指した動きが加速しています。

さらに、業界を牽引する大手製紙企業は、M&A(企業の合併・買収)や海外市場の積極的な開拓を通じて、事業の拡大に一層注力している状況です。

④生き残りをかけた統合も増加している

製紙業界では、大手企業を含め、生き残りをかけた統合が増加傾向にあります。

たとえば、2018年に王子ホールディングスが、段ボール工場を建設した後に、2019年3月に三菱製紙と業務提携を表明しました。

出典:日経新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26607310W8A200C1TJ2000/

日本製紙も同様に、段ボール原紙製造に注力しています。

大手企業を始めとして、別業界と提携する流れが発生しているため、志望する業界を選ぶ際に確認しておくとよいでしょう。

製紙業界の主な職種と仕事内容

製紙事業と一言で言っても、4つの職種に分かれており仕事内容に違いがあります。

ここからは、製紙業界の主な職種と仕事内容を解説していきます。

  1. 研究開発
  2. 製造・製造管理
  3. 営業
  4. コーポレート

①研究開発

製品開発の中心的な役割を担う職種であり、素材の開発から製品の実用化に向けた研究を行います。

営業やマーケティング部門と連携しながら、新製品の設計や既存製品の改良にも取り組みます。

特に製紙業界では、ペーパーレス化の進展により、従来の紙製品に加えて新素材や革新的な製品の開発が求められるでしょう。

具体的には、森林資源を活用した環境に配慮した新素材の研究や、植林の効率化、環境保全を考慮した技術の開発が進められています。

②製造・製造管理

製紙業界では、工場設備の設計や改良を担当するプラントエンジニアリングのほか、製造プロセスの管理や改善に携わる職種もあります。

エンジニアとして設備技術の開発に関与する一方で、生産職として生産技術の向上、設備設計、品質保証、情報システムの管理を担う社内SEなど、多岐にわたる業務があります。

企業によっては、トイレットペーパーや紙おむつの多様な製品を取り扱うため、大規模な工場を持つ場合が多く、最先端技術に囲まれた環境で働く機会が得られるでしょう。

また、グローバル展開を進めている企業では、海外拠点で勤務する可能性があることも特徴の一つです。

③営業

工場で生産された製品を卸売業者に紹介し、取引につなげる営業活動を行う職種です。

製紙業界では、新規開拓型の営業よりも、既存顧客との関係を維持・発展させるルート営業が主流とされていますよ。

多くの企業が長い歴史を持ち、それぞれの市場シェアが比較的固定されているためです。

顧客のニーズをヒアリングし、それに応じたオリジナルの紙製品を提案する場面も増えているため、創造力やプレゼンテーション能力も求められる職種です。

④コーポレート

製紙業界でも、他の業種と同様に人事、総務、経理財務のバックオフィスの職種が重要な役割を担っています。

営業事務は、営業担当者の業務をサポートする役割で、具体的には、経費精算や各種書類の作成、顧客からの注文対応など、幅広い業務を担当します。

一方、工場事務では、生産コストの計算や予算策定に加えて、工場全体の経営管理を支援しますよ。

備品や製品の在庫状況を正確に把握し、生産活動が円滑に進むようサポートするのが主な役割です。

これらの職種は、本社や研究所、工場、営業部門と連携し、全体の運営を支える重要な役割を担っており、業務の正確さと調整力が求められるため、チームワークや多岐にわたるスキルが必要です。

製紙業界の主要企業5選|売上高ランキング順で比較

製紙業界の企業と言っても、どこが人気の企業かわかっていた方が決め手です。

ここからは、製紙業界の主要企業を5つを売上高ランキング順で紹介していきます。

企業名売り上げ高
王子ホールディングス株式会社約1兆5千万円
日本製紙株式会社約1兆100万円
レンゴー株式会社約5,000億円
大王製紙株式会社約5,000億円
北越紀州製紙株式会社約2,500億円
出典:バフェットコード(https://www.buffett-code.com/industries/6

①王子ホールディングス株式会社

王子ホールディングス株式会社は、日本国内で最大手、世界でも第6位の製紙企業です。

同社は段ボール、ティッシュ、紙おむつの製品を製造するだけでなく、エネルギーや資源環境ビジネス、新素材の開発にも注力していますよ。

特に、独自技術でパルプをナノ化したセルロースナノファイバー(CNF)の開発では、3つの形態で多様な用途への応用を進め、高い技術力を誇っている企業です。

業界最大手の地位に甘んじることなく、革新的な「チャレンジングなモノづくり」を目指しています。

②日本製紙株式会社

日本製紙株式会社は、日本を代表する製紙企業であり、新聞用紙や印刷出版用紙、包装用紙、段ボール原紙、家庭用品など、多岐にわたる紙製品を製造・販売している企業です。

また、紙パックや紙容器、セルロースナノファイバー(CNF)の新素材開発にも注力し、エネルギー事業や木材・建材事業など、多角的な事業展開を行っています。

さらに、海外展開にも力を入れており、アジアや北米、オセアニアに生産拠点や販売網を広げ、グローバルな事業展開を推進していますよ。

日本製紙株式会社は、取り組みを通じて、紙の可能性を追求し、社会に貢献する企業としての役割を果たしている企業といえるでしょう。

③レンゴー株式会社

レンゴー株式会社は、1909年に創業した日本の包装資材メーカーで、段ボールや紙器、軟包装製品など、多様な包装ソリューションを提供している企業です。

同社は、製紙から加工まで一貫した生産体制を持ち、国内外に広がるネットワークを活用して、顧客の多様なニーズに応えています。

レンゴーは、環境保全や持続可能な社会の実現に向けた取り組みも積極的に行っており、再生可能エネルギーの活用やリサイクルの推進、環境負荷の低減に努めていますよ。

④大王製紙株式会社

王製紙株式会社は、愛媛県四国中央市に本社を置く日本の大手製紙メーカーで、洋紙・板紙・機能材・ホーム&パーソナルケア製品など、多岐にわたる製品を提供しています。

特に、家庭用品ブランド「エリエール」は、ティッシュペーパーやトイレットペーパーで広く知られている企業ですよ。

また、セルロースナノファイバー(CNF)の開発、新素材の研究にも注力し、環境保全や地域社会との共生を重視した事業活動を展開しています。

さらに、持続可能な企業価値の向上を目指し、環境問題への積極的な取り組みや、社員の働きがいのある企業風土づくりにも力を入れています。

⑤越紀州製紙株式会社

北越紀州製紙株式会社は、2009年に北越製紙株式会社が紀州製紙株式会社を完全子会社化し、社名を変更して誕生した日本の製紙会社です。

2018年には、さらなる企業価値の向上を目指し、社名を北越コーポレーション株式会社に変更しました。

同社は、洋紙、白板紙、特殊紙など多様な製品を製造・販売しており、特に生産効率の高さで知られています。

また、環境保全や持続可能な社会の実現に向けた取り組みも積極的に行っています。

製紙業界で求められる人物像

製紙業界へ志望動機を出すとなっても、求められてる人物像を理解していなければ、内容の良い文章は書けません。

ここからは、製紙業界で求められる人物像を3つ解説していきます。

  1. 高いコミュニケーション能力を持つ人
  2. グローバルな視点を持つ人
  3. 専門性と学習意欲のある人

①高いコミュニケーション能力を持つ人

製紙業界では、海外からの資材調達や現地工場の運営、製品の輸出を活発に行う企業が多く、特に海外拠点を多数展開している企業では、語学力が就職活動で大きな強みとなる可能性があります。

一部の企業では、研修やeラーニングを通じた語学支援制度を提供しており、社員のスキル向上をサポートしています。

必ずしも帰国子女や留学経験が求められるわけではありませんが、TOEICを受験してスコアを示したり、現在英語学習に取り組んでいるとアピールしましょう。

語学力に加え、開発や製造部門では理系の専門知識が求められ、営業や事務部門では高いコミュニケーション力や調整力が重視される傾向があります。

②グローバルな視点を持つ人

教育分野でもビジネス分野でも、国際的視野の重要性は広く認識されています。

日常生活においても、インターネットやSNSが普及し、国境や言語の壁を意識せずに世界中の人々と簡単に交流できるようになりました。

また、日本企業の多くは、国内市場が成熟する中で、新たな成長機会を求めて海外市場へ進出するのを経営上の重要課題としています。

社会の動きに対応するためにも、国際的視野を持ち、多様な文化や価値観を理解する力が、今後さらに求められるでしょう。

③専門性と学習意欲のある人

新型コロナウイルスのまん延によって、社会のニーズに大きな変化が生じました。

衛生用紙の需要が急増し、マスクなどの衛生関連製品への関心が高まる一方で、ネット通販の普及に伴い段ボールの製造量も増加しています。

さまざまな状況に柔軟に対応できる企業の体制が求められるのはもちろん、社員一人ひとりにも迅速な対応力が期待されています。

指示を待つ受け身の姿勢よりも、自ら考え行動し、挑戦する意欲を持った人材が重視されるでしょう。

製紙業界の志望動機作成のポイント

製紙業界で求められている人物像を理解しましたが、具体的な志望動機の作成方法がわからない方はいるでしょう。

ここからは、製紙業界の志望動機の作成ポイントを3つ解説していきます。

  1. 製紙業界を選んだ理由を明確にする
  2. その企業でなければいけない理由を入れる
  3. 自分の研究や強みがどう活かせるかを盛り込む

①製紙業界を選んだ理由を明確にする

製紙業界の採用状況は毎年変化しますが、全体的に各企業の募集人数は多くありません。

まずは、業界全体や志望する企業について深く理解するための業界研究・企業研究を徹底的に行いましょう。

デジタル化が進み紙の需要が減少している現状を踏まえ、「なぜ製紙業界を選んだのか」を具体的に考える思考力が求められます。

②その企業でなければいけない理由を入れる

志望動機には、応募先の企業でしか実現しない内容を盛り込みましょう。

その企業でなければいけない理由を志望動機に取り入れれば、本当に入社してから熱心に仕事してくれそうと印象を与えらます。

そのため、その企業でなければならない理由を入れて、会社についてしっかりと調べたとアピールしましょう。

③自分の研究や強みがどう活かせるかを盛り込む

研究職や技術職を目指す場合、大学での学びや研究テーマが重要視されます。

大学での知識や経験が、入社後にどう活かせるかを具体的に伝え、応募先企業のニーズと一致していれば、高く評価される可能性が高まります。

事担当者が必ずしも専門分野の知識を持っているとは限らないので、研究内容をわかりやすく整理し、専門外の人にも伝わるよう工夫しましょう。

【職種別】製紙業界向けの好印象な志望動機の例文

志望動機の書き方を理解しましたが、職種によって求められる内容に違いがあります。

ここからは、職種ごとの製紙業界向けの好印象な志望動機の例文を解説していきます。

  1. 研究開発
  2. 製造・製造管理
  3. 営業
  4. コーポレート

①研究開発

製紙業界の研究開発に志望する際は、環境問題と紐づけて志望理由を作るとよいでしょう。

2024年では、どれだけ環境問題に貢献できる製品を開発できるかが求められる傾向にあります。

現代社会の傾向を見て、志望動機の内容を変えると企業の方に評価されやすくなるでしょう。

私が製紙業界を志望する理由は、環境問題に直結する課題に取り組みながら、社会に貢献できる素材開発に挑戦できる点に魅力を感じたからです。
大学では(研究分野やテーマ)を研究し、自然資源の効率的活用や持続可能な製品開発に関心を持つようになりました。
貴社が取り組まれている(具体的な事業やプロジェクト例:脱プラスチック化、バイオマス活用など)に共感し、自身の研究で培った知識や技術がその分野で役立てると確信しています。
また、私は研究を進める中で課題解決のための粘り強さと、成果を分かりやすく伝える力を培いました。
貴社の研究開発部門で、新素材の開発や製品改良に積極的に携わり、貴社のさらなる成長に貢献するとともに、地球環境に優しい社会の実現を目指していきたいと考えています。

②製造・製造管理

製造や製造管理の志望動機には、なぜこの職業を志望したのかを明確にした内容が求められます。

志望動機を提出したとしても、他でもできると判断されると、評価は良くならないでしょう。

そのため、製紙業界の製造・製造管理へ志望動機を提出する際は、しっかりとした理由を書くことをおすすめします。

私が製紙業界を志望する理由は、日常生活に欠かせない製品を支える基盤として、安定した品質と効率的な生産を追求する製造現場に魅力を感じたからです。
大学では(専攻や学んだ分野)を通じて、製造プロセスの効率化や品質管理の重要性について学び、現場での生産体制を支える役割に強い関心を持つようになりました。
貴社が提供されている(具体的な製品や強み:段ボール、衛生用紙など)は、社会的な需要が高く、またグローバルな展開を視野に入れている点に共感しました。
私はこれまでに学んだ(関連スキルや経験:プロセス設計、品質管理手法など)を活かし、製造ラインの効率化や製品の品質向上に貢献したいと考えています。
さらに、現場での課題を見つけ改善策を提案することに意欲を持ち、チームと協力しながら目標達成に向けて努力します。
貴社の製造管理部門で、安定した製品供給とさらなる生産性向上を支える存在になりたいと考えています。

③営業

製紙業界の営業職へ志望する際は、なぜ営業に魅力を感じたのかを社会問題に紐づけて説明するのが有効的です。

また、日本だけではなく世界的な環境問題を取り入れれば、グローバルな観点を持っていると評価されるでしょう。

下記に、志望動機の例文を記載しておくので、参考にしてください。

私が製紙業界の営業職を志望する理由は、生活に密着した紙製品を通じて社会に貢献できる点と、顧客との信頼関係を構築しながら課題解決に携われる仕事に魅力を感じたからです。
大学時代には経験:サークル活動、アルバイトなどでの営業や交渉経験)を通じて、相手のニーズを引き出し、最適な提案を行うコミュニケーションスキルを磨いてきました。
貴社は(企業の特徴や強み:特定の製品、マーケットシェア、事業戦略など)で高い評価を得ており、幅広い製品展開と顧客ニーズへの対応力に共感しました。
私はこれまでの経験を活かし、既存顧客との関係を深めるとともに、新たな提案や市場開拓を通じて貴社の売上拡大に貢献したいと考えています。
また、提案型営業に強みを持つ貴社の環境で、自分自身のスキルをさらに磨き、多くの顧客にとって頼れる存在として成長したいと考えています。
貴社の営業職で挑戦する機会をいただければ幸いです。

④コーポレート

製紙業界のコーポレートへ志望する際は、どこに魅力を感じたかを明確するのが効果的です。

また、大学で学んだ知識をどう仕事に活かせるかを記載しておくと良いでしょう。

私が製紙業界のコーポレート部門を志望する理由は、企業運営の根幹を支える業務を通じて、社会に欠かせない紙製品の安定供給を支える役割に魅力を感じたからです。
大学では(専攻や学んだ分野)を学び、数字の分析やプロセス改善に興味を持ち、組織の効率化や経営管理に関心を深めてきました。
貴社は(企業の特徴:環境への配慮、グローバル展開、長い歴史など)において強みを持ち、その安定した基盤の中でさらに成長を目指している点に共感しています。私はこれまでの経験やスキルを活かし、総務や経理、人事といったコーポレート部門の業務を通じて、企業の円滑な運営を支える存在になりたいと考えています。
特に(具体的な興味:組織運営の改善、人材育成、コスト管理など)において積極的に取り組むことで、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えています。コーポレート業務を通じ、貴社が目指す持続可能な社会の実現を支える一助になりたいと思っています。

製紙業界への就職に有利な資格はある?

どの業界でも同じですが、製紙業界の就職活動に有利な資格はあります。

主に、語学系の資格や大学で研究していた内容がマッチしていると高評価を得られるでしょう。

  1. 語学系の資格はアピールになる
  2. 研究内容がマッチしていると興味を示しやすい

①語学系の資格はアピールになる

製紙業界では、国内市場の成長が鈍化しているため、多くの企業が海外進出を積極的に進めているため、語学力は大きなアピールポイントです。

語学力を示すためには、以下の資格取得を目指すと効果的です。

  • 英検2級以上
  • TOEIC600点以上
  • TOEFL70点以上
  • IELTSスコア5.0以上

さらに、中国語やその他の言語が得意であれば、特定地域の海外拠点での活躍が期待されるため、重要なアピール材料です。

②研究内容がマッチしていると興味を示しやすい

製紙業界は、環境問題に視点を置いているため、大学での研究テーマとマッチしていると、入社する前からその分野に対する知識があると評価をもらえるでしょう。

以下は、製紙業界で問題視されている環境問題の一部です。

  • リサイクル技術
  • 脱プラスチック
  • エネルギーの有効活用
  • 原料(木材)の調達

環境問題の研究をしている方は、製紙業界へどう貢献できるかを志望動機に取り入れると高評価につながるでしょう。

製紙業界の業界研究におすすめの書籍2選

製紙業界を就職用に調査しても、歴史的な内容はインターネットで調べにくいケースがほとんどです。

業界の研究におすすめの書籍を2冊紹介するので、就職に役立ててください。

  1. 紙つなげ!彼らが本の紙を造っている
  2. 紙の科学(B&Tブックスーおもしろサイエンス)

①紙つなげ!彼らが本の紙を造っている

『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている ―再生・日本製紙石巻工場―』は、2011年3月11日の東日本大震災で壊滅的な被害を受けた日本製紙石巻工場の復興を描いたノンフィクションです。

津波により機能停止に追い込まれた工場が、半年での再稼働を目指し、従業員たちが困難な状況下で奮闘する姿を詳細に記録し、震災からの復興過程を通じて、紙の供給を守る使命感と職人たちの情熱を伝えています。

震災からどう復興したかを勉強すれば、製紙業界について勉強できるでしょう。

②紙の科学(B&Tブックスーおもしろサイエンス)

『紙の科学 (B&Tブックス―おもしろサイエンス)』は、紙の基本的な性質や機能、資源問題、リサイクルを科学的視点でわかりやすく解説した書籍です。

日常生活で何気なく使われている紙の「記録」「吸収」「包装」の機能に焦点を当て、紙の歴史や製造工程、環境への影響は、多角的な視点から紙の世界を探求しています。

現在の環境問題に直結している内容となっているので、製紙業界の勉強になるでしょう。

製紙業界の理解度を深めて志望動機を作成しよう

デジタル化の進展により、紙の需要が減少している声もありますが、衛生用紙や段ボール、ラッピング用紙の紙製品は私たちの生活のあらゆる場面で活躍しています。

紙は今後もさまざまな用途で必要とされ続ける素材であり、製紙業界の重要性は揺るがないと考えられます。

製紙業界では、企業ごとに扱う製品や事業内容が大きく異なるため、業界研究や企業研究を十分に行いましょう。

それぞれの企業がどんな製品を得意としているのかどの分野で強みを持っているのかを理解した上で、志望する理由を具体的に整理しましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら