【10種類】国家公務員の専門職一覧!平均年収・給料も解説
国家公務員にはいくつかの種類がありますが、中でも「専門職」について気になっている方もいるのではないでしょうか。
専門職を目指すにあたって気になるポイントの1つが、やはり年収や待遇面に関するところですよね。
そこで本記事では、国家公務員の専門職について年収や種類を紹介します。
専門職について気になっている方は、ぜひご参考にしてくださいね。
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そもそも公務員とは

ここでは、公務員について以下の2点について基本事項を紹介します。
専門職について理解を深めるにあたってはまず公務員について基本を押さえておくことが大切ですので、ここで一緒にチェックしましょう。
国家公務員と地方公務員の違い
公務員は、大きく国家公務員と地方公務員の2つに分けられます。
国家公務員とは、日本という国家に採用され国家の機関で働く公務員のことで、中央省庁や各府省、裁判所や国会などで働きます。
一方で地方公務員とは、地方自治体で働く公務員のことで、都道府県や市などの自治体に採用されて、県庁や市役所などで主に働きますよ。
国家公務員は国家機関の運営や政策の立案などに関わる一方で、地方公務員は住民の生活サポートや窓口対応など、私たちの生活により近い業務を担います。
国家公務員の区分
国家公務員は、総合職・一般職・専門職の3つに区分され、総合職と一般職は、いずれも各省庁や関連機関における業務を担う存在です。
総合職は政策の企画立案など、国家運営の中心的な業務を担い、一般職、事務処理を中心としたサポート業務を担うことが一般的ですよ。
そして専門職は、専門的なスキルや知識を持ち、各行政機関で特手の業務を担う存在だと言えます。
専門職について詳細は次の項目で説明するので、一緒にチェックしましょう。
国家公務員の専門職とは

国家公務員の専門職とは、専門的な技能を持って特定分野において活躍する公務員のことで、行政府の国家公務員の中でも勤務先官庁を限定して独自に募集を出しています。
入庁後は、総合職や一般職と同様に異動はありますが、原則としてずっと特定の同じ分野の業務を行う点も特徴的です。
専門的な技能を持つことから、総合職や一般職と比較すると待遇が良いことが多いと言えるでしょう。
国家公務員の専門職の給料・年収
国家公務員の給料については、「行政職」「公安職」などと役職ごとに定められています。
たとえば、航空管制官等が含まれる「専門行政職」の平均月給(俸給)は、450,499円です(引用元:人事院「令和6年国家公務員給与等実態調査報告書」)。
国家公務員の2024年度のボーナスは年間で4.5か月分であることを考慮すると、専門行政職の平均年収は約7,433,234円であると考えられます。
そして国家公務員全体の平均月給は414,801円、先ほどと同様に平均年収を算出すると約6,844,217円なので、専門職の平均年収は、国家公務員全体の年収水準と比較しても高いと考えられるでしょう。
国家公務員の専門職の主な種類一覧【10職種】

ここでは、国家公務員の専門職の主な種類として、以下の10職種を紹介します。
①皇宮護衛官
皇宮護衛官は、皇居の警備や皇族の護衛などを行う国家公務員です。
皇宮護衛官には正しい振る舞いと幅広いスキルが求められるため、皇居の中にある皇宮警察学校にて必要な法律知識や武道、その他の知識を学びます。
皇宮護衛官には、警察と同様の捜査権や犯罪者の逮捕権などがある点が特徴的で、ずっと皇居に勤務するわけではなく、皇居以外にも各地の護衛署や警視庁出向など、異動や出向もありますよ。
②国税専門官
国税専門官は、税務署や国税局にて税金に関する業務を担う専門職です。適正な課税・税収確保などを職務目的としています。
国税専門官には、以下の種類があります。
職種 | 概要 |
---|---|
国税調査官 | 適正な納税申告のために調査をする |
国税徴収官 | 税金督促や滞納処分などをする |
国税査察官 | 脱税疑いがある人に対して操作や差し押さえなどをする |
実務経験を積んで必要なスキルを学んだあと、上記いずれかの専門職に就くことが可能です。
③財務専門官
財務専門官とは、財務省や金融庁などで財政や金融に関する業務を行う専門職です。金融機関の監督や予算執行調査、多重債務者の相談業務などを行います。
また、地域の経済動向の現状や今後に関する調査・分析も、財務専門官の職務に挙げられますが、他にも、国有財産の有効活用や務省や金融庁の施策に関する広報活動など、さまざまな業務を担っている専門職です。
財務専門官は財政・金融分野のプロフェッショナルとして、2012年に新設されました。
④労働基準監督官
労働基準監督官は、日本の労働行政を支える専門職です。
労働基準法や労働安全衛生法などに基づき、全国の労働基準監督署やその他の機関にて企業の労働条件の監視・監督を行っています。
労働基準監督官は、職務内容によって以下の4種類に分類可能です。
種類 | 概要 |
---|---|
司法警察業務 | 法令違反者にの逮捕や差し押さえなどを行う |
安全衛生業務 | 労働災害発生時の状況確認や原因調査などを行う |
労災補償業務 | 労働災害に遭った労働者に対して保険給付のための事実確認を行う |
監督指導業務 | 事業所に立ち入り、労働条件の調査や指導、そして処分を行う |
⑤裁判所事務官
裁判所事務官とは、裁判の進行をサポートする業務を担う専門職です。裁判所の仕事は、「裁判部門」と「司法行政部門」の2つに分けられています。
裁判部門では、裁判書記官の事務仕事をサポートするのが主な業務で、司法行政部門では、裁判の進行に求められる人材や設備などをそろえることで、裁判部門をサポートしますよ。
裁判に関係する書類の郵便事務や窓口・電話対応など、文字通り事務に関する仕事を幅広く担う職種です。
⑥法務教官・法務省専門職員
法務省専門職員は、犯罪者の更生支援や教育を主な業務にしています。犯罪の背景を分析して更生プログラムを提案、出所後の支援などが業務です。
一方の法務教官とは、少年院や少年鑑別所で働く法務省専門職員のことです。
少年院では、少年・少女が出院した後の社会復帰のサポートをし、少年鑑別所でも、入所している少年・少女の支援が主な仕事ですよ。
法務教官は、法務省専門職員の一種であると整理できるでしょう。
⑦外務省専門職員
外務省専門職員とは、外交官として海外諸国との交渉や情報収集、通訳、外交政策の企画などを担う専門職です。
外務省専門職員は、言語や地域の専門家として日本の国益を守るための活動を行うため、就職には高い語学力が必要になると言えるでしょう。
本性と在外公館とを異動するのが一般的なキャリアです。海外駐在の期間が長く、現地の状況を文字通り身をもって把握できます。
⑧食品衛生監視員
食品衛生監視員は、食品衛生法をはじめとする各種法令に基づき、食の安全を守る専門職です。
全国の検疫所や保健所などに勤務し、輸入食品の監視業務や飲食店に対する調査・指導業務などを行います。
現代では食卓に上がる食品の多くを輸入に頼っていることから、食品衛生監視員の職務は非常に重要ですよ。
また、海外からくる船舶や航空機とその乗組員・乗客に対して検疫を行い、必要に応じて検査や防疫処置をとることも職務の内だと言えます。
⑨海上保安官
海上保安官は、海上の治安維持や環境保全活動などを主な職務としている国家公務員です。
巡視船や航空機などを使い、海上の監視や警備、海難救助などを行います。船艇によっては、航路標識の性能調査や海洋の観測なども業務で、ヘリコプターに乗って海の安全を空から監視する専門員も海上保安官の一種ですよ。
その他にも、潜水士や特殊救難隊など、解除保安官の中から選抜されてさまざまな職種に就くケースがあります。
⑩航空管制官
航空管制官は、空港やその他の施設で航空管制業務を行う職種で、管制塔から航空機を確認し、離着陸の許可や走行経路の指示出しなどを行います。
航空機の確認は目視だけでなくレーダーも活用し、さまざまな指示や許可を出すのが中心業務です。
航空管制官は、全国にある空港や札幌・東京・神戸・福岡にある航空交通管制部を勤務地として数年に1度程度の頻度で人事異動を行います。
国家公務員の専門職について理解を深めよう

国家公務員の専門職とは、専門的技能を活かして活躍する人材のことです。専門スキルが求められる琴から、国家公務員全体で見ても待は良いと言えます。
国家公務員の専門職を目指すならぜひ本記事もご活用いただき、理解を深めていただけたら幸いです。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。