大学生がなりたい職業ランキングは、就活や将来の就きたい仕事を考えるうえで参考になる情報です。
特に「どんな仕事に就きたい?」と聞かれたとき返答に迷ってしまう人の場合、他の大学生がどんな職業に就きたいと思っているのかは気になるポイントですよね。
そこでこの記事では、最新の大学生のなりたい職業ランキングTOP10を解説するとともに、職業選びのコツから目指す職業に就くためのポイントまで徹底紹介します。
未来のキャリアを考えるきっかけになる情報が詰まっているので、ぜひ最後まで読んで今後の就活に役立ててください。
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大学生のなりたい職業・仕事は時代によって変わる

まず初めに、大学生が目指す職業や仕事は時代の流れとともに大きく変化している点を押さえておきましょう。
例えばかつては銀行や商社を始めとする伝統的な企業が人気でしたが、近年ではIT業界やスタートアップ企業への関心が高まっています。
また、社会情勢や技術の進歩によりリモートワークやフレックスタイム制を導入する企業が増え、働き方の多様化も進んでいるのも、大学生がなりたい職業が変化する一因です。
さらに、環境問題やSDGsへの関心の高まりから、環境関連の職業や社会貢献を重視する仕事への志向も強まるなかで、大学生のなりたい職業は時代の変化に伴い多様化し続けていますよ。
大学生のなりたい職業の業種別ランキングTOP10

「大学生がなりたい職業ランキングTOP10」を見ていきましょう。
順位 | 業界 | 昨年比 |
1 | 食品・農林・水産 | ±0 |
2 | ソフトウェア・情報処理・ネット関連 | ±0 |
3 | 薬品・化粧品 | ±0 |
4 | 官公庁・公社・団体 | ±0 |
5 | 銀行・証券 | ↑4 |
6 | 放送・新聞・出版 | ↑2 |
7 | 広告・芸能 | ↑3 |
8 | 繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック | ↓3 |
9 | 電子・電気機器 | ↓3 |
10 | 鉄道・航空 | ↑2 |
上の表の通り、1位の食品・農林・水産から4位の官公庁・公社・団体は、前年と変わらずに5位以内にランクインしている人気業界ですが、順位が上下している業界もあります。
ここでは、それぞれの業界を詳しく解説します。
- 1位:食品・農林・水産
- 2位:ソフトウェア・情報処理・ネット関連
- 3位:薬品・化粧品
- 4位:官公庁・公社・団体
- 5位:銀行・証券
- 6位:放送・新聞・出版
- 7位:広告・芸能
- 8位:繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
- 9位:電子・電気機器
- 10位:鉄道・航空
1位:食品・農林・水産
大学生のなりたい職業ランキングで堂々の第1位に輝いたのは、食品・農林・水産業界です。
私たちの生活に欠かせない食料を供給する重要な役割を担っているだけに、安定した需要があることから就職先として高い人気を誇り、前年に引き続きトップをキープしました。
近年では一次産業へのテクノロジーの導入や環境への配慮が進み若者からの注目を集めると同時に、特産品を活かした地域活性化や持続可能な食料生産へも関われます。
こうした背景から、食品・農林・水産業界は多様なキャリアパスと社会的意義を持つ分野として、人気を集める業界です。
2位:ソフトウェア・情報処理・ネット関連
大学生のなりたい職業ランキング第2位は、ソフトウェア・情報処理・ネット関連の分野で、1位の食品・農林・水産業界と同じく、前年と同じ順位をキープしました。
デジタルネイティブ世代である大学生にとって、幼少期から親しんできたパソコンやスマートフォンは生活の一部となっており、ITに抵抗が少ない点が影響していると考えられます。
特にソフトウェア開発や情報処理、インターネット関連の業界は近年目覚ましい技術革新を遂げており、高い将来性を期待されている分野です。
また、働き方改革の進展により柔軟な働き方ができるだけでなく、AIやIoTをはじめとする先端技術の発展に伴って次々とビジネスチャンスが生まれている点も見逃せません。
3位:薬品・化粧品
大学生のなりたい職業ランキング第3位に選ばれたのは、薬品・化粧品業界で、前年と同じ順位でした。
製薬会社は専門的な知識を発揮できる分野として理系学生から多くの支持を得る一方で、化粧品業界は美容やトレンドへの関心が高い学生から人気を集めています。
また、環境問題やエシカル消費を意識した製品づくりに注力する企業も多く、社会的意義を感じられる点からも大学生から注目されていますよ。
大学で培った専門性を活かせるだけでなく、社会に貢献できる分野として大学生から人気が高い業界です。
4位:官公庁・公社・団体
大学生のなりたい職業ランキング第4位は、昔から安定した雇用環境と働きやすさが魅力とされている官公庁・公社・団体です。
公共の利益を優先し、社会全体の安定と発展に寄与する役割を果たすとともに、地域社会や行政サービスを通じて、直接的な社会貢献が実感できる点も注目を集める理由の1つですよ。
また近年では、多様性の尊重や柔軟な働き方が推進されており、ワークライフバランスを重視する学生からの関心も高まっていますよ。
5位:銀行・証券
大学生のなりたい職業ランキング第5位には、前年から4位も順位を上げた銀行・証券業界がランクインしました。
金融の専門知識を活かし、個人や企業の資産運用や資金調達をサポートする役割を担っており、日本経済全体にも影響を与える重要な業界です。
なかでも都市銀行や大手証券会社は、安定した経営基盤と充実した福利厚生を整備しており、多くの学生から高い評価を受けています。
また、金融市場のグローバル化に伴って国際的な業務に語学力が活かせる一方で、近年ではデジタルバンキングの進展により、ITスキルを持つ人材の需要も高まりを見せていますよ。
6位:放送・新聞・出版
大学生のなりたい職業ランキング第6位に選ばれた放送・新聞・出版業界は、情報を社会に伝える要となる分野です。
この業界は社会生活を送るうえで重要なニュースだけでなく、エンターテインメント、文化的な知識を幅広い形で提供し、人々の生活を豊かにする役割を果たしています。
特にテレビ局は、番組制作や編集、企画と幅広い職種が揃っており、多様なスキルを活かせますよ。
7位:広告・芸能
大学生のなりたい職業ランキング第7位は、前年より3つ順位を上げた広告・芸能業界です。
広告業界は企業やブランドの魅力を引き出し、広く世の中に発信して社会に新たな価値を作り出す一方、大衆を飽きさせないクリエイティブなコンテンツ制作も欠かせません。
一方芸能業界は、エンターテインメントを通じて社会に活力を与える存在として、多くの人々に親しまれています。
近年ではデジタルメディアの発展により、SNSや動画配信プラットフォームを活用した新たなプロモーション手法が注目されており、若者の感性やスキルが活かせる業界です。
8位:繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
大学生のなりたい職業ランキング第8位に選ばれた繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック業界は、先端技術と革新を通じて多くの分野で新たな価値を生み出しています。
近年の科学技術を応用した繊維分野の成長は目覚しく、さまざまな新素材がスポーツウェアや医療分野で活用されていますよ。
またゴムやガラス、セラミック製品は、次々と新たな製品を生み出し続ける業界だけに挑戦のしがいのある分野で、革新性と実用性を兼ね備えた職業として、大学生から高い支持を得ています。
9位:電子・電気機器
大学生のなりたい職業ランキング第9位に選ばれた電子・電気機器業界は、日常生活から産業分野まで幅広い製品を提供し、社会の基盤を支える業界です。
生活すべてがあらゆる機械に囲まれた現代社会では不可欠な業界で、家電製品や通信機器から自動車の電子制御システムまで、多様な分野で活躍する製品を開発・製造しています。
またグローバル市場での競争が激化するなか、海外展開や国際的なプロジェクトに参加する機会も多く、語学力や異文化理解を活かしたキャリア形成も狙えます。
10位:鉄道・航空
最後は、前年から2つ順位を上げて堂々のTOP10入りを果たした鉄道・航空業界で、近年コロナ禍の影響で一時的に採用数が減少したものの、国内外の旅行需要が回復しつつあり業界全体の採用数も元通りになりつつあります。
鉄道・航空、どちらの業界も整備士から運転手、パイロットまで多様な職種が活躍しているため、自分のスキルを発揮できる仕事が探しやすいのも魅力です。
また、近年は環境問題に対応するための取り組みが加速しており、次世代の交通手段として持続可能性が求められているため社会意識の高い大学生からも注目されていますよ。
【男女・文理別】実際にエントリーした仕事ランキング

つづいては、ここまでの内容をさらに深堀りするために「総合」「文系男女別」「理系男女別」の3つのカテゴリーごとに実際にエントリーした職業ランキングを見ていきましょう。
今回は、大手として人材・広告企業を牽引する「マイナビ」が実施した調査を元に、それぞれのランキングをまとめました。
出典:2025年卒の大学生が選んだ人気業界は?ランキングや志望業界の傾向を紹介
①総合ランキング
まずは、総合ランキングからチェックしましょう。
順位 | 業界 | 昨年比 |
1 | ソフトウェア・情報処理・ネット関連 | ±0 |
2 | 食品・農林・水産 | ±0 |
3 | 銀行・証券 | ±0 |
4 | 電子・電気機器 | ±0 |
5 | 通信 | ↑2 |
6 | 繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック | ↑1 |
7 | 鉄道・航空 | ↑3 |
8 | 薬品・化粧品 | ±0 |
9 | 電力・ガス・エネルギー | ↑7 |
10 | 住宅・インテリア | ±0 |
上位の「ソフトウェア・情報処理・ネット関連」「食品・農林・水産」「銀行・証券」はデジタル化や社会的安定性が背景となり、昨年と同じ高い順位を維持しています。
一方で次世代技術の親展や移動需要の回復が追い風となり、「通信」「鉄道・航空」「電力・ガス・エネルギー」の順位が上昇している点にも注目です。
②文系の男女別ランキング
つづいては、文系大学生がエントリーした業界を男女別に見ていきましょう。
順位 | 文系男子大学生が選んだ業界 | 順位 | 文系女子大学生が選んだ業界 |
1 | ソフトウェア・情報処理・ネット関連 | 1 | ソフトウェア・情報処理・ネット関連 |
2 | 銀行・証券 | 2 | 食品・農林・水産 |
3 | 食品・農林・水産 | 3 | 銀行・証券 |
4 | クレジット・信販・リース | 4 | 広告・芸能 |
5 | 通信 | 5 | 住宅・インテリア |
6 | 鉄道・航空 | 6 | ホテル・旅行 |
7 | 電子・電気機器 | 6 | 人材サービス(派遣・紹介) |
7 | 専門商社 | 8 | 放送・新聞・出版 |
7 | 不動産 | 9 | 放送・新聞・出版 |
7 | 人材サービス(派遣・紹介) | 10 | 官公庁・公社・団体 |
この調査では男女間で異なる志向と共通する人気業界の傾向が見られ、ITスキルの需要増加に伴い男女ともに「ソフトウェア・情報処理・ネット関連」が1位でした。
また男性は「クレジット・信販・リース」を始め、数字や技術に関連する分野を重視する傾向が目立つ一方、女性は感性やライフスタイルに関わる業界がランクインしています。
③理系の男女別ランキング
最後は、理系の大学生がエントリーしたランキングです。
順位 | 文系男子大学生が選んだ業界 | 順位 | 文系女子大学生が選んだ業界 |
1 | ソフトウェア・情報処理・ネット関連 | 1 | ソフトウェア・情報処理・ネット関連 |
2 | 銀行・証券 | 2 | 食品・農林・水産 |
3 | 食品・農林・水産 | 3 | 銀行・証券 |
4 | クレジット・信販・リース | 3 | 広告・芸能 |
5 | 通信 | 5 | 住宅・インテリア |
6 | 鉄道・航空 | 6 | ホテル・旅行 |
6 | 電子・電気機器 | 7 | 人材サービス(派遣・紹介) |
8 | 専門商社 | 8 | 放送・新聞・出版 |
9 | 不動産 | 9 | 放送・新聞・出版 |
10 | 人材サービス(派遣・紹介) | 10 | 官公庁・公社・団体 |
10 | 機械・プラント |
文系大学生と同様に男女共通で「ソフトウェア・情報処理・ネット関連」が1位となっており、IT技術の重要性と将来性への期待が強く反映されています。
また男性は技術系の業界に関心を持つ一方、女性は「人材サービス」や「官公庁・公社・団体」と、対人サービスや公共性の高い分野を好む傾向が目立ちました。
大学生がなりたい職業を選ぶ基準

ここからは、大学生が職業を選ぶ基準に焦点を当てて解説します。
大学生がどんな考えで職業をチョイスしているのかは、自分自身の就活を進めるうえでも参考になる情報です。
特に以下の4つの項目は職業選びにおいて欠かせない要素なので、ぜひチェックしましょう。
①年収
大学生が職業を選ぶうえで、年収は無視できない重要な判断基準でしょう。なぜなら、高い収入は生活の安定や将来の計画に直結するためです。
また企業の初任給や昇給制度やボーナスの有無も、長期的な活躍を視野にいれるうえでは、モチベーションを保つためにも大切な判断材料です。
さらに安定的な生活とモチベーション維持の観点から、業界ごとの平均年収や将来的な収入の伸びしろを重視する人もいますよ。
②ワークライフバランス
近年、大学生が職業選択を行う際にワークライフバランスを重視する傾向が強まっています。
プライベートを犠牲にしてでも仕事に尽くす姿勢が美徳とされていた高度経済成長期と違い、現在では私生活を投げ出す労働観念は時代遅れと考えるのが一般的です。
現在では、仕事と私生活の調和により心身の健康を維持して、初めて長期的なキャリア形成に繋がると考えられており、フレックスタイム制から育児・介護休暇、復帰支援制度まで、ワークライフバランスの確保に注目する大学生が増えていますよ。
③福利厚生
大学生が職業を選ぶ際、給与や仕事内容だけでなく、福利厚生を通じて働きやすさや生活の支えがどれほど整備されているかを重視する傾向が強まっています。
大学生にとって企業の福利厚生は単なる付加価値ではなく、従業員に対する「企業の姿勢」を示す重要な要素でもあり、金銭的にも精神的にも心強い仕組みです。
最近ではリフレッシュ休暇や関連施設の利用割引、さらにはいわゆる「推し活休暇」まで、プライベートを充実させる福利厚生の導入も広がりを見せており、福利厚生の内容が優れている企業は、学生にとって「安心して成長できる環境」の象徴として捉えられていますよ。
④業務内容
業務内容も、大学生が職業を選ぶうえで重視される要素の1つです。
「自身の興味や専門性が活かせるか」「日々の業務にやりがいを感じられるか」は長期的なキャリア形成に大きな影響を与えます。
また「将来的にキャリアップが狙えるか」「日々の業務が単調でなく刺激に溢れているか」を重視する大学生も目立ちますよ。
業務内容は単に仕事内容を知るだけでなく、将来のビジョンや自己成長の可能性を量るうえで無視できない要素です。
自分に合ったなりたい職業の見つけ方

ここからは、自分にあった職業をどう見つけていくかを紹介します。
求人票に目を通すだけでは、理想の職場はなかなか見つかりません。まずは以下の4項目を実践してみましょう。
①自分が重視している条件を明確にする
自分に合った職業を見つけるためには、まず自身が重視する条件が明確になっていなければ始まりません。
例えば年収、勤務地、業務内容、ワークライフバランス、企業文化のなかから何を優先するかを整理すると、自分が職場に求める要素が見えてくるでしょう。
自分が職場選びで重視する条件を明確にする作業は、今後の就職活動を進めるうえでの土台となるので、時間をかけて取り組みましょう。
②自分のスキルや強みが活かせる仕事を選ぶ
自身のスキルや強みの正確な把握も、自分に合った職業を見つけるためには欠かせません。
得意な分野や過去の経験から培った能力を明確にしたうえで、それらを活かせる職種や業界は何かを考えると、次第に適職への道が開けます。
例えば、コミュニケーション能力に優れている場合は営業職やカスタマーサポート、分析力が高い場合はデータアナリストや研究職と、自分のスキルと業務内容を関連付けてください。
こうした作業を繰り返して仕事がいくつか出揃ったら、その中から興味があるものとないものとを仕分けていきましょう。
③社風や空気感が自分に合う企業を探す
自分に合った職業を見つけりには、企業の社風や職場の空気感が自分の価値観や働き方に適しているかを慎重に見極める必要があります。
たとえばチームで協力し合う環境を求める人にとって、個人プレーが重視される企業は合わない可能性が高く、第一志望にするのは危険です。
また、ホームページや資料の情報だけでは社風や空気感を深く理解するのは難しいので、ぜひ説明会やインターンシップに参加してください。
④理想のライフスタイルが実現できる職場を探す
毎日の仕事に精を出すには、ライフスタイルも考慮する必要があります。
まずは自分がどんな生活スタイルを望むのかを明確にし、仕事と私生活のバランスをとりやすい働き方を考えましょう。
例えば近年広がりを見せているフレックスタイム制やテレワーク制度を採用している企業は、趣味や家族との時間を大切にしたい方に適しています。
またワーケーションを推奨する企業では、旅行先で余暇を楽しみながら働けるため、のびのびした場所で仕事をしたい大学生におすすめです。
大学生がなりたい職業・人気職種に就くためのコツ

理想の職場や人気のある企業に就職するには、ポイントを押さえる必要があります。
無策で理想の企業へ就職を叶えるのは、至難の業です。希望する企業から内定を獲得するためにも、以下に挙げる4つのポイントを意識してください。
①専門的なスキルを身につける
大学生が希望する職業や人気の職種に就くためには、専門的なスキルの習得が不可欠です。
例えば、先程のランキングでも人気だった「ソフトウェア・情報処理・ネット関連」の企業を志望する場合、プログラミングやwebデザインのスキルは歓迎されます。
他にも「銀行・証券」なら簿記やFP「電子・電気機器」なら第二種電気工事や高所作業車運転者と、面接の際にアピール材料になるスキルを身につけましょう。
ただし、たとえ専門性の高い資格やスキルでも志望企業の業務と関連が薄い場合は効果が期待できないので注意してください。
②早くから就活対策を始める
少しでも余裕のある就活を進めるために、なるべく早い内から就活対策を始めましょう。
一口に就活といっても、エントリーシートや履歴書の作成、面接対策に自己分析とやるべき作業は山ほどため、ギリギリに始めるととても間に合いません。
また、近年企業の採用活動は早期化しており、大学3年生の夏からインターンシップや早期選考が始まるケースも増えています。
就活の流れに取り残されてしまうと、いざ本腰を入れたときに後悔しかねないので、可能な限り早めの就活対策を心がけてください。
③英語や語学力を身につける
グローバル化が進んでいる現代において、語学力は多くの業界で欠かせないスキルとなっています。
なかでも英語はビジネスの共通言語として使用される場面が多く、特に外資系への就職シーンでは一定以上のスキルが求められるケースが一般的です。
さらに、英語以外の第二外国語を学べば就職の幅が広がるだけでなく、特定の地域や業界での需要にも対応できます。
オンライン学習や語学アプリを活用すれば、スキマ時間も有効的に学習に充てられるので、自分のレベルにあったレベルからコツコツ勉強しましょう。
④業界研究や面接対策を徹底する
希望する職業や人気の職種に就くためには、業界研究と面接対策の徹底が不可欠です。
業界研究では志望する業界の全体像や主要企業の動向、競合他社の状況を把握して志望動機に盛り込み、説得力のある内容に仕上げましょう。
また面接対策では、企業の求める人物像や価値観を理解し、自分の経験やスキルをどうアピールするかを考えなければなりません。
業界研究、面接対策ともに就活を成功させるうえで必須の作業なので入念に取り組んでください。
大学生がなりたい職業を考える際の注意点

なりたい職業を考えるうえでは、忘れてはならない注意点がいくつかあります。
今回は大学生がなりたい職業を考える際に特に押さえるべき注意点として、次の4項目を厳選しました。
①将来性のある業界・職種か
将来の職業を選ぶ際には、業界や職種の将来性を慎重に評価しましょう。
目まぐるしい技術革新や社会の変化により、現在の人気職種が将来も安定しているとは限りません。
例えばAIや自動化の進歩が進んだ結果、従来の業務が変革されて人材の需要が低下する可能性があり、現在では既に受付や配膳をロボットに任せている職場もあります。
憧れの職業があるのはとても良いことですが、同時に将来性にも目を光らせなければ安定的な活躍は困難でしょう。
②労働に見合う年収を得られるか
職業選択において、労働に見合う年収を得られるかどうかは重要な要素です。
適切な年収はやりがいやモチベーション維持に欠かせないだけでなく、生活の安定や老後の暮らしにも直接影響を与えるため、選択基準として外せません。
同じ業種でも企業や職種によって収入には大きな差があるため、自分が納得できる年収の企業を中心に職場を選んでください。
また将来の昇進やキャリアの可能性を考慮すれば、現時点の年収だけでなく長期的な収入見込みも重視するべきです。
③自分に合わない環境ではないか
自分に合わない環境でないかのチェックは、職業選びにおいて無視できない注意点です。
適性に合わない職場で働き続けると、モチベーションの低下や成果の出にくさにつながり、最終的には「仕事ができない人」と見なされる可能性があるため、企業の社風や職場環境を事前に調査し、自身の価値観や働き方に合致するかを確認しましょう。
例えば、自分にとってはチームでの協働を重視する企業文化が適しているのか、あるいは個人の裁量が大きい環境が望ましいのかを考慮する必要があります。
④自分の理想のライフスタイルは実現できるか
「仕事が生活全体にどんな影響を及ぼすか」は、理想の職場を追い求めるなかで見落としがちな注意点です。
「仕事が家庭や趣味、友人との時間と両立できるか」「勤務地や通勤時間が日々の生活リズムに支障をきたさないか」と、目を向けるべき点はたくさんあります。
さらに、職場が提供する制度や福利厚生が、自分の価値観やライフスタイルに適しているかも大切にな要素ですよ。
なりたい職業が見つからない大学生はどうすればよい?

なりたい職業が見つからないのは、就活にはげむ多くの大学生が抱える悩みです。
なりたい職業がわからないと、今後どうやって就活を進めればよいのか不安になってしまいます。そんな時は以下に挙げる4つの方法を実践してみましょう。
①まずは幅広い職業・職種を見てみる
なりたい職業が見つからない大学生は、視野を狭めずに幅広い職業や職種に目を向ける意識が重要です。
人は限られた情報の中でのみ選択をしがちですが、世の中には名前すら知らない職業や、自分が得意とするスキルを活かせる意外な分野がたくさんあります。
こうした仕事に触れれば、自分でも気づかなかった興味や適性を発見する手がかりになるため、まずは幅広い職業に目を向けて新たな世界に触れてみましょう。
②自分のこれまでの興味や得意を洗い出す
自分のこれまでの興味や得意分野を洗い出す作業は、適職を見つける第一歩です。
学生時代に取り組んだプロジェクトや趣味、アルバイトをはじめ、過去の経験から自分が楽しさや達成感を感じた瞬間を探り、特に熱中した活動を思い出してみましょう。
こうした作業によって自分の適性や活躍したい分野が浮き彫りになれば、職業探しの指針として大いに役立ちますよ。
③家族や友人の意見も聞いてみる
なりたい職業が見つからない大学生にとって、家族や友人の意見は貴重なアドバイスです。
彼らはあなたの性格や強み、興味を長年見てきた人たちだけに、自己認識では気づかない適性や可能性を指摘してくれる可能性があります。
また異なる視点や経験を持つ人々の話を聞けば、新たな職業や業界への興味が湧くケースも珍しくありません。
ただし他者の意見は参考にしつつも、最終的な職業選択は自分自身の価値観や目標に基づいて行うべきです。
④逆に避けたい条件や環境を考えてみる
消去法を応用して、避けたい条件や環境をリストアップするのも有効な対処法です。
自分にとって働きづらい環境や価値観にそぐわない要素がはっきりさせれば、自然と自分に合わない職場が浮き彫りになり、候補から除外できます。
例えば残業が多い職場や業務内容が単調な企業、競争が激しい職種は合わないと感じれば、それらを基準に選択肢を絞り込めるでしょう。
ただし避けたい条件が多すぎると選択肢がどんどん狭まってしまうので、妥協点を模索するのも忘れないでくださいね。
大学生のなりたい職業についてよくある質問

最後に、大学生が仕事探しを進めるうえでよくある質問を取り上げ、わかりやすく回答します。
今回は特に多く聞かれる質問の中から、次の3つを厳選しました。
①女子におすすめの理想の職業は?
人によって適性や興味、持っているスキルが違うため一概には言えませんが、ライフスタイルの変化に対応しやすい職業がおすすめです。
女性は、結婚や妊娠・出産と人生の大イベントが多いことから、育休や産休、産後復職の支援が整っている職業をおすすめします。
事務やキャビンアテンダント、コールセンターと女性に人気の職業はたくさんありますが、思い描いているライフプランが叶えられなければ意味がありません。
持っているスキルや適正、やりがいと、描いている人生設計が合致してさえいれば、あらゆる職業がおすすめです。
②大学生に人気の職種はある?
さまざまな業務に携われる総務職が、多くの大学生から人気を集めています。
総務職は企業全体を支える縁の下の力持ちとして、備品管理から労務管理、社内イベントの企画運営まで多岐にわたる業務に携われますよ。
こうした幅広い業務により会社全体の仕組みを理解しやすく、他部署との連携を通じて多くの人と関わる機会が得られる点が人気の一因です。
さらに業務領域が広い分、自分の得意分野を見つけながらキャリアを積めるため、多くの大学生が就職先として検討する職種となっています。
③大学生が逆に避けるべき不人気職業はある?
大学生が避けるべき職業として挙げられるのは、給与水準が低く、労働環境が過酷とされる職種です。
特に長時間労働が常態化している業界や、休暇が取りづらい職場環境は敬遠される傾向にありますが、こうした条件下でも介護職や医師、教師を始め社会的意義が大きい職業も多く、一概に「避けるべき」と断定することはできません。
避けるべきかどうかは人気の有無ではなく「自分にとってやりたい仕事か」「自分が輝ける仕事か」を念頭に考えてくださいね。
大学生のなりたい職業を参考にしよう

この記事では大学生のなりたい職業をランキング形式で取り上げ、それぞれの業界について詳しく解説しました。
総合ランキング第1位に輝いたのは「食品・農林・水産」業界の職業でしたが、大学生のなりたい職業は移り変わりが激しく、今後は違う結果になる可能性もあります。
職業選びの際には将来性や労働環境、自己の適性やライフスタイルとのマッチングが重要である点も見逃せません。
ランキングの結果や人気の有無のみに注目するのではなく、持っているスキルや興味も考慮しつつ、自分に合ったお仕事を探しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。