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【2024年版】ホームセンター業界を徹底研究!今後の動向や売上高ランキングも就活生向けに解説

ホームセンター業界を目指す方にとって、業界の動向や志望動機の作成ポイントの理解は重要ですよね。

いざホームセンターへの就職を志しても、事前情報が少なければ対策の練りようがありませんが、業界特有のビジネスモデルや求められるスキルについて知っておけば、就活に有利です。

この記事では、ームセンター業界の基本的な仕組みや最新の動向、主要な職種や求められる人物像を解説し、志望動機を効果的に伝えるためのポイントも解説します。

記事の最後ではホームセンター業界への就職を目指す人に役立つ質問も掲載しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

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目次

ホームセンター業界とは?ビジネスモデルと仕組みを紹介

ホームセンターの店内

まずは、ホームセンター業界の基本情報としてビジネスモデルや仕組みをおさらいしましょう。

ホームセンター業界は、DIY用品から日用品、園芸用品にペット用品と、多岐にわたる商品を取り扱う小売業界で、メーカーや卸売業者から商品を仕入れ、店舗で消費者に販売する流れで成り立っています。

近年では各企業が独自に開発したプライベートブランド(PB)商品の展開にも力を入れており、他社との差別化や利益率の向上を図っていますよ。

さらに店舗運営だけでなく、オンライン販売や商品ラインナップの拡大により、新たな客層開拓や多様なニーズに応える動きも顕著です。

ホームセンター業界の抱える課題と動向

青いヘルメット

ここでは、そんなホームセンター業界の課題や動向にスポットを当てて解説します。

今回は特に注目すべき内容として、以下の5項目を厳選しました。

  1. 巣ごもり需要の反動で市場規模は縮退傾向
  2. ネット通販やドラッグストアなどの脅威に晒されている
  3. 大手企業が積極的にM&Aを推進している
  4. 新規事業に力を入れている企業も多い
  5. 海外市場での売上拡大を目指す動きがある

①巣ごもり需要の反動で市場規模は縮退傾向

新型コロナウイルスの影響で業績や売上が減少した業界が多い中、ホームセンター業界は巣ごもり需要の影響で2020年の売上は約3.4兆円に達し、過去9年間の横ばい状態から増加に転じました。

多くの商業施設が休業要請を受けた中、ホームセンターは生活必需品を販売する施設として対象にならなかった点も関係していると考えられます。

しかし翌年からはその反動を受けて売上は3.3兆円に減り、市場規模は縮退傾向に向かいました。

出典:経済産業省 商業動態統計調査

②ネット通販やドラッグストアなどの脅威に晒されている

ホームセンター業界は、ネット通販やドラッグストアとの競争激化に直面しており、ホームセンターの市場規模は横ばい傾向です。

またドラッグストアも日用品や食品の取り扱いを拡大して、ホームセンターと競合する商品分野でのシェアを伸ばしており、市場シェアの侵食が進んでいます。

さらにネット通販の利便性と豊富な商品ラインアップが消費者に支持され、従来ホームセンターが得意としてきたDIY用品や生活用品でも顧客の流出が顕著です。

ドラックストアの客層開拓や幅広い世代に浸透したネット通販は、ホームセンターにとって無視できない脅威と言えるでしょう。

③大手企業が積極的にM&Aを推進している

ホームセンター業界では、競争激化や市場環境の変化に対応するため大手企業が積極的にM&Aを推進しています。

たとえば2023年、関西を拠点にする全国チェーン「コーナン商事」は九州地方のローカル企業「ホームインプルーブメントひろせ」を子会社化し、九州地域での事業基盤を強化しました。

さらに2024年4月には、DCMホールディングスが子会社のDCM株式会社とケーヨーを吸収合併し、経営資源の最適化と効率化を図っています。

事業規模によって各企業の格差も広がっていることから、今後もこうしたM&Aの動きは続くでしょう。

④新規事業に力を入れている企業も多い

ホームセンター業界では競争激化や市場環境の変化に対応するため、多くの企業が新規事業に注力しています。

たとえばホームセンター業界大手のカインズはデジタル戦略を強化し、顧客戦略の見直しやデジタル組織の内製化を進めていますよ。

またニトリはホームセンター島忠を買収して業態を多角化し、さらにグッデイはデータドリブン経営を推進して、DX先進企業としての地位を確立しました。

これらの取り組みは各社が新たな成長機会を模索し、競争力を高めるための戦略的な動きといえます。

⑤海外市場での売上拡大を目指す動きがある

ホームセンター業界では国内市場の成熟化や競争激化を背景に、海外市場での売上拡大を目指す動きが活発化しています。

たとえばコーナン商事は2016年7月にベトナムへ進出し、2024年3月現在でベトナムに13店舗、カンボジアに3店舗を展開しました。

またコメリは2021年6月にタイに1号店を開店し、16年ぶりの海外進出を果たしています。

これらの取り組みは成長著しい東南アジア市場での事業拡大を図るもので、各社は現地のニーズに合わせた商品展開やサービス提供を進めているのです。

ホームセンター業界の主な職種

工具を手に微笑む女性

ホームセンター業界の動向や課題がわかったところで、つづいてはホームセンター業界で活躍する職種を見ていきましょう。

今回は特に代表的な職種として、以下の4つのお仕事を解説します。

  1. 仕入れ・バイヤー
  2. 販売・販売員
  3. 販売支援
  4. 企画・商品開発

①仕入れ・バイヤー

ホームセンター業界における仕入れ・バイヤーは、商品の選定から仕入れ、価格設定、販売戦略の立案までを担当する重要な職種です。

商品の情報収集、品質評価、価格交渉、在庫管理、販売促進策の策定と多岐にわたる業務に携わるため多くのスキルが求められます。

さらに顧客ニーズや市場トレンドを把握し、売れ筋の商品や競争力のある価格を見極めて仕入れをしなければならないため、市場動向も常にチェックしなければなりません。

このうようにバイヤーの判断は、直接的に売上や顧客満足度に影響するため慎重かつ迅速な意思決定が求められる職種です。

②販売・販売員

ホームセンター業界における販売・販売員は、店舗での接客やレジ打ち、商品説明や品出しと、店舗の運営に幅広く携わる担当する職種です。

商品の魅力や特徴を的確に伝えたり、商品の場所がわからない利用客の案内をしたりと、多くの業務に携わります。

また、店内の清掃や季節や地域特性に応じたディスプレイの改善も大切な業務で来店者が興味を引かれるような売場を作らなければなりません。

お客さまとダイレクトに接するポジションだけに「お店の顔」とも言える存在のため、清潔感やコミュニケーション能力が重要視されます。

③販売支援

ホームセンター業界における「販売支援」は、店舗運営の基盤を強化する役割として、多岐にわたる業務を担います。

複数店舗を巡回してスタッフ教育や「エリアマネージャー」もこの職種に含まれ、一般的には現場の知識を身につけるために店舗スタッフの経験を積んだ後に就任します。

またエリアごとの顧客ニーズを反映した商品企画や宣伝を実行し、店舗の販売力を向上させるのも販売支援の大切な役割です。

さらに社内の声を業務改善に反映させるために、多くの意見に耳を傾ける傾聴力が要求されます。

④企画・商品開発

企画・商品開発は、顧客のニーズや市場の流行を捉えた新商品の開発や販売戦略の立案を担う職種です。

企画・商品開発の現場では市場調査を通じて得たデータをもとに、競合との差別化を図りながら、顧客にとって魅力的な商品を企画します。

さらに各地域や店舗特有の需要を考慮し、売れ筋となる商品のラインナップを検討しつつ効率的な販売を目指すのも大切な業務です。

時代や顧客のトレンドを深く理解するための分析力や、柔軟な発想力、クリエイティブな思考が要求されます。

ホームセンター業界で求められる人物像

モンキーレンチをもつ男性

ここからは、ホームセンター業界に求められる人物像にフォーカスして解説します。

自分に当てはまっているか確認しつつチェックしてください。

  1. 臨機応変な対応力を持つ人
  2. コミュニケーション能力の高い人
  3. トレンドと情報収集に敏感な人
  4. 体力と几帳面さを兼ね備えた人

①臨機応変な対応力を持つ人

多くのお客さまが訪れるホームセンターでは、さまざまなニーズや要望に素早く対応できる対応力や柔軟性が求められます。

ホームセンターでは、DIY商品から生活用品、ガーデニング用品まで幅広い商品が取り扱われており、来店する人々の目的や期待も十人十色です。

このため、販売スタッフや店舗運営担当者には、専門知識を駆使して状況に応じた柔軟なサポートを行う力が不可欠と言えます。

さらに地域ごとのニーズや季節的な需要の変化に応じて、品揃えや売場構成を調整するの適応力も大切です。

②コミュニケーション能力の高い人

ホームセンター業界では、多様なお客さまやスタッフとのコミュニケーションを円滑に進める能力が重要視されます。

商品について詳しく知りたいお客さまに対して、わかりやすく説明したり具体的な提案を行ったりして、信頼と満足度を高める意識が欠かせません。

また、ホームセンターは幅広い商品を扱っているだけに、お客さまによって異なるニーズを正確に理解した最適な対応が求められます。

さらに、スムーズな店舗運営のためにはお客さまだけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションも重視されるでしょう。

③トレンドと情報収集に敏感な人

ホームセンター業界では、トレンドと情報収集に敏感な人が重要な役割を果たします。

先ほど解説したように、ホームセンター業界は絶えず変化を続けていて新商品や流行の移り変わりが激しいため、最新の情報をいち早くキャッチする力が不可欠です。

業界の動向や最新の商品、ライフスタイルの変化をいち早く察知し、現場で活かせる情報をタイムリーに共有すれば、店舗全体の競争力を高められるでしょう。

また、SNSや専門メディアを駆使して効果的にデータを収集し、顧客の潜在ニーズに応える新たな商品やサービスの提案も大切です。

④体力と几帳面さを兼ね備えた人

ホームセンター業界では、体力と几帳面さを兼ね備えた人が重宝されます。

広い売場を維持するためには商品の補充や陳列替え、売場全体の清掃と、体力を要する業務がたくさんあるうえ、大きな商品や重量のある商品も少なくありません。

さらに、大量の商品の在庫管理も欠かせないため、正確さと几帳面さも重要です。

商品を間違いなく並べつつ適切な在庫数を確保し、常に整然とした売場を保つ意識は、顧客が快適に買い物を楽しむために必須と言えます。

ホームセンター業界の志望動機を作る際のポイント

DIYツール

ホームセンター業界の志望動機は、ポイントを的確に押さえなければ相手に要点が伝わりません。

志望動機は採用を獲得するうえで重要な要素なので、以下の4点を意識して作成しましょう。

  1. ホームセンター業界を志望する理由を端的に伝える
  2. その企業でなければならない理由を明確にする
  3. 具体的なエピソードで志望理由を補強する
  4. 入社後の展望や意気込みで締める

①ホームセンター業界を志望する理由を端的に伝える

ホームセンター業界を志望する理由は、ダラダラと述べずに端的に伝える点を意識しましょう。

冗長な言い回しや回りくどい表現は採用担当者の興味を削いでしまい、話を真剣に聞いてもらえないおそれがあります。

また限られた面接時間の中でホームセンター業界を志望する理由を十分に話すと、自己PRや質問への回答に費やす時間が不足する懸念も生まれますよ。

具体的な理由やエピソードは志望動機を述べた後で話せば良いので、まずは志望した理由の要点をズバリと切り込んでください。

②その企業でなければならない理由を明確にする

ホームセンター業界の志望動機を作成する際には、なぜその企業でなければならないのかを明確に伝えなければなりません。

採用担当者は、数多くのホームセンターの中でなぜこの店を選んで志望したのかを知りたがっているため、企業を志望した理由があやふやだと不信感を抱くでしょう。

面接先の企業を選んだ理由を考えるには、企業研究を通じて、各社の特徴や強みを理解する必要があります。

企業への理解が足りないままでは企業を選んだ理由は思い浮かばないので、まずは企業研究に力を入れてください。

③具体的なエピソードで志望理由を補強する

志望理由に説得力を持たせるには、根拠となる具体的なエピソードが欠かせません。

アルバイト、あるいはプライベートでホームセンターを利用した経験を基に、具体的な出来事やエピソードを紹介し、ホームセンターの魅力や業界の価値を感じた瞬間を伝えましょう。

アルバイト経験を伝える場合は、お客様の要望や悩みに応える過程で気づいた「提案する楽しさ」や「生活の質を向上させる手助けができる喜び」を織り交ぜてください。

さらに、それらの経験から得たスキルや知識が志望先でどう活かせるかを述べれば、貢献意欲も同時にアピールできます。

④入社後の展望や意気込みで締める

志望動機の最後は、これまでの締めくくりとして入社後のビジョンや意気込みを力強く述べてください。

ここまで述べた内容に加えて、入社後にどんな社員を目指しどう活躍したいのかを伝えれば、入社への強い熱意を伝えられます。

企業研究を通じて得た情報を基に、自身のキャリアビジョンを明確にしたうえで志望動機に反映させると効果的です。

どんなに志望理由を熱く語っても、入社後の展望が何も描けていないと採用担当者に不信感を与えかねないので、最後の締めとして具体的なビジョンを伝えましょう。

【職種別】ホームセンター業界の志望動機の例文

ボールペンをもつ手

つづいては、上で解説した内容を踏まえつつ志望動機の例文を見ていきましょう。

今回は以下の4つの職種をとりあげ、それぞれの例文を解説します。

  1. 仕入れ・バイヤー
  2. 販売・販売員
  3. 販売支援
  4. 企画・商品開発

①仕入れ・バイヤー

まずは仕入れ・バイヤーを志望する場合の例文です。

私が貴社のバイヤー職を志望する理由は、自らの市場分析力とコミュニケーション能力を活かし、御社の成長に貢献したいと考えているためです。
私は、大学でマーケティングを学ぶ傍ら、実際に店舗を訪れては消費者の購買傾向や売れ筋商品をリサーチしどんな商品がどう選ばれ、売れ行きに影響するのかを学んできました。
さまざまな店舗を巡る中で、御社のラインナップがどこよりも的確だったのに驚いたのを覚えています。
入社後は、消費者の視点を意識しつつ、店舗の地域性や季節ごとの需要を考慮した商品ラインアップを構築し、より多くのお客様に支持される品揃えを目指したいと考えています。
さらに、商品知識を深め、将来的には新商品企画やトレンドの発信にも挑戦し、消費者ニーズの変化に応えた柔軟な戦略を提案して、御社の競争力強化と事業拡大に幅広く貢献し続けたいと考えております。

この例文では、企業を選んだ理由として「企業のラインナップがマーケティングの視点からみると的確だった」と述べています。

その前に、大学でマーケティングを学んでいたこと、さまざまな店舗を巡ったことを述べているので説得力もバッチリです。

②販売・販売員

つづいては販売担当を希望する場合の例文をチェックしましょう。

私が貴社の販売職を志望する理由は、お客様の暮らしをより便利で豊かにするサポートができる仕事に魅力を感じたからです。
大学時代、インターンシップで販売員としての経験を積む中で、ただ商品を販売するだけでなく、顧客の求めるニーズを丁寧に聞き取り、最適な商品を提案する重要性を深く学びました。
貴社の店舗は地域密着型の経営を行い、特に季節ごとのイベントや地域特性に合わせた商品展開に強みがあると伺っています。
そうした強みが発揮される現場で働くことで、商品の特性や活用方法を丁寧に説明し、信頼される販売員を目指してまいります。
また、DIYやガーデニングに関する知識も深め、商品の活用アイデアを積極的にお伝えし、リピーターの増加や顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
地域の方々に愛される店舗を実現し、地域社会と共に成長し続ける御社の価値向上と発展を支えていけるよう尽力いたします。

この例文では、インターン経験で得た販売員としての学びと共に、地域密着型経営に共感する姿勢が強調されています。

ホームセンター業界には地域密着型で展開している企業も多いので、ローカルな企業へ入社する場合はぜひ参考にしてください。

③販売支援

販売支援を希望する場合の例文も見てみましょう。

ホームセンターの販売支援職を志望する理由は、店舗運営の効率化を図りながら、お客様にとって魅力的な売り場づくりを支援できる点に強く惹かれたからです。
学生時代にアルバイトで在庫管理や売り場作りを担当し、商品の配置次第で売れ行きが変わることに興味を持ちました。
また、御社は地域ごとに異なるニーズを反映させた店舗設計を行い、地域密着型の店舗運営により顧客満足度の向上を重視している点に強く共感しています。
入社後は、売り場の改善提案や在庫配置の工夫を通じて、各店舗の業績向上に積極的に貢献したいと考えています。
特に、データ分析を活用して商品の売れ筋や季節ごとの需要を把握し、最適な商品配置を実現して、顧客の購買意欲をさらに高める所存です。
さらにスタッフが円滑に業務を進められる職場環境づくりも支援し、チーム全体で効率的な売り場作りを追求しつつで、御社の成長に貢献したいと考えています。

この例文では、実際にアルバイト経験で売り場づくりや在庫管理に携わった経験をきちんと述べています。

また、入社後にどんな活躍をして貢献するのかの説明も明快です。

④企画・商品開発

最後は、企画・商品開発に応募した場合の例文です。

私が貴社の企画・商品開発職を志望する理由は、顧客の視点を大切にしながら、日常生活をより豊かにする商品を生み出す仕事に強く魅力を感じたためです。
大学でデザインとマーケティングを学ぶ中で、卒業制作では生活用品の企画に取り組みました。
その際、ユーザーのニーズを反映した設計を行うことで商品の魅力が一層高まることを実感しました。
御社は他社に先駆け、独自の発想で商品開発を行い、実用性、デザイン性、さらには使いやすさを兼ね備えた商品を手掛けていると伺っています。
私もその一員として、顧客満足度をさらに高める商品作りに貢献したいと考えています。
入社後は、国内外の市場動向を敏感に捉え、自身のデザイン力を活かし、他社にはない価値ある商品を企画し、御社の競争力向上と新たな成長を支えたいと考えております。
また、時代のニーズに応える革新的な商品開発にも積極的に挑戦してまいります。

この例文のポイントは、顧客視点と独自性について述べるとともに、企業の特徴に魅力を感じているとアピールしている点ですよ。

さらにトレンドの移り変わりが激しいホームセンター業界において、時代のニーズを捉えた革新性に言及している点も見逃せません。

ホームセンターの主要企業5社|売上高ランキング順で紹介

表彰台のイメージ

ここでは、数あるホームセンター業界の企業TOP5を売上高にフォーカスして解説します。

冒頭で動向を解説した際に名が挙がった企業も多いので、ぜひチェックしましょう。

※売上高は2024年現在のものです。

  1. カインズ
  2. DCMホールディングス
  3. コーナン商事
  4. コメリ
  5. アークランズ

①カインズ

堂々の第1位は、2024年3月時点で全国に239店舗を構えるホームセンター業界の雄「カインズ」で、売上高は5,423億円でした。

出典:カインズホーム 公式ホームページ 会社概要

ガーデニングやDIY用品、インテリアまで多様な商品を取り揃え、一度の買い物で必要なものを揃えられる利便性が支持されていますよ。

また環境保護や地域貢献にも力を入れており、リサイクルやエコバッグ販売の推進や地域に向けたワークショップ開催と、地域社会との関わりを大切にしています。

②DCMホールディングス

第2位は、売上高4,813億1,000万円のDCMホールディングスです。

出典:DCMホールディングス 統合報告書 2024 p29

DCMホールディングスは、日本国内でホームセンター事業を展開する大手企業で、2021年3月にDCMカーマ、DCMダイキ、DCMホーマック、DCMサンワ、DCMくろがねやの5社を統合し、店舗名「DCM」に統一しました。

また、プライベートブランド「DCMブランド」を展開し、顧客のニーズに応じた高品質でリーズナブルな商品を提供しています。

③コーナン商事

第3位は、売上高4,726億円を記録したコーナン商事です。

出典:コーナン商事株式会社 公式ホームページ 会社概要・売上推移

コーナン商事株式会社は、大阪府大阪市淀川区に本社を置くホームセンターチェーンで、全国に店舗を展開していますよ。

業界トップクラスのDIYアドバイザー資格者数による提案が強みで、オリジナル商品の開発や自社物流網の構築により、独自の商品開発力と流通ネットワークを持っています。

さらに、2016年からは海外市場への進出も開始し事業の拡大を図っており、今後も目が離せないホームセンター企業です。

④コメリ

第4位は売上高3,707億5,200万円のコメリです。

出典:コメリ 公式ホームページ 会社概要

ホームセンターの中でも農業資材を豊富に取り扱っていることから「農家のコンビニ」としても親しまれており、農家支援に積極的に取り組んでいます。

また、商品開発から販売までの全工程を自社で手掛ける「マス・マーチャンダイジング・システム」を導入し、コスト効率を追求している点も特徴です。

⑤アークランズ

第5位は、売上高3,106億9,700万円のアークランズです。

出典:アークランズ 公式ホームページ 業績ハイライト

アークランズ株式会社は新潟県三条市に本社を構え、「ホームセンタームサシ」や「ビバホーム」をはじめさまざまな店舗を全国に展開するホームセンターチェーンですよ。

2022年9月にはアークランドサカモトとビバホームが統合され、アークランズとして新たなスタートを切りました。

現在、ホームセンター事業を中心にペットショップやフィットネス事業も展開し、顧客の多様な生活ニーズを支えています。

ホームセンター業界について就活生からよくある質問

最後に、ホームセンター業界に関して就活生からよくある質問に対し、Q&A形式で回答します。

以下の2つの質問を見てください。

  1. ホームセンター業界はブラックって本当?
  2. ホームセンター業界の将来性はどうなの?

①ホームセンター業界はブラックって本当?

ホームセンター業界全体がブラックとは言えないものの、労働環境や業務内容が指摘されるケースはあります。

たとえば資材館での重量物の取り扱いや、カットサービス中の事故リスク、繁忙期の長時間労働が挙げられますよ。

一方で、労働環境の改善や社員教育の充実を図り、働きやすい職場づくりに取り組んでいる企業が多いのも事実です。

就職活動を進める際には、各企業の労働環境や福利厚生、社員の声を多角的に調査し、自身に適した職場かどうかを見極めましょう。

②ホームセンター業界の将来性はどうなの?

ホームセンター業界の将来性については、近年の市場動向から慎重な見方が求められます。

2023年度の市場規模は前年度比377億円減の4兆21億円と、3年連続の減少です。

出典:ダイヤモンド・ホームセンター2024年8月15日号

一方で大手企業はプライベートブランド商品の開発やデジタル分野の強化を通じ、新たな戦略で競争力を高めており、これらの取り組みが市場の回復や成長に寄与するかが注目されます。

ホームセンター業界の近年の動向を理解しよう

今回の記事ではホームセンター業界を全体的に俯瞰し、近年の動向や抱えている課題から志望動機の作成ポイントまでさまざまな情報を解説しました。

ホームセンター業界、多彩な職種がある一方で、市場縮小やネット通販の影響、業界再編と、多くの課題を抱えています。

しかし、生活に必要なアイテムを幅広く取り揃えて多くの人から需要がある業界なのも事実です。

そんなホームセンター業界への就職を目指す場合は、ぜひ記事で解説した志望動機の作成ポイントを参考にして就活に臨んでください。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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