就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > 【2024最新】IT業界の就職偏差値ランキング!格付けを就活生向けに徹底解説

【2024最新】IT業界の就職偏差値ランキング!格付けを就活生向けに徹底解説

IT業界での就職を目指す皆さんにとって、どの企業が自分に合っているのか、またどれほどの競争率なのかは気になるところですよね。

企業選びに迷ったら「就職偏差値」の観点で業界全体の傾向や特徴をチェックすると、目指すべき企業や自分にあう就職先が見つかる場合がありますよ。

今回の記事ではIT業界を代表する企業をSランクからCランクに分類し、それぞれのランキングや特徴を解説します。

また各職種に求められるスキルや、業界の最新動向、就職偏差値の高い企業に就職するポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

企業分析をサポート!便利ツール集

目次

IT業界の就職偏差値とは?

偏差値と書かれたボード

IT業界の就職偏差値ランキングに入る前に、まずは「そもそも就職偏差値とはなにか」をおさらいしましょう。

今回は以下の2点を中心に、就職偏差値について解説します。

  1. 就職偏差値をSランクからCランクに分類
  2. IT業界は大きく5つに分類

①就職偏差値をSランクからCランクに分類

就職偏差値とはインターネット掲示板での議論を元に、内定者の学歴や大学の偏差値、企業の倍率を始め、様々な情報を総合して連企業の採用難易度や就職のしやすさを表した指標です。

当初は有志組織「就職偏差値ランキング委員会」によって毎年就職偏差値が発表されていましたが、今では様々な企業が独自の視点で格付けをしています。

ランクが高いほど競争が激しい企業が多く、トップクラスのスキルや経験が求められ、就職難易度が高いとされますよ。

今回の記事では就職偏差値が高い順にS~Cのランクに分類し、それぞれのランクに属する企業を列挙しました。

②IT業界は大きく5つに分類

IT業界はさまざまな業種が集まって成り立っており、就職偏差値を考えるうえではこれらの業種への理解も深めなければなりません。

特に、ITが小さな子供からお年寄りまで幅広い世代に浸透している現代では多様な業種がビジネスを展開しており、それらすべてを「IT業界」と一括りにするのは考えものです。

そのため、今回の記事ではIT業界の中でも特に覚えておくべき業種として、以下の5項目を軸に解説します。

  1. SIer
  2. ITコンサルティング編
  3. ソフトウェア系
  4. ハードウェア系
  5. Webサービス系

【総合ランキング】IT業界の就職偏差値・格付け一覧

ランキングのイメージ

それではいよいよ、本題であるIT業界における就職偏差値の解説に移りましょう。

まずは総合的なランキングを解説します。

  1. Sランク(就職偏差値70〜)
  2. Aランク(就職偏差値60〜69)
  3. Bランク(就職偏差値50〜59)
  4. Cランク(就職偏差値〜50)

①Sランク(就職偏差値70〜)

まずは就職偏差値Sランクの企業をチェックしましょう。

  1. Google【71】
  2. Apple【71】
  3. Amazon【71】
  4. Microsoft【71】
  5. Facebook(現:Meta Platforms, inc.)【70】

いずれも世界に名だたるIT業界のマンモス企業で、「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」の4社は、まとめて「GAFA(ガーファ)」と呼ばれることもあります

近年では「Apple」「Microsoft」「Alphabet」「Amazon」「Meta」「NVIDIA」「Tesla」の7社を総合して「Magnificent 7」と呼ぶ動きもありますよ。

②Aランク(就職偏差値60〜69)

つづいては就職偏差値Aランクの企業です。

  1. 日本IBM【69】
  2. Oracle【69】
  3. NTTデータ【68】
  4. Adobe【68】
  5. 楽天【65】

Aランクには「日本IBM」や「NTTデータ」「楽天」を始め、日本企業や日本法人も多数名を連ねていますよ。

またAdobeや楽天を始め、デジタルクリエイティブやeコマース分野で先進的なサービスを提供する企業も多い印象です。

③Bランク(就職偏差値50〜59)

つづいては、就職偏差値50~59のBランクの企業を見ていきましょう。

  1. ソニーグローバルソリューションズ【59】
  2. 日興ソリューションズ【58】
  3. 第一生命情報システムズ【57】
  4. 富士通マーケティング【53】
  5. NTTデータカスタマサービス【50】

Bランクの企業は、顧客のIT運用をサポートするSI(システムインテグレーション)やアウトソーシング業務を担う企業が多いのが特徴です。

自社プロダクトの開発よりも顧客のシステム開発や運用支援、管理をメインとする企業が多く、顧客のニーズに応じた柔軟な対応力が評価されるでしょう。

④Cランク(就職偏差値〜50)

つづいては、就職偏差値50までのCランクの企業です。

  1. 住友化学システムサービス【49】
  2. ヤマトシステム開発【49】
  3. 富士ソフト【45】
  4. テクノプロ・エンジニアリング【43】
  5. エヌ・ティ・ティシステム開発【39】

Cランク企業は、他の大手と比べてコスト競争力が強調されがちですよ。

クライアントの限られた予算内でITサービスを提供する能力が重視されるため、効率的な開発や、低コストでの運用・保守スキルが求められます。

【SIer編】IT業界の就職偏差値ランキング

SIerのイメージ

ここからは業種ごとの就職偏差値を見ていきましょう。

SIerとは、企業や組織が必要とする情報システムの企画、設計、開発、運用、保守を一括して提供するサービス業者を指します。

顧客の業務効率化や課題解決を支援するために、ハードウェアやソフトウェアを駆使して最適なシステムを構築し、技術サポートや運用支援も行います。

  1. Sランク(就職偏差値70〜)
  2. Aランク(就職偏差値60〜69)
  3. Bランク(就職偏差値50〜59)
  4. Cランク(就職偏差値〜50)

①Sランク(就職偏差値70〜)

調査の結果、就職偏差値SランクのSIerは現在のところありませんでした。

SIerは顧客の要望に応じて既存システムを運用することも多く、全体としての革新性や独自性よりも安定性や信頼性が重視される傾向です。

GAFAを始めとする革新的な業務に取り組む企業とは異なり、SIer業界では尖ったスキルが求められる場面が少ない事情が関係している可能性があります。

②Aランク(就職偏差値60〜69)

つづいては、就職偏差値AランクのSIer5選です。

  1. NTTデータ【68】
  2. アクセンチュア【68】
  3. 新日鉄住金ソリューションズ【66】
  4. 伊藤忠テクノソリューションズ【64】
  5. みずほ情報総研【63】

これらのSIer企業は単にシステムを導入するだけでなく、業務改善やビジネスモデルの構築と、コンサルティング的な視点で顧客を支援しています。

特に、アクセンチュアを始めとするコンサルタントとしての役割も強い企業は、ビジネス視点を兼ね備えたエンジニアが活躍しやすい環境です。

③Bランク(就職偏差値50〜59)

つづいては、就職偏差値BランクのSIerです。

  1. 富士通エフサス【59】
  2. 東洋ビジネスエンジニアリング【59】
  3. 都築電気【58】
  4. 兼松エレクトロニクス【54】
  5. 島津ビジネスシステムズ【51】

これらの企業は比較的中規模のプロジェクトが多く、大手とは異なる独自の運営手法が確立されています。

規模が限られる分より効率的な管理と迅速な意思決定が重視され、プロジェクト全体を見渡しながら業務を進める能力が必要です。

④Cランク(就職偏差値〜50)

就職偏差値CランクのSIerもチェックしましょう。

  1. アルファシステムズ【49】
  2. アロートラストシステムズ【45】
  3. トランスコスモス【45】
  4. テクノプロ・エンジニアリング【43】
  5. 東京コンピューターサービス【39】

これらの企業では、新規開発よりも既存システムの保守や運用、サポート業務が多く、比較的安定した業務がメインです。

新しい技術の導入よりも、既存システムの維持とトラブル対応が求められるため、細かな問題解決能力や、業務の反復性に対応する力が重視されます。

【ITコンサルティング編】IT業界の就職偏差値ランキング

ITコンサルティングのイメージ

つづいては、ITコンサルティング企業の就職偏差値を見ていきましょう。

ITコンサルティングとは、企業や組織が抱える課題解決に向け、ITを活用した戦略やシステムの導入を提案・支援する業種です。

業務効率化やDX化(デジタルトランスフォーメーション)を目指して、クライアントの現状分析から最適なシステムの設計、導入サポートまで幅広く関わります。

  1. Sランク(就職偏差値70〜)
  2. Aランク(就職偏差値60〜69)
  3. Bランク(就職偏差値50〜59)
  4. Cランク(就職偏差値〜50)

①Sランク(就職偏差値70〜)

まずはSランクのITコンサルティングをチェックしましょう。

  1. マッキンゼー・アンド・カンパニー【74】
  2. ボストンコンサルティング【73】
  3. ベイン・アンド・カンパニー【72】
  4. Strategy&【71】
  5. アーサー・D・リトル【70】

AランクのITコンサルティング企業は、クライアントだけでなく業界全体においても影響力が大きく、最先端の手法を用いた提案する立場です。

これらの企業の提案や方針が業界基準となるケースも多く、業界全体からのリーダーシップも期待されています。

②Aランク(就職偏差値60〜69)

つづいては、AランクのITコンサルティングです。

  1. ドリームインキュベータ【69】
  2. IBM【66】
  3. キャップジェミニ【65】
  4. SAPジャパン【63】
  5. コーポレイトディレクション【64】

これらの企業はITシステムの導入や管理だけでなく、ビジネス戦略やデジタル変革を支援にも強みを持っています。

ITコンサルティングだけでなく、経営レベルの課題解決を視野に入れたサービス提供が求められており、クライアントの戦略とテクノロジーの架け橋となる役割です。

③Bランク(就職偏差値50〜59)

就職偏差値BランクのITコンサルティングもチェックしましょう。

  1. ウルシステムズ【58】
  2. タタ・コンサルタンシー・サービシズ【58】
  3. ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ【57】
  4. スカイライトコンサルティング【56】
  5. レイヤーズ・コンサルティング【56】

Bランク企業は大手に比べて組織がフラットで、迅速な意思決定が行われやすい環境が多く見られます。

社員一人ひとりがプロジェクトに対して主体的に取り組む機会が多く、少数精鋭の体制でいかに顧客のニーズに応えるかが鍵です。

④Cランク(就職偏差値〜50)

現在のところ(2024年11月現在)、就職偏差値50までのCランクのITコンサルティング企業はありませんでした。

ITコンサルタントは、クライアントの業務効率化や競争力強化に直接影響を与える役割を担っているため、質の高いサービスを提供しなければなりません。

コンサルティングは成果が明確に数字に現れるため、偏差値50以下の企業では優れた成果の持続的な提供が難しく、最低でもBランクに位置づけられる企業が多いと考えられます。

【ソフトウェア系編】IT業界の就職偏差値ランキング

ソフトウェアのイメージ

つづいては、ソフトウェアに関するIT企業の就職偏差値です。

ここでのソフトウェア系の企業とは、アプリケーションやシステムソフトウェアの開発、販売、運用サポートを行う企業を指します。

業務効率化のためのビジネス向けソフトウェア開発、一般ユーザー向けのアプリケーション開発と、多様なニーズに答えるソフトウェア開発が主軸です。

①Sランク(就職偏差値70〜)

まず初めに、就職偏差値Sランクのソフトウェア系企業から見ていきましょう。

  1. 日本オラクル【80】
  2. Google【71】
  3. Apple【71】
  4. Microsoft【71】
  5. トレンドマイクロ株式会社【70】

やはり日本オラクルやGoogle、AppleにMicrosoftと、誰もが知る有名ソフトウェアメーカーが名を連ねています。

これらの企業は就職面接でのトリッキーな質問も有名で、知識や経験だけでなく地頭の良さも求められるでしょう。

②Aランク(就職偏差値60〜69)

つづいては、Aランクのソフトウェア系企業を見てみましょう。

  1. オービック【69】
  2. ジャストシステム【65】
  3. ミロク情報サービス【64】
  4. 三菱総研DCS【62】
  5. ワークスアプリケーションズ【60】

業務ソフトウェアは一度導入すると長期的に利用されるケースが多いため、Aランク企業は安定した収益基盤を築いています。

リピート顧客や保守サービスの契約が収益を支え、長期的な関係を築くことで企業の成長にも貢献し、高い安定性誇っている点が就職偏差値が高い要因とも言えるでしょう。

③Bランク(就職偏差値50〜59)

就職偏差値Bランクのソフトウェア系企業には、どんな会社が名を連ねているのでしょうか。

  1. 東芝【58】
  2. 三菱電機ソフトウェア【57】
  3. Sky【55】
  4. GREE【55】
  5. サイボウズ【50】

Bランクのソフトウェア企業には、大手製造業や家電メーカーのグループ企業が目立ちます。

親会社の基盤を活かした製品開発やサービス提供が特徴で、安定した受注や信頼性がある程度確保されていると言えるでしょう。

④Cランク(就職偏差値〜50)

つづいては、Cランクのソフトウェア系企業を解説します。

  1. 日立製作所【50】
  2. 日本一ソフトウェア【50】
  3. グレイステクノロジー【50】
  4. 株式会社ピクセラ【50】
  5. ピー・シー・エー株式会社【48】

中には中小規模の企業もあり成長の余地がある一方で、経営基盤の安定性には課題がある場合があります。

市場の変動や競争環境の変化に対する耐性が、大手企業よりも低い可能性に留意しましょう。

【ハードウェア系編】IT業界の就職偏差値ランキング

ハードウェアのイメージ

ハードウェア系のIT企業についてもチェックしましょう。

ハードウェア系のIT企業とは、コンピュータや通信機器、半導体、ストレージと、物理的なIT機器を設計・製造・販売する企業です。

ソフトウェア系企業と違い、パソコン本体やサーバー、ネットワーク機器と、ITインフラの基盤となるマシンを提供し、企業や個人のIT環境を支えています。

  1. Sランク(就職偏差値70〜)
  2. Aランク(就職偏差値60〜69)
  3. Bランク(就職偏差値50〜59)
  4. Cランク(就職偏差値〜50)

①Sランク(就職偏差値70〜)

始めに、就職偏差値70以上のハードウェア系企業から見ていきましょう。

  1. 日本オラクル【80】
  2. 富士通【72】
  3. Google【71】
  4. Apple【71】
  5. 日本電気株式会社【70】

ソフトウェア系でもSにランクインした「日本オラクル」「Google」「Apple」が、ハードウェア系企業でも登場しました。

これらの企業はソフトウェア開発だけでなく、スマートウォッチやスマートグラスをはじめ、最先端の技術を駆使したハードウェアを次々と開発しています。

②Aランク(就職偏差値60〜69)

つづいて紹介するのは、就職偏差値Aランクのハードウェア系企業です。

  1. 日本IBM【69】
  2. 東京エレクトロン【66】
  3. 三菱電機株式会社【65】
  4. ソニー【62】
  5. オリンパス【60】

これらの企業は技術革新が競争力の源泉となるため、研究開発への投資が非常に活発です。

新しい技術や製品を生み出すための資金が豊富なため、社員は最先端の技術開発に携わる機会が多く、技術者にとって成長機会が豊富な環境といえます。

③Bランク(就職偏差値50〜59)

つづいては、就職偏差値Bランクの企業をチェックしましょう。

  1. 東芝【58】
  2. オムロン株式会社【55】
  3. シャープ【54】
  4. エレコム【52】
  5. コミカルノミタ【51】

Bランクのハードウェア企業は、国内市場に強く依存しているケースが多く、日本国内での需要や顧客基盤が収益の大きな柱です。

このことからも日本市場の動向が事業に大きな影響を与えやすく、国内の景気や消費者ニーズの変化に敏感な経営戦略が必要とされています。

④Cランク(就職偏差値〜50)

つづいては、就職偏差値Cランクの企業を紹介します。

  1. NRIシステムテクノ【49】
  2. TIS株式会社【49】
  3. 株式会社ランドコンピュータ【49】
  4. メイテック【43】
  5. アイエスエフネット【39】

これらの企業は、就職先としてはもちろんキャリアの初期段階で経験を積む場としても人気です。

実務経験を積んでから、より専門性の高いポジションや上位ランク企業へのステップアップを目指す人材も多くいます。

【Webサービス系編】IT業界の就職偏差値ランキング

webと書かれたキーボード

最後に、Webサービス系の領域でビジネスを展開する企業の就職偏差値を解説します。

Webサービス系の企業とは、インターネットを通じてアプリケーションやコンテンツ、検索プラットフォームを提供する企業です。

インターネットがかつてないほどに浸透した現代では、検索エンジンからSNS、クラウドサービスや動画配信に至るまで、多岐にわたるWebサービスが展開されています。

  1. Sランク(就職偏差値70〜)
  2. Aランク(就職偏差値60〜69)
  3. Bランク(就職偏差値50〜59)
  4. Cランク(就職偏差値〜50)

①Sランク(就職偏差値70〜)

まずはSランクの企業からチェックしましょう。

  1. LINE株式会社【73】
  2. Google【71】
  3. Apple【71】
  4. Amazon【71】
  5. 株式会社カカクコム【70】

ここでも、ランキング入り常連の「Google」「Apple」「Amazon」が登場しています。

これらの企業は、世界中から収集した膨大なユーザーのデータを分析したニーズに合うサービス提供が強みと言えるでしょう。

②Aランク(就職偏差値60〜69)

つづいては、就職偏差値AランクのWebサービス系企業です。

  1. 株式会社ディー・エヌ・エー【67】
  2. 楽天【65】

調査の結果、就職偏差値60~69に該当するのは上記2つの企業でした。

Webサービスは競争が激しく、高いブランド力と圧倒的な市場シェアが求められるうえ他社との差別化も難しいため、大半のWebサービス企業がAランクに達するのは難しいのが現状です。

③Bランク(就職偏差値50〜59)

次に、Bランクに該当するWebサービス企業を解説します。

  1. 株式会社MIXI【59】
  2. サイバーエージェント【57】
  3. Indeed【53】
  4. メルカリ【53】
  5. AWS Japan【52】

これらの企業は、競争が激しい中でのイノベーションが求められ、社員に対しても新しいアイデアやプロジェクトに挑戦する姿勢が奨励されています。

迅速なプロダクト改善やアップデートを重ねる企業文化が根付いており、スピード感と柔軟性を持った働き方が求められるでしょう。

④Cランク(就職偏差値〜50)

調査の結果、Cランクに該当するWebサービス系企業は現時点(2024年11月現在)では就職偏差値CランクのWebサービス企業はありませんでした。

Webサービス業界では人材の競争が激しく、Cランクに位置する企業は優秀な人材の確保が困難です。

人手不足によってサービスの開発や改善のスピードが落ち、さらに競争力が低下してしまう悪循環によって、Cランク企業が生まれないと考えられます。

IT業界の主な職種と仕事内容

IT業界のイメージ

ここからは、IT業界で活躍するさまざまな職種を解説します。

IT業界に多種多様な業種が存在するのと同じく携わる職種もバラエティに富んでおり、それぞれのプロフェッショナルが個々の立場でビジネスを支えています。

今回はそんな職種の中から、以下の5項目を厳選しました。

  1. 開発
  2. セールスエンジニア
  3. ITコンサルタント
  4. システムエンジニア
  5. 営業

①開発

IT業界における開発は、システムやアプリケーション、Webサービスのプログラムを構築する職種です。

開発担当者は、クライアントのニーズをもとに求められる機能を洗い出し、設計、プログラミング、テストを通してシステムを完成させる役割を担います。

要件に基づきプログラムを組み、仕様通りに機能が動作するか確認するまでの工程を一貫して担当するため、専門的なプログラミングスキルや論理的思考が重要です。

また開発はチームで行われるケースが多く、他の開発者やクライアントと連携して進めるため、コミュニケーション能力も求められます。

②セールスエンジニア

セールスエンジニアは、技術的な知識を武器に企業の営業活動をサポートする職種です。

クライアントの課題やニーズを的確に理解し、求めに応じた製品やサービスの提案を行います。

導入前の技術的な質問への対応や製品のデモンストレーション、導入後のサポートによってクライアントとの信頼関係を構築するのも大切な仕事です。

製品の仕組みや機能を専門的に説明するためエンジニアとしての知識が求められるので、一般的な営業ノウハウのみに精通していても活躍は難しいでしょう。

③ITコンサルタント

IITコンサルタントは、クライアントの業務効率化や課題解決を目的として、IT戦略の立案やシステム導入の支援を行う職種です。

クライアントの抱える課題に対して現状分析を行い、業務改善に適したITソリューションを提案し、実行支援までを担います。

ITコンサルタントは経営戦略や業務プロセスの理解が不可欠で、クライアントのビジネス全体を俯瞰して助言するいわば「サイバー軍師」の役割です。

ITの知識はもちろん、分析力からコミュニケーション力、問題解決能力まで多くのスキルが要求されます。

④システムエンジニア

システムエンジニアは、システムの設計や開発を担当しクライアントの要件に合わせて最適なシステムを構築する仕事です。

具体的には要件定義から設計、テスト、運用までの一連のプロセスを管理し、プロジェクトの進行を支えます。

クライアントと密にコミュニケーションを取りながら業務内容を理解し、ニーズに基づいてシステムの仕様を定義するため、高い分析力と問題解決能力が必要です。

また、システムの設計や開発にはプログラミングやコーディングの能力も求められます。

⑤営業

営業は、自社の製品やサービスを顧客に提案・販売し、顧客の新規獲得や販路拡大を担当する職種です。

IT営業では単に製品を売るだけでなく、顧客の業務課題やニーズを的確に把握し、最適な商品を提案しなければなりません。

そのため自社製品やサービスへの理解はもちろん、他社の製品と比較してどこが優れているのかを常に研究する必要があります。

さらに、顧客との直接的な接点を通じて市場のニーズを社内にフィードバックし、サービス改善に貢献するのも重要な仕事です。

IT業界の就職偏差値の高い企業で求められる素養は?

ITスキルのイメージ

ここからは、就職偏差値の高いIT企業への入社に必要な素養を解説します。

以下に挙げる3つの素養は特に重要なので、自分が持ち合わせているか照らし合わせながらチェックしてください。

  1. 継続的に高い水準で努力ができる
  2. チームでコミュニケーションを取って働ける
  3. 論理的な思考力が高い

①継続的に高い水準で努力ができる

IT業界の就職偏差値が高い企業では、変化に対応しながら継続的に努力する姿勢が重要視されています。

IT技術は急速に進化しており新しい知識やスキルが絶えず求められるため、現状に満足せず自己研鑽を続ける姿勢が欠かせません。

クライアントの期待に応えるためには、最新技術のキャッチアップや自らのスキル向上が求められ、研鑽を怠るとITを取り巻く時代の流れに取り残されてしまうでしょう。

日々変化するIT業界のトレンドや技術に遅れないよう、常に高レベルの努力を続ける必要があります。

②チームでコミュニケーションを取って働ける

チームでコミュニケーションを取って働けるのは、IT業界で高く評価される素養の1つです。

ITプロジェクトは複数の専門分野が協力して進めるため、情報共有や連携が欠かせません。

チームメンバーとの密なコミュニケーションを通じて進捗を確認し、問題があれば速やかに相談・解決できるスキルが必要です。

また課題が発生した際にすぐに解決できるよう、適切に意見を交換し合う姿勢も欠かせません。

③論理的な思考力が高い

論理的な思考力は、IT業界で特に重要視される素養です。

システムの設計やプログラム開発では、複雑な課題を解決するために問題を分解し、順序立てて考える力が求められます。

また顧客のニーズに応じて最適な提案を行うには、状況や要件を正確に把握し、的確な解決策を導き出す力が必要です。

論理的な思考力はシステム開発から問題解決、さらにはクライアントとのやりとりまで、あらゆる場面で要求される能力といえます。

IT業界で就職偏差値の高い人気企業に就職するための対策法

PCをもつスーツ男性

就職偏差値の高いIT企業への就職を叶えるには、事前の対策が欠かせません。

無策で難易度の高い企業への就職に挑んでも採用の望みは薄いので、次の3つの対策を意識して万全の態勢を整えましょう。

  1. 実践的なスキルを身につける
  2. IT系の資格を取る
  3. 面接対策も抜かりなく行う

①実践的なスキルを身につける

実践的なスキルの習得は、狙った企業への就職を叶えるための第一歩です。

企業は即戦力となる人材を求めているため、知識だけでなく実務で活用できるスキルが評価されます。

たとえばプログラミングやデータ分析、システム構築の技術を習得し、自らプロジェクトを企画・実施する経験があると就活の武器になるでしょう。

スキルを身につければ、面接で自己PRをする際にも具体性や信頼性がアップするので、選考でのアピールポイントとしても活用できます。

②IT系の資格を取る

ITに関するスキルや知識を客観的にアピールするために、IT系資格の取得にも力を入れてください。

資格はスキルの証明として専門知識を持っている事実を客観的に示せるため、選考時に有利です。

基本情報技術者や応用情報技術者、クラウド系の資格は基礎力を示す指標として有効です。

ただし、就職偏差値の高いIT企業への就職を狙うなら初歩的な資格だけでは不十分なので、どんどん難易度の高い資格に挑戦しましょう。

③面接対策も抜かりなく行う

就職への大きな関門である面接への対策も、十分に練りましょう。

面接は自分の適性や強みを最も直接的に伝える場なだけに重要なステップで、就職偏差値が高い企業の面接ではより入念な対策が必要です。

自己PRや志望動機は、単にスキルや経歴を説明するだけでなく、応募先の企業でどう活かせるかを具体的に示して説得力を持たせましょう。

また業界の動向や企業の最新プロジェクトについて理解を深めておくと、難しい質問にも的確に答えられ、自分が戦力になる点を印象づけられます。

IT業界を取り巻く現状と今後の動向

IT業界の今後

最後に、IT業界を取り巻く現状と今後の動向について解説します。

近年のIT技術の進歩は目覚ましく、古い知識が役に立たないケースも少なくありません。

特に以下の4点はIT業界に身を置くうえで覚えてくべきトピックなので、よくチェックしましょう。

  1. 5G・6G
  2. IoL化
  3. クラウド化
  4. サイバーセキュリティ

①5G・6G

5Gの普及が進む中、次世代の通信規格である6Gの研究も世界各地で始まっており、IT業界の進展に大きな影響を与えると期待されています。

5Gは高速通信と低遅延を実現し、さまざまな業界でリアルタイム通信が求められる新たなビジネスが生まれ、データ通信量も増加しています。

一方6Gは5G以上の高速化と多接続を可能にし、人工知能や拡張現実の高度な活用を見据えたインフラ整備が進められているところです。

IT企業にとって通信の進化に対応した技術力は不可欠で、今後も新たなビジネスモデルやサービスの創出により、IT業界全体が新たな成長を遂げるとみられます。

②IoL化

IoL(Internet of Life)化は、生活のあらゆる領域でインターネットと接続されたサービスやデバイスが、人々の生活に深く関わる新たな動向です。

IoL化が進むことで個人の健康状態や行動データがリアルタイムで収集・分析され、医療やヘルスケア、フィットネスの分野で個別化されたサービスが提供できます。

またIoL化により生活空間そのものが高度にデジタル化され、スマートホームの発展や、個々のニーズに応じたサービスが身近なものとなるでしょう。

ただし、生活全体のオンライン化によってセキュリティ面での懸念が生まれる点も無視できません。

③クラウド化

クラウド化は、企業や個人が必要なデータやアプリケーションにいつでもどこからでもアクセスできるようにするためのインフラとして、急速に普及しています。

従来のオンプレミス型に比べ、クラウドは柔軟なリソース管理やコスト削減に効果的でシステム拡張がしやすいため、特に大規模なデータ処理やリモートワークの推進に貢献しています。

今後はAIやビッグデータ分析を取り入れたクラウドサービスがさらに増加し、企業はより高度なデータ活用が求められるでしょう。

また、マルチクラウド戦略の活用やクラウドセキュリティの強化も、デジタル変革を進める上で重要な課題です。

④サイバーセキュリティ

サイバーセキュリティは、IT業界における重要な課題として注目を集めています。

デジタル化やリモートワークの普及により、サイバー攻撃のリスクが増加し、企業や個人情報の保護はこれまで以上に重要な課題です

特に、フィッシングやランサムウェア攻撃が高度化・巧妙化するなか、セキュリティ対策の強化はIT業界の最重要課題と言えるでしょう。

今後はAIを活用したサイバー攻撃の予測や自動対応の技術が期待され、セキュリティ分野での新しい技術革新が進むとみられます。

IT業界の就職偏差値ランキングについてのまとめ

IT関連のアイコン

今回はIT業界の就職偏差値ランキングや職種別の特徴、必要なスキルや対策法について解説しました。

IT業界での成功には、技術力だけでなく実践的なスキルやコミュニケーション力がかかせません。

今後の就職活動では、スキルの習得や資格取得、面接対策を意識して着実に準備を進めましょう。

ただし、就職偏差値は公的機関が算出した数値ではないため信用しすぎるのは禁物です。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら