社会福祉士とは、高齢者や障がい者、生活困窮者などを対象に相談・支援を行う職業です。しかし、名前は知っていても具体的な内容について知らない方も多いでしょう。
本記事では、社会福祉士の年収と仕事内容について解説します。社会福祉士について理解し、将来のキャリアを検討する際の参考にしてみてください。
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社会福祉士の平均年収と年齢別の年収

最初に、社会福祉士の年収について解説します。
職業を決める際は、年収に注目することも大切です。具体的な数字を確認していきましょう。
①社会福祉士の平均年収は425万円
社会福祉士の平均年収は425万円です。「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、2023年度の給与所得者の平均年収は460万円でした。
この結果から、社会福祉士の年収は民間平均を下回ることがわかります。
なお、社会福祉士の就業先は高齢者福祉施設が多く、ほかに障がい者施設や医療機関などに勤める場合も。就業形態は日勤が基本で、土日に休日を取るケースが一般的です。
ただし、24時間対応を採用している施設ではシフト制となり、夜勤や土日出勤を担当することもあります。
②社会福祉士の年齢別の年収
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 317万円 |
25歳〜29歳 | 345万円 |
30歳〜34歳 | 384万円 |
40歳〜44歳 | 453万円 |
50歳〜54歳 | 450万円 |
60歳〜64歳 | 394万円 |
民間給与実態統計調査 における男女計の年齢別給与によると、民間の平均年収は20〜24歳で267万円、25〜29歳で394万円、30〜34歳で431万円です。
20歳〜24歳では社会福祉士の方が民間平均の年収を上回りますが、25〜29歳以降は民間平均を下回っていました。
ただし、社会福祉士は女性の割合が多いとされています。女性の民間平均年収は30〜34歳で345万円、40〜44歳で343万円、50〜54歳で343万円と社会福祉士の平均を下回る結果になりました。
女性の割合が多いという観点から考えると、社会福祉士の年収が民間より大幅に低いとは言えないでしょう。
社会福祉士に関する基本情報

ここからは、社会福祉士の基本情報について紹介します。
仕事内容はもちろんのこと、社会福祉士になるまでの流れについても解説するので参考にしてみてください。
①社会福祉士の仕事内容
社会福祉士の仕事は、社会生活に困難を抱えている人の相談を受けたり、支援をしたりすること。主に、高齢者や生活困窮者、障がい者などを相手に相談・支援業務を行うのが基本です。
勤務先によって仕事内容が異なり、高齢者施設では生活相談員、病院では医療相談員といったようにさまざまな立場で活躍しています。
社会福祉士として仕事をする際に重要なのは、相手の話によく耳を傾けること。話を理解した上で適切な行政サービスを紹介したり、自立できるようにサポートしたりします。
②社会福祉士になるには
社会福祉士になるためには、国家試験を受けて合格しなければなりません。試験に合格した後は、社会福祉士として登録申請を行うのが基本の流れです。
試験の受験資格は、4年制大学卒業後に一般養成施設などで1年以上学んでから得られます。
そのほかに、一般短大を卒業後、3年制であれば1年間、2年制であれば2年間、相談援助実務経験を積んで受験資格を得る方法も。
なお、公務員として自治体の福祉事務所に就職するには、任用資格の社会福祉主事資格を取得する必要があります。
社会福祉士の将来性は?

社会福祉士の需要は、今後も高まっていくと考えられています。社会福祉士の就業先は高齢者施設や児童福祉施設、障がい者施設など多岐にわたりますが、特に需要が高いのは高齢者施設です。
少子高齢化が進む近年、高齢者施設はさらに増加していくと考えられているため、社会福祉士の存在もより重要視されていくでしょう。
また、社会福祉士はAIによる代替が効かない仕事でもあります。
相手と綿密なコミュニケーションを取りながら解決策を探したり、支援を行ったりといった業務を完全に機械化するのは困難。そのため、社会福祉士の仕事がAIに奪われる可能性は低いと言われています。
社会福祉士に向いている人の特徴

ここでは、社会福祉士に向いている人の特徴を紹介します。
どのような人が社会福祉士に向いているのか確認し、自分に適性があるのか検討してみましょう。
①人の役に立つことが好きな人
社会福祉士は、人の役に立つのが好きな人に向いています。なぜなら、社会福祉士は高齢者や障がい者、生活困窮者、子どもなど、さまざまな悩みを抱えている人と接することになるからです。
相手が抱える悩みを聞き、解決に導くためのサポートをする際には「この人の役に立ちたい」という強い気持ちが必要。
相手から「役に立った」と感謝の気持ちを伝えられた時に大きなやりがいを感じられる人なら、社会福祉士として活躍できるでしょう。
逆に、相手への関心が低く、役に立ちたいという気持ちを持てない人だと社会福祉士になるのは難しいと考えられます。
②コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い人も社会福祉士に適しています。具体的には、相手の話をよく聞き、何を求めているのか把握するスキルが必要不可欠です。
また、社会福祉士は医療や福祉、行政などさまざまな関係者と連携をとりながら仕事を進めていくことになります。
例えば、家庭内にアルコール依存と貧困の問題がある場合、アルコール依存は医療や保健所、貧困は自治体の福祉課など、適切な機関と連携をとるのが基本です。
各所と円滑にコミュニケーションを取り、適切な解決策を導き出せる人なら社会福祉士として成長できるでしょう。
社会福祉士の年収やキャリアについて理解を深めよう

女性の割合が多いという観点から考えると、社会福祉士の年収は民間平均と比べて低いとは言えません。
また、少子高齢化社会が進むことにより、社会福祉士の需要はさらに高まると考えられています。将来性のある職業の1つとして、社会福祉士の仕事やキャリアについてよく検討してみましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。