自動車整備士は、自動車の点検や整備・修理などを行う仕事です。
そんな自動車整備士について「年収はどれくらいなんだろう?将来性はあるの?」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、自動車整備士の年収について詳しく解説します。年齢別の年収や将来性も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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自動車整備士の平均年収と年齢別の年収

では早速、自動車整備士の平均年収と年齢別の年収を紹介します。
- 自動車整備士の平均年収は487万円
- 自動車整備士の年齢別の年収
①自動車整備士の平均年収は487万円
厚生労働省の職業情報提供サイト「jogtag」によると、自動車整備士の平均年収は487万円です。ここでは、平均年収および関連情報を紹介します。
就業者数 | 労働時間 | 年収 | 年齢 |
376,070人 | 167時間 | 487.6万円 | 40.2歳 |
国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は458万円です。自動車整備士の年収は、平均給与と比べてやや上回る金額であることがわかります。
自動車整備士の年収は、勤務する会社はもちろん、持っている資格によっても大きく変わります。
自動車整備士には「三級自動車整備士」「二級自動車整備士」「一級自動車整備士」があり、一級自動車整備士が最も高収入です。
②自動車整備士の年齢別の年収
続いて、自動車整備士の年収を年齢別に紹介します。
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 330万円 |
25歳〜29歳 | 394万円 |
30歳〜34歳 | 463万円 |
40歳〜44歳 | 543万円 |
50歳〜54歳 | 559万円 |
60歳〜64歳 | 420万円 |
国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、全国平均では20〜24歳、25歳〜29歳の年収は362万円~414万円です。自動車整備士の年収は、それらをやや下回ります。
自動車整備士の年収は勤続年数が長くなるにつれて上昇し、経験を積んだ40代後半から50代になると500万円台に入ります。
自動車整備士に関する基本情報

続いて、自動車整備士に関する基本情報を下記の2項目で紹介します。
- 自動車整備士の仕事内容
- 自動車整備士になるには
①自動車整備士の仕事内容
自動車整備士の仕事は、大きく分けて「点検整備」「故障整備」「分解整備(特定整備)」の3つです。
点検整備では、自動車の性能維持に必要な整備を施し、ハンドルの操作やブレーキのきき具合、摩耗している箇所などを項目ごとに点検していきます。
故障整備は、走行中のエンジントラブルや、事故によって自動車が破損・故障した際の整備・修理です。
分解整備では、自動車整備士が車両や機械を部品に分解して点検・修理・メンテナンスを行います。
②自動車整備士になるには
自動車整備士になるには、国土交通大臣の行う「自動車整備士技能検定」に合格する必要があります。この試験を受けるには、一定の受験資格を満たす必要があります。
受験資格は、自動車整備関係の2年制の短大・専門学校を卒業すると二級自動車整備士の受験資格が、4年制の専門学校や大学を卒業すると一級の受験資格が得られます。
また、地方運輸局長から認証を受けた認証工場や指定工場で1年以上の実務経験を積むと三級自動車整備士の試験を受けられ、合格してから3年以上の実務経験を積むと二級自動車整備士を受験可能です。
自動車整備士の将来性は?

自動車整備士の将来性は、それほどないといえます。なぜなら、車を持つ家庭が減ることなどにより整備士の需要が緩やかに減っていくことが考えられるからです。
また、衝突回避機能や自動運転により傷や凹みを直す仕事は減ることも考えられます。
将来性が高くはない自動車整備として長く活躍するには、水素自動車やハイブリッド車の知識を持っておくことが求められます。
また、故障部分を的確に判断し修理できるだけでなく、コンピュータの最新技術を身につけた自動車整備士になるなど、時代に合わせたスキルを身につける努力を惜しまないことが大切です。
自動車整備士に向いている人の特徴

最後に、自動車整備士に向いている人の特徴を2つ紹介します。
- 車が好きな人
- 忍耐力がある人
①車が好きな人
自動車整備士に向いているのは、車が好きな人です。
車が好きな人は、車に対する強い関心があるため、車の構造や仕組み、各部品の役割など、車に関する専門知識を吸収できます。また、車の種類や歴史、トレンドなどにも精通しているでしょう。
さらに車が好きな人は、車を素早く分解して組み立てる作業を楽しめます。難しい修理に直面しても、好奇心と探究心によって諦めずに原因を探り、丁寧に作業を行うことができるでしょう。
②忍耐力がある人
忍耐力がある人も、自動車整備士に向いています。
整備の現場では、単純作業や地味な作業が多くあります。特に入社したばかりの頃は、洗車や工具の片付け、部品の運搬などの雑務が中心となり、忍耐力が求められる日々が続きます。
また、1台の車の修理に長時間を要することも多々あります。複雑な故障原因を探るため、くまなく分解と組立を繰り返したり、限られた空間で息の長い作業に汗を流したりしなければなりません。
このように、自動車整備士は日々の作業を確実かつ慎重にこなしていく必要がある職業であるため、忍耐力は、この仕事を続けていく上で大切な資質といえるのです。
自動車整備士の年収やキャリアについて理解を深めよう
本記事では、自動車整備士の年収について解説しました。自動車整備士の平均年収は469万円であり、これは、国内企業の平均とほぼ同じ水準です。
ただ、自動車整備士の将来性は決して高くはありません。長く活躍するためには、ハイブリッド車や電気自動車、コンピューターなど、時代にあったスキルや知識を日々習得することが求められます。
自動車整備士を目指す人は、まずは仕事内容を理解した上で、資格取得に向けた勉強から始めてみてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。