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視能訓練士の平均年収を紹介|仕事内容や将来性・必要な資質を解説

視能訓練士は、眼科で患者の視機能の検査や矯正訓練を行う医療技術者です。

そんな視能訓練士について「年収はどれくらいなんだろう?将来性はあるの?」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、視能訓練士の年収について詳しく解説します。将来性や視能訓練士に向いている人の特徴も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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視能訓練士の平均年収と年齢別の年収

まず、視能訓練士の平均年収と年齢別の年収を紹介します。

  1. 視能訓練士の平均年収は430万円
  2. 視能訓練士の年齢別の年収

①視能訓練士の平均年収は430万円

厚生労働省の職業情報提供サイト「jogtag」によると、視能訓練士の平均年収は430万円です。ここでは、平均年収および関連情報を紹介します。

就業者数労働時間年収年齢
26,930人161時間430.7万円34.7歳

国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は458万円です。視能訓練士の年収は、平均給与をやや下回る金額であることがわかります

なお、年収は勤務先や働き方(常勤か非常勤かなど)でも異なります。勤務先別での平均年収は私立大学病院がもっとも高く、続いて公立大学病院・公立医療機関・診療所の順です。

②視能訓練士の年齢別の年収

続いて、視能訓練士の年収を年齢別に紹介します。

年齢平均年収
20〜24歳335万円
25歳〜29歳392万円
30歳〜34歳421万円
40歳〜44歳  497万円
50歳〜54歳515万円
60歳〜64歳462万円
引用元:厚生労働省の職業情報提供サイト「jogtag」

国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、全国平均では20〜24歳、25歳〜29歳の年収は362万円~414万円であり、視能訓練士はそれらをやや下回ります。

なお、視能訓練士は女性が全体の85.7%です。基本的に男女ごとの年収差はそれほどありませんが、私立病院と眼科診療所では男女差が発生しています。

視能訓練士に関する基本情報

続いて、視能訓練士に関する基本情報を下記の2項目で紹介します。

  1. 視能訓練士の仕事内容
  2. 視能訓練士になるには

①視能訓練士の仕事内容

視能訓練士の主な仕事内容は、医師の指示のもとでさまざまな視能を検査し、両眼視機能に障がいのある人に対して回復のための矯正訓練を行うことです。

検査には、近視や遠視、乱視などに関する検査、白内障や緑内障などの眼疾患に関する検査、眼鏡やコンタクトレンズの処方に関する検査などがあります。時には超音波検査や電気生理検査を行うことも。

矯正訓練では、眼鏡による治療矯正用めがねを掛け、網膜の中心部にピントを合わせて鮮明な像を脳に送ることで視機能の発達を促すなどの訓練を行います

②視能訓練士になるには

視能訓練士になるには、視能訓練士養成校で1~3年、または視能訓練関連の課程がある大学で4年学んだ上で、視能訓練士国家試験に合格し、視能訓練士の資格を取得する必要があります。

なお、養成校の入学試験を受験するには、高校または短大・看護学校・保育士養成校を卒業している必要があります。

視能訓練士国家試験の合格率は70~90%程度と言われています。そのため、きちんと勉強していればそこまで難しい試験ではありません。

試験合格後は、大学病院や国公立病院、眼科医院で業務を行うことが一般的です。

視能訓練士の将来性は?

視能訓練士は、将来性がある仕事だといえます。主な理由は、眼科患者の増加が期待できるからです。

インターネットやスマートフォンの普及による視力低下や、加齢による眼疾患の増加で眼科医療の需要が増加しており、一般診療所における視能訓練士の従事者数は過去約20年で約5倍増加しています。

また、検査機器の機械化や発達により視能訓練士の仕事は楽になっていくことや、診察の経過や治療方法などは視能訓練士にしかできないことも将来性があると言える根拠のひとつです。

視能訓練士に向いている人の特徴

最後に、視能訓練士に向いている人の特徴を2つ紹介します。

  1. コミュニケーションが得意な人
  2. 正確性・責任感を持ち合わせている人

①コミュニケーションが得意な人

コミュニケーションが得意な人は、視能訓練士に向いています。なぜなら、視能訓練士は、検査や訓練を行うため、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者と接するからです。

患者のその日の体調をうかがいつつ、緊張をほぐしたり、症状や悩みなどを聞いたり、気持ちに寄り添う姿勢や安心感を与えることが大切です。

また、眼科医に検査結果を伝えるときにもわかりやすく的確に話すほか、看護師や事務職の人と連携して医療を行うため、人と話したり正確に伝えたりするためのコミュニケーション能力が求められます。

②正確性・責任感を持ち合わせている人

視能訓練士には、正確性や責任感を持ち合わせていることが求められます。

なぜなら、検査結果は眼科医の診断や治療方法の判断材料となるため、ひとつでも間違いがあると診断や治療方法が大きく異なる可能性があるからです。

また、視能訓練士が行った検査の結果をもとに眼科医がその後の治療方針や手術の方針を決めるため、その責任はとても重大なのです。

視能訓練士の仕事は年収以上にやりがいがある

本記事では、視能訓練士の年収について解説しました。視能訓練士の平均年収は513万円であり、これは、国内企業の平均を上回ります。

また、インターネットやスマートフォンの普及による視力低下や、加齢による眼疾患の増加で眼科医療の需要増加が考えられるため、将来性もあるといえるでしょう。

視能訓練士を目指す人は、まずは仕事内容を理解した上で、資格取得に向けた勉強から始めてみてくださいね。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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