放射線技師は、医師や歯科医師の指示のもと、放射線を使った検査や治療を行う医療技術者です。
そんな放射線技師について「年収はどれくらいなんだろう?将来性はあるの?」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、放射線技師の年収について詳しく解説します。年齢別の年収や将来性も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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放射線技師の平均年収と年齢別の年収

まず、放射線技師の平均年収と年齢別の年収を紹介します。
①放射線技師の平均年収は537万円
厚生労働省の職業情報提供サイト「jogtag」によると、放射線技師の平均年収は543万円です。
就業者数 | 労働時間 | 年収 | 年齢 |
57,490人 | 163時間 | 537万円 | 41.1歳 |
国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は460万円です。放射線技師の年収は、平均給与を上回る金額であることがわかります。
②放射線技師の年齢別の年収
続いて、放射線技師の年収を年齢別に紹介します。
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 360万円 |
25歳〜29歳 | 410万円 |
30歳〜34歳 | 479万円 |
40歳〜44歳 | 578万円 |
50歳〜54歳 | 698万円 |
60歳〜64歳 | 544万円 |
国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、全国平均では20〜24歳、25歳〜29歳の年収は267万円~394万円です。放射線技師は若い段階で高い収入が得られることがわかります。
また、40歳以上から年収が500万円を超えることからも、経験を積むことで高収入を期待できるといえるでしょう。
放射線技師に関する基本情報

続いて、放射線技師の基本情報を下記の2項目で紹介します。
①放射線技師の仕事内容
放射線技師は、医療の現場で医師・歯科医師の指示に基づいて、放射線による検査や、治療等に携わる仕事です。
医師は、レントゲンやCTなどを撮影しなければ病気やケガの診断ができません。このことから、放射線技師は病院の中で縁の下の力持ち的な存在とされています。
放射線技師は、放射線や検査の説明や三次元画像などの作成、放射線機器や被ばくの管理などを行います。なお、放射線には一定のリスクがあるため機器の取り扱いに注意が必要です。
②放射線技師になるには
診療放射線技師になるには、厚生労働省が管轄する国家試験に合格し、診療放射線技師免許を得る必要があります。
国家試験を受けるためには、高校卒業後に国が指定した教育機関などに進学し、3年以上診療放射線技師として必要な知識や技能を習得することが必須です。
なお、国家試験は毎年1回、2月に行われており、2020年の合格率は全体で82.3%、うち新卒のみの合格率は92.2%でした。試験そのものよりも、受験資格を得るまでが大変といえるでしょう。
放射線技師の将来性は?

放射線技師は、将来性がある仕事だといえます。なぜなら、高齢化社会の拡大にともない、医療の需要が増加しているからです。
また、産業分野など、医療以外でも放射線の利用が増えているため、診療放射線技師の活躍の場は広がると考えられます。
さらに、AIの発展によって仕事が奪われることも考えにくく、むしろ診療放射線技師はAIを活用していく立場となるため、仕事がなくなる可能性も低いでしょう。
これらの理由から、放射線技師の需要はこれからも高まると考えられるのです。
放射線技師に向いている人の特徴3つ

最後に、放射線技師に向いている人の特徴を3つ紹介します。
①向上心・探究心がある
向上心や探究心がある人は、放射線技師に向いているといえます。なぜなら、放射線技師は広範囲な医療知識が必要とされるからです。
向上心がある人は常に自身のスキルや知識を磨き、新しい医療技術や治療法に積極的に取り組めます。また、探究心が旺盛な人は問題解決能力が高く、複雑な患者のケースにも的確に対応可能です。
②気配りができる
気配りができる人も、放射線技師に向いていると言えるでしょう。なぜなら、放射線技師の仕事は危険を伴う施術が多く、細かい気配りが不可欠だからです。
患者の安全を確保するためには、状況を正確に把握し、的確な判断を下すことが必要です。また、患者とのコミュニケーションも重要であり、気配りのある対応が信頼関係の構築につながります。
そのため、周囲の状況や人々のニーズに敏感で、細やかな配慮ができる人が放射線技師に向いているのです。
③コミュニケーション力が高い
放射線技師にはコミュニケーションスキルが重要です。患者と密接に関わる仕事であるため、コミュニケーション力が高い人は向いていると言えます。
放射線技師は、技術的な内容はもちろん、情報を明確に伝え患者の心理的なニーズにも応える能力が求められます。
そのため、コミュニケーション力が高い人は放射線技師としての仕事に向いていると言えるのです。
放射線技師を目指すなら仕事内容まで把握しておこう
本記事では、放射線技師の年収について解説しました。放射線技師の平均年収は543万円です。これは、国内企業の平均をやや上回ります。
また、高齢化が進行していることや、AIに取って代わられにくい仕事であることから、将来性がある仕事と言えます。
放射線技師を目指す人は、まずは仕事内容を理解した上で、資格取得に向けたプランを立ててみましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。