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九州で就活しているとよく聞く七社会とは?各企業についても紹介

七社会は九州を代表する企業7社による経済団体です。いずれも福岡県福岡市に本社を構える企業であり、九州全体の経済や政治に圧倒的な影響力をもたらします。非常に強い力を有する企業のため、九州で就活する上で無視できない存在といえるでしょう。

今回は七社会の概要や、七社会に属する企業について詳しく解説します。九州での就職を考えている学生の方は、ぜひ最後までご覧くださいね。

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七社会は九州を代表する企業の集まり

まずは七社会の基本情報について紹介します。

  • 七社会とは
  • 結成された歴史
  • 七社会の現在

七社会とは

七社会は九州を代表する企業の集まりによる経済団体で、正式名称は「互友会(ごゆうかい)」です。

七社会には以下7つの企業が含まれます。

  • 九州電力
  • 福岡銀行
  • 西部ガス
  • 西日本鉄道
  • 西日本シティ銀行
  • 九電工
  • JR九州

七社会に属する企業の本社所在地は、いずれも福岡県福岡市です。ただし七社会は福岡県福岡市に限らず、九州全体の経済に大きな影響力をもたらします。七社会に属する各企業の総務担当の役員や管理職等は定期的に集まり、地元行事の支援や学術文化活動への寄付などについて情報交換を行っています。

七社会に属する企業は強い力を有するため、九州で就活を行う場合に無視できない存在といえるでしょう。

結成された歴史

七社会は今からおよそ60年前、1950年代に発足されました。発足の主な目的は総会屋対策の情報交換です。

発足時に属していたのは、九州電力、西部ガス、西日本鉄道の3社です。その後、福岡銀行、西日本銀行、福岡シティ銀行、入電工の四社が加わって7社になりました。

ここで「さっき紹介されていた7社と、発足時の7社が少し違う?」と感じた人もいるでしょう。実は2004年に西日本銀行と福岡シティ銀行が合併して西日本シティ銀行となった際、新たにJR九州が加わったのです。このように多少形を変えながらも、引き続き7つの会社によって構成されています。

七社会の現在

現在は七社会以外の企業も頭角を表してきており、七社会の影響力が以前よりも弱まっている状態です。文化活動への寄付の調整については2012年夏の会合によって事実上廃止となり、毎月行われていた定期会合は2ヶ月に1回のペースに減少しました。

ただし、七社会が今でも九州で強い力を持つことに変わりはありません。情報交換のための会合は今でも続いている他、七社会が連携する場面も存在します。

七社会を構成する企業への就職により、福岡および九州全体の発展につながる活動に参加できる可能性もあるでしょう。九州で就活する人にとって、七社会は就職先の候補として外すことができない存在です。

七社会の各企業の解説

続いて、七社会の各企業について解説します。

  1. 九州電力
  2. 福岡銀行
  3. 西部ガス
  4. 西日本鉄道
  5. 西日本シティ銀行
  6. 九電工
  7. JR九州

①九州電力

九州電力株式会社は発電事業や電気・ガスの販売事業など、電力を中心にエネルギー関連の事業を展開する企業です。

九州電力は地熱発電や風力発電等、再生可能エネルギー事業にも積極的に取り組んでいる点が特徴です。再生可能エネルギーの設備保有数は日本3位を誇ります。

売上高2,221,300百万円
従業員数4,774人
平均年間給与7,701,994円
平均年齢42.5歳
平均勤続年数21.6年
引用元:「九州電力株式会社 第99期有価証券報告書

②福岡銀行

株式会社福岡銀行は福岡県内を中心に展開する地方銀行です。

金融庁が公開している資料によると、福岡県の地方銀行の中で預金・貸出金ともにトップを誇ります。中小企業等向け貸出先件数も圧倒的な数であり、福岡県内で親しまれている銀行とわかりますね。

売上高235,780百万円
従業員数3,494人
平均年間給与7,234千円
平均年齢36.4歳
平均勤続年数14.0年
引用元:「株式会社福岡銀行 第112期有価証券報告書

③西部ガス

西部ガスグループはガスや電気等のエネルギー事業を中心に幅広い分野へ事業を展開するグループです。

西部ガスが純粋持株会社体制へ移行したのは2021年です。人口減少やエネルギー自由化による競争激化等の事業環境の変化に柔軟な対応をすることを目的にグループ体制へと移行しました。

今回は持株会社である西部ガスホールディングス株式会社の情報を紹介します。

売上高266,319百万円
従業員数172人
平均年間給与5,812,455円
平均年齢42.4歳
平均勤続年数16.8年
引用元:「西部ガスホールディングス株式会社 第130期有価証券報告書

④西日本鉄道

西日本鉄道株式会社は福岡をはじめとした九州エリアにおいて、鉄道事業やバス事業等を展開する企業です。

幅広い分野への事業展開のほか、サステナブル経営への取り組みも積極的に行っています。サステナブル経営について同社の公式サイトで詳しく案内されているので、西日本鉄道の企業研究を進める際はチェックするのが良いでしょう。

売上高494,643百万円
従業員数4,502人
平均年間給与5,748,590円
平均年齢46.2歳
平均勤続年数18.9年
引用元:「西日本鉄道株式会社 第183期有価証券報告書

⑤西日本シティ銀行

株式会社西日本シティ銀行は福岡県と北九州を中心に店舗を展開する地方銀行です。

前述したように、西日本銀行と福岡シティ銀行の合併によって発足しました。金融庁が公開している資料によると、福岡県の地方銀行の中でトップの店舗数を誇ります。

西日本シティ銀行単体の有価証券報告書は公開されていないため、株式会社西日本フィナンシャルホールディングスの有価証券報告書から情報を紹介します。

売上高160,448百万円
従業員数10人
平均年間給与9,799千円
平均年齢49.8歳
平均勤続年数21.8年
引用元:「株式会社西日本フィナンシャルホールディングス 第7期有価証券報告書

⑥九電工

株式会社九電工は電気設備工事や配電線工事など、総合設備業を営む企業です。

1944年に配電線および屋内線の電気工事会社として創立後、時代の変化に応じて経営多角化に取り組み続けました。現在は環境設備から防災サービス・自然エネルギー分野まで、地域社会や生活に密着した幅広い分野で事業を展開しています。

売上高395,783百万円
従業員数6,472人
平均年間給与6,848千円
平均年齢38.7歳
平均勤続年数16.5年
引用元:「株式会社九電工 第95期有価証券報告書

⑦JR九州

九州旅客鉄道株式会社(JR九州)は九州地方を中心に鉄道事業や運送業、旅行業などを営む企業です。

七社会に加わったのは2004年と、他の6社に比べて遅いタイミングでした。しかし他の企業と同じく九州地方において強い影響力を持ち、九州地方の経済をはじめ、様々な分野に貢献しています。

売上高383,242百万円
従業員数6,902人
平均年間給与4,817,444円
平均年齢40.5歳
平均勤続年数14.5年
引用元:「九州旅客鉄道株式会社 第36期有価証券報告書

七社会は就活生からの人気が高い

七社会を構成する企業はいずれも九州地方への強い影響力を持ち、圧倒的な事業規模を誇ります。七社会に就職して積めるキャリアは魅力的で、それを目指して就職を目指す学生も多くいます。

一口に七社会といっても企業によって事業内容や特徴は全く異なるため、個々に企業研究が必要です。七社会の企業研究を進め、九州地方での就活を有利に進めていきましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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