理学療法士は、病気やけがなどで身体が思うように動かない人に対して、日常生活の自立をサポートする仕事です。
そんな理学療法士について「年収はどれくらいなんだろう?将来性はあるの?」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、理学療法士の年収について解説します。年齢別の年収や将来性も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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理学療法士の平均年収と年齢別の年収

まず、理学療法士の平均年収と年齢別の年収を紹介します。
①理学療法士の平均年収は432万円
厚生労働省の職業情報提供サイト「jogtag」によると、理学療法士の平均年収は430万円です。
就業者数 | 労働時間 | 年収 | 年齢 |
202,540人 | 162時間 | 432.5万円 | 35.6歳 |
国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は460万円です。理学療法士の年収は、平均給与をやや下回る金額であることがわかります。
②理学療法士の年齢別の年収
続いて、理学療法士の年収を年齢別に紹介します。
年齢 | 平均年収 |
20歳〜24歳 | 341万円 |
25歳〜29歳 | 387万円 |
30歳〜34歳 | 420万円 |
40歳〜44歳 | 470万円 |
50歳〜54歳 | 497万円 |
60歳〜64歳 | 524万円 |
国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、全国平均では20〜24歳、25歳〜29歳の年収は267万円~394万円です。
理学療法士はそれをやや上回っていることから、若いうちの年収はやや高いことがわかります。
なお、理学療法士の年収は50代半ばまでは年齢を重ねるほど伸びていきます。経験年数を積み重ねれば年収が約500万円以上も可能です。
理学療法士に関する基本情報

次に、理学療法士の基本情報を下記の2項目で紹介します。
①理学療法士の仕事内容
理学療法士の主な仕事内容は、病気やけがなどで身体が思うように動かない人に対して、日常生活の自立をサポートすることです。
具体的には、運動やマッサージ、電気や温熱などの物理的手段を通して、患者の筋力や関節の機能回復を目指す療法を行います。患者の状態を確認し、今後の治療方針を立てることも重要な仕事です。
なお、これらのサポートは、医師や看護師などの医療スタッフとの連携によって行われます。
②理学療法士になるには
理学療法士になるには、厚生労働省が実施する理学療法士国家試験に合格し、国家資格である理学療法士免許を取得する必要があります。
試験を受験するには、高校卒業後に文部科学大臣または厚生労働大臣の指定する養成施設(4年制大学、3年制短大、3年制または4年制専門学校)で3年以上学ぶことが必要です。
国家試験の合格率は年度によって異なりますが、おおむね7〜9割とされています。試験に合格することよりも、受験資格を得ることの方が大変だと言えるでしょう。
理学療法士の将来性は?

理学療法士は、将来性ある職業だと言えます。理由は、高齢化の進行が予想される現在、理学療法によるサポートの需要が高まっているからです。
また、精神的なケアを求める人が増えていることや、理学療法士の仕事がAIによる自動化が難しいことなども要因として挙げられます。
なお、医療全体では2040年頃に理学療法士の供給数が需要数の約1.5倍になると予想されているものの、介護分野においてはニーズが高くなる可能性が高いため、今後も必要だと判断されています。
理学療法士に向いている人の特徴3つ

最後に、理学療法士に向いている人の特徴を3つ紹介します。
①体力に自信がある人
体力に自信がある人は、理学療法士に向いています。なぜなら、理学療法士は体力仕事がメインだからです。理学療法士は、体が資本といっても過言ではないのです。
患者の多くは、病気やケガなどによって体力や筋力が低下し、身辺の自立が難しい状態となっています。そのサポートをするのですから、理学療法士自身も非常に体力を使います。
患者側としても、体力がない理学療法士に身体を預ける側の患者が不安に感じるものです。そのため、体力に自信があるという人のほうが理学療法士には向いているといえます。
②洞察力が高い人
洞察力が高い人も理学療法士に向いているでしょう。洞察力とは、物事や状況を注意深く観察したうえで、目に見えない要素を推測し、本質を見抜く能力です。
理学療法士には、患者のふらつきや危険を予測したり発見することが求められます。その際に、洞察力があることで患者を守りやすくなるのです。
また、理学療法士は、患者の状態を敏感に察知し患者に合ったリハビリプログラムを作成します。このことからも、小さな変化も感じ取れる洞察力や観察力は欠かせない資質と言えるのです。
③コミュニケーション能力がある人
コミュニケーション能力に優れている人も理学療法士に向いていると言えます。
ここでの「コミュニケーション能力」は、相手の気持ちに配慮した対応ができることや、大事な情報を正確に伝えられることを言います。
理学療法士は、患者やその家族、医療スタッフと情報を共有することが重要です。そのため、患者や家族の話に耳を傾け、適切な対応につなげるためのコミュニケーション能力が求められます。
理学療法士の仕事を理解して自分のキャリアプランを立てよう
本記事では、理学療法士の年収について解説しました。理学療法士の平均年収は430万円です。これは、国内企業の平均をやや下回ります。
ただ、高齢化が進行していることや、AIに取って代わられにくい仕事であることから、将来性がある仕事と言えます。
理学療法士を目指す人は、まずは仕事内容を理解した上で、資格取得に向けたプランを立ててみましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。