航海士は甲板部員をまとめ、船長のサポートをしながら航海や荷役に関する業務を行う仕事です。
しかし、仕事内容だけでなく年収はどれくらいもらえるのか気になる人もいるでしょう。
本記事では、航海士の年収の平均額や年齢別の年収の目安、仕事内容やなる方法、将来性について解説します。向いている人の特性も紹介しているので、理解を深めたい方はぜひご覧ください。
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航海士の平均年収と年齢別の年収

航海士の年収について調査すれば、職業に就いた場合の生計の立て方を想像しやすくなるのが利点です。
ここでは、年収の平均額と年齢別の年収金額を説明します。
- 航海士の平均年収は453万円
- 航海士の年齢別の年収
①航海士の平均年収は453万円
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、航海士の平均年収は453万円となっています。(引用元:航海士 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
国税庁によると給与所得者数の平均年収は458万円で、若干平均を下回る給与になっていると判断可能です。(引用元:令和4年分民間給与実態統計調査)
なお、船員労働に応じた上乗せ給付には船員保険が適用されます。
一度港を出た船は次の港まで休まず稼働し、港に着いても荷役作業をしながら補給を行うため、下船のタイミングでまとまった休みが取れる休暇制度があるのも特徴です。
②航海士の年齢別の年収
航海士の年齢別年収は、以下の通りです。
年齢 | 平均年収 |
20〜24歳 | 356万円 |
25歳〜29歳 | 440万円 |
30歳〜34歳 | 451万円 |
40歳〜44歳 | 497万円 |
50歳〜54歳 | 459万円 |
60歳〜64歳 | 373万円 |
国税庁の調査によると、全企業の年齢別平均年収は20〜24歳で273万円・30歳~34歳で425万円・40歳〜44歳で491万円・50歳〜54歳で537万円です(引用元:民間給与実態統計調査)。
そのため、20歳~44歳にかけては平均以上の年収が支給されると判断できます。
航海士に関する基本情報

航海士について基本情報を確認すれば、職業への理解を深めやすくなるのがポイントです。
ここでは、仕事内容やなり方について説明します。
- 航海士の仕事内容
- 航海士になるには
①航海士の仕事内容
航海士は甲板部員を取りまとめ、船長のサポートをしながら、航海計画をもとに航海や荷役に関する業務を行う仕事です。
また、使用する航路の状況、気象や海象、距離などをリサーチし、機関士と話し合いながら要する時間・速力・燃料を計算して、計画の原案を作成する業務も仕事に含まれます。
航海中には島や標識、他船の位置を確認しながら現在位置がどこかを海図上で把握する必要があるのがポイントです。
国際航路の場合は3人の航海士が4時間ずつ業務を遂行してローテーションする形になります。
②航海士になるには
航海士になるには、船舶職員を養成する学校で学ぶことが重要です。
商船高等専門学校や海上技術学校、海上技術短期大学校などで海技士資格の受験資格を得てから、国家資格の海技士免許を取得する必要があります。
養成機関で定められた課程を修めれば、海技士資格の3級または4級の受験資格を得られるのがポイントです。
なお、会社によっては4年生大学の卒業生を航海士として自社養成する場合もあります。
航海士の将来性は?

航海士の将来性として、AI等による自動航海が進むことが想定されますが、トラブル時に備えるため人の需要が減ることはないと考えられます。
自然環境は運航に影響し、運航中はネットが使えないため、気圧・雲の配置・波の高さなどを人間が予想する必要がある分、無人化は難しいのがポイントです。
また重労働のイメージが根強い仕事は、最新機械の導入によって、働く環境が改善されつつあります。
ただ、機械の進化に伴い、電子海図など新しい設備を使いこなすスキルの習得も必要になるのが注意点です。
航海士に向いている人の特徴3つ

航海士に向いている特性を把握していれば、自身に適性があるかどうか判断しやすくなります。
航海士として活躍しやすい人の特徴は、以下の3つです。
- 海・船が好きなこと
- リーダーシップがあり判断力に 優れている人
- 体力と精神力がある人
①海・船が好きなこと
海や船に強い興味を持っている人は、航海士に向いています。
航海士は航海用具や機器、レーダー、海図、舵などに関する専門的な知識を身につけ、船を取り巻く海の状況をリアルタイムで分析する必要がある仕事です。
長時間忙しく動かなければいけない状況下で求められる役割を遂行するには、海や船に持っている関心や憧れをモチベーションに昇華させることも重要になります。
②リーダーシップがあり判断力に優れている人
リーダーシップがあり適切な判断を下せる人は、甲板部員をまとめて指示を伝える必要がある航海士に適性があります。
業務ではトラブルに見舞われる可能性もあり、状況に合った選択を迫られる場面もあるため、冷静さを保ちつつ判断できる特性が求められるのが特徴です。
長期間に渡る仕事でも乗船員や貨物の安全を守り続ける責任感を持続できる性質も必要になります。
➂体力と精神力がある人
体力と精神力がある人も、航海士として業務をこなせる適性があります。
特に国際航路での業務では、一度乗船したらかなりの長期間船上にいる必要があり、勤務時間もローテーションで決められる分、安定した睡眠や休息が取りづらいです。
また、海が荒れている時には船が揺れやすくなるため、自身の体を支えながら業務を進める体力も必要になります。
毎日同じ船員とコミュニケーションを交わせる協調性も大事です。
航海士の仕事は年収以上にやりがいがある!
航海士の仕事は、年収以上にやりがいがあるのが特色です。
今後の状況としてAIや最新機械の導入が進むことが想定されますが、トラブル時の対応のため人手の需要は減らず、将来性もあります。
航海士に向いている人の特性もチェックして、自身が目指したい方向性を定めましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。