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飼育員の平均年収を紹介|仕事内容や将来性・必要な資質を解説

動物園や水族館で生き物の観察そして飼育を担当する飼育員は、憧れられることの多い人気職業の1つです。特殊な職業の飼育員、その詳しい仕事内容や給与面が気になりますよね。

この記事では飼育員の平均年収を紹介、また仕事内容や将来性、必要な資質を解説していきます。

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飼育員の平均年収と年齢別の年収

他の職種とは大きく異なる業務内容の飼育員ですが、給与面について全く想像できない方も多いでしょう。特別な知識が必要な職業である分、給与は高いんじゃないかと想像している方もいるかもしれません。

ここでは飼育員の平均年収を解説していきます。

  • 飼育員の平均年収は360万円
  • 飼育員の年齢別の年収

①飼育員の平均年収は360万円

飼育員の平均年収は、360万円です。

国税庁が実施した「令和4年分民間給与実態統計調査」の調査結果によると、令和4年度の国内平均年収は458万円でした。平均よりも約100万円下回ることから、飼育員の給与水準が低いことが分かります。

早朝や深夜関係なく対応しなければならない生き物相手の業務なので、24時間交代制で勤務する必要があります。また飼育に土日祝日や年末年始等は関係ないので、イベント等で休日を取ることは難しいです。

危険性のある猛獣類や病気を患う生き物といった慎重な扱いの求められる生き物を担当する際は、園によって特別手当が配給されることもあります。

引用元:労働条件の特徴 

②飼育員の年齢別の年収

飼育員の年齢別の年収は、以下の表の通りです。

年齢平均年収
20〜24歳259万円
25歳〜29歳320万円
30歳〜34歳367万円
40歳〜44歳  405万円
50歳〜54歳446万円
60歳〜64歳311万円
引用元:労働条件の特徴 

経験を積むべき若手時期となる20代前半では259万円、退職前となる60代では311万円になります。

最も年収が高くなるのは、50代前半の446万円です。民間給与実態統計調査で見ても、一般的に最も年収が高くなるのは同じく50代でした。その金額は男女平均で537~546万円と飼育員よりもかなり高い金額です。

給与水準がそう高くない飼育員ですが、その中でも公営か民営か、一般的な総合施設か特定の生き物に限定した施設かどうか等、規模の大きさによっても給与は大きく変化します。

飼育員に関する基本情報

飼育員に対してなんとなく「生き物を育てる仕事」とイメージはあるはずですが、詳しい業務内容や就職するまでの道のりは、詳しく知らない人が多いですよね。

ここでは飼育員に関する基本情報を解説していきます。

  1. 飼育員の仕事内容
  2. 飼育員になるには

①飼育員の仕事内容

飼育員の主な仕事内容は、担当する動物の健康状態を観察して、適切な飼育管理を行うことです。

生き物というのは、僅かな変化で体調に影響が出てしまいます。普段からよく観察することで不調の原因を特定して、餌や環境を適切に調整してあげるのが飼育員の役目です。

動物によっては細かい温度調整が必要で四六時中目が離せない生き物や、餌を与えるのに時間がかかる生き物、病気を患っており目が離せない生き物が居たりと、注意と手間がかかる業務ばかりです。

また来園しているお客様へ動物に関する解説やイベントの開催、また外部へ出向いて飼育員としての演説を担当することもあります。

②飼育員になるには

実は動物園の飼育員になるには、特に必要資格はありません

そのため高校卒業後すぐに飼育員として就職することも可能ですが、狭き門なので専門分野が学べる大学や専門学校に進学してから就職活動に挑む学生が多いです。

獣医学や動物看護学、畜産学や生物学について学び、「愛玩動物飼養管理士」「飼育技師」「獣医学」「学芸員」等の資格を取得しておくとより良いでしょう。

また公立の動物園で勤務する場合は地方公務員に該当するので、地方公務員試験を合格する必要があります。このように就職先によっては条件が異なるので、事前に確認しておきましょう。

飼育員の将来性は?

飼育員の将来性は、今と変わらず需要の高い職業と予想されます。

AIが進化して様々な仕事や遊びがデジタル化していく現代ですが、実際に生き物たちと触れ合うことができる動物園は、この先も変わらず愛され続ける需要の高い施設で居続けるでしょう。

そして多くの業務がAIに代わっていく中、生き物である動物たちの健康観察をしながら餌を与えたりコミュニケーションを取るのは、人間にしか行えません。

しかし人気職業のため倍率が高く、そのうえ求人数が少ないので就職できる人の少ない狭き門ではあります。また希望度の高い公立動物園が地方公務員試験の合格が必要ということもあり、より難易度の高い職業です。

飼育員に向いている人の特徴3つ

飼育員を目指したい人にとって気になるのは、自分に適性があるかどうかですよね。飼育員の業務をこなすにはどんな能力が必要なのか、事前に知っていましょう。

ここでは飼育員に向いている人の特徴3つを解説していきます。

  1. 動物が好きな人
  2. 責任感が強い人
  3. 体力があり健康な人

①動物が好きな人

動物を相手にする職業なので、やはり動物が好きな人が向いています。

1日中生き物の世話をするのはかなりの体力を消費しますし、時には排泄物や虫の死骸等の清掃も珍しくありません。動物を好きな気持ちが無ければ、精神的にも辛い業務ばかりです。

また動物の健康管理を行うためには、動物の些細な変化も見逃してはいけません。

個体として動物ごとの性格や特徴をよく理解して「何を伝えたいのか」「どこがどう痛いのか」を感じ取るには、動物への愛情が無ければ難しいですよね。

②責任感が強い人

動物の命を預かる飼育員、自分の業務の重要性を理解できる責任感の強い人が向いています。

動物たちは自分で意思を伝えることができないので、代わって動物たちの命を守るのは担当する飼育員の重要な役目です。

体調の変化を見逃したり、餌や温度調整の失敗が、動物の健康状態に大きく影響を与えてしまうかもしれないと自分の業務に責任を感じられる人が向いています。

動物に対しての理解を諦めず、また観察状態に異常があればその原因追究や改善方法の模索を辛抱強く続けられる人が良いでしょう。

➂体力があり健康な人

動物を相手とする飼育員、体力があり健康な人が向いています。

飼育員の業務内容は、立ち作業や園内を動き回る作業ばかりです。重い物を運んだり、そう狭くない舎内を清掃したりと常に身体を動かすので体力を消費します。

また動物によっては屋外で飼育しているので、夏は炎天下の下、冬は厳しい寒さの中で作業することになります。

そんな環境下で動物の観察飼育を行うには、まずは飼育員本人が万全な健康状態で居る必要がありますよね。

飼育員の仕事は人気で年収以上にやりがいがある

 飼育員は年収こそ低いですが、それ以上にやりがいのある人気職業であることがよく分かりました。

求人数の少ない狭き門ですが、専門分野についてよく学び資格取得を目指すことで、飼育員という職業を掴み取りましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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