アサヒビールは日本を代表するビールメーカーです。アサヒスーパードライやクリアアサヒといった人気商品をはじめとして、チューハイやカクテル、ワインやウイスキーなども幅広く取り扱っています。
本記事では、アサヒビールの平均年収や募集要項について解説します。また、キリンやサントリーなど競合企業についても紹介するので、ビールメーカーに興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
アサヒビールの平均年収と初任給
ビール業界への就職を希望している場合、大手であるアサヒビールも志望企業として検討していることも多いでしょう。そこで気になるのが給与面ですよね。
ここでは、アサヒビールの給与面について下記2点を紹介します。
- アサヒビールの平均年収
- アサヒビールの初任給
アサヒビールの平均年収は1229万
アサヒビールの平均年収は1229万円です。アサヒビールの平均年収および関連情報について、有価証券報告書に記載されている情報を紹介します。
従業員数 | 平均年齢 | 勤続平均年数 | 平均年間給与 |
164名 | 41.3歳 | 11.9年 | 12,297,579円 |
国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は458万円です。アサヒビール従業員の年収は、一般平均よりもかなり高額であると言っていいでしょう。
従業員数が164名というのが少なく見えるかと思いますが、これは2022年1月1日付で、事業管理等に関する事業をアサヒグループジャパン株式会社に吸収分割により承継させたため、とのことです。
アサヒビールの初任給
続いてはアサヒビールの初任給について調べてみました。下記の表は、アサヒビールの公式ホームページで公開されている募集要項を参考に作成しています。
初任給 | |
大卒 | 244,000円 |
修士卒 | 259,000円 |
博士卒 | 282,000円 |
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査(新規学卒者)」によると、2022年の大卒での初任給は、平均22万8,500円でした。アサヒビールは平均よりも高額となっていますね。
賞与は年2回、昇給が年1回、原則週休2日制となっています。
アサヒビールの募集要項
ここでは、アサヒビールの募集要項について、給与以外の情報をまとめて紹介します。
職種 | |
事務系 | 業務用営業・量販営業・営業企画 国際部・マーケティング・広報・人事総務 など |
技術系 | 商品開発・技術開発・醸造・パッケージング 基盤研究・エンジニアリング など |
新卒採用では、事務系と技術系の募集がされています。事務系では業務用営業、量販営業、マーケティングなどの職種がありますよ。
技術系では、商品開発や技術開発などをする生産研究部門と、工場の製造設備などに携わるエンジニアリング部門に分かれています。
応募期間は2024年2月1日~3月12日となっており、事務系のみ後期選考も用意されているようです。
アサヒビールの企業情報3項目
ここでは、アサヒビールの企業情報を紹介します。下記の3点について、詳しく見てみましょう。
- アサヒビールの事業内容
- アサヒビールの売り上げ・実績
- アサヒビールの基本理念
①アサヒビールの事業内容
アサヒビールの主力製品はビールですが、他にもビール類以外の酒類(洋酒、RTD、ワイン、焼酎)やアルコールテイスト飲料も製造・販売しています。
ビール類で言うと代表的なのは、アサヒスーパードライでしょう。1892年の発売開始以降、100年以上も愛されているロングセラーです。他にも泡がもこもこと出てくるスーパードライ生ジョッキ缶、糖質ゼロを実現したアサヒスタイルフリーなどが人気ですね。
洋酒ではジャックダニエル、酎ハイではアサヒ贅沢搾りなどがあります。近年は特に「飲む人も飲まない人もお互いが尊重し合える社会の実現」に取り組み、アサヒドライゼロなどノンアルコール製品にも力を入れています。
②アサヒビールの売り上げ・実績
2023年第4四半期の決算報告によると、売上収益は2兆7,691億円です。前年度の2兆5,111億円よりも10.3%の増益となりました。また、営業利益は2,450億円となっており、こちらも前年度の2,170億円よりも12.9%増となっています。
増収の理由として、価格改定効果、また商品のプレミアム化の推進などによる売上単価の向上を挙げています。
なお、こちらはアサヒビールだけではなく、アサヒグループホールディングス株式会社の決算報告からの引用となります。
③アサヒビールの基本理念
アサヒビールでは、アサヒビール理念「Asahi Group Philosophy」として下記を掲げています。
- Our Mission:期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の想像
- Our Vision:高付加価値ブランドを格として成長する❝グローカルな価値創造企業❞を目指す
- Our Values:挑戦と革新 最高の品質 感動の共有
- Our Principles:すべてのステークホルダーとの共創による企業価値向上
また、アサヒビールビジョンとして「すべてのお客さまに、最高の明日を。」という一文を挙げています。
アサヒビールの競合企業3つ
最後に、アサヒビールの競合企業について紹介します。ここでは大手ビールメーカーとして、下記3つの企業をピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。
- キリン
- サッポロ
- サントリー
①キリン
キリンビールは、日本を代表する大手醸造会社のひとつです。代表的な商品としては、キリン一番搾り、キリンラガー、淡麗シリーズやのどごし生などが挙げられますね。
他にもクラフトビールやワイン、酎ハイなども手掛けています。酎ハイでは氷結シリーズ、本搾りシリーズなどが人気ですね。
キリンホールディングスの売上高は1兆9,894億円、社員の平均年収は942万円。新卒では大卒の初任給が242,000円となっています。
引用|キリンホールディングス株式会社 有価証券報告書(2022.1.1~2022.12.31)
②サッポロ
サッポロビールは、1876年に北海道・サッポロで設立されたビールメーカーです。代表的な商品としては、サッポロ生ビール黒ラベル、YEBISUビール、サッポロクラシック、サッポロラガービールなどがあります。
酎ハイでは、濃いめのレモンサワーや男梅サワーなどが人気です。他にもワインや焼酎、ウイスキーなどを含むリキュール類を取り扱っています。
サッポロの売上高は4,784億円、社員の平均年収は867万円です。新卒では大卒の初任給は230,000円となっています。
引用|サッポロホールディングス株式会社 有価証券報告書(2022.1.1~2022.12.31)
③サントリー
サントリーは、日本を代表する総合飲料メーカーです。アルコール飲料だけでなく、清涼飲料水、炭酸飲料、コーヒー、さらには食品事業や化粧品事業にも展開しています。
アルコール飲料の代表的な商品としては、プレミアムモルツ、ストロングゼロ、山崎などが挙げられます。また、ノンアルコールビールであるオールフリーも有名ですよね。
サントリーの売上高は2兆9,701億円、社員の平均年収は1,140万円です。新卒では大卒の初任給は242,000円となっています。
引用|サントリーホールディングス株式会社 有価証券報告書(2022.1.1~2022.12.31)
飲料業界に興味があれば、アサヒビールも詳しく調べてみよう
国内大手のビールメーカー、アサヒビールについて、主に年収・初任給や募集要項について説明しました。
ビール業界としては、若者のビール離れや、コロナ禍より加速した「宅飲み」化なども懸念されていますが、とはいえアサヒビールでは売上は増加傾向にあります。
飲料業界に興味がある方は、ぜひ企業分析の参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。