就職活動を進めている方の中には、「時計業界で活躍してみたい」「時計業界に魅力を感じる」という方もいるのではないでしょうか。
本記事では、時計業界の特徴や現状、今後の展望などについて幅広く紹介します。
時計業界における主要企業についても紹介するので、ぜひともチェックしてくださいね。
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時計業界の特徴|伝統があり格式高く時間に厳しい

時計業界は、長い歴史がある格式高い業界です。国内の時計産業は江戸時代以前に始まったとされることもあり、世界には200年以上の歴史を持つ企業も存在します。
また、歴史と伝統があり格式高いだけでなく、何よりも時計を扱うことから、時計業界は時間に厳しい業界です。
就職活動においても当然、時間に対する意識は非常に厳しくみられると考えられます。
時間を守ることはどの業界においても大前提ではありますが、時計業界では特に時間を意識して、常に前倒しの行動を取るように心がけましょう。
時計業界の現状と課題3つ

ここでは、時計業界の現状と課題を以下の3点に整理して紹介します。
- 主要3企業でほぼ市場を独占
- どの企業も売上が伸び悩む傾向にある
- Eコマース市場が拡大傾向にある
時計業界への挑戦を検討しているなら、現状と課題は簡単に押さえておきましょう。
①主要3企業でほぼ市場を独占
現状の国内時計業界は、以下の主要3企業でほぼ市場を独占している状態です。
- カシオ
- セイコー
- シチズン
上記の3企業が市場の90%程度を独占している状態です。就活生でなくても、名前を聞いたことがある企業ばかりではないでしょうか。
文明開化以降、スイスをはじめとする海外の高精度な時計の影響を受け、国内時計産業も大きく発展を遂げてきました。
現在ではいずれの企業も、世界の高級時計と比べても遜色ないハイクオリティな時計を生み出しており、国内でも有名ブランドになっていると言えます。
②どの企業も売上が伸び悩む傾向にある
国内時計産業においては、どの企業も売り上げが伸び悩む傾向にあることが実情です。
リーマンショックや世界的な経済の落ち込みなどを受け、さらに「スマートフォン」が普及したことで、厳しい状況が続いています。
さらに近年、売り上げの落ち込みに大きく影響しているのが、スマートウォッチの普及です。
誰もが知る高級時計であるロレックスがアップルウォッチに売上を越されるなど、従来の販売戦略では歯が立たなくなってきていると言えるでしょう。
③Eコマース市場が拡大傾向にある
国内時計市場において特筆すべき点としては、Eコマース市場が拡大傾向にあることが挙げられます。
時計は比較的高級品であることから、これまで店頭販売の売上が中心でした。しかし近年では、オンラインでの販売がどんどん一般的になってきています。
Eコマース市場が拡大してきた大きな要因としては、コロナ禍の影響が考えられるでしょう。
高級時計ほど対面で購入したいと考える人は根強くいると考えられますが、今後ECサイトがどのような扱われ方をしていくのかに注目です。
時計業界の将来性と今後の課題3つ

ここでは、時計業界の将来性と今後の課題について、以下の3点に整理して紹介します。
- 海外市場への進出
- デザイン性がより重要視
- スマートウォッチとの差別化が重要
①海外市場への進出
日本の時計業界について考えるうえでは、海外市場への進出は無視できません。3大企業が市場の大半を占めている現状では、海外市場への進出は自然な流れです。
日本の時計は安くて品質が良く、海外でも人気があります。海外にはまだ開拓の余地がある市場が残っており、時計産業の発展において重要なターゲットでしょう。
そのため今後時計業界へ就職する人材には、グローバルに活躍できる人材が求められると考えられます。
②デザイン性がより重要視
現状の時計業界では、デザイン性がより重要視されるようになっています。市場が停滞している中で活路を見出すには、他社との差別化が重要です。
そして他社との差別化を図る方法として、デザインの斬新さが求められていると言えます。時計に必須である正確さや堅牢さは現代では前提条件であり、差別化要因にはなりにくいです。
ファッションの一部として取り入れられるレベルでの、デザイン性の高さが求められているのです。
③スマートウォッチとの差別化が重要
今後の時計業界を考えていくうえでは、スマートウォッチとの差別化も欠かせないポイントです。
多機能で便利なスマートウォッチは従来の時計にない魅力を持ち、時計業界にとっては大きな脅威になっていると言えます。
従来型の時計を消費者に支持してもらうためにはどのような点をアピールすべきか、どのように進化していくべきか、考えなくてはいけません。
何らかの機能で付加価値を増すのか、時計ならではの魅力を打ち出していくのか、市場で頭ひとつ抜けるために各社独自の工夫が必要だと言えるでしょう。
時計業界の売上ランキング3選

ここでは、時計業界の売り上げトップを占める以下の3社について、基本情報を紹介します。
- シチズン
- カシオ
- セイコー
時計業界を志望するのであれば、上記3社について基本的なことは知っておくべきでしょう。
①シチズン
シチズンは、「市民に愛され市民に貢献する」ことを理念として時計作りを続ける企業です。
中心である時計事業だけでなく、工作機械や電子機器、デバイスの製作なども展開しています。
<基本情報(2022/4/1~2023/3/31)>
売上高 | 3,013億6,600万円 |
経常利益 | 290億9,600万円 |
純資産額 | 2,327億7,500万円 |
総資産額 | 3,898億8,200万円 |
②カシオ
カシオは、時計だけでなく電子機器や楽器など幅広い事業を展開している企業です。
『G-shock』をはじめとする時計のブランド力はやはり強く、アシックス社との競争によってスマートウォッチの事業にも進出しています。
<基本情報(2022/4/1~2023/3/31)>
売上高 | 2,638億3,100万円 |
経常利益 | 195億7,000万円 |
純資産額 | 2,216億円 |
総資産額 | 3,352億2,400万円 |
③セイコー
セイコーは、時計製造によって培った高いブランド力と技術力を強みとしている企業です。
「Seiko」ブランドの信頼度は高く、時計やメガネだけでなく世界陸上をはじめとする各種スポーツ大会の協賛活動でも知られています。
<基本情報(2022/4/1~2023/3/31)>
売上高 | 2,605億400万円 |
経常利益 | 111億6,700万円 |
純資産額 | 1,317億4,800万円 |
総資産額 | 3,559億1,500万円 |
時計業界の特徴や今後をチェックして選考に活かそう

現在の国内時計業界では、3大企業と呼ばれる有名企業を中心に均衡状態が続いています。
今後は海外進出やスマートウォッチとの差別化などを中心として業界が動いていくと考えられることから、基本的情報は逐次キャッチするようにしましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。