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業界・企業研究ノートのやり方を解説|作る際の注意点も紹介

就職活動には、業界研究や企業研究が欠かせません。そのため、業界・企業研究ノートを作って徹底的に研究したいと考える人も多いでしょう。

しかし「業界・企業研究ノートには何を書けばいいの?どのように役立てればいいの?」と悩みますよね。

そこで本記事では、業界・企業研究ノートのやり方について解説します。作る際の注意点も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

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業界・企業研究ノートとは何かについて解説

業界・企業研究ノートとは、その名のとおり業界研究や企業研究で得た知識や情報をわかりやすくまとめたノートのことを言います。

具体的には、特定の業界や企業に関する重要なデータやトレンドを整理し、就活における意思決定のヒントとなる情報をまとめたものです。

業界・企業研究ノートを作成することで、市場の動向やトレンドを把握でき、戦略の立案や調整が可能になります。就活を効率よく進めるためにも、なるべく作っておくべきと言えるでしょう。

業界・企業研究ノートを作る目的3つ

そもそも、なぜ業界・企業研究ノートを作成する必要があるのでしょうか?ここでは、業界・企業研究ノートを作る目的を3つ紹介します。

  1. 入社後のミスマッチを減らすため
  2. 志望動機を強化するため
  3. 企業選びの幅を広げる・絞るため

①入社後のミスマッチを減らすため

就活生が業界・企業研究ノートを作る目的は、入社後のミスマッチを減らすことです。

研究を通じて、自身の価値観やキャリア目標と企業の文化やビジョンを調査し、適合度を評価できます。これにより、志向や価値観の不一致を事前に発見し、入社後の無視マッチを減らせるのです。

また、企業の経営理念や業績を把握することで、適した職場環境や仕事内容に適応しやすくなり、入社後のスムーズなキャリア形成が期待できます

②志望動機を強化するため

業界・企業研究ノートは、就活生が志望動機を強化するために重要です。ノートを作成することで、自身の理解が深まり、他の企業との比較が明確になります。

ノートを通じて即座に情報を確認できるため、自分の強みや企業に対する理解を迅速かつ具体的に示すことが可能です。

これにより、志望動機がより具体的で説得力のあるものになり、選考担当者にアピールしやすくなります

③企業選びの幅を広げる・絞るため

業界・企業研究ノートを作成する主な目的は、就活生が企業選びの幅を広げつつ絞ることです。これにより、自身のキャリア目標や価値観に合致する最適な企業を見つけることが可能となります。

研究を通じて、異なる業界の特徴や企業の文化を理解し、自らの興味やスキルに適した選択肢を増やすことができます。

同時に、企業選びの絞り込みは、具体的なポイントに焦点を当て、自己分析を深める手助けとなります。経済状況や業界の将来性、企業のビジョンや社風などを考慮し、適切な候補を選び出すことができます。

業界・企業研究ノートの基本的なやり方を紹介

次に、業界・企業研究ノートの基本的なやり方を紹介します。

  1. レイアウトを決める
  2. すぐに分かる内容から埋めていく
  3. 得た情報を付け足していく
  4. 新しい情報が入り次第修正する

①レイアウトを決める

まずは、業界・企業研究ノートのレイアウトを決めましょう。まず、ノートの冒頭にはタイトルや日付を配置し、目次を挿入します。

次に、企業の基本情報や業界の概要を簡潔にまとめ、主要なポイントを箇条書きで示します。本文では、項目ごとに明確なセクションを作り、詳細な情報や分析を追加しましょう。

最後に、結論やまとめをまとめ、参考文献や引用情報を整理します。このように構築されたノートは、情報の整合性を高め、効果的なビジュアル構成により読み手にわかりやすく伝えることが可能です

②すぐに分かる内容から埋めていく

次に、すぐに分かる内容を埋めていきます。具体的には、企業の資本金や創業年などが挙げられます。ホームページや四季報、業界地図などを確認し、情報を集めましょう。

これにより、企業の背景や業界の概要が把握しやすくなり、その後の詳細な調査への手がかりが得られます。

情報をすぐに整理し、必要ならば深堀りしていくことが、効果的な研究ノートの作成につながるでしょう。

③得た情報を付け足していく

次に、説明会などで新たな情報を収集し、随時情報を追加していきましょう。得た情報を整理し、関連するデータや洞察を追加してノートを充実させることで、選考で役立ちます。

ポイントは、説明会やOB・OG訪問の直後に記入することです。疑問点が見つかったらその都度記入し、感想も早めに書いておきましょう。

④新しい情報が入り次第修正する

業界・企業研究ノートは、作って終わりではありません。新しい情報が入るたびにノートを修正しましょう。これにより、次に振り返った際に正確で最新の情報を得ることができます。

更新は勘違いを防ぐだけでなく、変化する環境に適応する手段でもあります。就活でベストな選択をするためには、迅速な更新が欠かせないのです。

忙しい場合でも、定期的にノートの情報と企業の情報を照らし合わせ、修正を加えましょう。また、説明会等に参加した場合は既存のページに感想や疑問を書くことも重要です

業界・企業研究でまとめるべき項目12個

次に、業界・企業研究でまとめるべき項目を12個紹介します。

  1. 業界名・企業名
  2. 業界・企業の市場規模
  3. 業界・企業のビジネスモデル
  4. 業界・企業別の特徴
  5. 業界・企業の最近のニュースやトレンド
  6. 業界・企業の今後の課題
  7. 求められる人物像
  8. 各業界のトップ企業
  9. 年収・給与
  10. 福利厚生
  11. 勤務形態
  12. その他のメモ

①業界名・企業名

業界名や企業名をまとめることは、戦略的な情報収集や競合分析に重要です。業界名の理解は市場動向や成長ポテンシャルを把握し、企業名は市場での競争力や差別化を理解するために欠かせません。

業界名をまとめる際のポイントは、市場規模、成長率、主要プレイヤー、規制状況などを含む基本情報の獲得に役立ちます。

企業名をまとめる際には、企業のビジョン、ミッション、製品・サービス、財務状況、競合比較、顧客評価などを重視する必要があります。

②業界・企業の市場規模

業界・企業の市場規模をまとめることは戦略的重要性があります。まず、市場規模は成長の可能性や競争状況を把握するための指標であり、戦略策定に不可欠です。

また、投資家や関係者にとっても信頼性のあるデータを提供し、企業価値を明確に示すことが求められます。

市場規模をまとめる際には、正確かつ最新のデータを取得し、競合他社の動向や新興技術の影響を考慮することが重要です。

③業界・企業のビジネスモデル

業界・企業のビジネスモデルをまとめることは、競争環境を理解し、戦略的な意思決定を支援するため不可欠です。ビジネスモデルの理解は、市場の変化に適応するための基盤となります。

ポイントとしては、主要な収益源や顧客獲得戦略、コスト構造、競合状況などを明らかにし、そのビジネスモデルが持続可能であるかを評価します。

この情報を通じて、戦略的優位性を確立し、将来の成長機会やリスクに備えることが可能です。

④業界・企業別の特徴

業界・企業研究で業界・企業別の特徴をまとめるべき理由は、市場の動向や競合状況を理解し、戦略を立てる上で不可欠です。

業界・企業別の特徴をまとめる際のポイントは、市場の特異性、競合環境、技術革新、および顧客の期待に焦点を当てることです。

これにより、リスクを最小化し、機会を最大化するための適切な手段やプロセスを見つけ出すことができます

⑤業界・企業の最近のニュースやトレンド

業界・企業の最近のニュースやトレンドもまとめておきましょう。理由は、市場の変化や競合動向を把握することで、戦略の適応性が向上し新たなビジネス機会が見えてくるからです。

業界・企業の最近のニュースやトレンドをまとめる際のポイントは、信頼性のある情報源の選定と継続的なモニタリングです。

業界誌、専門家のコメント、企業の発表などを追跡し、疑義を排除した正確な情報を提供することが肝要です。

⑥業界・企業の今後の課題

業界・企業の今後の課題をまとめる理由は、迅速な変化や新技術の導入により市場が不安定であり、戦略の見直しや適応が求められるからです。

まとめる際のポイントは、市場トレンド、競合分析、技術の進展、規制変更などに焦点を当て、事業環境の変動に敏感に対応する柔軟性を備えることです。

情報の収集と正確な分析が不可欠であり、これによって将来の課題に対処するための優れた戦略が構築されます。

⑦求められる人物像

求められる人物像をまとめる理由は、業界・企業の成功には適切な人材が不可欠であり、その人物像を把握することで適切な採用と組織の発展が可能となるからです。

ポイントとしては、まず業界の特徴や企業の価値観に即した人物像を理解し、その中で柔軟性やコミュニケーション能力などのスキルを重視することが重要です。

さらに、将来的な変化への適応力やイノベーションへの貢献が期待されるため、問題解決能力や学習意欲も注目すべきです。

⑧各業界のトップ企業

各業界のトップ企業もまとめておきましょう。なぜなら、トップ企業を知ることで、市場動向や競合状況がわかり、業界全体の全体像を把握できるからです。

各業界のトップ企業をまとめる際は、市場シェア、収益構造、技術革新、企業文化などさまざまな項目をまとめることが重要です。

これらの要素を分析することで、業界ならではの特徴がわかり、あなたに合っているかを把握しやすくなるでしょう

⑨年収・給与

業界・企業研究では、年収・給与をまとめましょう。理由は、年収や給与は入社後に生活に大きく関わる項目だからです。

適切な給与水準は、生活の基盤を築くうえで重要であり、希望するライフスタイルを実現するためには事前に情報を集めておくことが不可欠です。

年収・給与をまとめる際は、業界の平均水準や企業の給与体系を理解し、水準と比べて低すぎないかを確認し、あなたの希望と照らし合わせてみましょう。

⑩福利厚生

給与とあわせて、福利厚生もまとめておきましょう。なぜなら、企業の福祉施策は従業員の働きやすさや生活の安定に直結し、長期的なキャリア満足度に影響を与えます。

まとめる際には、具体的な制度や特典だけでなく、従業員の声も考慮することが重要です。

特に健康保険や退職金制度、家賃補助など、福利厚生の充実度が企業の社会的な責任とも結びつくため、企業の価値観や従業員への取り組みも確認しましょう

⑪勤務形態

勤務形態は企業研究において重要な項目であるため、従業員の労働条件やワークライフバランスを理解するためにまとめるべきです。

具体的には、就業時間や転勤の有無、リモートワークなどが含まれ、これらの要素は生活に大きな影響を与えます。

勤務形態を理解することで、あなたのライフスタイルに合っているかどうかや将来のキャリアプラン、ライフスタイルを検討できます

⑫その他のメモ

これまで紹介した項目とは別で、その他のメモも記載しておくべきです。具体的には、業界や企業に対してあなたが思うことを書くと良いでしょう。感想や所感も重要な情報を提供し、より深く理解できます。

また、説明会や面接に向けて、疑問点をまとめておくことで、選考がスムーズに進むヒントとなるでしょう。

このように、客観的な情報だけでなく個人的な感想や直感、疑問も取り入れることがポイントです。

業界・企業研究ノートを作る際の注意点5つ

最後に、業界・企業研究ノートを作る際の注意点を紹介します。

  1. 事実と意見を区別して書く
  2. 書き足すための余白を残しておく
  3. 二次情報だけに偏らないようにする
  4. デザインにこだわりすぎない
  5. 定期的に見返す

①事実と意見を区別して書く

業界・企業研究ノートでは、事実(数字や歴史的な出来事など)と意見(あなたの主観や評価)を区別して書くべきです。なぜなら、これらを混同しまうと後で見返した際に勘違いが生じやすいからです。

業界・企業研究ノートでは、客観的で確認可能な情報を事実とし、その上で主観的な意見を明示することが重要です。

情報を正確に理解し、自らの意見形成に活かすために、事実と意見を明確な区別し、より正確なノートを目指しましょう

②書き足すための余白を残しておく

業界・企業研究ノートを作成する際には、書き足すための余白を残しておきましょう。なぜなら、ノート作成において、情報の追加や更新が必要になる場合が多いからです。

余白を作ることを忘れがちな人は、ルーズリーフの使用がおすすめです。ルーズリーフを使用すると、必要に応じて情報を追加しやすく、効果的なアップデートができます。

余白を作った上で気になった点を補足することで、より充実したノートが作成できます。

③二次情報だけに偏らないようにする

ノートを作成する際は、二次情報だけでなく、一次情報にも目を向けましょう。なぜなら、二次情報は偏った意見や間違った情報も多く、正確性に欠けることがあるからです。

企業や業界の本質を理解するには、OBOG訪問や説明会で直接情報を収集しましょう。直接の対話や自分で見た情報があることで、企業の価値観やビジョン、現場の雰囲気を把握できます。

これによって、より信頼性の高い研究ノートが作成でき、的確な情報を得られます

④デザインにこだわりすぎない

デザインに過度なこだわりは避けましょう。なぜなら、企業研究ノートでは内容が重視されるからです。立ちかに見た目も重要ですが、それ以上に内容が重要なのです。

就活にかけられる時間は限られています。だからこそ、就活の結果に大きく関わる部分に時間を使うことが大切なのです。デザインは最低限整え、内容を充実させるよう心がけましょう。

⑤定期的に見返す

業界・企業研究ノートを作成する際、定期的な見返しは重要です。なぜなら、作成後も業界や企業の状況やあなたの価値観が変わる可能性が高いからです。

定期的に見返す頃で、変化に対応できるだけでなく、最新の動向や競合情報を捉え、戦略を適時に調整する手段となります。

業界・企業研究ノートを作って満足しがちですが「作ってからが本番」と考え、定期的にアップデートし、就活に役立てましょう。

業界・企業研究ノートを作って就活を有利に進めよう!

本記事では、業界・企業研究ノートのやり方について解説しました。

業界・企業研究ノートをまとめることは、就活を有利に進めるために有効なツールとなります。だからこそ、時間を割いて取り組むべきなのです。

ただし、まとめ方を間違えると効果が減ってしまうため、ポイントを押さえつつまとめましょう!

梶

この記事を書いた人

#福島出身 #15卒 #元ペット業界志望 #人事部立ち上げ #鋼メンタル #採用知識オバケ #夢は逃げない、逃げるのはいつも自分 #犬 #一眼レフ

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