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【住宅業界志望必見】業界動向や特徴を紹介|求められる人物像も解説

住宅業界は就活生から人気のある業界で、採用試験を受けようと考えている人も多いですよね。ですが、いざ住宅業界にチャレンジしようとしても「どういう人物が求められるのか?」と悩んむ人もいるでしょう。

そこで、本記事では住宅業界に求められる人材の特徴や基本的な知識、代表的な企業まで詳しく解説します。ぜひ、これからの就活の参考にしてみてくださいね。

住宅業界とは?まずは業界の概要から解説

住宅業界は大きく分けると、公共事業と民間事業の二つが業界の柱として挙げられます。ここでは公共事業と民間事業の概要について紹介します。

  1. 公共事業
  2. 民間事業

①公共事業

公共事業は公共の利益を目的としておこなわれている事業で、建物の建設以外にも、橋や道路などの土木事業も公共事業に当てはまります。

公共事業を受ける会社は、一般的には競争入札で決定されます。競争入札は大手以外の中小企業も入札に参加が可能で、事業獲得のチャンスが公平に与えられている方法です。

全国各地でおこなわれている公共事業の実施により、国民の生活が支えられています。

②民間事業

民間事業とは、企業や個人から依頼された事業を指します。住宅業界の業務は主に民間事業が該当するとイメージしておきましょう。

顧客から一戸建てやアパートなどの住居建設の発注を受けて、見積もりの作成や設計図の作成、顧客との打ち合わせや実際の工事まで、幅広い業務をおこないます。

さらに、依頼された業務だけでなく、モデルルームの展開やブランド力アップのための各種イベントも、業務の一環となります。

住宅業界の主要な業種6選

住宅業界と一言でまとめても、その業種は様々です。業種によって仕事内容なども大きく異なるので、住宅業界を目指すまでにしっかり勉強しておきましょう。

ここでは、住宅業界の主な業種を6つ紹介します。業界研究の参考にしてみてください。

  1. 総合ディベロッパー
  2. ゼネコン
  3. ハウスメーカー
  4. 工務店
  5. 設計事務所
  6. 施工管理

①総合ディベロッパー

総合ディベロッパーとは、企画や開発を主におこなっている企業を指します。

その対象は多岐にわたり、商業施設やホテル、リゾートなど多くの人が集まる場所だけでなく、オフィスビルやマンションといった建物も、総合ディベロッパーの業務範囲になります。

街づくりの基幹に関わる大規模な業務を担当しており、総合ディベロッパーの貢献度はかなり高いと言えるでしょう。

②ゼネコン

ゼネコンとは、公共事業や大規模なマンションを手掛けている企業を指した言葉です。英語の「ゼネラルコントラクター」の略語で、日本語訳にすると「総合建築業者」となります。

建物を作るために必要な設計と施工、研究を総合的に担当しており、プロジェクトを全体的に手掛ける機会が多いのが特徴です。

特定分野に特化した一般的な建築会社と比べて、大規模な工事に最初から最後まで関われるのが、ゼネコンならではの魅力と言えるでしょう。

③ハウスメーカー

ハウスメーカーとは、自社独自のブランド住宅を販売している会社を指した言葉です。テレビでよく見る住宅のCMは、このハウスメーカーに該当します。

全国展開している大規模な企業が多く、会社によって住宅の形が大きく異なるのが特徴です。

ハウスメーカーを目指している場合は、その会社の特色や他のハウスメーカーとの違いを、きちんと把握しておくといいでしょう。

④工務店

工務店とは、限定的な地域でのみ事業展開をしている会社を指した言葉です。全国展開はせず、地域密着型で住居を販売しています。

ハウスメーカーと比べて規模は小さいですが、その分柔軟な対応ができるので、顧客の要望に応えた自由な住居の建築が可能です。

また、ハウスメーカーはその地域ならではの天候や特徴をよく知っているので、住みやすく適した住居の提供ができます。

⑤設計事務所

設計事務所とは、顧客の要望に合わせた建物の設計を行っている事務所を指した言葉です。正確には、建物の設計や管理をする建築家が所属している事務所を、設計事務所と言います。

高い設計力を駆使して、顧客の要望に合わせたオンリーワンの建物の設計図を作成するのが特徴です。設計事務所では施工はせず、図面を作成した後は工務店などの他の会社に施工を依頼します。

ただし、設計事務所によっては土地探しから同行してくれたり、施工の工程管理をしてくれるところもあります。

⑥施工管理

施工管理は、建物が安全かつ円滑に建設されているかチェックすることを指します。

住居を安全に作るためには、作成した設計図に必ず従わなければなりません。施工管理では、建築作業が設計図通りにおこなわれているか、細かい点まで詳しくチェックするのです。

また、工事がスケジュール通り行われているかの確認も、施工管理の業務範囲となります。

現場への指示だけでなく、顧客とのコミュニケーションも必要で、求められる業務範囲が多岐にわたるのが特徴です。

住宅業界の主要な職種4選

住宅業界は全員が同じ仕事をするのではなく、それぞれの担当に分かれて建築作業を進めていきます。ここでは、住宅業界の主要な職種を4つ紹介します。

どの職種を目指すのか、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 設計
  2. 施工管理
  3. 営業
  4. 研究開発

①設計

設計とは、どういう形の建物を建てるかという図案の作成をおこなう仕事です。

設計は、ただ図面を描くのではなく、顧客のニーズと実現可能な建設のすり合わせをおこなった上で図案へ落とし込まなければなりません。

また、住宅市場の動向やトレンド、周辺環境なども総合的に考え、適切な図面を描く必要があります

図案を作成したら終了ではなく、顧客に提示してさらに細かいすり合わせをおこなっていくところまでが、設計の仕事です。

②施工管理

施工管理は、建築が設計図通りにおこなわれているか、スケジュール通り工程が進んでいるかを確認する仕事です。

円滑に建築作業を行うために、全体のマネジメントをおこなっています。

施工管理は建築の工程を正確に確認し、現場へ適切な指示をおこなわなければなりません。建築においてとても重要な役割を担っているのが、施工管理なのです。

また、顧客に対して都度適切な説明をするのも、施工管理の業務の一環となります。

③営業

住宅業界の営業は、モデルルームに訪れた人たちを案内するのが主な仕事です。訪れた人たちに営業をおこない、自社住宅の注文へとつなぎます。

「家を建てよう」と思った顧客が一番に接するのが、住宅業界の営業担当なのです。

住宅を購入しようか迷っている顧客に対しては、丁寧なヒアリングと提案をおこない、場合によっては土地探しから同行します。

また、顧客からの要望を設計などの他の担当者へ正確に伝達するもの、営業の仕事の一つです。住宅業界の営業は、高いコミュニケーション能力が求められます。

④研究開発

研究開発は、建物に使われる材料や構造を研究開発する仕事です。

安全に建物を利用するためには、耐火性や耐震性が必要となります。研究開発は顧客と接する機会や表に出て来る機会は少ないですが、住宅業界においてとても重要な業務を担っているのです。

研究開発を進めて行く中で技術を実現できれば、特許を取得することもできます。新しい技術は自社にとどまらず業界全体に影響を与えられるので、とてもやりがいのある仕事と言えるでしょう。

住宅業界の動向3選

住宅業界を目指すのであれば、最新の動向を知っておく必要があります。近年の住宅業界は、人口減少や少子高齢化の影響により、変化を迫られている状況です。

ここでは、近年の主な動向を3つ紹介します。

  1. 積極的な海外展開
  2. M&Aによる事業の拡大
  3. 環境に配慮した住まいづくり

①積極的な海外展開

住宅業界では、全体的に積極的な海外展開がおこなわれています。というのも、日本は少子高齢化の傾向が強まっており、人口減少が続いているためです。

人口増加を続けているオーストラリアやアメリカなどの需要が高い地域を中心に、積極的な海外展開が実施されています。

先進国以外にも、東南アジアでも建築の需要が高まっており、今後さらに市場が拡大すると考えられているのです。

また、海外では住宅だけでなく、倉庫やビル、都市開発の需要も高まっています。幅広い事業に対応できる会社は、今後の企業成長に期待できるのではないでしょうか。

②M&Aによる事業の拡大

住宅業界ではM&Aが積極的におこなわれていますM&Aとは、会社が合併したり、逆に買収されることを指す言葉です。

各社がM&Aに力を入れている理由として、事業規模の拡大や人材確保が挙げられます。今まで扱っていなかった事業も、M&Aを実施することで新たに獲得し、幅広いニーズへの対応が可能となるのです。

また、近年問題となっている少子高齢化に伴う人材不足も、M&Aによって解決できると考えられています。

③環境に配慮した住まいづくり

住宅業界では、環境に配慮した住まいづくりがおこなわれています

2015年、国連で採択された「持続可能な開発目標」いわゆるSDGsに伴い、住宅業界全体で「住み続けられるまちづくり」が共通目標として掲げられました

近年の住宅業界では、ゼロエネルギー住宅や省エネ住宅など、従来とは異なったさまざまな取り組みがおこなわれているのです。

CO2排出量の削減や無駄なエネルギーの削減、住宅でエネルギーを作り出し使うなど、環境に配慮した住まいづくりは、今や基本的なものだと念頭に置いておきましょう。

住宅業界に求められる人の4つの特徴

住宅業界では、どのような人材が求められているのでしょうか。ここでは、住宅業界に求められる人の4つの特徴について詳しく解説します。

住宅業界を目指している人はぜひ参考にしてみてください。

  1. 傾聴力のある人
  2. 粘り強い人
  3. トレンドに敏感な人
  4. イレギュラーに対して柔軟に対応できる人

①傾聴力のある人

住宅業界では、顧客に対して傾聴力のある人が求められます。顧客のニーズを正確に把握し、要望に合った建物を作るためには、傾聴力は必要不可欠な能力です。

顧客が何を求めているのか、時には顧客自身が気づかなかったことに対しても、傾聴力をもって明らかにしていく必要があります。

さらに、聞き出した内容を各所へ正確に伝える伝達能力も、併せて必要な能力です。傾聴力は人との交流の中で培われる能力なので、バイトやサークルなどで経験を積むといいでしょう。

②粘り強い人

建物を建てるには長い時間が必要です。このため、コツコツと長い時間をかけて積み上げていける粘り強い人は、住宅業界に向いていると言えるでしょう。

建物を建てるには、数か月から数年の時間が必要です。まちづくりともなると、さらに長い年月が必要となってきます。

一つのことに飽きず最後まで真面目に取り組める性格であれば、就活を有利に進められるでしょう。逆に、短気な人や短い期間での成果を求める人は、住宅業界にあまり向いていないかもしれません。

③トレンドに敏感な人

最新のトレンドに敏感な人は、住宅業界にぴったりです。

建物の設備や機能はもちろん重要な要素ですが、それにプラスしてデザインやインテリアなどのトレンドも取り入れれば、顧客のニーズに上手く対応が可能です。

トレンドの理解は消費者のニーズの理解につながります。今何が流行っているのかを素早くキャッチできる人は、住宅業界に向いていると言えるでしょう。

この能力は入社後も求められる要素なので、その点を踏まえて就活に活かしてください。

④イレギュラーに対して柔軟に対応できる人

建物づくりは予想外の出来事が多々起こります。こうしたイレギュラーに上手く対応できる人は、現場で重宝されるでしょう。

例えば、顧客の要望が突然変更してしまった場合、無理だと拒否することはできません。

要望に対してどのくらいの範囲まで応えられるかをよく考え、そのために必要なアクションを各所にきちんと伝える必要があります。

予想外のことが起こっても都度柔軟な対応ができる人は、住宅業界の仕事に向いていると言えるでしょう。

住宅業界の代表的な企業5選

住宅業界と一言でまとめても、大小さまざまな企業があります。ここでは、住宅業界を代表する5つの企業について紹介します。企業選びの参考にしてみてください。

  1. 大和ハウス工業
  2. 飯田グループホールディングス
  3. 積水ハウス
  4. ​​一条工務店
  5. 住友林業

①大和ハウス工業

大和ハウス工業は、一戸建て住宅やマンション、アパート、都市開発やエネルギー事業など、幅広いジャンルに対応している会社です。

大和ハウスグループ全体での売り上げは業界第一位で、業界を代表する企業と言えます。

一度の地震だけでなく連続して怒る地震に対応できる住宅づくりを実施しており、最新技術で顧客のニーズに対応しているのです。

また、大和ハウスは「事業を通じて人を育てること」を企業理念として掲げています。

②飯田グループホールディングス

飯田グループホールディングスは、パワービルダーという独自の戦略を展開している会社です。

パワービルダーとは、戸建分譲の床面積が30坪程度で、土地付きの一戸建住宅を、2,000万円から3000万円程度の比較的購入しやすい価格で分譲する方法を指します。

平成13年、アイディアホームや東栄住宅などの6社が上場を廃止し、飯田グループホールディングスになりました。住宅を安価な価格を求める顧客に対して、高いニーズがある会社です。

③積水ハウス

積水ハウスは比較的高価な住宅を販売しており、CMや広告を積極的におこなっている知名度の高い会社です。住宅建築の会社といえば積水ハウスをイメージする人も多いでしょう。

グループ全体の売上は業界上位で、累計の建築戸数は世界中のハウスメーカーの中で第一位という記録を持っているのが特徴です。

近年では環境に配慮した住宅づくりの普及を積極的に実施しており、独自の取り組みで人気を博しています。

④​​一条工務店

積水ハウスや大和ハウスなどに比べて売り上げは高くないですが、戸館住宅の販売戸数は業界で連続一位を取得するなど、実績のある会社です。

また、一条工務店は環境に配慮した住宅づくりが高く評価されています。模範となる優れた省エネの取り組みをした事業者に贈られる省エネ大賞や、経済産業大臣賞といった受賞歴がある会社なのです。

顧客の立場に立って考えることが求められる会社なので、一条工務店を目指している人はこの点を重視して就活を進めてください。

⑤住友林業

住友林業は、木造住宅に特化した会社です。

再生可能な木材を使った住宅を提供しているので、環境に配慮した事業継続ができる人材を求めています。就活の際はこの点を踏まえて、自己アピールや履歴書作りをするといいでしょう。

また、住友林業は木材建築商社としては国内第一位の実績がある大手企業です。木材住宅に特化していますが、事業範囲幅広く、資源環境事業や生活サービス事業といった業務も実施してます。

海外需要の高まりに伴い、海外住宅の建設も進めている企業です。

住宅業界の業界研究・企業研究を志望動機に繋げよう

住宅業界と一言まとめても、業種や職種は多岐にわたります。さらに、企業によって強みや特色が異なるので、住宅業界を目指している人は、まず希望する会社を絞るといいでしょう

会社ごとの特徴や求める人材をよく研究して、就活を有利に進めてください。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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