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医療業界とは?業界の分類や職種別の仕事内容・トレンドを解説

医療業界を志している学生もいると思います。しかし、具体的な職種や業界のトレンドに関してはあまりよく知らない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、医療業界の分類やトレンド、職種別の仕事内容について解説します。

志望動機の例文も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

医療業界とは?業界の3つの分類を解説

医療業界は私たちの健康と直結する重要な分野です。医療業界は、医療機関/医薬品メーカー/医療機器メーカーの3つに大別されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

  1. 医療機関
  2. 医薬品メーカー
  3. 医療機器メーカー

①医療機関

医療機関は、病院や診療所など、患者の診療や治療を行う場所のことです。

日本では、病院の約8割が医療法人や民間病院によって運営されており、高度医療から長期的なケアまで幅広いニーズに対応しています

しかし、診療報酬の引き下げや高額な設備投資が経営に大きな影響を与え、特に地方では病院の閉鎖が問題に。

今後は、予防医療やリハビリテーション、介護などの分野への積極的な参入が求められるでしょう。

②医薬品メーカー

医薬品メーカーは、私たちの健康を支える薬を開発、製造する企業です。

新薬の開発には莫大なコストと時間がかかります。しかし成功率は非常に低く、ジェネリック医薬品の普及により、新薬メーカーは厳しい市場環境に直面しています

日本の主要な新薬メーカーには、第一三共や武田製品工業などがあり、大衆薬メーカーとしてはロート製薬やエスエス製薬が知られています。

今後は認知症や癌などの難治疾患への対応が重要になるでしょう。

③医療機器メーカー

医療機器メーカーは、医療現場で使用される機器や器具を開発、製造する企業です。

国内市場では緩やかながら需要が増加しており、高い技術力を持つ日本のメーカーは国際市場でも存在感を示しています

例えば、オリンパスの消化器内視鏡は国内市場でトップシェアを誇り、世界市場でも約7割のシェアを占めているのです。高齢化社会の進展に伴い、医療機器の需要はさらに高まるでしょう。

【職種別】医療業界の仕事内容4つ

医療業界は多様な職種で構成されています。ここでは、医療業界で特に重要な4つの職種の仕事内容について解説します

  1. 医師
  2. 看護師
  3. 薬剤師
  4. MR

①医師

医師は、患者の診断と治療を行う専門職です。医師は、内科や外科、小児科など様々な分野で活躍し、病気の治療や健康管理を担います

医師には、勤務医と開業医がおり、勤務医は病院で働き、開業医は自分の診療所を運営します。

医師は高い専門知識と技術が求められるだけでなく、激務であり、精神的なプレッシャーも大きい職業です。しかし、それに見合う社会的信用と収入が得られるのも特徴です。

②看護師

看護師は、医師の指示のもと、患者のケアを行う重要な職種です。看護師の業務には、注射や点滴、採血などの医療行為のほか、患者の日常生活のサポートも含まれます。

看護師は、手術室や集中治療室など、特定の部門で専門的なスキルを磨くことも可能です。

不規則な勤務時間と体力を要する仕事ですが、患者とのコミュニケーションやケアを通じて大きなやりがいを感じられます

③薬剤師

薬剤師は、医薬品の専門家として、調剤や服薬指導を行うのが仕事です。医師の処方箋に基づき、正確な薬の調合と患者への適切な服薬指導を担当します。

薬剤師は、調剤薬局やドラッグストア、病院などで働き、患者の安全と健康を守るために、薬剤の知識と細かい注意を要する仕事です。

また、患者の症状や体質に合わせた薬の選択や、副作用の管理も重要な役割を果たします。

④MR

MRは、医薬品の情報を医師や薬剤師に提供し、製品の適切な使用を促進する職種です。MRは、新しい薬の有効性や安全性に関する最新情報を伝え、医療従事者との信頼関係を築きます。

MRは、医療業界における重要な橋渡し役的存在であり、医薬品に関する深い知識とコミュニケーションスキル必要です

また、医師からのフィードバックを収集し、製品の改善や開発にも貢献します。

医療業界のトレンド2選

医療業界は現在、大きな変革の時代を迎えています。特に注目すべきトレンドは、ICT技術の導入と2025年問題です。それぞれ解説していきます。

  1. 医療分野へののICT技術の導入
  2. 2025年問題

①医療分野へののICT技術の導入

医療業界におけるICT技術の導入は、効率化と質の向上に大きく寄与しています。

例えば、電子カルテの利用は、患者情報の迅速な共有を可能にし、医療ミスの削減に繋がっています

また、オンライン診療の普及は、遠隔地に住む患者にも質の高い医療サービスを提供する道を開きました

さらに、在宅医療のサポートや情報連携を支援するコミュニケーションツールの活用は、患者と医療提供者の間のコミュニケーションを改善し、より密接なケアを実現していますよ。

②2025年問題

2025年には団塊の世代が後期高齢者に突入し、日本の人口比率は超高齢化します。

これにより、医療ニーズは増大し、医療従事者の不足はさらに深刻化すると予想されます。これが2025年問題です。

2025年問題に対応するためには、医療機関や介護施設、地域行政が連携し、地域包括ケアシステムの構築が必要になります。

また、病院の機能分化やジェネリック医薬品の利用拡大など、医療費抑制と効率化のための取り組みも重要です。

2025年問題への対応は、医療業界の持続可能な発展にとって不可欠な課題となっています。

【職種別】医療業界の志望動機の例文4選

最後に、医療業界の4つの職種の志望動機の例文を紹介します。ぜひ参考にしてください。

  1. 医師
  2. 看護師
  3. 薬剤師
  4. MR

①医師

私は、様々な方法で医療を提供し、患者様の人生に積極的に関わる内科医としてのキャリアを志望しています。

大学時代、地域医療の実習中、多様な背景を持つ患者様と接し、彼らの生活習慣や環境が健康に及ぼす影響について学び、病気の治療だけでなく予防医学の重要性を深く理解しました。

特に記憶に残っているのは、生活習慣病で苦しむ患者様が、私たちの指導により生活を改善し、健康を取り戻す姿です。その経験は、私に医学の力で人々の生活を豊かにする情熱を植え付けました。


貴院の理念である「全人的医療の提供」は、私の医療に対する考え方と完全に一致しており、貴院の一員として地域社会に貢献することに大きな意義を感じています。

入職後は、内科医としての専門知識と技術を駆使し、患者様一人ひとりに寄り添った医療を実践し、予防から治療、リハビリテーションに至るまで、患者様の健康維持・増進に貢献します。さらに、医療チームの一員として協力し、地域医療の質の向上にも尽力していきたいと考えています。

この志望動機の核心は、患者の生活全般にわたるケアへの献身です。

最初に、内科医を目指す明確な意図を述べ、次に、地域医療実習における実体験を通じて予防医学の価値を学んだ具体的なエピソードを共有しています。

最後に、貴院の理念に共感し、入職後に地域医療における予防から治療までの幅広い貢献を目指す展望を示しているため、印象の良い志望動機となっていますよ。

②看護師

私は、看護師として地域社会への深い貢献を目指し、貴院への入職を切望しています。

看護師を志したきっかけは、幼い頃に不慮の事故で長期間入院した経験です。その時、私を献身的に支えてくださった看護師の方々の姿に深く感銘を受け、彼らのような温かみのあるケアを提供する看護師になりたいと強く願うようになりました。看護師としての実務経験を積む中で、特に地域包括ケアシステムにおける在宅看護の重要性を学び、地域住民の健康維持に貢献することに情熱を感じています。

貴院が掲げる「一人ひとりの患者様に寄り添い、その人らしい豊かな生活を支える」理念は、私の看護観と一致しています。貴院の一員として、私は豊富な臨床経験を活かし、質の高い看護ケアを提供することで、患者様一人ひとりのQOL向上に努めていきます。

また、地域に根差した医療サービスを提供する貴院の理念のもと、看護師としての専門性をさらに磨きながら、地域の健康増進に貢献するという私の目標を実現していきたいと思っております。

この志望動機では、まず看護師として地域社会へ貢献したい明確な目的を伝えています。

次に、幼少期の入院経験とその中で受けた看護師のケアに感銘を受けた具体的なエピソードを挙げ、看護師を志す根拠を示しました

最後に、貴院の理念に合致した自分の専門性を活かし、地域医療への貢献を目指す意向を述べています。

③薬剤師

私は、患者様一人ひとりに合った薬剤の提供を通じて、より良い医療環境を実現する薬剤師として貢献したいと考え、貴院を志望しています。

大学在学中の薬局実習において、患者様が処方された薬に対する不安や疑問を解消する過程で、薬剤師の役割の重要性を実感しました。特に印象深かったのは、アレルギー歴がある患者様に対し、安全な代替薬を提案し、彼らの信頼を得たことです。この経験は、薬剤師としての専門性を深め、患者様に寄り添ったサポートをする重要性を教えてくれました。

貴院の「患者様中心の医療を実践する」理念は、私の職業観と完全に合致しております。入職後、私は患者様一人ひとりの健康と安全を第一に考え、適切な薬剤の提供を通じて病気の治療と予防に貢献します。

また、患者様や医療チームとのコミュニケーションを重視し、質の高い薬剤管理とアドバイスを提供することで、地域医療における薬剤師の役割を果たしていきたいと考えています。

この志望動機では、薬剤師として患者中心の医療に貢献する明確な目標を提示しています。

薬局実習での経験を根拠に、患者様の不安を解消し信頼を築く重要性を学んだ具体的なエピソードを紹介しました

そして、入職後は患者様の安全を守りながら、医療チームの一員として質の高い薬剤管理とアドバイスを提供し、地域医療に貢献する展望を描いています。

④MR

医療業界における最新の治療法と薬剤の情報を広く提供し、患者様の健康増進に寄与したいという思いから、メディカルレプレゼンタティブ(MR)を志望します。

この職を志すに至った具体的なエピソードは、大学の薬学部在籍中に参加したインターンシップでの経験です。そこで、MRが持つ情報提供者としての重要な役割と、医療従事者と患者様の間で信頼を構築する架け橋としての責任を目の当たりにしました。特に、あるMRが最新の研究情報をもとに医師の治療計画に貢献した例は、私の強い印象に残っています。

貴社が医療業界において卓越したトレーニングと実績を持ち、革新的な薬剤を提供していることに強い魅力を感じています。入社後は、私の専門知識と情熱を生かし、貴社の製品が最前線で効果的に使用されるよう、医療従事者への情報提供と教育に努めます。

また、医療の進歩に貢献し、患者様の生活の質の向上を目指すMRとしての役割を果たすため、常に最新の医療情報を追求し続けます。

この志望動機では、MRとして医療従事者に対する情報提供者としての責任と影響力を理解している点を強調しています。

薬学部でのインターンシップ経験を通じて、MRの役割の重要性を学び、具体的な成功事例を挙げて動機づけをしました

そして、貴社の教育プログラムと製品に対する熱意を表明し、入社後の貢献についての展望を述べています。

医療業界の理解を業界分析を通して深めていこう

医療業界は、医療機関、医薬品メーカー、医療機器メーカーの3つの主要な分類で構成されています。各分野はそれぞれ重要な役割を果たし、私たちの健康と生活を支えています

しかし、経営の難しさや2025年問題など、多くの課題に直面しています。医療業界は、これらの課題に対応するために、柔軟な思考と革新的なアプローチが求められているのです。

医療業界への就職を目指す人は、業界の動向を注視し、その重要性と将来性を理解していくことが重要です。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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