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鉄鋼業界の志望動機を書く時のポイントを例文と共に紹介!

鉄鋼業界を目指す就活生は、他のライバルと差をつける志望動機を作成する必要があります。

しかし日常生活で鉄鋼業界は身近にないことから、どのように業界研究や企業研究を深めていけばいいのか悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、鉄鋼業界の志望動機を書く時のポイントを例文と共に紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

鉄鋼業界の特徴

遠い存在のようで、実は私たちの生活には欠かせない重要な役割を担っている、鉄鋼業界の特徴について詳しく解説していきます。

鉄鋼業界の現状や将来性も含めて、どのような動向や特徴があるのか、一緒にみていきましょう。

市場規模は縮小傾向にある

鉄鋼業界は、大手も含めて厳しい状況に立たされており、市場規模は縮小傾向にあるといわれています。

その理由として、少子高齢化に伴って日本の人口は縮小し続けており、それに伴って需要も減少しているからです。

またコロナ禍において、自動車向け需要の急減や建設工事の停止などによって、需要が底割れしたため、大きな影響を受けたことが考えられます。

このように、鉄鋼業界の今後は厳しいといわれていますが、新技術の開発や高品質な製品の供給で、業界の盛り返しを期待されています。

鉄鋼業界の将来性

先述したように、鉄鋼業界の将来性はけして楽観視できませんが、私たちの生活を支える貴重な存在であるため、起死回生が望まれています

鉄鋼業界とは一言でいうと「鉄剤を生み出す業界」で、車やスプーン・フォークといった身近なものの材料であり、豊かな暮らしには必要不可欠になるものだからです。

そして鉄鋼業界は、日本の誇れる産業の1つであり、生産量ランキングは世界3位となっています。

優れた技術を持つ日本の鉄鋼業界は、グローバル化や技術力の活用、脱炭素社会への対応など、新たな取り組みも進んでいるため、今後も注目される業界といえるでしょう。

中国メーカーが競合

日本の鉄鋼業界は高い技術力と生産力で、世界的にみても誇れる産業ですが、近年では中国の鉄鋼メーカーが競合相手として大きな存在になっています。

特に粗鋼生産量に関しては、中国のシェア率が爆発的に拡大しており、下記の表の通り粗鋼生産1〜5位のうち3社が中国企業になっている現状です。

< 社名 >< 国名 >
1位中国宝武鋼鉄集団中国
2位ArcelorMittalルクセンブルク
3位河鋼集団中国
4位江蘇沙鋼集団中国
5位日本製鉄日本
※参照:日本製鉄所・主要鉄鋼企業-粗鋼生産上位30社

今後、日本の鉄鋼業界に求められるのは、中国をはじめ海外企業との差別化や日本の技術面を最大限に活かし、強みを発揮していくことだといわれています。

鉄鋼業界の志望動機を書く時の3つのポイント

ここからは、採用担当者に志望度の高さが伝わる、鉄鋼業界の志望動機を書く時の3つのポイントについて解説していきます。

他の就活生と差別化を図るには、どのような点に工夫が必要なのか確認していきましょう。

  1. なぜ鉄鋼業界なのかを述べる
  2. 具体的かつ簡潔に述べる
  3. どのように活躍できるのかを述べる

①なぜ鉄鋼業界なのかを述べる

明確に志望する動機が伝わるようにするには、なぜ鉄鋼業界なのかを述べるとともに、なぜその企業なのかを説明することが鉄則です。

なぜなら採用担当者は、どうして就活生が自社を志望しているのかを知った上で、なるべく志望度が高い人を採用したいと考えているからです。

そのためには、綿密な業界研究・企業研究を行い、なぜ自分が鉄鋼業界を志望しているのかを把握することが必要になります。

そして、同じ鉄鋼業界でもその企業を選んだ明確な理由を述べることで、より志望度の高い志望動機となり、ライバルに差をつけることができるでしょう。

②具体的かつ簡潔に述べる

読み手となる採用担当者に、あなたの熱意をストレートに伝えるためには、具体的かつ簡潔に述べることが重要になります。

わかりにくい文章では、志望度の高さやあなたの強みも上手く伝わらず、文章力ない人だというイメージを与え、マイナス要素となる可能性があるからです。

書き方としては、まず結論から書いてその後に説明を足していくことで、読み手がその後に続く内容を理解し読みやすくなります。

また内容はうわべだけの薄い内容にならないように、企業研究などをしっかりした上で具体的に述べて、説得力のある志望動機に仕上げていきましょう。

③どのように活躍できるのかを述べる

志望動機の中には、どのように活躍できるのかを述べることも重要なポイントになってきます。

就活は内定をもらったら終わりではなく、採用担当者は、新入社員が入社後にどのように成長し、企業へ貢献してくれるのかを見極めようとしているのです。

そのためにも、鉄鋼業界で自分のスキルや強みをどう活かし、将来的にどのように活躍できるかを伝えることが大切といえるでしょう。

また将来のキャリアプランがあることをアピールすることで、成長意欲を感じてもらい好印象につながります。

鉄鋼業界の志望動機を伝える時の2つの注意点

ここからは、採用担当者に悪い印象を与えるのを避けるために心がけたい、鉄鋼業界の志望動機を伝える時の注意点2つについて説明します。

就活生がしやすいミスですので、自分の志望動機をもう一度見直して確認してみましょう。

  1. どの企業でも通用する内容にしない
  2. 福利厚生についての内容が多い

①どの企業でも通用する内容にしない

志望動機を伝えるときの最低限のマナーとして、どの企業でも通用する内容にしないことがあげられます。

もし志望動機が同じ鉄鋼業界のどの企業でも使えてしまうものだと、「鉄鋼業界ならどこでもいいのだろう」「志望動機を使い回している」と、判断されてしまうからです。

また採用担当者は、自社への志望度が高く適応性がある人材を採用したいと考えています。

大手から小規模の鉄鋼企業まで、それぞれの強みや特徴を把握して、オリジナルな志望動機を作成するには、徹底的に企業研究を重ねることが必須ですよ。

③福利厚生についての内容が多い

志望動機として給与や有給といった、待遇面に関することが不適切なのは常識ですが、福利厚生についての内容が多いのもNGとされています

福利厚生や待遇面を理由にした志望動機だと、「何が目的なのか」と不信感を抱かれてしまうからです。

本音をいえば、福利厚生が充実している方が魅力的なのは当然ですが、やはりそれを就活の場で志望動機として伝えるのは、誠実さに欠けふさわしくありません。

志望動機には、鉄鋼業界で自分の強みを活かしたいことや、その企業の魅力などに基づいて練り上げていきましょう。

鉄鋼業界の志望動機例文2選

具体的にどのように志望動機を準備すればいいかイメージしやすいように、ここでは鉄鋼業界の志望動機例文2選を紹介していきます。

鉄鋼業界の志望動機に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。

  1. 鉄鋼に興味がある
  2. 日本の技術産業に関わりたい

①鉄鋼に興味がある

私が貴社を志望する理由は、鉄鋼業界に興味があり、なおかつ貴社の企業理念に感銘を受けたからです。

まず1つ目に、鉄鋼業界は社会の基盤を支える産業であり、私たちの生活に欠かせないものが多く含まれているため、仕事を通して社会に貢献していきたいと考えております。

2つ目に、「2050年カーボンニュートラル」に向けて環境負荷の低減や、新しい製品の開発など、社会的な課題に取り組む企業方針に賛同しました。

大学ではCO2が環境へ与える影響や、脱炭素へ向けた社会への取り組みについて研究してきたことから、ぜひこの学びを最大限に活かし貴社へ貢献したい所存です。

このように貴社で鉄鋼業界の一員として働くことで、社会への貢献も実現しつつ、鉄鋼マンとして成長していきたいと考えております。

鉄鋼に興味がある前提で、志望動機を作成した例です。鉄鋼業界で何をしたいのか、またその企業で自分がどう貢献したいのかを明確にしています。

大学で学んだことを鉄鋼業界でどう活かせるかを述べることで、志望度の高さや成長意欲をアピールしました。

②日本の技術産業に関わりたい 

私は大学で機械工学を学んだことから、日本の技術産業に関わりたいと考えております。

その中でも、私たちの生活に密接に関係し、社会を支える役目を担っている鉄鋼業界に強く惹かれました。

しかし日本の鉄鋼産業は世界的にみても、技術が高く誇れる産業であったにもかかわらず、近年では競合相手となる中国をはじめ海外の鉄鋼メーカーが大きな存在になっていると知りました。

このように日本の鉄鋼業界が厳しい状況に立たされていますが、ぜひ私の強みでもある機械工学で学んだ知識を最大限に活かし、日本の鉄鋼産業を再び盛り上げたいと考えております。

また、貴社の今後の重要課題としている「2050年カーボンニュートラル」にも感銘を受け、貴社の取り組みに貢献させていただきたい所存です。

鉄鋼業界を志望動機として、日本の技術産業に関わりたいことを述べています。

ここでは鉄鋼業界の状況や、企業の取り組みを把握した上で、自分のスキルを活かせることを伝えて企業との適合性があること、そして志望度の高さをアピールしました。

鉄鋼業界の主要企業5社を紹介

同じ鉄鋼業界でも企業によって強みや注力していること、取り組んでいる課題など独自性がそれぞれ異なります。

ここでは、大手といわれる鉄鋼業界の主要企業5社について紹介していきますので、企業研究する際のヒントとしてお役立てくださいね。

  1. プロテリアル
  2. 神戸製鋼所
  3. 日本製鐵
  4. JFEHD
  5. 大和工業

①プロテリアル

プロテリアルは、創業から100年以上の歴史を持ち、独創的かつ革新的な技術で時代が求める最先端の素材や高機能商品を市場に提供し続ける開発型企業です。

また米子空港の対岸にある安来工場(島根県安来市)は、合金製造に使う日本最大級の真空溶解炉でプロテリアルの主力工場になっています。

この10年で相次いだM&A(合併・買収)で製品群は広がったものの、低成長・低収益の事業を抱えているのが今後の課題となりますが、これまで築き上げてきた高い技術力で回復することを期待されています。

②神戸製鋼所

神戸製鋼所は、多岐にわたる事業を展開しており、鉄鋼製品・機械・電力・化学・建設・航空宇宙・自動車・エレクトロニクスなどの分野で製品を提供しています。

そして神戸製鋼所は、社員が「神戸製鋼の人」として、お客様との信頼関係を築き、ものづくりに取り組んでいることが特徴。

世界シェア25%を誇るスクリュ式非汎用圧縮機や、世界シェア40%を誇るタイヤ・ゴム製品の製造に欠かせないゴム混練機など、高い技術力を持つ製品を提供しています。

また環境への取り組みとして、製鉄工程で排出する二酸化炭素(CO2)を25%削減する技術の実証に成功したと発表し、課題となるコスト低減も目指しています。

③日本製鉄

日本製鉄は日本の大手鉄鋼メーカーであり、鉄の研究開発で培った知見を基に、金属材料・セラミックス材料・結晶材料などの機能材料を生み出しています。

もともとは新日本製鉄と住友金属工業が合併して誕生した企業であり、世界市場での競争力を高めるために、グローバルな事業展開を進めているのも特徴です。

最重要課題として、環境負荷の低減やカーボンニュートラルへの挑戦を掲げており、環境に配慮した製品開発やCO2削減に取り組んでいます。

また2050年までに脱炭素社会の実現を目指す「2050年カーボンニュートラル」に向けて、石炭の代わりに水素を使う「水素還元製鉄」への投資を進めています。

④JFEHD

JFEHDは、JFEホールディングス株式会社の略称であり、日本の大手鉄鋼メーカーであるJFEスチール株式会社をはじめとするグループ会社を持っています。

JFEHDは鉄鋼メーカーとその製品を仕入れて、さまざまな業界に販売を行い金属卸事業をしている会社です。

近年の海外企業との競争が激しくなったことから、グローバルな事業展開も進めています。

また中期経営計画において、環境負荷の低減やカーボンニュートラルへの挑戦を最重要課題として掲げており、収益性の向上や環境負荷の低減に積極的に取り組んでいる企業といえるでしょう。

⑤大和工業

大和工業は、独自の展開で世界市場を切り拓いてきた独立資本の鉄事業グループであり、主に鉄鋼業界において金属卸事業を行う企業です。

大和工業の主力製品は、H形鋼と呼ばれるもので、鉄鋼製品の一種で長細い製品を製造しています。

H形鋼は、構造物の骨組みや建築物の柱などに使用されることが多く、強度が高く、耐震性に優れており、大和工業の代名詞ともいえる鉄鋼製品です。

今後の課題として、主力製品であるH形鋼の需要が、建築業界や自動車業界などの景気に左右されるため、景気変動に強い製品開発や販売戦略が求められています

企業研究を行い鉄鋼業界の志望動機を作成しよう

より深い志望動機にするためは、鉄鋼業界に対する理解や興味、自己分析などが重要なポイントになります。

ライバルと差をつけるためにも、綿密な企業研究を行い、鉄鋼業界の志望動機を作成しましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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