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百貨店業界とは?仕事内容・今後の動向・ランキングを徹底解説!

三越伊勢丹や高島屋などの百貨店に関心があり、就職を希望している人は多いのではないでしょうか。しかし、百貨店業界について詳しく知らない人もいるでしょう。

そこで本記事では、百貨店業界の仕事内容や今後の動向などを解説します。百貨店業界の代表企業も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

百貨店業界のビジネスモデル・特徴を解説

百貨店を利用する機会がなく、具体的にどのような場所なのかが分からない人もいるかもしれません。百貨店業界のビジネスモデル・特徴を以下の3つに分けて解説します。

  1. 収益の仕組み
  2. 百貨店の種類
  3. ショッピングモールとの違い

①収益の仕組み

メーカーで生産された商品を卸売業を通じて仕入れ、販売するのが百貨店業界です。その仕組みを経て商品が消費者に届けられます。

卸売業から仕入れた商品の売上から、仕入れ原価やロスを引いた金額が、百貨店の「粗利(売上総利益)」です。なお、仕入形態によって粗利率は異なります

さらにそこから人件費や賃料、広告費などの「経費」を差し引き、残った金額が百貨店の利益となります。

②百貨店の種類

百貨店の種類は大きく分けて以下の3種類です。

  • 都市型:全国で店舗を構える大手百貨店
  • 鉄道型:駅ビル直結
  • 地域密接型:郊外に位置する

1つ目は、全国で店舗を構える「都市型」の百貨店。三越伊勢丹や高島屋などが都市型に該当します

駅ビルに直結した形で店舗を構えるのは「鉄道型」の百貨店です。阪急百貨店や東急百貨店などが鉄道型に該当します。

郊外に位置する「地域密接型」の百貨店は、地域住民の特徴を捉えた店舗が並んでいます。

③ショッピングモールとの違い

百貨店とショッピングモールの大きな違いは、店舗運営も百貨店が行う点です

百貨店は多品目の商品を扱う商業施設であるため、「物品販売業」に分類されます。

一方、ショッピングモールは専門の小売店の集合体であるため、「不動産賃貸業」に分類されます。ショッピングモールは、各店舗のテナントが自由に運営できる点が特徴です。

百貨店業界の職種4つ

一口に百貨店業界といっても、さまざまな職職種があります。百貨店業界の主な職種は以下の4つです。

  1. 販売員
  2. 営業
  3. 企画・販売促進
  4. バイヤー

①販売員

百貨店業界の職種1つ目は、お客様の接客を担当する販売員です。実際に店頭に立ち、お客様に商品の説明や提案、会計作業、商品陳列などを担当します。

百貨店業界に新卒で入社すると、現場を知るために販売員の業務を任せられるケースが多いでしょう。

百貨店の販売員は、お客様が快適に買い物できるうようサポートする職種です。よって、接客マナーや正しい言葉遣いを求められます。

また、取り扱う商品の専門的な知識が必要となるケースもありますよ。

②営業

百貨店業界の職種2つ目は、商品を外部の顧客に営業する営業職です。

百貨店の営業には、大きく分けて「内勤営業」と「外商営業」の2種類があります。

内勤営業とは、百貨店を訪れたお客様に対して商品を営業する職種です。販売職と業務がかぶる部分がありますが、複数のブランドや品目について把握する必要があります。

外商営業とは、お客様の元に直接出向いて営業をする職種です。毎年一定金額以上の買い物をする顧客や法人を対象に営業を行います。

③企画・販売促進

百貨店業界の職種3つ目は、集客や売り上げの増加を図る企画・促進販売です。

企画・促進販売には、主に「店内」と「広告」の2種類があります。

店内の企画・販売促進を担当する社員は、売場の装飾や催し物会場のセッティングなどを担当します。店頭での値引きやクーポン配布も企画・販売促進の仕事です。

広告の企画・販売促進を担当する社員は、新聞の折り込みチラシの作成などを担当します。

④バイヤー

百貨店業界の職種4つ目は、商品を買いつけてくるバイヤーです。百貨店の売り上げを左右する重要な職種といえるでしょう。

バイヤー担当者は、お客様にどのような商品が売れるのかを予想し、商品を買いつける必要があります。流行や客層などを考慮しながら、商品を買いつける腕が求められますよ。

また、商品の買いつけだけでなく、価格交渉や新規開拓もバイヤーの仕事です。

百貨店業界の現状・今後の動向

百貨店業界への就職を考えていて、現状や将来性を把握したい人もいるでしょう。そこで続いては、百貨店業界の現状・今後の動向を解説します。

  • 現状の百貨店業界の課題
  • 今後の動向

現状の百貨店業界の課題

百貨店は新型コロナウイルスの影響で客足が減ったことで、売り上げが大幅に減少しました。

新型コロナウイルスが蔓延する令和元年12月の売上高総額は6,404億円でしたが、翌年12月の売上高総額は-13.7%の5,464億円でした。

また、オンラインショップ利用者が急増したことも客足が伸びない原因の1つです。

2023年時点で売り上げは回復傾向にありますが、感染症流行時やインターネットの普及による客足の減少は百貨店の大きな課題といえるでしょう。

今後の動向

百貨店の今後の動向としては、脱店舗型のEC事業や店舗のグレードアップが挙げられます。

最近は若い世代を中心に、ECサイトを利用する層が増加傾向に。ECサイトの魅力は自宅にいながら手軽に買い物ができる点です。

感染症の影響を受けにくいことから、ECサイト事業に力を入れている百貨店が増加しています。

また、お客様の要望に合う商品を探すコンシェルジュを設置するなど、今までになかったサービスを導入する百貨店も増加すると予想されますよ。

百貨店業界に求められる人物像3つ

「自身は百貨店業界に向いているのだろうか」と悩んでいませんか。百貨店業界に求められる人物像は以下の3つです。

  1. 流行を追うことが好きな人
  2. お客様との会話を楽しめる人
  3. 体力に自信がある人

①流行を追うことが好きな人

百貨店業界に求められる人物像の1つ目は、流行を追うことが好きな人です。

百貨店業界は小売業界に該当します。多くのお客様に商品を購入してもらうためには、お客様のニーズを把握しなければなりません。

顧客の性別や年齢層を把握することはもちろん、流行を敏感に察知し、タイミングよく仕入れる腕が必要不可欠です。

②お客様との会話を楽しめる人

百貨店業界に求められる人物像の2つ目は、お客様との会話を楽しめる人です。百貨店の販売員は、店頭に立ってお客様に商品の説明や提案をする必要があります。

百貨店の販売員には丁寧な接客が求めれ、スーパーマーケットやショッピングモールなどと比較するとお客様との距離感がより近いといえるでしょう。

接客にあたってのマニュアルや指導はありますが、初対面の人と会話に苦手意識があると苦痛に感じるかもしれません。

③体力に自信がある人

百貨店業界に求められる人物像の3つ目は、体力に自信のある人です。

販売員は長時間の立ち仕事になるため、体力に自信がない人は疲労を感じやすくなるかもしれません。

また、売場の装飾や催し物会場のセッティングなどを行う企画・販売促進も体力が求められます。

営業やバイヤーもフットワークの軽さを求められるため、百貨店業界は原則として体力勝負といえるでしょう。

百貨店業界の代表企業5つ

百貨店業界の代表企業は、以下の5社です。

  1. 三越伊勢丹
  2. 高島屋
  3. フロントリテイリング
  4. セブン&アイホールディングス
  5. エイチ・ツー・オーリテイリング

それぞれの企業の従業員数や売上を紹介します。

①三越伊勢丹

会社名株式会社三越伊勢丹ホールディングス
所在地東京都新宿区西新宿3-2-5 三越伊勢丹西新宿ビル
展開地域全国主要都市、海外
従業員数約17,500名
売り上げ(2022年度)4,183億円

三越伊勢丹ホールディングスは、2011年4月に株式会社三越と株式会社伊勢丹が合併して発足しました。三越は日本最古の百貨店として知られています。

歴史のある百貨店同士が合併して誕生した企業ですが、2020年にはネットショッピングアプリを公開するなど時代の流れにも柔軟に対応していますよ。

②高島屋

会社名株式会社高島屋
所在地大阪府大阪市中央区難波5丁目1番5号
展開地域全国主要都市
従業員数11,294名
売り上げ(2022年度)8,817億円

高島屋は、大阪府大阪市に本社を置く老舗百貨店です。合併統合・再編が進む百貨店業界において、高島屋は貴重な独立系企業として知られています。

海外にも店舗を展開しており、グローバルな企業への就職を希望する人にもおすすめです。

③フロントリテイリング

会社名J.フロント リテイリング株式会社
所在地東京都中央区銀座6丁目10番1号
展開地域全国主要都市
従業員数8,148名
売り上げ(2022年度)8,753億円

フロントリテイリングは、全国主要都市に百貨店の大丸や松坂屋を展開する企業です。

また、ショッピングセンターのPARCOも経営しており、2つの事業がグループ全社売上収益に占める割合は約75%となっています。

④セブン&アイホールディングス

会社名株式会社セブン&アイ・ホールディングス
所在地東京都千代田区二番町8番地8
展開地域全国
従業員数167,248名
売り上げ(2022年度)17兆8,426億88百万円

セブン&アイ・ホールディングスは、イトーヨーカ堂やセブンイレブンなどを傘下に持つ大手流通会社です。

西武百貨店を経営するのは、グループ会社の1つである株式会社そごう・西武となります。

⑤エイチ・ツー・オーリテイリング

会社名エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社
所在地大阪市北区角田町8番7号
展開地域関西エリア
従業員数9,485名
売り上げ(2022年度)5,184億円

エイチ・ツー・オーリテイリングは、主に関西エリアで商業施設を経営する企業です。百貨店事業は、グループ会社の株式会社阪急阪神百貨店が行っています。

【周りと差がつく!】志望動機のポイント2つ|例文も紹介

百貨店の志望動機のポイントは以下の2つです。アレンジして使える例文も紹介するため、ぜひ参考にしてくださいね。

  1. 他の百貨店と差別化する
  2. どのように貢献できるか具体的に書く
  3. 百貨店の志望動機例文

①他の百貨店と差別化する

百貨店の志望動機を作成する1つ目のポイントは、他の百貨店と差別化を図ることです。

百貨店業界で働きたい理由を伝えるだけでは、採用担当者は「別にうちでなくても良いのでは」と感じます。

採用担当者に自身の熱意を伝えるために、なぜその企業を志望するのかを具体的に伝える必要があるのです。

志望企業の強みや企業理念を調べたうえで、他の百貨店と差別化しながら伝えることを意識しましょう。

②どのように貢献できるか具体的に書く

百貨店の志望動機を作成する2つ目のポイントは、企業にどのように貢献できるか具体的に書くことです。

採用担当者は、志望者が入社後にどのような活躍をしてくれるのかを見極めたいと感じています。

採用担当者がイメージしやすいように、保有資格やアルバイト経験など自身の強みをアピールすると良いでしょう。

そのうえで自身が企業にどのように貢献できるのかを伝えます。5年、10年単位のキャリアプランを伝えても問題ありません

百貨店の志望動機例文

私が百貨店業界を志した理由は、お客様と密に接する仕事をしたいためです。

私は、現在衣料品店でアルバイトをしております。私は元々社交的な性格で、人と関わることが好きでした。アルバイト経験を経てさらにその思いが強くなりました。

また、お客様から感謝の言葉をいただくことに日々喜びを難じておます。より丁寧な接客が求められる百貨店業界で、お客様に喜んでもらえる仕事をしたいと強く感じるようになりました。

「お客様第一」を企業理念とする御社で、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと思っております。アルバイト経験で培ったコミュニケーション能力を活かし、地域住民に長く愛される百貨店経営に貢献していきたいです。

元々人と関わることが好きで、「お客様と密に接する仕事がしたい」という思いを込めた志望動機です。

接客業のアルバイト経験やコミュニケーション能力も上手にアピールできています。

さらに、「お客様第一」という企業理念に触れることで、その企業を志望する理由についても伝えられています。

百貨店業界への理解を深めて就活を進めよう

売上の伸び悩みが話題になることが多い百貨店業界ですが、時代に合わせた戦略を立てている企業も少なくありません

インバウンド需要が期待されることもあり、今後ものびしろがある業界といえます。本記事を参考に、百貨店業界への理解を深めて就活を進めましょう

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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