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パン業界の仕組みや職種について解説|今後の動向や人気企業も紹介

パン業界に興味を持っている学生はたくさんいるかと思いますが、パン業界の具体的な職種や仕事内容、企業に関してはあまり知らない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、パン業界の仕組みや職種について解説します

業界の今後の動向や人気企業も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

パン業界の概要|3つの分類を紹介

パン業界は大きく分けて、パンメーカー・チェーン型ベーカリー・個人店型べーカリーの3つに分類できます。それぞれの特徴を解説します。

  1. パンメーカー
  2. チェーン型ベーカリー
  3. 個人店型ベーカリー

①パンメーカー

パンメーカーは、自社工場を持っており、スーパーやコンビニなどへパンを卸している企業です。大手になると、パンの製造だけでなく、原材料の研究・開発も担っています。

大手のパンメーカーは、日本のパン市場を牽引する存在です。2021-2022年のパン業界の売上高ランキングを見ると、山崎製パンがトップで、その後にフジパングループ本社、敷島製パンなどが続きます。

大手メーカーは、新商品の開発や季節ごとの限定商品など、消費者のニーズに応じた商品展開も行っています。

②チェーン型ベーカリー

チェーン型ベーカリーは、全国展開をしているパンの専門店を指します。チェーン型ベーカリーは、店舗で焼いた本格的なパンを手頃な価格で味わえるのが魅力です。

さらに、店舗ごとの特色や、地域に合わせた商品ラインナップの提供など、顧客の多様なニーズに対応しています。

一方で、原材料の価格上昇や人件費の増加といった、経営環境の変化へ柔軟に対応する必要があるため、効率的な経営や、新しいビジネスモデルの導入など、常に変革を求められる業界でもあります。

③個人店型ベーカリー

個人店型ベーカリーは、地域や街などで個人経営するベーカリーショップを指します。地域に密着したサービスや、オリジナルのレシピで作られるパンが魅力です。

また、手作りの温かみや、店主とのコミュニケーションを楽しめるのも、個人店ならではの特長と言えるでしょう。

しかし、大手チェーンとの競争や経営資源の限られた中での運営は、容易ではありません。そのため、地域のニーズを正確に捉え、独自の価値を提供することが成功の鍵となります。

パン業界の主な職種4つを紹介!

近年、多くの人々が米よりもパンを主食として選ぶようになり、その背景には様々な職種の専門家たちの努力があります。

ここでは、パン業界の主要な職種と、それぞれの職種に向いている人の特徴について詳しく解説します。

  1. 商品企画職
  2. 研究・開発職
  3. 生産職
  4. 営業職

①商品企画職

商品企画職は、市場のニーズを捉え、新しいパンや関連商品のアイディアを考え出す職種です。商品企画職は消費者の嗜好や流行を敏感に察知し、それをもとに新商品の開発を提案します。

商品企画職に向いている人は、創造力が豊かで、市場の動向や消費者のニーズに敏感な人です。

また、チームでの協力を重視し、他部署との連携をスムーズに行えるコミュニケーション能力も求められますよ。

②研究・開発職

研究・開発職は、新しい製品の開発や既存製品の改良を行う職種です。商品企画職からの提案をもとに、具体的な製品を形にするための研究を行います。

また、原材料の選定や製法の改良など、技術的な面からのアプローチも行います。

研究・開発職に向いている人は、詳細な知識と技術を持ち、実験やデータ分析が得意な人です。また、根気強く、緻密な作業を続けられる人が向いています。

③生産職

生産職は、研究・開発職が考案した製品を大量生産する職種です。製造ラインの管理や品質の確保を行い、安定した製品を消費者に届けるための業務を担当します。

生産職に向いている人は、計画的に作業を進められて、皆と協力して業務を遂行する能力を持つ人です。また、品質管理に関する知識や、機械に関する技術的な知識も必要とされますよ。

④営業職

営業職は、製品の魅力を伝え、顧客との信頼関係を築く職種です。営業としての基本的な業務は、新規の取引先の開拓や既存の取引先との関係維持、製品の提案や受注、アフターフォローなどがあります。

営業職に向いている人は、コミュニケーション能力が高く、人と関わるのが好きな人です。また、商品知識を深める努力を惜しまない姿勢や、顧客のニーズを的確に捉える洞察力も必要となります。

営業成績を上げるための自己管理能力や計画性も大切な要素です。

パン業界の動向3つ

日本のパン業界は、近年さまざまな変動を見せています。ここ記事では、パン業界で特に注目すべき3つの動向を取り上げ、詳しく解説します。

  1. パン消費量が増加傾向
  2. 消費者が健康・高級志向へ変化
  3. 新型コロナウイルスによる需要の変化

①パン消費量が増加傾向

近年、日本人の食生活は欧米化が進行しています。特に、パンの消費量の増加が顕著で、日本人の主食としての位置づけが変わりつつあります。

農林水産省の調査によれば、2022年のパン生産量は118.8万tとなり、消費額はコメの1.6倍にまで拡大しました。

この背景には、若年層を中心とした米離れや、朝食にパンを選ぶ家庭の増加、さらには共働き世帯の増加に伴う時短・簡便ニーズが影響しています。

また、シニア層の中でもパンを好む傾向が強まり、夕食にパンを選ぶ家庭も増えています。

②消費者が健康・高級志向へ変化

健康志向の高まりとともに、健康を意識したパンの需要が増加しています。例えば、山崎製パンは「超芳醇 塩分50%カット」や乳酸菌、玄米、12種類の穀物を使用した健康志向の食パンを展開しています。

トランス脂肪酸の表示にも取り組む動きが見られるなど、消費者の健康への関心が高まっています。

また、高級食パンもここ数年間で大流行しました。しかし、高級食パンのブームは既に終わりつつあるため、今後の新たなるパンブームへ注目しておきましょう。

③新型コロナウイルスによる需要の変化

2020年、新型コロナウイルスの影響より、家での食事の機会が増加した結果、食パンやロールパンなどの食事系パンの需要が伸びた一方で、給食用や業務用のパンは苦戦を強いられました。

しかし、2021年には、巣ごもり需要の反動減が見られ、家庭用の食パンやロールパンの需要は減少しました。

現在はコロナ規制緩和により、パン業界は全体的に回復傾向にあります。

パン業界の人気企業を3つ紹介!

最後にパン業界の大手企業3社を紹介します。企業選びの参考にしてください。

  1. 山崎製パン
  2. フジパングループ
  3. 敷島製パン

①山崎製パン

企業名山崎製パン株式会社
従業員名19,750人

設立年月日昭和23年6月21日

売上高10,770億円(連結)、7,686億円(単体)

山崎製パンは、日本のパン業界を代表する企業です。その製品ラインナップは、食パン、菓子パン、惣菜パンなど多岐にわたります。

また、山崎製パンは国内外での事業展開も積極的に行っており、世界中でその名を知られる存在となっています。

品質へのこだわりや、新商品の開発にも力を入れており、これからも多くの人々に愛される商品を提供し続けることでしょう。

②フジパングループ

企業名フジパングループ本社株式会社
従業員名約14,740名
設立年月日昭和26年2月6日
売上高2,882億円

フジパングループは、多様な商品とサービスを提供するパンの総合メーカーとして、多くの消費者から信頼を得ています。

特に「メロンパン」や「クリームパン」などの伝統的な商品は、多くの人々に親しまれています。

また、フジパングループは、地域社会への貢献活動も積極的に行っており、社会的な価値を大切にしている企業です。

③敷島製パン

企業名敷島製パン株式会社
従業員名3,849人
設立年月日大正9年6月
売上高1,484億円

敷島製パンは、製パン部門を中心に事業を展開してきました。特に「超熟」は食パン市場でNo.1のシェアを誇り、多くの消費者から支持を受けています。

さらに、冷食事業やグローバル事業も展開しており、香港やインドネシア、中国など海外市場でもその技術やノウハウを活かした商品を提供しています。

敷島製パンは、常に新しい価値づくりを追求し、多くの人々に愛される商品を生み出し続けているのです。

パン業界について理解を深めて対策しよう!

パン業界は職種によって求められるスキルや知識も異なります。

そのため、自身の興味や適性に合わせたキャリアプランを検討し、関連するスキルや情報を積極的に習得しましょう。

また、業界の動向を把握し、新たなチャンスに敏感に反応する姿勢が重要です。人気企業や業界のリーダー企業を研究し、自分のキャリア目標と合致する企業を見つけることをおすすめします。

パン業界は未来への可能性が広がっています。自信を持って挑戦し、成功への一歩を踏み出しましょう!

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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