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食品業界の動向を徹底解説|向いている人や代表企業も紹介

食品業界に興味を持っている就活生も多いのではないでしょうか。食品業界は市場規模も大きいため、かなり魅力的な業界です。

本記事では、食品業界の動向と、向いている人の特徴、さらには代表企業を紹介します。ぜひ参考にしてください。

食品業界の特徴

食品業界は、飲料水やアルコール、加工食品、お菓子などを製造し、小売店(スーパーマーケットなど)やECサイトを通じて顧客に販売している業界です。

まずは食品業界の仕組みと市場規模について解説します。

  1. 食品業界の仕組み
  2. 食品業界の市場規模

食品業界の仕組み

食品業界は私たちの日常生活に密接に関わっており、多岐にわたるステークホルダーが存在します。

主要なステークホルダーとして、「食品メーカー」「第一次産業」「総合商社の食料部門」「食品原料メーカー」「外食産業」「食品小売業界」が挙げられます。

日本の食品メーカーは、国内外から原料を輸入し、それを加工して販売するビジネスモデルを採用しているため、原料調達のための総合商社や専門商社の役割は非常に重要です。

また、食品原料メーカーは、最終消費者に小売を通じて販売するだけでなく、食品メーカーなどに原料を供給する役割も果たしています。

食品業界の市場規模

食品業界は、私たちの生活に欠かせない存在であり、多くの企業が参入しているため、市場規模も大きいと言えます。特に、食品メーカーはその中でも知名度が高く、就活生からの人気も高いです。

財務総合政策研究所の法人企業統計調査によると、2022年度の食料品製造業の売上高は45兆円にも上ります。

参考:財務総合政策研究所

しかし、日本の人口減少に伴い、食料の国内需要は縮小傾向にあります。このため、業界再編やグローバルな展開が求められている業界です。

食品業界の主な職種4種

食品業界には多岐にわたる職種が存在し、それぞれが異なる役割を果たしています。ここでは、食品業界の主要な4つの職種に焦点を当て、その魅力や役割について解説します。

  1. 研究開発
  2. 生産管理
  3. 商品開発
  4. 営業・広告

①研究開発

食品業界の研究開発は、新しい商品の開発や既存商品の改良を行う部門です。

研究開発部門では、消費者のニーズを捉えた商品を生み出すための研究が行われています。また、食品の安全性や品質を確保するための試験や分析も重要な役割の1つです。

研究開発の成果は、消費者に直接届く商品として形になるため、その責任は大きいですが、新しい商品が市場に出るたびにその成果を実感できるのが魅力です。

②生産管理

生産管理は、商品の製造プロセスをスムーズに進めるための役割を担います。具体的には、原材料の調達から製品の出荷までの一連の流れを管理し、効率的な生産活動を実現することが仕事です。

また、生産量の調整や機械のメンテナンス、品質の管理など、製造現場のさまざまな業務をサポートする役割も担います。

③商品開発

商品開発は、市場のトレンドや消費者の要望を元に、新しい商品を生み出す部門です。

マーケティングの観点から、どのような商品が求められているのかを分析し、それを元に商品のコンセプトやデザイン、味わいなどを考えることが主な業務となります。

商品開発の成果は、消費者の日常に新しい価値を提供できるため、多くの人々に喜ばれる商品を生み出す喜びを感じられます。

④営業・広告

食品業界の営業・広告は、商品を多くの人々に知ってもらい、購入してもらうのが仕事です。

営業では、取引先との関係構築や新しい市場の開拓などを行い、広告では商品の魅力を伝えるためのキャンペーンやプロモーション活動を企画・実施します。

営業・広告部門は、消費者の反応をダイレクトに感じられるため、商品が多くの人々に受け入れられる喜びを実感できます。

食品業界の現状と課題

食品業界は、近年はさまざまな変動や課題に直面しています。ここでは、食品業界の現状とその課題について、3つのポイントを中心に詳しく解説します。

  1. コロナ渦以前と比べると回復
  2. 値上げが続く
  3. 競争の激化

①コロナ渦以前と比べると回復

コロナの影響を受けた食品業界ですが、徐々に回復の兆しを見せています。

特に外食産業は大きな打撃を受けましたが、テイクアウトやデリバリーの需要増加により、新しいビジネスモデルを模索する企業も増えてきました。

また、健康志向や家での食事を重視する動きが強まる中、健康食品や調理キットの需要も高まっています。これらの動きは、食品業界が変化の中で新しい価値を提供し続ける力を示しています。

②値上げが続く

食品業界においても、原材料の高騰や物流コストの上昇など、様々な要因により値上げが続いています

特に、日本の食品製造業の多くは原料を国内外から輸入しており、国際的な市場の動きや為替の影響を受けやすいのが特徴です。

また、中小零細企業が多いこの業界では、設備投資が進んでおらず、生産効率の低さが課題となっています。これらの要因が絡み合い、消費者にとっては価格の上昇が続く状況となっています。

③競争の激化

少子高齢化により食品の売れる量が減っている中で、多くの企業が参入しているため、競争が激化しています。

また、食品業界の課題として食料の国内需要の減少や労働生産性の低さが挙げられています。業界全体の発展を目指すためには、新しい技術の導入や生産性の向上が必要です。

このような状況の中、各企業は独自の戦略を練り、競争を勝ち抜くための取り組みを進めています。

食品業界の今後

食品業界は近年、さまざまな変化と挑戦に直面しています。ここでは、食品業界の今後について、注目すべき3つのトピックを解説します。

  1. 海外への進出が進む
  2. インターネット販売が進む
  3. 健康食が注目される

①海外への進出が進む

食品業界は、日本の人口減少とともに国内需要が縮小している現状に直面しています。この背景から、成長する食料の世界需要を取り込むためのグローバルな業界再編が進行中です。

多くの食品メーカーは、新たな市場として海外を見据え、積極的な進出を進めています。

特にアジア圏の国々は経済成長とともに中間層が増加し、日本の食品に対する需要も高まっているため、日本の食品業界は国外でのビジネスチャンスを追求しています。

②インターネット販売が進む

近年、消費者の購買行動は大きく変化しています。特にインターネットを活用したオンラインショッピングの普及が進んでおり、食品業界もこの波に乗り遅れてはいけません。

多くの食品メーカーや小売業者は、自社のオンラインストアを開設したり、既存の大手ECサイトと連携して商品を販売する取り組みを強化しています。

食品のインターネット販売の加速は、消費者が自宅から簡単に購入できる利便性を追求する現代のライフスタイルに合致しています。

③健康食が注目される

健康志向の高まりとともに、食品業界でも健康を意識した商品の開発が進められています

特に、添加物を極力使用しない、オーガニックや無農薬の原材料を使用した商品などが人気です。特定の健康効果を持つ機能性表示食品も市場を拡大しています。

また、少子高齢化により、高齢者向けの健康食などの需要も高まる見込みです。

食品業界の代表企業5社を紹介

食品業界にはたくさんの企業があります。今回はその中でも特に代表的な5つの食品メーカーを紹介します。企業選びの参考にしてください。

  1. 味の素
  2. 明治
  3. 日清食品
  4. キッコーマン
  5. ヤクルト

①味の素

味の素は、日本を代表する食品メーカーの1つとして知られています。1909年に創業し、以来、”うま味”の研究を通じて、食の質を高める製品を提供してきました。

特に、アミノ酸を基にした調味料や健康食品が評価されています。また、国内外での事業展開も積極的に行っており、世界各地でのブランド認知度も高いのです。

味の素は、独自の技術と研究を持つ企業として、食品業界でのリーダーシップを築いています。

②明治

明治は、食品、健康、美容の3つの事業領域を中心に、多岐にわたる製品を提供している企業です。特に、乳製品や健康食品、スナック菓子、チョコレートなどの食品事業が主力となっています。

明治の強みは、長い歴史と伝統を持ちながらも、常に新しい価値を追求し続ける姿勢にあります。その結果、多くの人々に愛される製品を生み出してきました。

また、明治は研究開発にも力を入れており、健康や美容に関する新しい情報や技術を取り入れた製品開発を行っています。

これらの取り組みにより、明治は食品業界のリーダーとしての地位を築いてきました。

③日清食品

日清食品は、インスタントラーメンの発明で知られる企業です。1958年に、日本初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売し、以後、食品業界に革命をもたらしました。

日清食品は、常に新しい味や形状を追求し、多様な商品を市場に送り出しています。また、海外展開も積極的に行っており、世界中の人々にインスタントラーメンの美味しさを伝えているのです。

日清食品は、革新的な発想と技術で、食の新しい価値を提案し続けています。

④キッコーマン

キッコーマンは、醤油を中心とした調味料の製造で有名な企業です。創業は1603年と、非常に長い歴史を持っています。

伝統的な製法を守りつつ、新しい技術やアイディアを取り入れて、高品質な製品を提供しています。キッコーマンの醤油は、日本国内はもちろん、海外でも高い評価を受けているのです。

キッコーマンは、調味料のエキスパートとして、食文化の発展に貢献しています。

⑤ヤクルト

ヤクルトは、乳酸菌飲料「ヤクルト」をはじめとする食品、医薬品、化粧品などの製造販売を行っている企業です。

1935年に乳酸菌飲料「ヤクルト」の製造販売を開始し、以来、人々の健康を支える製品を提供し続けているのです。

また、ヤクルトは、ヤクルトレディが商品をお届けしながら、独り暮らしのお年寄りの安否を確認する「愛の訪問活動」を行っています。

この活動は、社会貢献活動としても高く評価されており、ヤクルトの企業姿勢を象徴するものとなっています。

食品業界に向いている人の3つの特徴

食品業界に就職するためには、特定の特徴や能力を持つことが求められます。ここでは、食品業界に向いている人の3つの特徴について詳しく解説します。

  1. 発想力のある人
  2. トレンドに敏感な人
  3. コミュニケーション能力が高い人

①発想力のある人

まず、発想力のある人は食品業界に向いています。食品業界は、新しい商品やサービスを生み出すためのアイディアが不可欠です。

例えば、食品メーカーでは、菓子や乾燥麺、冷凍食品などの加工食品をはじめ、水産品や食肉製品、清涼飲料水などの多岐にわたる商品を取り扱っています。

これらの商品を市場に投入するためには、消費者のニーズを捉え、それを形にする発想力が必要です。また、競合他社との差別化を図るための独自のアイディアや斬新な発想も求められます。

②トレンドに敏感な人

また、トレンドに敏感な人も向いています。食品業界はトレンドが非常に速く変わる業界です。

消費者のライフスタイルや価値観の変化、健康志向の高まりなど、様々な要因が食品のトレンドを形成しています。

そのため、市場の動向を常にキャッチし、それに応じて商品開発やマーケティング戦略を考える能力が求められます。

また、グローバルな視点での業界の動向や、新しい技術の導入など、幅広い知識と情報収集能力も必要です。

③コミュニケーション能力が高い人

食品業界は多くの人と関りながら仕事するので、コミュニケーション能力の高い人が向いています

食品業界は多くのステークホルダーとの関わりが深い業界です。原料調達から製造、販売までの一連の流れには、多くの部門や外部のパートナーとの連携が必要になります。

そのため、関係者との信頼関係を築き、スムーズなコミュニケーションを取る能力は非常に重要です。

また、消費者との直接的なコミュニケーションを持つ営業やマーケティングの職種では、顧客のニーズを正確に捉え、それを元に提案や交渉を行うコミュニケーションスキルが求められます。

食品業界はコロナ渦より回復傾向にある

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コロナの影響を受けた食品業界ですが、今は回復の兆しを見せています。テイクアウトやデリバリーの需要増加により、新しいビジネスモデルを模索する企業も増えてきました。

少子高齢化・人口減少により、国内需要は減っていますが、海外での日本食の需要は高まっています。食品業界は今後の伸び続けるでしょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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