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既卒で公務員を目指す厳しさとは|試験突破のポイントも紹介

既卒で公務員を目指している人も多いのではないでしょうか。確かに給与も安定して福利厚生も十分な公務員は魅力的です。しかし、既卒で公務員を目指す場合はいくつか障壁があります。

本記事では、既卒で公務員を目指す厳しさと、試験突破のポイントについて解説します。ぜひ最後までお読みください。

既卒で公務員を目指すのは厳しいのか

結論から言うと、既卒で公務員を目指すのは一般的に厳しいと言われています。理由は公務員試験の競争率の高さと、既卒の合格率が公表されていないことです。

以下は、令和元年度~令和3年度の公務員試験(大学卒業程度試験)の競争率です。全て4倍以上の倍率で、市役所・区役所に関しては3年連続で倍率が6倍を超えています。

令和元年度令和2年度令和3年度
都道府県4.74.24.6
市区6.67.36.9
町村4.65.24.5

参考:令和3年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果

公務員試験は合格者数は新卒と既卒の合計しか公表されていないため、既卒の合格率や競争率は分かりません。

しかし、一般企業の場合、既卒は新卒より就職率が低いため、公務員でも同様の傾向があることが予想されます。

既卒で公務員を目指す時のメリット4つ

既卒で公務員としてのキャリアを目指すことは、多くのメリットがあります。ここでは、公務員の4つのメリットを詳しく解説します。

  1. 安定した働き方
  2. 地域貢献ができる
  3. 勉強時間を確保できる
  4. 学歴を気にせず試験を受けられる

①安定した働き方

公務員として働く最大のメリットは、働き方が安定していることです。公務員は、民間企業とは異なり、経済の変動や業界の変化に左右されにくい安定した職場と言えます。

また、一度採用されれば、基本的には雇用の保証があり、リストラや突然の解雇のリスクが低いのが特徴です。

さらに、給与や福利厚生も充実しており、長期的なキャリアプランを築く上での安心感を得られます。

②地域貢献ができる

地域貢献ができる点も大きなメリットと言えます。公務員としての仕事は、直接的に地域社会や国の発展に貢献するものが多いのです。

市役所や区役所、県庁などの行政機関での業務は、市民の生活を支えるサービスを提供することが主な役割となっています。

例えば、健康診断の実施や子どもの教育、地域の安全確保など、日常生活に密接に関わる業務を担当することが多いのです。

公務員は仕事を通じて、自分の手で地域社会をより良くする達成感ややりがいを感じられます

③勉強時間を確保できる

既卒者として公務員を目指す場合、一般的な新卒者よりも勉強時間が確保できる点もメリットとして挙げられます。

基本的に新卒者は、大学の勉強と就活の両立を求められます。特に理系の学生は、卒業研究をしながらの就活になるため、なかなか勉強時間の確保が大変です。

その点、既卒者は時間を確保しやすいと言えます。実家住まいであれば、全ての時間を公務員試験対策に費やすことも可能です。

④学歴を気にせず試験を受けられる

学歴を気にせず試験を受けられる点も、既卒者にとっては大きなメリットです。公務員試験は、多くの場合、学歴や過去の経歴を重視せず、能力や適性を評価するものとなっています。

特定の大学や学部を卒業していなくても、公務員試験を受験できますし、既卒者としての経験や知識が試験の際にプラスとなることもあります。

既卒で公務員を目指す時のデメリット3つ

既卒で公務員としてのキャリアを始めることは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。ここでは、既卒で公務員になるデメリットを3つ紹介します。

  1. キャリアの変更が厳しい
  2. 転勤・部署変更が難しい
  3. 昇進しにくい

①キャリアの変更が厳しい

公務員はキャリアチェンジが難しいことが、一番のデメリットとして挙げられます。公務員の仕事が合っていれば問題ありませんが、もし仕事が合わなかった場合は少し面倒です。

公務員としての経験は、民間企業への業務に活かせるものがあまりありません。そのため、公務員から民間企業への転職はハードルが高いのです。

まだ20代であれば可能ですが、30歳超えて公務員から民間企業への転職はかなり難しくなります

②転勤・部署変更が難しい

公務員としての職務は、地域や部署によって大きく異なることがあります。しかし、一度配属された部署や地域からの転勤や部署変更は、簡単には実現しにくいのが現状です。

特に、地方公務員の場合、その地域に根ざした業務を担当するため、他の地域への転勤は難しくなります。

また、部署変更を希望しても、組織の都合や人事の方針によっては、なかなか希望が叶わないことが多いのです。

③昇進しにくい

公務員の昇進制度は、一般的な民間企業とは異なります。実績や成果に基づく評価による昇進は少なく、年功序列や定年までの勤務年数が主な基準となることが多いのです。

そのため、自身の努力や成果を直接的な昇進や報酬に結びつけることは難しく、モチベーションの維持が課題となります。

公務員としてのキャリアを築く際には、昇進しにくいことを理解した上で、自身のキャリアビジョンを明確に持つことが重要です。

既卒でも公務員試験を突破できるポイント3つ

公務員試験は競争率が高く、特に既卒者として挑む場合、多くのハードルが待ち受けています。しかし、適切な対策と努力を続けることで、その壁を乗り越えることが可能です。

既卒者が公務員試験を突破するための3つのポイントを解説します。

  1. 筆記試験対策を十分にする
  2. 面接対策も十分にする
  3. 既卒期間の努力を説明する

①筆記試験対策を十分にする

筆記試験は公務員試験の最初の関門となります。筆記試験を突破するためには、しっかりとした学習計画を立て、日々の勉強を欠かさないことが大切です。

基礎知識を確認して過去問を繰り返し解きましょう。また、模擬試験を受験し、自分の弱点を見つけ出し、それを克服することも重要です。

筆記試験対策は独学でも可能ですが、通信講座や専門スクールに通うと、より効率よく対策ができます

②面接対策も十分にする

筆記試験を突破した後の面接は、あなたの人間性や適性を評価される大切なステップです。面接では、自分の経験や考えを適切に伝えることが求められます。

そのため、事前に自己PRや志望動機を整理し、模擬面接を繰り返すなど、十分な面接対策をしましょう

③既卒期間の努力を説明する

既卒者として公務員試験を受験する場合、既卒期間の活動や努力について質問されることが多いため、事前に回答を用意しておきましょう。

既卒期間にどのような経験をしたのか、どのようなスキルを習得したのかを明確に伝えることで、面接官にあなたの成長や努力を理解してもらえます。

具体的な経験や学びをアピールポイントとして活用し、自分の魅力を伝えることが重要です。

既卒は公務員試験と民間企業どっちがおすすめ?

公務員試験と民間企業、どちらが良いのか迷う人は多いと思います。結論から言うと、勉強ができて安定を臨むなら公務員、勉強が苦手で筆記試験突破が難しい場合は民間就職がおすすめです。

公務員の魅力は、安定した生活や福利厚生、そして社会的な信頼性が挙げられます。一方、民間企業では、キャリアアップのチャンスや多様な業界・職種からの選択が可能です。

既卒者として考えると、公務員試験の競争率の高さや年齢制限などのハードルがある一方、民間企業では経験を活かした職種への転職が考えられます。

結論として、自身の価値観や将来のビジョンに合わせて、最適な選択をすることが大切です。

既卒が民間企業就職へ切り替える方法3つ

既卒が民間企業就職を目指す場合は、公務員試験とは違った対策が必要です。ここでは、既卒が民間企業へ就職するためにやるべき3つのことを紹介します。

  1. 自己分析をやり直す
  2. 既卒期間にしていたことをまとめる
  3. 企業研究を行う

①自己分析をやり直す

既卒者としての再就職を成功させるためには、まず自己分析をしっかりと行うことが大切です。

過去に就活していた人はすでに自己分析をしているかもしれませんが、時間が経って価値観などが変わっている可能性があります。現在の自分の強みや経験を正確に把握しましょう。

具体的には、これまでの経験やスキル、価値観を再確認し、それをもとに自分のキャリアビジョンを明確にします。

また、自分の強みや得意分野を再確認することで、どのような職種や業界が自分に合っているのかを見極めましょう。

②既卒期間にしていたことをまとめる

次に、既卒期間中にどのような活動や経験をしていたのかを整理しましょう。既卒期間の経験は、再就職活動において大きなアピールポイントとなり得ます

例えば、旅行やボランティア活動、資格取得など、様々な経験を通じて得たスキルや知識は、企業にとって価値あるものとなるでしょう。

そのため、履歴書や職務経歴書には、既卒期間の経験を具体的に記載し、面接時にはそれをアピール材料として活用します。

③企業研究を行う

志望する企業の研究を徹底的に行うことも大切です。企業のビジョンや文化を理解することで、自分がその企業でどのように活躍できるのか、どのような価値を提供できるのかを明確にできます。

特に、企業の採用情報や公式サイト、SNSなどの情報を活用して、企業の求める人材像や採用のポイントを把握することが重要です。

企業研究を行うことで、面接時に自分の適性や意欲をしっかりと伝えることができ、再就職の成功に繋がります。

既卒の公務員試験に関するよくある質問2つ

既卒者として公務員試験を受験する際には、多くの疑問や不安が生まれると思います。ここでは、既卒者が公務員試験に関して抱くよくある質問2つに答えていきます。

  1. どうして公務員は人気なのでしょうか?
  2. 一般枠は受験できますか?

①どうして公務員は人気なのでしょうか?

公務員の人気の理由は多岐にわたりますが、一番は給与が安定していて、十分な福利厚生があることが挙げられます。

公務員は国や地方自治体が雇用主となるため、経済の変動に左右されにくく、リストラのリスクもほぼありません

また、福利厚生が非常に充実している点も大きな魅力です。健康診断、休暇制度、退職金など、民間企業と比較しても優れた待遇を受けられます。

②一般枠は受験できますか?

公務員試験には、一般的に「一般枠」と「社会人経験者枠」の2つの枠が存在します。一般枠は基本的には新卒者を対象とした枠ですが、既卒者でも受験することは可能です。

ただし、受験資格に関しては、各自治体や試験の種類によって異なります。年齢制限がある場合もあるため、事前にしっかりと確認することが必要です。

既卒で公務員試験を突破するには対策を十分にしよう

既卒で公務員を目指すことは難しいとされていますが、しっかり対策すれば十分可能です。面接では既卒期間の活動について聞かれるため、事前に答えを準備しておきましょう。

公務員は給与が安定していて、福利厚生も充実しています。そのため公務員試験の競争率は高めです。油断せずにしっかり対策して臨みましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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