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化粧品業界の動向と主な職種を徹底解説|向いている人の特徴も紹介

化粧品業界は、就活生にとても人気があるため、毎年倍率も高くなってしまうのが特徴的です。

けれど「化粧品業界に将来性はあるの?」「男性でも化粧品業界に就職できるの?」と疑問を持つ就活生が多いのではないでしょうか。

そこでここでは企業研究する際にも役立つように、化粧品業界の動向と主な職種を徹底解説するとともに、化粧品業界に向いている人の特徴も紹介していきますので、参考にしてくださいね。

化粧品業界は就活生に人気な業界

化粧品メーカーは、女性だけではなく男性にも志望する人が多く、化粧品業界は就活生に人気のある業界です。

採用人数が少ないのも特徴で、特に大手化粧品メーカーとなると、毎年驚くほどの倍率になっています。

化粧品業界というと女性のイメージがありますが、実際は男性が活躍できる職種も多くあるため、性別を超えて人気がある業界なのです。

そんな人気の化粧品業界を目指し内定を勝ち取るためには、綿密な業界研究と企業研究が必須で、採用担当者の心に響く志望動機作りがポイントになるでしょう。

化粧品業界の職種を4つ紹介

ここでは、志望動機にも結びつく業界研究の手がかりとして、化粧品業界の職種を4つ紹介していきます。

華やかな化粧品業界のイメージとは異なる、さまざまな側面がありますので、一緒にみていきましょう。

  1. 商品開発
  2. 営業
  3. 研究・開発職
  4. 美容部員

①商品企画

化粧品業界における商品開発は、自社化粧品の売り上げを大きく左右する、とても重要な職種になります。

商品企画の働き次第で、消費者に魅力を感じてもらえる商品を生み出せるかどうかが決まってしまうからです。

より良い商品を企画していくには市場調査やトレンドの分析、顧客ニーズの把握などを行い、新商品の企画・立案につなげていくのが重要になってきます。

このような業務内容のため、商品企画には柔軟な発想力や優れた分析力が求められます。

②営業

化粧品業界の営業は、商品の販売促進や販売戦略の立案に欠かせない役割を担っています。

そして営業職は直接お客様に商品をセールスするのではなく、販売の販路を拡げたり、販売スタッフの管理をしたりすることが仕事です。

具体的にいうと、自社アイテムの売り場を拡大するために、百貨店やドラッグストア、化粧品専門店などに働きかけるのが主な業務内容になります。

化粧品業界の営業には、化粧品や美容に関する知識だけでなく、戦略的な企画力やコミュニケーション能力などが求められます。

③研究・開発職

化粧品業界の研究・開発職は、自社製品の安全性を確認し、新しい技術を探究する役割を担う仕事です。

主に、基礎研究・処方開発・安全性研究が代表的な業務内容で、基礎研究では化粧品に配合される有効成分や、皮膚科学の研究を行っています。

処方開発では、基礎研究で得られたデータをもとに、新商品の処方開発をして目的の化粧品を作り上げていく仕事です。安全性研究では、自社製品の安全性を確保するための評価や検査などをします。

このように科学的な知識や技術、専門的な知識が求められるため、理系女子が活躍できる人気の職種です。

④美容部員

化粧品業界の美容部員は、顧客と接する機会が多く、その化粧品ブランドの顔としての役割も担っています。

美容部員は百貨店やドラッグストアなどで、お客様に対して商品説明やカウンセリングなどを行い、接客販売するのが仕事です。

お客様の美容に関する悩みを解決したり、ニーズに合わせてアドバイスするため、商品知識や美容知識そして接客スキルが求められます。

美容部員の一番の花形といわれる配属先の百貨店は、志願者も多く狭き門になっているようです。

化粧品業界の動向

化粧品業界は憧れではあるけれど、これから働く上で将来性はあるのか確かめたいですよね。

そこでここでは、化粧品業界の動向について解説していきますのでみていきましょう。

  1. コロナによりスキンケア領域が増加
  2. Z世代に向けた商品の需要が高まる
  3. 海外進出

①コロナによりスキンケア領域が増加

最近の化粧品業界の特徴として、コロナによってスキンケア領域が増加したことがあげられます。

コロナ禍で外出が減り、家で自分の素肌を目にする機会が多くなり「この期間に肌を整えよう」と美容意識が高まり、スキンケアに注目が集まったのが要因です。

一方コロナ禍で「お家時間」が増え外出する機会が減ったため、メイク商品への関心が下がり、実際に売り上げも下がりました。

このことからも、メイク商品の売り上げをどう上げていくかは、化粧品業界にとって今後の課題になっていくでしょう。

②Z世代に向けた商品の需要が高まる

化粧品業界は今後の販売戦略として、Z世代に向けた商品の需要が高まることに期待しています。

Z世代とは10歳前後から20代前半の若者で、生まれた時からインターネットがあった世代のことです。

このZ世代をターゲットにしたビジネスモデルは、若者世代が影響を受けるSNSを活用して販売戦略や商品開発を行うのが特徴といえるでしょう。

そしてSNS上の有名インフルエンサーを起用することで、Z世代の若者に対して魅力あるブランドとして効果的にマーケティングし、需要が高まることが期待されています。

③海外進出

今後の化粧品業界では、海外進出がますます重要な役割を担っていくと考えられています。

なぜなら、少子化の影響で人口減少が懸念され、日本の化粧品市場は縮小することが予測されているため、新しい需要を取り込むために海外進出が必要だと考えられているのです。

中国と東南アジアへの市場拡大が期待されていますが、欧米の化粧品メーカーと比べて海外売上が低く、特に東南アジアへの進出に遅れがあることが課題になっています。

また日本でも人気の韓国コスメや中国コスメの競合化に、対抗していく必要があります。

化粧品業界の大手企業5社を紹介

ここからは、日本を代表する化粧品業界の大手企業5社を紹介していきます。

それぞれの企業について、特徴的な事業内容や就活生に求められるものなど、詳しく解説していきますので参考にしてくださいね。

  1. 資生堂
  2. コーセー
  3. 花王
  4. ファンケル
  5. DHC

①資生堂

資生堂化粧品事業が中心ですが、他にもレストラン事業や教育・保育事業といった幅広い事業展開をしているのが特徴的です。

資生堂では、「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)というミッションの実現を目指しています。

これを実現するために、世界中の120の国と地域でビジネスを広げ、グローバル展開にも積極的に取り組んでいます。

このようにグローバル企業なため、多様な価値観を持ち、自己成長意欲が高い上に自分だけでなく会社の成長へも貢献できる人が求められています。

②コーセ―

コーセーは化粧品事業を中心に展開し、特に高級化粧品を強みとしており、高付加価値のハイプレステージ領域やプレステージ領域に力を入れているのが特徴です。

またアルビオン・ジルスチュアート・アディクション・アウェイクといった、それぞれ特色ある複数のブランドを展開しています。

そしてサステナビリティにも力を入れており、化粧品の売り上げの一部を寄付しサンゴの保全に取り組むといった、環境保全や社会貢献活動に取り組んでいます。

コーセーも国際的な企業なため、グローバルマインドや異文化に触れた経験を持つ人や、常識にとらわれず挑戦する姿勢も重視されているようです。

③花王

花王は、コンシューマープロダクツ事業と呼ばれる日常で使用される商品を中心に、生活者に向けた製品を展開しています。

またケミカル事業として、サステナブル素材の深化や社会の脱炭素と循環型経済への転換に向けた取り組みに貢献している企業です。

花王は求める人物像を下記のように挙げています。

  • 「大志」→花王を舞台として、実現させたい夢がある人
  • 「挑戦」→自ら高い目標を掲げ、果敢に挑み続けられる人
  • 「共生」→Kireiな未来を創るべく、多様な価値観を尊重して協働できる人「正道」→高い倫理観をもって行動できる人
  • 「探求」→変化する環境下で本質を見極め、絶えず価値創造に努める人

④ファンケル

ファンケルは、自社で研究・企画・製造した製品を、さまざまな媒体で販売し、顧客の声やニーズをすばやく社内へ反映できる「製販一貫体制」を大きな強みとしている企業です。

健康食品事業として科学的根拠のある健康食品を提供し、医療費削減に貢献する事業を展開しています。

また無添加化粧品を中心とした美と健康の領域では、不安・不便・不満といった世の中の「不」の解消に取り組んでいます

そしてファンケルが求めているのは、自分の意志をしっかりと持ちながらも、周囲の仲間やお客様から多くの意見を吸収し、求められているものを見極められる人材です。

⑤DHC

DHCは製販一貫体制を大きな強みとして、化粧品や健康食品の開発から、商品作り、マーケティングに至るまでを、自社でおこなっています。

主に無添加化粧品事業や健康食品事業を展開している企業です。

また、通販事業も展開しており、自社サイトやカタログ、テレビショッピングなどを通じて、多くの顧客にファンケル製品を提供しています。

DHCが求める人物像は、失敗を恐れずにひたむきに挑戦し続ける「原動力となる人」です。

化粧品業界に向いている人の3つの特徴

化粧品業界を目指す人は、美容に興味があったり、化粧品開発に携わりたいなど動機はさまざまだと思いますが、どのような人が向いているのでしょうか

そこでここでは、化粧品業界に向いている人の3つの特徴を解説していきます。

  1. 美容に興味がある人
  2. トレンドについていくのが好きな人
  3. コミュニケーション能力が高い人

①美容に興味がある人

化粧品業界に向いている人の特徴として、美容に興味がある人があげられます。

自分が美容に関心があることで、消費者のニーズやトレンドを敏感にキャッチできるからです。

化粧品業界で働くには、美容に関する知識が求められます。美容に興味がある人は、インターネットや雑誌などで情報収集することも多いため、仕事にも活かせるでしょう。

「美」を提供することで人を幸せにできる仕事のため、自分が興味ある美容分野の知識を活かせることは、とてもやりがいのある仕事になります。

②トレンドについていくのが好きな人

化粧品業界で働くには、トレンドについていくのが好きな人に向いていると考えられています。なぜなら化粧品業界では、常に新しい商品を開発したり、最新の美容を顧客に提供したりするからです。

そのためにも、市場のトレンドを把握し、消費者のニーズを理解することが必要になります。

このように化粧品業界では、常にトレンドに敏感であることが必要なため、高いリサーチ力も求めらます。

③コミュニケーション能力が高い人

化粧品業界では、コミュニケーション能力が高い人も求められます。

販売・製造・研究など異なる部署が連携して業務を進める必要があるため、円滑に業務を遂行するにはコミュニケーション能力が必要になるのです。

特に営業職は、百貨店やドラッグストアなどに出向き、自社製品を扱ってもらうために交渉する必要があるので、対人能力は不可欠です。

また顧客と対面でサービスを行う美容部員は、お客様の肌の悩みといった美容の相談を受けたり、店頭販売したりするので、コミュニケーション能力が求められます。

化粧品業界を目指す時のポイント2つ

ここからは、化粧品業界を目指すときのポイント2つについて解説していきます。

倍率の高い化粧品業界の採用試験を受ける際に、他のライバルと差をつけるためにはどのようなポイントが必要なのかみていきましょう。

  1. 応募先企業ならではの志望動機を伝える
  2. 清潔感のある身だしなみをする

①応募先企業ならではの志望動機を伝える

採用試験で進んでいくためには、志望先企業ならではの志望動機を伝えるのが重要なポイントになります。

志望理由が「メイクが好きだから」「美容に関心があるから」といった誰でもいえるものでは、説得力がなく、他のライバルと差別化ができません。

そればかりか、採用担当者には「化粧品会社なら、どこでもいいのかな」と思われてしまい、志望度の高さが伝わらないでしょう。

そうならないためにも業界研修そして企業研究をしっかりと行い、応募先ならではの志望動機に仕上げるのが重要です。

②清潔感のある身だしなみをする

化粧品業界の採用試験では、男性女性を問わず清潔感のある身だしなみをするのは鉄則です。

美を提供することが仕事である化粧品業界ですから、就活生といえどビジネスマナーとしても身だしなみに気をつかうことは最低限のマナーになります。

女性に関しては、化粧品業界の選考ですっぴんはNGです。就活生らしいナチュラルメイクをして、清潔感を出しましょう。

男性は、髪型やリクルートスーツの皺などにも気をつかい、化粧品業界の選考にふさわしい清潔感のある身だしなみを心がけてください。

化粧品業界を狙う時は志望動機の質を高めよう

就活生に人気が高く倍率が高い化粧品業界を狙うならば、志望動機の質を高めることが内定への近道になります。

そのためにも企業研究を綿密に行い、あなたならではの光る志望動機でライバルに差をつけましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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