事務職の仕事を受ける際に、「事務の経験がないけど受けられるのか」や、「志望動機で何をアピールすればいいのかわからない」といった悩みがある人もいるでしょう。
本記事では、事務志望向けの志望動機の書き方や志望動機でアピールできるポイントについて解説します。
志望動機の例文も用意していますので、事務職を希望の人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
【志望動機の前に】事務の種類4つと仕事内容
事務の仕事には、主に4つの種類があります。
事務の種類 | 主な仕事内容 |
一般事務 | 書類作成や電話対応、来客の対応など |
営業事務 | 営業担当のサポート、顧客管理、電話対応など |
経理事務 | 経理担当のサポート、伝票の整理、書類作成など |
病院事務 | 病院やクリニックでの受付、会計など |
上記のように、事務の種類によって仕事の内容が少し異なります。しかし、書類作成や電話対応など、基本的な仕事内容はどの種類も変わりません。
【未経験】事務の志望動機の書き方3ステップ
事務職の志望動機を記載する際には、以下の3ステップで記載すると、良い志望動機を作成しやすいです。
①志望理由を最初に書く
最初に、どうして事務の仕事をしたいのかとなぜその企業なのか、理由を記載しましょう。就職活動の時期に募集されている仕事は、事務以外にもたくさんあります。
また、募集している企業も、応募した企業だけではありません。企業としても、自分のところで一生懸命働いてくれる人材を探します。
そのため、他の仕事や企業でも通用する理由を述べてしまうと、「志望度は高くないのかな」と疑問を持たれてしまい、良い印象を与えられません。
②根拠となるエピソードを述べる
志望動機の冒頭で理由を記載したら、次はなぜそのような理由に至ったのか、経緯を述べましょう。
応募した企業で働きたいと思うに至ったきっかけが必ずあるはずです。
例えば、「よくお世話になった病院であり、学生時代に身につけたパソコンスキルを活かせるから」などがあるでしょう。
理由の根拠を述べる際は、エピソードを付け加えることで、志望理由に説得力が出ます。エピソードを加えるためにも、過去の体験などを整理し、利用できそうなものを探してみましょう。
③どのように働くかを示す
最後に、事務の仕事を通して、自分が受ける企業にどのような貢献ができるのか記載しましょう。企業としては、貢献してくれそうな人材を中心に採用します。
そのため、企業への貢献意識の低い人や採用しても企業に貢献できそうなイメージが湧かない人は、良い印象を持たれにくいです。
企業にどのような貢献ができるのか記載することで、企業側に貢献意欲の高さを示せたり、貢献しているところのイメージをしてもらいやすくなります。
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【未経験】事務の志望動機で好印象を得るコツ3つ
事務職の志望動機で好印象を与えるコツは、主に3つあります。志望動機の作成時は、以下について注意しながら書きましょう。
①企業を志望する理由を必ず書く
コツの1つ目は、志望動機には必ず、なぜその企業でなくてはいけないのか理由を記載しましょう。事務として求人を出している企業はたくさんあります。
そのため、応募した企業でなければいけない理由を提示できないと、企業としては「他のところでも良かったのでは?」疑問を持たれかねません。
志望動機を書く際に、なぜその企業なのか記載できていない人もいます。必ず、事務の仕事をしたい理由とその企業で働きたい理由の両方を記載しましょう。
②エピソードはなるべく具体的に示す
コツ2つ目は、志望理由の根拠となるエピソードはできるだけ具体的に記載しましょう。
志望理由の根拠となるエピソードは、志望動機の1番重要な部分のため、伝えるべき内容を漏れなく記載しなければいけません。
そのため、志望動機の構成としては、志望理由・根拠となるエピソード・就職後の目標に分けられます。そして、その中でも根拠となるエピソードのボリュームは1番大きくなるはずです。
③求められる人物像に即して書く
コツの3つ目は、事務の仕事で求められる人物像であるとアピールしましょう。それぞれの事務の種類で求められる人物像としては、下記のようなものがあります。
事務の種類 | 求められる人物像 |
一般事務 | 資料作成や電話対応が得意、来客対応が丁寧にできるなど |
営業事務 | サポートが得意、顧客対応が得意など |
経理事務 | 経理に関する知識がある、数字や計算が好きなど |
病院事務 | 医療に関する知識がある、知らない人とのコミュニケーションを取るのが得意など |
自分が受ける事務の求められる人物像に合わせて、自分の人物像をアピールしていきましょう。
【未経験】事務の志望動機例文4つ
志望動機の内容がまだイメージできない人のために、以下に例文を4つ用意しました。事務の種類ごとに用意していますので、ぜひ参考にしてみてください。
①一般事務
私は、貴社のホームページに記載されている、社員全員で会社を発展させるといった目標に魅力を感じ、応募いたしました。 学生時代は理系だったこともあり、研究に費やす時間が大半を占めていました。研究では資料を作成したりまとめたりすることが得意でした。 また、日頃からパソコンを使用した作業が多いため、パソコンを扱うのも得意です。事務の仕事であれば、自分の強みを最大限活かせるのではないかと考え、この度は貴社の求人に応募いたしました。 就職後は、私の強みでもあるパソコンスキルを活かし、資料作成などを通して、事務の仕事で貴社に貢献できるよう精進して参ります。 |
一般事務は求人を出している企業も多い傾向にありますが、こちらの志望動機では、なぜその企業でなくてはいけないのか、しっかり記載されています。
②営業事務
私が貴社の営業事務を志望した理由は、営業のサポートをしつつ通常の事務職の仕事もできるなど、幅広く活躍できるからです。 私は学生時代からパソコンを扱うのが得意で、授業や試験対策などに使用する資料の作成や資料をまとめるのが好きでした。 また、学生時代はコミュニケーションスキルを活かし、誰かをサポートする場面が多い傾向にありました。そんな私のスキルを存分に活かせる職業は営業事務などのサポートもでき、貴社のように資料作成や来客対応など、通常の事務作業も幅広くできる職場だと考えています。 就職後は営業のサポートもしつつ、コミュニケーションスキルやパソコンスキルを存分に活かし、幅広く事務の仕事をこなしていきたいです。 |
自分の強みについて、営業事務に必要なスキルをもとに記載できている点が、この志望動機のポイントです。
③経理事務
私が貴社の経理事務を志望する理由は、未経験の人でも活躍できる仕組みが整っているからです。また、将来的に決算などの責任ある業務を任せていただける点も、大変魅力的に感じました。 私は、学生時代に飲食店のアルバイトをしていました。その際に、売上の管理などを経験し、経理関係の仕事をしてみたいと思ったのが、経理事務を目指したきっかけです。 現在は、経理についてより知るために簿記検定の受験に向け勉強を進めています。将来は、アルバイトでの経験や現在取得を目指している簿記検定の知識などを活かし、貴社で活躍できるよう、日々精進して参ります。 |
自分の強みをアピールするだけでなく、簿記検定の資格を受ける姿勢を見せることによって、企業への志望度の高さもアピールできています。
④病院事務
私が病院事務を志望する理由は、事務の仕事を通して、来院された患者様に寄り添い、少しでも不安を取り除きたいと思い志望いたしました。 私は、家族の付き添いとして貴院を訪れるのですが、その際に貴院の事務スタッフの方が、私の家族に優しく声をかけてくださるのを間近でみて、とても素晴らしいと思いました。私も、将来は不安を感じている人に寄り添える仕事がしたいと考えていたことと、貴院での体験がもあって、病院事務の仕事がしたく応募いたしました。 学生時代は飲食店や事務員のアルバイト経験があるため、コミュニケーションスキルやパソコンスキルには自信があります。私自身の強みを生かしつつ、患者様に寄り添える事務員になれるよう、日々精進して参ります。 |
病院事務の例文は、受ける病院での体験や自身のアルバイト経験をもとに、強みの記載ができている点がポイントです。
未経験が事務の志望動機でアピールできるスキル3つ
事務職の経験がない人でも、志望動機でアピールできることはあります。以下3つを参考に、自分に当てはまるものをアピールしましょう。
①接客経験
アピールポイント1つ目は、接客経験があることです。事務の仕事は、書類作成や伝票の整理などをイメージする人も多いでしょう。
しかし、事務の仕事内容は幅が広く、人とコミュニケーションを取る場面がたくさんあります。
接客経験があると、コミュニケーションを取れることや対応力など、事務の仕事に必要なスキルをアピールできます。
接客経験がある人は、志望動機に組み込めないか検討してみましょう。
②管理経験
アピールポイント2つ目は、商品の売上や在庫の数などの管理経験があることです。
事務の仕事は、企業や事務の種類にもよりますが、さまざまなものを管理しなければいけません。
例えば、一般事務であれば書類や伝票の管理、営業事務であれば顧客の情報を管理するなどがあるでしょう。
そのため、管理能力の高さは、事務の仕事を受ける上でアピールポイントとして活用できます。
③資格
アピールポイント3つ目は、資格を保有していることです。事務の種類にもよりますが、仕事に役立つ資格を保有していることで、即戦力として活躍できる可能性があります。
例えば、事務の仕事で活かせる資格としては、以下のようなものがあります。
- MOS
- ITパスポート
- 秘書検定
- 日商簿記検定
- TOEICなど
資格がないのであれば、あらかじめ自分が希望する事務で活かせる資格を取得しておくのがおすすめです。
未経験でも事務の志望動機を工夫して選考を突破しよう!
事務の仕事は、未経験や新卒でも工夫次第では、選考に突破することは可能です。さまざまな業界で事務の募集はされていますので、自分の強みを活かせる求人を探してみましょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。