ビジネスの現場では、服装に悩むことも多くあります。中でも「ビジネスカジュアル」と言われて、「どんな服装ならいいの?」と困惑してしまう方もいますよね。
難しく感じるかもしれませんが、一般的な考え方を押さえておけば、ビジネスカジュアルの装いは問題なくできるものです。
本記事では、ビジネスカジュアルのポイントや男女別のコーディネート例などを詳しく紹介します。
そもそもビジネスカジュアルとは?
ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場でのTPO(時、場所、場面)に合わせて相応しいと判断できる服装のことです。簡単に言うと、来客時や先方への訪問時に着用しても問題ない服装を指します。
ただしカジュアルというだけあって、スーツほど堅くはありません。一定の緊張感は保ちつつ、リラックスしたスタイルだと言えるでしょう。
また、似た言葉に「オフィスカジュアル」が挙げられます。これは、ビジネスカジュアルより少しラフ度が増したものです。
ビジネスカジュアルに相応しいアイテムの選び方5つ
ひとくちにビジネスカジュアルと言っても、アイテムごとに選び方のポイントは異なるものです。
ここでは、ビジネスカジュアルに相応しい5つのアイテムに関して、それぞれ選び方を紹介します。
- シャツ
- パンツ
- 靴
- 鞄
- 時計・ネクタイなどの小物
①シャツの選び方
シャツをフォーマル度で順に並べると、以下の通りです。
ドレスシャツ>ビジネスシャツ>ビジネスポロシャツ>ポロシャツ |
上記の内、ビジネスカジュアルであればビジネスシャツあたりが最も無難でしょう。
ドレスシャツとは、スーツに合わせるカッチリとしたシャツのことを指します。そしてよりカジュアルで、カラーも取り入れられるのがビジネスシャツです。
ビジネスポロシャツは首元に台襟が合ってシャツに近く、ポロシャツは台襟が無いことから上記の候補の中では最もカジュアルだと言えます。
②パンツの選び方
パンツをフォーマル度で並べると、以下の通りです。
スーツパンツ>スラックスライン>チノパン>クロップドパンツ>ジーンズ |
上記の内、無難なのはラインの入ったスラックスだと言えます。ウール素材のスラックスなら、堅めのビジネスカジュアルに最適です。
チノパンもビジネスカジュアルに使用されがちですが、私服で使用する人も多いため、カジュアル過ぎる印象を与える恐れがあります。
スラックスよりもやや細身のジャストサイズのチノパンを選ぶと、シルエットがキレイでビジネスカジュアルに適しているでしょう。
③靴の選び方
靴をフォーマル度で並べると、以下の通りです。
革靴>ローファー>レザースニーカー>スニーカー |
靴は、パンツに合わせて選ぶことが大切だと言えます。ウール素材のスラックスであれば、革靴を合わせることが無難です。
チノパンを取り入れる場合は、レザー素材のスニーカーをおすすめします。
一般的なスニーカーだとスポーティー過ぎてしまい、ビジネスの場には合わない印象になりやすいと言えます。
④鞄の選び方
鞄を選ぶ際には、手持ちのブリーフケースタイプのバッグをおすすめします。
リュックやショルダーバッグの選択肢もありますが、ジャケットの肩部分が摩耗する恐れがあり、高頻度の使用はあまりおすすめできません。
レザー素材のブリーフケースタイプなら、よりカチッとした印象を与えられるでしょう。
ただしレザー素材はどうしても高額になりやすいので、ややフォーマル度は下がるもののナイロン素材のバッグでも可です。
⑤時計・ネクタイなど小物の選び方
時計やネクタイなどの小物は、派手過ぎないようにカラーやデザインを選ぶことが大切です。
時計の場合、ベルトはメタルかレザーが無難だと言えます。文字盤のカラーは派手なものを避けて、ブラックやホワイト、ネイビーをベースにしましょう。
ネクタイは先端が四角形だとカジュアル感が増すため、三角形のアイテムを選んだ方が無難です。
カラーはネイビーやブルー、グレー、ブラウンなどの落ち着いた印象のアイテムを選ぶことをおすすめします。
ビジネスカジュアルのコーディネート例4つ
アイテム別の選び方を理解しても、アイテム同士の合わせ方が分からないと不安なものです。
ここでは、ビジネスカジュアルに適した4パターンの組み合わせを紹介します。
- 【男性向け①】ジャケット×ネクタイ
- 【男性向け②】ジャケット×ネクタイなし
- 【女性向け①】シンプルなトップス×スカート
- 【女性向け②】ジャケット×パンツ
【男性向け①】ジャケット×ネクタイ
男性のビジネスカジュアルにおいて、きっちりとした印象を与えたいのであればジャケット×ネクタイがベースです。ネクタイをしめるだけでも、よりフォーマルで堅めの印象になりますよ。
社外の人との取引や顧客と対面する場面では、ネクタイをしめてジャケットを着るようにしましょう。
また、組み合わせるパンツによって、フォーマルからカジュアルまでさまざまなイメージに仕上げられます。
【男性向け②】ジャケット×ネクタイなし
ジャケットにネクタイをしないスタイルは、よりカジュアル感が高いコーディネートだと言えます。
気温の高い夏や社内での事務作業など、オフィシャルな場面がない場合には、ネクタイなしでも問題ありません。
シャツのデザインにこだわったりジャケットの胸ポケットにチーフを差したりするだけで、こなれた印象を与えられるでしょう。
【女性向け①】シンプルなトップス×スカート
女性向けのコーディネートとしてまず挙げられるのが、シンプルなトップスにスカートを合わせたものです。
シンプルなデザインかつ、白・黒・パステルカラーのトップスを選び、スカートと合わせることで、清潔感を意識したコーデを目指しましょう。
スカートの丈は長すぎても短すぎても良くないことから、膝が隠れるくらいのものを選ぶことが大切です。
【女性向け②】ジャケット×パンツ
スカートでは動きにくい……という人は、ジャケットにパンツを合わせてもOK。軽やかかつきっちりとしたイメージを演出できますよ。
センタープレス入りのパンツであれば、上品さだけでなく脚がスッキリしている印象を与えられるでしょう。
スラックスパンツが無難ではありますが、ワイドパンツやテーパードパンツなどを取り入れても問題ありません。
ビジネスカジュアルを考える時の注意点2つ
ビジネスカジュアルについて考える際には、以下の2つの点に注意してください。
- 素材や丈にも気を遣う
- サンダル・スニーカーは控える
細かいところだと感じるかもしれませんが、しっかりと押さえておきましょう。
①素材や丈にも気を遣う
ビジネスカジュアルの服装を選ぶ際には、種類だけでなく素材や丈にも気を遣うことが大切です。
デニムやコーデュロイなどのお洒落な素材は、華美になりすぎることから使用しない方が無難でしょう。また、ダメージジーンズなどもカジュアルすぎるため、原則として避けなくてはいけません。
パンツやスカートの丈は短すぎるとカジュアルに見えやすいので、着用時には注意してくださいね。
②サンダル・スニーカーは控える
ビジネスカジュアルにおいては、サンダルやスニーカーは控えた方が無難だと言えます。
一般的なサンダルだと肌が見えてしまい、布素材のスニーカーだとカジュアルになりすぎるためです。
ただしスニーカーに関しては、上質なレザースニーカーであれば許容範囲だとみなされるケースもあります。
しかしいずれにしてもコーディネートの難度が高くなってしまうので、一般的には避けて考えた方が無難でしょう。ビジネスでは、目立ち過ぎないことも大切です。
記事を参考にビジネスカジュアルコーディネートをしよう
ビジネスカジュアルは、スーツスタイルほど堅すぎない一方でビジネスの場にはふさわしいと判断できる服装のことです。
シャツやパンツなどの各アイテムを選ぶ際のポイントを押さえて、TPOに合ったビジネスカジュアルコーデの方法を身につけましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。