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生命保険業界の全てを簡単解説!今後の動向・業界ランキングも紹介

生命保険業界は、人生の万が一に備える保険サービスを提供している業界です。しかし、業界の特徴や仕事内容が具体的にイメージできない方も多いでしょう。

本記事では、生命保険と損害保険の違い・業界の概要・仕事内容・志望動機の書き方・業績を比較したランキングについて解説します。

生命保険業界について理解を深め、就活に活かしたい方はぜひご覧ください。

そもそも生保と損保の違いは?

生保と損保の違いをおさらいすれば、保険業界に属する企業の、分類ごとの特徴を把握できるのが利点です。ここでは、3つの分類に分けて違いを説明します。

  1. 生保とは
  2. 損保とは
  3. 第三分野の保険とは

①生保とは

生保とは、「人」の生死や人生に関わる保険です。将来のリスクに対する備えや、貯蓄をしておく目的で利用されるのが特徴となっています。

具体例としては、老後に備える「年金保険」・保証期間が決まっている「定期保険」・子供の教育費を貯蓄するための「学資保険」などが提供されているのがポイントです。

生保で取り扱われる商品は第一分野と呼ばれ、顧客の人生設計に寄り添うことが求められる業界となっています。

②損保とは

損保とは、「もの、財産」に関わる保険を指します

事故や災害による損害を補償する保険や、損害賠償が必要になった場合に備える保険を提供しているのが特徴です。

具体的には、自賠責保険の対象とならない損害を補償する「自動車保険」・建物や家具の損害に備えられる「火災保険」・債権に関する補償を行う「信用保険」などがあります。

損保で取り扱う商品は第二分野と呼ばれ、時代の変化に合わせて、サイバー保険などの新しい商品が増えているのがポイントです。

③第三分野の保険とは

保険業界には、第三分野と呼ばれる、損保と生保の双方が扱える商品もあります。第三分野の保険商品は、怪我や病気に備えられるのが特徴です。

具体的には、病気などで入院や通院した時に医療費をサポートする「医療保険」・がんの保障に絞った「がん保険」・偶然の事故による怪我に備えるための「傷害保険」などがあります。

また、介護が必要な状態が定められた期間持続した場合に年金などが受け取れる介護保険も、第三分野の対象となるのがポイントです。

生命保険業界の概要

生命保険業界の概要をチェックすれば、生命保険業界が利益を得る仕組みや業界の動向について、理解を深められるのが利点です。

ここでは、以下の3つのポイントに分けて、業界について説明します。

  1. 収入の仕組み
  2. 販売形態
  3. 今後の動向

①収入の仕組み

生命保険企業が収入を得る仕組みは、3利源の保険料収益と資産運用益の2種類に分類可能です。ここでは、それぞれの仕組みについて詳しく解説します。

保険料収益

保険料による収益は、利差益・費差益・死差益の3つに分けられます。それぞれの違いは、以下の通りです。

  • 利差益:予定利率に基づいた運用収益と実際の運用収益の差
  • 費差益:予定事業費率によって考えられる事業費と実際の事業費の差額
  • 死差益:予定死亡率を元に見込まれた支払額と実際の支払額の差

すべて実際の収益や金額との差額によって利益や損益が生まれているのが特徴です。また、顧客から得た保険料だけでなく、事業費も収益に関係します。

資産運用益

資産運用益と呼ばれる、保険料収入の一部を運用して利益を出す仕組みも取り入れられています

運用先には、国債や地方債、企業によって生まれる社債など、安全性が高いものを選んでいるのが特徴です。

顧客から得た収入を資産運用に使っているため、公共性が高い投資先が選ばれるケースも多くなっています。

生命保険の企業には、ただ保険商品を販売する部門があるだけでなく、収益の一部を資産運用するための事業部も設置されているのがポイントです。

②販売形態

保険商品の販売形態には、直接販売・間接販売・ネット販売の3つがあります。

直接販売では営業職が顧客がいる場所に出向いて契約をしに行きますが、間接販売では保険代理店や銀行窓口に対して営業を行うのが違いです。

また、最近ではインターネット上で顧客に直接宣伝ができるネット販売による効果も高まってきています

さまざまな会社の保険を取り扱い、顧客がアドバイスを受けながら比較して検討できる保険ショップに対しても、営業を行っているのが特徴です。

③今後の動向

保険業界の今後の動向では、少子高齢化によって市場規模が縮小していくことが予想されています

そのため、今後は国内で事業を展開するだけでなく、海外に進出していくことで市場規模の拡大を試みる企業が増えていくのがポイントです。

また、マイナス金利政策による影響で、資産運用益の収益が減少することも予想されます。

海外進出の足掛かりとして、アメリカだけでなくオーストラリアなどの企業を買収する動きがあるのも特徴です。

生命保険の仕事内容4つ

生命保険の仕事内容を確認すれば、どんな業務に携わる人材が求められているのか把握できます。生命保険会社の主な仕事内容は、4つです。

  1. 営業
  2. 事務
  3. アクチュアリー
  4. 資産運用

①営業

生命保険の営業職は、個人向けや法人向けの業務、代理店に対しての営業などさまざまな形態で業務に携わります

生命保険会社の利益を生み出すために大きな役割を担っている職種で、新卒社員が携わって経験を積むケースが多いのも特徴です。

業務の種類によって顧客の特徴が異なるため、顧客ごとに最適な保険商品を考えて勧められる人が活躍できます。

営業方法においてもさまざまな角度からアプローチできる人が向いているのがポイントです。

②事務

生命保険の事務職は、契約を結ぶ上で必要になる書類を用意する業務や、保険金の支払いに関する審査をする業務を担当します。

業務の種類によって部署が分かれていることもあるのが特徴です。営業職が契約をスムーズに行うために必要になる作業を行い、サポートすることが求められます。

営業職のように直接顧客や店舗の元に出向く業務はありませんが、会社の規模が大きければ事務職に割り振られる作業量も多くなるのがポイントです。

③アクチュアリー

アクチュアリーは保険料率や支払保険金額を計算する業務を主に担当する職種です。

数理業務を正確に遂行するためには、数学だけでなく統計学などの専門的な知識が必要なため、アクチュアリーとして認められ、働ける人数はかなり少なくなっています。

生命保険業界では簡単には予測できないリスクへの対策として保険商品を取り扱うため、アクチュアリーが適切にリスクを計算することが大きな意味を持つのが特徴です。

④資産運用

生命保険会社では、利益を生み出すために資産運用に携わる職種も取り入れられています

資産運用によって堅実に利益を増加させるためには、経済や市場について予測を立て、適した運用方法を分析して実行できる社員が必要になるのがポイントです。

また、資産運用で利益を生み出せれば、保険金の支払いに必要なお金を用意でき、システムを安定させやすくなります。

会社で取り扱う生命保険商品の信頼性を高めるためにも重要な仕事です。

生命保険業界の志望動機の書き方

生命保険業界を意識した志望動機を書くには、書き方をチェックしておく必要があります。書き方のコツは、以下の2つです。

  1. 求める人物像を把握しよう
  2. 志望動機例文を参考にしよう

①求める人物像を把握しよう

生命保険業界が求めている人物像を把握すれば、自身との共通点を探して採用担当者にアピールしやすくなります

生保で働く人材に求められるスキルは、以下の3つです。

  • コミュニケーション力
  • 企画力
  • 努力を続けられる力

営業職だけでなく、電話対応を行う事務職も顧客と関わる機会が多いため、丁寧に対応する力が必要になります。

また、自分から行動して企画する力を持っていることや、新しい保険商品などに対して知識を深め続ける姿勢も重要です。

②志望動機例文を参考にしよう

お客様の要望に適した保険商品をおすすめするだけでなく、健康をサポートする活動にも力を入れている貴社で、お客様と深い信頼関係を築きながら人生を支えるお手伝いがしたいと感じ、志望いたしました。
私は高校時代バレーボール部のキャプテンを務め、一人ひとりのメンバーと向き合い、ニーズに応じた行動を心がけた経験があります。
心を通わせるまで時間がかかったメンバーもいましたが、諦めずにチームの士気を高めるべく働きかけた結果、大会でベスト4を達成できました。
貴社では保険以外のサービスも充実しており、お客様を新しい角度からサポートできる点に魅力を感じています。
私は真剣に対話し、信頼関係を深める力を活かし、適切な保険でお客様のライフプランをサポートしてまいります。

上記の例文では、会社の特徴と魅力に感じている点について具体的に言及しています。

自身の経験から得た強みを活かして、どのように企業に貢献したいのか紹介しているのもポイントです。

【業績】生命保険業界ランキング

生命保険業界の業績別のランキングをチェックすれば、どの企業が大手なのか比較しながら把握できるのがメリットです。

ここでは、3つの企業について紹介します。

  1. 第一生命
  2. 日本生命
  3. 明治安田生命

①第一生命

会社名第一生命保険株式会社
前年度売り上げ額2兆2,968億円
事業内容・生命保険業
・資産運用業
・金融業者の業務や事務の代行
・投資信託の窓口販売
本社位置東京都千代田区有楽町1-13-1

第一生命は、企業理念としてお客様を第一に考えることを掲げていて、一生涯のパートナーとしてお客様に寄り添うことを目標としています

求める人物像の条件には、お客様視点と市場視点を持ち、当事者意識を持って価値を生み出していけることを挙げているのが特徴です。

②日本生命

会社名日本生命保険相互会社
前年度売り上げ額6兆3,735億円
事業内容・生命保険業
・資産運用業
・金融業者の代行業
・投資信託販売業
・確定拠出年金の運営や管理業
本社位置大阪府大阪市中央区今橋3-5-12

日本生命は企業理念として、お客様本位の業務を運営し、サステナビリティを重視した経営を行うことを掲げています。

求める人物像には、自身の可能性を信じて努力できる人・世の中に尽くしたいと考えている人・やさしさや愛に溢れている人などを挙げているのが特徴です。

③明治安田生命

会社名明治安田生命保険相互会社
前年度売り上げ額3兆2,036億円
事業内容・生命保険業
・資産運用業
・損害保険業務の代行業
・債務の保証業務
・投資信託販売業
・確定拠出年金の管理運営業務
本社位置東京都千代田区丸の内2-1-1

明治安田生命の企業理念では、お客様に対し確かな安心をいつまでも届けること、信頼によって選ばれる、人に対して最もやさしい生命保険会社になることを目標としています。

求める人物像の条件として、お客様を大切に考えられる高い倫理観を持つ人・挑戦を恐れず新しい価値を生み出せる人・社員同士で助け合いながら成長できる人を挙げているのも特徴です。

生命保険業界の理解を深めて志望動機を作ろう

生命保険業界に対する理解を深め、適切な志望動機を練りましょう

生保と損保の違いや収益を得る仕組み、業界の動向を把握しておくと、業界を意識した文章を作成しやすくなります

大手企業が求める人物像も参考にして、採用担当者の印象に残る文章を生み出しましょう。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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