サービス業で働きたいと考えている人は多いでしょうが、同じくらい、サービス業の志望動機の書き方が分からない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はサービス業について解説しつつ、書き方の流れやポイント、例文も紹介していきます。
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サービス業とは?基礎を抑えて志望動機に活かそう
「サービス業」とひと口に言っても、多くの業種や職種が含まれるので定義は難しいところです。
具体的にはレストラン、ホテル、銀行、保険、教育、医療、情報技術、交通、エンターテインメントなど、私たちの日常生活に不可欠な多くの分野が含まれます。
これらの業界の共通点は、物質的な商品や製品を販売するのではなく、形のない「サービス」を提供して、その対価としてお金を受け取ること、つまり無形財産の提供です。
このように、サービス業は私たちの生活のあらゆる側面に関与しており、物質的なものだけでなく、価値や満足感を提供することを目的としています。
サービス業ならではの仕事の魅力3選

サービス業で働くにあたり、仕事の魅力を知っておくことは志望動機作成にも役立ちます。
いずれもほとんどのサービス業に該当する魅力なので確認し、志望動機に盛り込んでいきましょう。
①顧客と直接関わることができる
サービス業の最大の魅力として、「顧客と直接関わることができる」という点が挙げられます。
顧客とリアルタイムで関わることで直接感謝の声を聞くことができますし、自分の提供したサービスのクオリティに応じた反応が返ってくることが多いので、日々向上心を持って働けるでしょう。
もちろん、全てが好意的な反応ではありませんし、自分に落ち度が無くとも、理不尽な反応を受けることもあります。しかし、自分の提供したサービスで幸せになる人が多いのも事実です。
②個人スキルが成果に直結しやすい
サービス業は個人スキルが成果に直結しやすいのも魅力の1つです。
顧客との関わりが多いので、コミュニケーション力や対応スキル、そして専門知識など、個人的なスキルや技術が顧客の満足度に大きく関わります。
例えば、あなたがいわゆる「大衆店」と言われるような、「安かろう、悪かろう」という雰囲気のお店に来た時、予想もしないほど丁寧な対応を受けたら特別な体験となるはずです。
このように、個人のスキルが卓越していれば、顧客の満足度を大きく高めることもできるので、非常にやりがいがある、向上に終わりの無い仕事と言えます。
③様々な出会いがあるため価値観が広がる
サービス業は業務を通して顧客はもちろん、同僚としても様々な人と出会うので、価値観が広がります。
クレーム1つを取っても、一見こじつけに見えるようなものであったとしても、「こうしたことを嫌に感じる人も多いのだな」という学びになるでしょう。
社外の人と関わることの少ない仕事をしていて、プライベートも気の置けない友人同士のみで過ごす、という生活スタイルでは知ることのできなかった、新たな知見を学べるのも魅力の1つです。
サービス業で働く上で求められる3つの素質

サービス業で働く上で求められる素質は大きく分けて3つあります。
それぞれの要素を理解し、就活本番までに可能な限り求められる人物像に近づけるよう取り組んでみてください。
①コミュニケーション能力
これは当然と言えるかもしれませんが、サービス業で働くにあたってコミュニケーション能力は必須です。
サービス業の業務内容のほとんどは顧客と関わるものですし、人と関わるにあたってコミュニケーション能力は欠かせません。
コミュニケーション能力の高さは、そのまま接客スキルに結びつくものです。普段から多くの人と関わり、適切な人との関わり方を熟知している人は、就職後も即戦力として活躍できるでしょう。
②体力
サービス業は立ち仕事が多いので、体力が求められます。
例えばアパレルショップのスタッフとして働く場合、当然ながら1日8時間は立ちっぱなしです。そして特にアパレル系は身に付けているアイテムが映えるように姿勢なども綺麗に保つ必要があります。
特に年末年始やお盆、GWなどの長期休暇は残業も多いですし、基本的に連勤です。お客様が多く来店し、対応に終われる上に勤務時間が長いとなると、体力が求められます。
③柔軟性
サービス業において、顧客のニーズに応えるには柔軟に対応できる能力も求められます。
ルールに全く記載の無い、無理難題を全て呑む必要はありませんが、ルールの意図を理解し、柔軟に対応することで顧客のニーズをさらに満たせる人材こそ、サービス業において優秀と言えるでしょう。
柔軟に対応し、顧客満足度が上がることは企業のイメージ向上にも繋がります。常に頭を柔らかく保ち、柔軟に対応できる人こそ、サービス業で働く人の鑑です。
サービス業の志望動機を作成する際の3つのポイント

サービス業の志望動機を作成する際に意識しておきたいポイントは大きく分けて3つあります。
それぞれのポイントを抑え、より採用担当の方の印象に残る志望動機を作成しましょう。
①なぜサービス業がいいかを明確にする
なぜサービス業がいいかを明確にするのは非常に重要なポイントです。
企業からすれば、業界に対して憧れを持っており、業務へのモチベーションが高い人材が欲しいことでしょう。そこでサービス業に魅力を感じた理由を明確にすることが大切です。
サービス業のどのような点に魅力を感じ、どのような点にやりがいを見出しているのかを伝えましょう。
②なぜその業種・職種がいいのかを明確にする
数あるサービス業の中でも、なぜその業種・職種を選んだのかを明確にするのも重要なポイントと言えます。豊富にある業種の中でも、なぜそれを選んだのか具体的に述べる人は印象が良いです。
どの職種でも良いような、曖昧な志望動機は書かないようにしましょう。モチベーションが低いとみなされ、マイナスポイントとなり得ます。
可能な限り具体的に、業務内容に対して感じている魅力を述べるようにしましょう。できるだけ具体的に述べることで解像度が上がり、やる気がある人材と判断してもらえます。
③なぜその企業がいいのかを明確にする
なぜその企業がいいのかを明確にするのも、非常に重要なポイントです。サービス業の中にも豊富な業種があり、その中でもなぜ自社を選んでいるのか、採用担当の方は気になることでしょう。
そこで可能な限り具体的に企業への志望理由を述べられれば非常に印象が良くなります。企業の公式サイトに記載されている理念やビジョンを読み込み、自分と価値観の合うものへの共感を示しましょう。
企業からしても、可能な限り同じ考え、同じビジョンを共有できる学生を欲しがっているはずです。
サービス業の志望動機の書き方3ステップ

サービス業の志望動機の書き方には大きく分けて3つのステップがあります。
それぞれ内容を抑え、正しい順番で、中身のある志望動機を作成することでより印象が良くなるはずです。
①結論ファーストで簡潔に志望理由を書く
どの業界の企業を受けるにあたっても重要なことですが、結論ファーストで簡潔に志望動機を書くことが大切です。
採用担当の方は大量の志望動機や自己PRを読むので、冗長で結論が何なのかよく分からない志望動機は読む気にならないでしょう。
そこでまず結論として「私が貴社を志望する理由は〇〇です」と述べることで結論を念頭において読んでもらえますし、後に続く、結論を補強する話も興味を持って読んでもらえます。
②志望理由の根拠となるエピソードを書く
志望動機の根拠となるエピソードを書くことも非常に重要なので、ぜひ取り入れましょう。
ただ志望動機を述べるだけでなく、具体的な根拠を入れることでより輪郭のある志望動機になります。エピソードは話に抑揚も付けやすいので、非常に便利です。
エピソードは文字数の調節もしやすいので、同業界の企業を複数受け、指定文字数が異なる場合に調節しやすいので時短にもなります。
③入社後の活躍の展望を書く
入社後の活躍の展望について書くことで、採用担当の方はより具体的にあなたが入社して活躍しているイメージを描けます。
具体的にどのようなスキルを活かし、活躍するかを述べることで、企業が欲しがっている「即戦力」としてアピールできることでしょう。
入社後の姿を具体的にイメージしているということは入社への意欲が高いということでもあるので、内定を出した場合に入社してくれる確率が高いとみなされ、内定が出る可能性も高まるでしょう。
【志望業種別】サービス業の志望動機の例文3選

ここまで紹介したポイントを踏まえ、サービス業の志望動機を3つ、志望業界別に作成しました。
いずれも参考になる例文ですが、特に自分が志望する業種と最も近いものを中心に参考にし、質の高い志望動機を作成してください。
例文①: ホテルスタッフ
例文①
私が貴社を志望する最大の理由は、お客様への細やかなサービスと徹底したホスピタリティの追求を常に行っている企業文化に魅力を感じたからです。
以前私が家族と一緒に貴社のホテルに宿泊した際、私たちが過ごす時間が特別なものになるよう、無料で部屋をアップグレードしてくれるなど、スタッフの皆様が心からのサービスを提供してくれました。
その経験に感動し、そして私たちの生活におけるホテル業界におけるサービスの重要性や、お客様一人ひとりに寄り添う姿勢の大切さを実感し、志望しています。
私もお客様の心に残るサービスを提供するスタッフとして活躍することが目標です。特に貴社が提供するサービスの質と独自性は業界内でも高く評価されており、私もその一翼を担いたいと強く思っています。
また、接客のアルバイトを通じて身に付けたコミュニケーション能力にも自信があり、ホテルの業務にも活かす所存です。強みを活かし、お客様との信頼関係を築きながら、貴社のさらなる発展に寄与したいと考えております。
まず志望動機を述べることで結論から入り、採用担当の方が結論を念頭において読めるよう工夫しています。
また、実体験を通して得た業界への憧れを分かりやすく述べることで、モチベーションの高さを表現しているのもポイントです。
例文②: 販売スタッフ
例文②
私が貴社を特に販売スタッフとして志望する理由は、貴社が商品の品質だけでなく、顧客との関わりを大切にしている姿勢に感銘を受けたからです。
以前貴社の店舗で購入の際に迷っていたところ、スタッフの方が私のニーズを丁寧にヒアリングし、最適な商品を紹介してくれました。その際の心のこもったサービスが私の中で強く印象に残り、私もお客様に感動を届けられる販売スタッフになりたいと強く感じ、志望しています。
貴社は業界の中でも顧客対応の素晴らしさで知られており、私もそのような環境でお客様と直接関わりながら、最適な商品を提案し、最高の顧客体験を提供したいです。
私は以前から人とのコミュニケーションを大切にし、相手の立場に立って考えることが得意であり、貴社が求める顧客第一の人物像に合致していると自負しております。
志望動機を先に述べ、後に動機を補強する形を取ることで話の軸がはっきりしています。
また、自分のスキルが企業の業務にどのように活かせるかも述べており、入社後の意欲が伝わるよう工夫しているのもポイントです。
例文③: 配達スタッフ
例文③
私が貴社の配達スタッフとして入社を希望する最大の理由は、配達という業務を通じて日常の中での小さな幸せをお客様に届ける役割を果たしたいと考えているからです。
昨年、私の祖母が大切な日に届く荷物を心待ちにしていたところ、貴社の配達員の方が悪天候の中でも迅速かつ丁寧に商品を届けてくださいました。
祖母の笑顔とその配達員の方のプロフェッショナルな対応が強く印象に残り、配達業務の価値を実感し、私もそのような素晴らしい業務をこなしたいと考えています。
業界の中でも貴社は、顧客のニーズを最優先し、時には困難な状況でも確実にサービスを提供する姿勢を大切にしています。
入社後は貴社の素晴らしい企業文化のもと、配達スタッフとして最前線で活躍し、顧客の期待を超えるサービスを提供することを目指します。
まず結論を述べ、その後業界、そして会社へ感じているモチベーションの理由となるエピソードを話すことで具体的な動機を表しています。
また、自分のスキルが業務内容と合致することを示し、入社後に活躍している姿をイメージしやすい書き方も意識できており、死角の無い志望動機です。
サービス業の志望動機で陥りやすいNG例
サービス業の志望動機を書く際、陥りがちな落とし穴がいくつか存在します。
このNG例を知り、できる限り避けることで、あなたの志望動機はより説得力のあるものになるでしょう。
①その仕事でなくても当てはまってしまう
サービス業の志望動機でよく見られるのが、「人と接することが好きだから」「コミュニケーションが得意だから」といった、どの業界でも通用してしまう理由を挙げることです。
確かにサービス業では人とのコミュニケーションは重要ですが、それだけでは企業が求める人物像とマッチしているかどうかを判断できません。
企業側は、なぜその業界のサービス業なのか、その中でもなぜ自社なのかを知りたいと考えています。
例えば、ホテル業界であれば「おもてなしの心を通じて特別な体験を提供したい」など、その業界ならではの価値提供について言及すると説得力のある志望動機になるでしょう。
②売上利益に貢献する意欲が一切見えない
サービス業の志望動機で「売上利益に貢献する意欲が一切見えない」というNGパターンは要注意です。
確かに、顧客満足度や品質向上を重視するサービス業では、利益追求だけを強調するのは適切ではありません。
しかし、企業の存続と成長には売上と利益が不可欠であり、「お客様の笑顔のために働きたい」といった精神論だけで企業の業績向上への意欲が全く感じられない内容では、採用担当者に不安を与えかねません。
例えば、「お客様に喜んでいただけるサービスを提供し、リピート率を高めることで売上向上に貢献したい」といった表現を用いると良いでしょう。
サービスの質と企業の収益、双方への意識を示すことが重要です。
③将来のビジョンを考えていない
将来のビジョンを考えていない志望動機は、企業側に「この人は長く働いてくれるのだろうか」という不安を抱かせかねません。
特にサービス業では、経験を積んでスキルを向上させることで顧客満足度も上がり、企業への貢献度も高まります。成長意欲が感じられる人ほど実際の成長も早いため、ビジョンがあるかは注視されがちです。
そのため、「5年後にはチームリーダーとして後輩の育成に携わりたい」「将来は店長として店舗運営を任せていただきたい」など、具体的なキャリアプランを示すことが重要です。
自身の成長イメージと企業の期待する人材像を重ね合わせることで、より説得力のある志望動機となります。
サービス業の志望動機についてよくある質問
ここでは、サービス業の志望動機に関してよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。
これらを参考に、自分らしい志望動機を考えてみましょう。
①サービス業の志望動機を短めに書く際のポイントは?
サービス業の志望動機を短めに書く際は、まず最初に「なぜサービス業を志望するのか」という結論を簡潔に一言で伝えることが重要です。これにより、読み手は文章の方向性を理解しやすくなります。
次に、「人と接するのが好き」といった一般的な理由ではなく、サービス業ならではの魅力や自分の強みとの関連性を具体的に説明してください。
その際、志望する企業の特徴や強みを理解し、それらと自分の価値観や目標がどのように合致するかを簡潔に述べると、説得力のある志望動機となります。
このように、結論から述べ、具体的な理由を挙げ、企業研究を反映させながら、自分の経験や熱意を交えて書くことで、短い文章でも印象に残る志望動機を作成できます。
②「人と接することが好き」は志望動機にできる?
「人と接することが好き」という理由だけでは、サービス業の志望動機として不十分です。
確かに、人とのコミュニケーションは重要ですが、それだけでは他の業界でも通用する一般的な理由になってしまいます。
より説得力のある志望動機にするには、「人と接することが好き」という特性を、具体的にどうサービス業で活かせるかの説明が大切です。
例えば、お客様の要望を丁寧に聞き取り、最適なサービスを提供できる点や、多様な人々との対応を通じて自身のコミュニケーション能力を向上させられる点などを挙げると良いでしょう。
③「お客様に寄り添いたい」は志望動機にできる?
「お客様に寄り添いたい」という気持ちは、サービス業の志望動機として十分に活用できます。
ただし、漠然とした表現だけでは説得力に欠けるため、以下の3つのポイントを意識して伝えることが重要です。
まず、なぜお客様に寄り添いたいと考えるようになったのか、具体的なエピソードを交えて説明します。
次に、お客様に寄り添うことで、どのような価値を提供したいのかを明確にし、最後にその企業でお客様に寄り添う仕事がしたい理由を述べましょう。
サービス業への理解を深めて志望動機を完成させよう
今回はサービス業の志望動機の作成方法やポイント、例文について解説してきました。
サービス業は顧客と直接やり取りすることが多く、やりがいを感じられる仕事です。ぜひ本記事を参考に、採用担当の方の目に留まる志望動機を作成してください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。