県庁の職員を目指す就活生のみなさん、志望動機はどのように書いていますか?県庁といっても様々な職種がありますし、書き方に悩むこともありますよね。
本記事では、県庁職員の志望動機の書き方やポイントについて、例文を交えながら紹介します。
それぞれの職種の仕事内容も解説するので、よく理解して志望動機を考えていきましょう。
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【公務員志望必見】県庁での仕事を理解して志望動機に活かそう
まずは、県庁職員の仕事を理解することから始めましょう。県庁では県の行政を幅広く取り扱っており、市町村よりも規模が大きくやりがいもあるので人気も高い傾向にあります。
他の就活生に差をつける志望動機にするためには、志望する職種の仕事内容をきちんと把握することが欠かせません。
というのも、同じ県庁の職員でも、仕事内容は職種によって全く異なるのです。
そのため、説得力のある志望動機を考えるためにも仕事内容をしっかり理解し、それにあったエピソードを盛り込んでアピールしましょう。次章では主な職種の内容について紹介していきますよ。
県庁での主な職種4選

それではまず、県庁での主な4つの職種の仕事内容を紹介します。
それぞれの仕事内容を理解し、志望職種についての有効なアピールをするため準備をしていきましょう。
①行政職
1つめは事務仕事を担当する、行政職。役所の窓口業務など、事務処理をしている職種です。
窓口での対応をイメージすると分かるように、各種申請やクレーム対応など、幅広い業務をこなす必要があるのが特徴。
市民との直接的な関わりが多いことも特徴的。人と接することが得意な場合は、良いアピールになります。
また、市民から丁寧に話を聞いてサービスに活かすことや、市民からの共感や理解を得るための努力をする姿勢を伝えるといいでしょう。
②技術職
2つめは自分の技術を用いて働く、技術職。建築やインフラの整備など、生活に必要な設備の設置や整備を主に行っている職種です。
技術職の仕事内容は幅広く、主に土木・建築・電気・機械・農業分野などの種類があります。自分の学んできた技術を業務にどう活かすのか、しっかり伝えることが求められます。
また技術を習得する過程での気づきや体験したことが、県庁職員として働くうえでどんなメリットになるか話せると、上手くアピールできますよ。
③福祉職
3つめはカウンセラーなどの、福祉職。臨床心理士の資格を取得し、学校でのカウンセラー職を担当することが多い職種です。
ほかにも市民向けのお悩み相談をするメンタルヘルスケアや、病院・児童相談所でのケースワーカーなど、業務内容は幅広くなっています。
専門職のため、まずは技量が求められます。また市民へのサポートをする仕事なので、人と接することが得意である点は重要でしょう。
さらに個人的な悩みや体調に係わるため、倫理観の高さも重視されるでしょう。
④公安職
4つめは社会の安全や秩序を守る公安職。具体的には、警察官や消防士を指します。
警察官は多くが地方公務員であり、地域住民への対応や見回りなどが主な仕事。
消防士は、各地方自治体の消防本部所属の地方公務員で、火災・救急・災害などの現場に駆けつけて被害を最小限に食い止める職務です。
どちらの場合も、市民の助けになるという使命感や高い倫理観が必要。志望動機では、仕事への熱意をアピールすることが大切になります。
県庁の志望動機を作る際のポイント3つ

続いて、県庁職員の志望動機を作る際の3つのポイントを紹介します。
各ポイントを意識して考えてみましょう。
①なぜ民間ではなく公務員なのかを明確にする
1つめのポイントは、公務員を志望する理由を明確にすることです。地域に貢献したい気持ちだけでは民間企業にも当てはまるので、公務員ならではの理由にしましょう。
明確な理由を考えるためには、民間企業との活動内容や事業の違いを知ることが大切です。公務員だからこそ可能な業務に興味があることをアピールしましょう。
たとえば営利目的ではない支援活動や、行政サービスの向上などに関わりたいことを話すと、公務員として働きたい意欲が伝わりますよ。
以下の記事では、公務員の志望動機の書き方について解説しています。公務員が気になっている方はぜひ読んでみてくださいね。
②なぜその県で働きたいのかを明確にする
2つめのポイントは、その県で働きたい理由を明確にすることです。県庁職員の志望動機では、その地域の市民のために働く仕事である以上、なぜその県庁なのかという点は重要視されるでしょう。
地元の県庁であれば、地元への愛着があることをエピソードも交えながら伝えると、有効なアピールになります。
地元ではなくとも、訪れた際の体験や取り組みなどを踏まえて、どんな所に魅力を感じたか伝えるといいでしょう。
③なぜその職種で働きたいのかを明確にする
3つめのポイントは、その職種で働きたい理由を明確にすることです。「県庁での主な職種4選」でお伝えしたように、同じ県庁職員でも職種によって仕事内容は全く違います。
たとえば、行政職は人と接することや事務処理が主な仕事ですが、技術職は技術を活かした建築などの仕事をしますよね。
それぞれの職種にあった志望理由でないと上手くアピールできないので、しっかりと業務内容を理解し、なぜその職種を志望するのかを考えておきましょう。
県庁の志望動機の書き方3ステップ

次に、県庁職員の志望動機の書き方を3ステップで紹介します。
それぞれの要素を取りこぼさないように、確認していきましょう。
①結論ファーストで公務員になりたい理由を伝える
1つめのステップは、最初に結論、つまり志望理由を伝えることです。冒頭に志望理由を書くことで、相手は理解しやすくなり、その後の話に対する準備ができます。
最初から長々と語ることは避け、「私が志望した理由は○○です。」などのように簡潔に伝えると、相手にとって分かりやすい志望動機になりますよ。
②志望理由のきっかけとなったエピソードを伝える
2つめのステップは、志望するきっかけとなったエピソードを伝えることです。具体的な話を盛り込むことで、志望理由に説得力を持たせましょう。
エピソードを伝える際は、自分ならではの経験や、それによって得た気づきなどに触れることが大切になります。オリジナリティのある内容で、他の就活生との差別化をはかりましょう。
③県庁での活躍の展望を伝える
3つめのステップは、県庁での活躍の展望を伝えることです。
自分の強みを活かして、入職後どのように貢献したいか、どんな仕事をしたいかなどを具体的にアピールしましょう。
活躍の展望を盛り込むことで、職員として働くイメージを持たせやすくなります。また、ただ公務員になりたいだけではないことも伝えられますよ。
以下の記事では、志望動機の書き方を解説しています。志望動機に書き方を詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
【パターン別】県庁の志望動機の例文2選

ここで、県庁職員の志望動機の例文を2つ、パターン別で紹介します。
今までお伝えしたポイントや例文を参考に、自分自身をアピールできる志望動機を考えてみてくださいね。
例文①: 地元の場合
まずは、地元の県庁を志望する場合の例文です。
例文①
私は地元○○県の安全を、身につけた土木技術を用いて守りたいと考え、○○県庁の職員を志望しています。志望するきっかけとなったのは、豪雨災害による道路の被害です。
私は、生まれてから高校生まで○○県で過ごしました。中学時代に起きた豪雨災害により学校近くの道路が被害を受け、通行止めになって通学できないことがありました。
いつ学校に行けるようになるのかと不安でしたが、迅速な復旧工事で思ったよりも早く通学できるようになったことが、今でも印象に残っています。
それ以来私は土木関係に興味を持ち、専門技術を身につけるために県外の大学に進学しました。地元を離れたことで、一層○○県の魅力に気づき、将来は県庁職員として地元を守りたいと考えるようになりました。
入庁後は身につけた技術を活かし、市民の皆さんが安心して暮らせる地域づくりに貢献していきます。
志望する県庁が地元の場合、愛着があることを伝えやすいのが特徴です。具体的なエピソードを盛り込んでアピールしましょう。
例文②: 地元以外の場合
続いて、地元ではない県庁の職員を志望する場合の例文です。
例文②
私は、○○県の豊かな自然と住みやすさをより多くの人に知ってもらいたいと感じ、県庁職員を志望しています。地元は県外ですが、祖父母が○○県に住んでおり、幼少期から度々訪れていました。
山も海もある豊かな自然環境と、生活のしやすい都市部が共存する○○県は、私にとって憧れの土地で第二の故郷と言える場所です。東京の大学に通っていた頃も、時間を見つけて○○県を訪れ、大学の友人たちにその魅力を伝えていました。
大学では主に都市開発・地域社会の発展について学び、ゼミでは○○県のPRについて研究しました。東京にいると、○○県の知名度はまだまだ低いと感じたので、多くの人に魅力を広めて観光客や住民を増やしていきたいと考えるようになりました。
入庁後は大学で学んだ知識を活かして、○○県の観光をもっと盛り上げ、人口減少の課題を解決するべく尽力したいと考えています。
地元ではない県庁を志望する場合、その県に興味を持ったきっかけや経験があるでしょう。また入庁後の目標もしっかり伝えるのがおすすめです。
県庁の志望動機の作成前に準備するべきこと
県庁の志望動機を作成するには、事前の準備が重要です。
ここでは、説得力のある志望動機を作るために必要なポイントを解説します。
①職種ごとのキャリア形成を調べる
県庁職員のキャリア形成は、職種によって大きく異なり、たとえば一般行政職の場合は3〜4年ごとに異動を繰り返し、様々な部署を経験することでゼネラリストとして成長します。
特に大卒程度で採用された職員は、将来の幹部候補生として期待され、責任あるポストに配属される可能性が高いです。
キャリアパスを調べる際は、各県庁のホームページや採用情報などを参考にし、異動の特徴、研修制度、昇進の仕組みなどを理解することで、自分のキャリアビジョンを具体的に描くことができます。
また、キャリアチャレンジ制度などを活用し、中央省庁や民間企業への研修派遣の機会も視野に入れておくとよいでしょう。
②必要とされる人材像を確認する
県庁が求める人材像を理解することは、志望動機作成の重要なポイントです。
多くの県庁は、地域の課題解決や住民福祉の向上に貢献できる人材を求めています。
具体的には、広い視野と柔軟な思考力、地域への貢献意欲、チームワーク、そして困難な課題にも粘り強く取り組む姿勢が重視されるでしょう。
安定した仕事を求めるのではなく、地域の発展に対する熱意と具体的な貢献プランを示すことが、採用担当者の心をつかむポイントとなります。
③県庁の役割や仕事内容を把握する
県庁職員の仕事を理解するためには、その役割と業務内容を深く知ることも欠かせません。
県庁は、市町村を超えた広域的な行政サービスを担っており、地域全体の発展と住民の生活向上に貢献しています。
具体的には、総合的な開発計画、治山・治水事業、環境問題、産業振興、道路・河川管理、教育、社会福祉など、幅広い分野で役割を果たしているのです。
また、国と市町村の調整役として、地域の課題解決や政策立案に携わり、県民の生活をより豊かにするための様々な取り組みを行っています。
④他県の県庁との差別化ポイントを理解する
県庁の志望動機を作成する際は「地域貢献したい」という一般的な理由では差別化できません。
具体的に、応募する県庁の独自の政策や特徴を深く理解することが重要です。
例えば、その県が取り組んでいる先進的な地域振興プロジェクトや、独自の環境政策、産業支援策などを徹底的に調査しましょう。
そして、それらに対する自分の具体的な関心や貢献できるポイントを明確にすることで、志望動機の説得力が大きく高まります。
県庁の志望動機を作る際に注意すべき3つのこと

最後に、県庁職員の志望動機を作る際の注意点を3つ紹介します。
せっかく考えた志望動機なので、マイナスな印象を持たれないよう注意しましょう。
①安定を志望理由にするのは避ける
1つめの注意点は、安定している点を志望理由にするのは避けることです。公務員は倒産の心配がなく、安心して長く働けることは確かですが、志望理由にするのはご法度です。
いくら本音だからといって、志望動機として話してしまうと、自分の利益しか考えていない就活生だと思われかねません。公務員を目指したきっかけは他にもあるはずですよね。
全て正直に話すのではなく、どんな想いを相手に伝えたらいいか、慎重に選択しましょう。
②福利厚生を志望理由にするのは避ける
2つめの注意点は、福利厚生を志望理由にするのは避けることです。先ほどと同様、自分のメリットしか考えないというイメージを持たれてしまいます。
民間企業にも言えることですが、志望理由に福利厚生を挙げてしまうと、仕事への熱意や人柄が全く伝わりません。
採用する側としては、熱意をもって仕事をしてくれる人や、地域の発展や市民の利益のために働く意志のある人を求めているはずです。仕事への想いが伝わる内容にするよう、意識しましょう。
③地元への熱意だけを強調するのは避ける
県庁の志望動機において、単に「地元が好き」「地元に貢献したい」という理由だけでは、採用担当者に伝わる説得力に欠けます。
むしろ、地元の具体的な課題や、その解決に向けて自分がどのように貢献できるかを明確に示すことが求められます。
例えば、地域の人口減少、産業の衰退、高齢化などの課題に対して、自身の専門知識やスキルをどのように活用するのかを具体的に説明することが大切です。
県庁の志望動機がどうしても思いつかないときは?
県庁の志望動機が思いつかない場合、まずは基本的な情報を整理することが大切です。
ここでは、その解決方法を具体的に紹介します。
①インターンシップに参加する
県庁の志望動機に悩む学生にとって、インターンシップは最高の解決策です。実際の職場を体験することで、具体的な仕事内容や職場の雰囲気を肌で感じられます。
インターンシップでは、職員との交流を通じて、その自治体ならではの魅力や課題を直接知ることができるでしょう。
さらに、現場での経験は志望動機を深める絶好の機会となり、面接時に説得力のある具体的なエピソードを語れるようになります。
また、同じ志を持つ参加者との出会いも、公務員試験に向けた貴重なネットワーク作りになるのです。
②実際にその県庁に訪れる
県庁の志望動機を考える上で、実際にその県庁を訪れることもおすすめです。現地を訪問することで、その地域の雰囲気や課題、魅力を直接感じ取ることができます。
例えば、地域の特色ある施設や、住民との交流スペースを見学することで、その県の行政の特徴や取り組みを肌で感じられます。
また、地元の方々との会話を通じて、その地域が抱える具体的な課題や、行政に求められているニーズを理解することができるでしょう。
机上の研究では得られない生きた情報を収集し、より説得力のある志望動機を作成する手がかりを得ることができるのです。
公務員の県庁の志望動機ではその県で働きたい理由を伝えよう
県庁職員の志望動機を考えるときは、職種の仕事内容を理解し、なぜその県庁なのかを丁寧に盛り込むことを意識しましょう。
公務員は就活生の人気も高いですが、志望先にあった志望動機にすることで、上手く差別化して突破してくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。