皆さんは損害保険募集人という資格をご存じでしょうか。
損害保険募集人は損害保険を販売する人を指し、販売を手掛ける営業マンは必ず損害保険募集人の資格を保有しているのです。
この記事では、損害保険募集人の資格に関する紹介や試験内容、合格に向けた勉強法などを解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
損害保険の募集人をするには資格が必要
冒頭でもご紹介した通り、損害保険募集人は損害保険を販売する人を指します。
ここからは損害保険募集人の詳細について細かく解説していきますね。
- 損害保険募集人試験に合格の必要あり
- 入社後取得するのが一般的
①損害保険募集人試験に合格の必要あり
損害保険を販売するには、事前に損害保険募集人試験に合格することが求められます。
損害保険募集人試験は、保険商品の重要事項を正しく説明できるかどうかを確かめる試験です。
試験は日曜日以外に朝から夜まで実施されているため、試験の準備が整い次第、チャレンジすることになります。
損害保険のセールマン・セールスレディになるには必ず合格しないといけません。
②入社後取得するのが一般的
損害保険募集人試験は、入社後取得するのが一般的です。
その理由は、損害保険会社の承認がなければ受験が認められないためで、損害保険会社に入りたいからと言って、学生が事前に試験を受けることはできません。
そのため、損害保険会社の営業をやりたい人は入社後取得できます。その時を待ちましょう。
【5項目】損害保険募集人資格の基本情報

「損害保険募集人の試験は難しいのか」と気になっている人もいるのではないでしょうか。ここからは、損害保険募集人試験に関する基本情報をご紹介します。
- 試験内容
- 難易度
- 試験方式
- 有効期限
- 受験料
損害保険募集人資格に関する基本情報を解説していきますね。
①試験内容
まずは試験内容についてですが、主に2つの試験があります。
- 基礎単位
- 商品単位
基礎単位は、募集人届出や代理店登録を行う際に必要なもの。主に1単位のみ、試験時間は40分、一問2点計50問、100点満点で判定されます。
商品単位は、自動車保険単位・火災保険単位・傷害疾病保険単位の3単位があり、それぞれの保険を扱う際に取得しておかないといけません。
こちらも各単位40分、一問5点計20問、100点満点で判定され、年間を通しての受験が可能です。
②難易度
損害保険募集人資格の難易度は、合格ラインは7割ほどとされています。
7割の得点率は一見すると高く見えますが、損害保険募集人資格の対策を行えば、決して高いハードルではないのが実情です。
合格率こそ非公表となっていますが、およそ9割ほどが合格しているのではないかと言われています。
しっかり勉強すれば誰でも合格できる資格と言えるでしょう。
③試験方式
試験方式は、CBT方式と言われるコンピューター試験で実施されます。
CBT方式を採用していることで、休日以外にも受験することが可能です。
またCBT方式での試験は体験版が用意されており、事前に操作の確認が行えます。
初めて損害保険募集人試験を受ける際には、これらの体験版で確認すると落ち着いて受けられるでしょう。
④有効期限
損害保険募集人の資格には有効期限があり、合格判定日の5年6か月後に再び更新試験を受ける必要があります。
損害保険を販売し続けるには、5年半おきに更新試験を受けることが求められるのです。
ちなみに損害保険のセールスマンを辞めた場合、代理店登録や募集人届出を廃止した後でも損害保険募集人の資格自体は有効です。
しかし、損害保険の募集行為そのものを行えなくなるようになります。
⑤受験料
受験料ですが、1回の申し込みで受験する単位量で変化します。
1単位だけならば1,900円ですが、2単位だと3,500円、3単位だと3,700円、4単位だと3,900円です。
そのため、1単位ずつ受けるよりもできれば4単位を一度に受けて合格した方がリーズナブルと言えます。
ただし、2単位以上を連続で受ける際には休憩時間がないため、計画的な受験が求められるでしょう。
損害保険募集人資格に合格する勉強法2つ

損害保険募集人資格に合格するために、勉強法が2つあります。
- 商品単位はテキストの構成を把握
- 学習サイトの模擬試験をやっておく
日本損害保険協会のテキストを見ることが勉強につながりますが、より詳しいことをご紹介していきますね。
①商品単位はテキストの構成を把握
商品単位の勉強法は、テキストの構成を把握するやり方です。
商品単位に関しては、パソコンに表示されるテキストを見た上で、どこに何が書いてあるのかを把握するところから始めましょう。
テキストに書かれていることが試験に出るので、正しく認識することが大切です。
②学習サイトの模擬試験をやっておく
続いて、学習サイトの模擬試験を済ませておきましょう。
どんな問題が出題されるかは、学習サイトの模擬試験で確認できます。
学習サイトの模擬試験はCBT方式で出題されるので、本番さながらの練習が行えるのです。
あまり芳しくなかった場合はインプット、もしくはアウトプットが不十分なので、勉強し直して模擬試験に挑み、パソコン操作にも慣れましょう。
損害保険募集人試験の履歴書への書き方ポイント2つ

損害保険募集人試験に無事に合格した後、履歴書にどう書くべきか悩みますよね。そこで、書き方のポイントが2つあります。
- 正式名称で単位ごとに書く
- 有効期限切れでも記載する
新卒で取得することはほとんど無いものの、保険会社の中にはキャリア形成の一環として、一般の方が受験できるように認めているケースもあります。
一般の方が資格を得た場合の履歴書の書き方についてご紹介しますね。
①正式名称で単位ごとに書く
1つは、正式名称で単位ごとに書いていくことです。
損害保険募集人試験に合格した際には、以下のように履歴書に記載できます。
- 令和5年9月 損害保険募集人一般試験 基礎単位 取得
- 令和5年10月 損害保険募集人一般試験 自動車保険単位 取得
同じタイミングで取得した場合もまとめて書くのではなく、バラバラで書いた方が誠実と言えるでしょう。
②有効期限切れでも記載する
2つ目は、有効期限切れであっても記載することです。
過去に損害保険の販売を行っていて資格を得ていた場合、損害保険に関する募集ができないだけで履歴書への記載自体はできます。
そのため、募集人IDを取得していた場合、保有している資格情報の確認が可能です。
この募集人IDをそのまま使って、更新試験や別単位の試験に挑むことができます。
資格に合格して損害保険募集人として働こう
損害保険募集人試験に合格したら、損害保険募集人として働けます。
すべての商品単位を取得できれば、幅広い損害保険の商品を売ることができます。収入を確保するためにも、すべての商品単位を取得しましょう。
しっかりと対策を立てれば、ほとんどの人が合格できるので実践あるのみですよ。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。