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製薬会社の志望動機の書き方を解説｜例文や好印象を得るコツも紹介

就活選考対策製薬会社

製薬会社を目指すにあたって、志望動機を書いているものの、なかなか納得のいくものを作成できない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は製薬会社の志望動機の書き方を解説しつつ、例文や好印象を得るためのコツを詳しく解説していきます。

就活するなら知っておきたい！製薬会社の基本

製薬会社は人々の健康を守り、病気の治療や予防を目的として医薬品の開発・販売を行う企業です。医薬品には種類があり、医療用は医師の診断・処方に基づき使用される一方、一般用は市販されており、誰でも購入可能です。

また、オリジナル医薬品の特許期間が切れた後に、同じ成分で安価に提供されるものをジェネリック医薬品と呼びます。

製薬会社にも色んな職種があり、研究職は新しい成分や治療法の探求を、開発職は効果的な薬の形状や投与法を模索します。

生産技術職は大量生産時の品質を保ちながら効率的な生産方法を確立し、営業・販売促進職（MR）は医師や薬局に医薬品の情報を提供し、正確な使用を促進します。

これらの職種が協力し合い、安全で効果的な医薬品を患者や消費者に届けることが製薬会社の役割です。

製薬会社の志望動機の書き方は3ステップ

製薬会社を受ける際の志望動機の書き方は大きく分けて3つのステップがあります。

それぞれのポイントを抑えておくことでより質の高い、採用担当の方の目に留まる志望動機を作成できるので、一緒に確認していきましょう。

結論ファースト
根拠となる具体的エピソード
どのように働くかを述べて締める

①結論ファースト

採用担当の方は多数のエントリーシートを見るので、簡潔かつ的確に志望動機を伝えることが求められます。結論ファーストの手法は製薬会社に限らず、あらゆる志望動機の作成において非常に効果的です。

また、最初の数行で「なぜこの企業や業界を選んだのか」を明確に伝えられ、採用担当の方が結論を念頭に置いたまま志望動機を読めるというメリットもあります。

結論を先に伝えておくことで、企業や業界に対する深い興味や情熱を伝える部分にも説得力が増し、より完成度の高い志望動機が作成できるでしょう。

②根拠となる具体的エピソード

根拠となる具体的エピソードを書くことで、より具体的に、製薬業界や医薬品にどのような理由で興味を持ったのかを伝えやすくなります。

また、志望動機の背景や経緯を具体的に理解してもらえますし、深い関心を持って製薬会社を志望していることを示す強力な証拠となる点も特徴です。

また、エピソードを選ぶ際は自身がどのような経緯で製薬業界や医薬品に興味を持ったのか、会社で何を学びたい・どのように貢献したいのかといったポイントと直結するものを選ぶと良いでしょう。

③どのように働くかを述べて締める

最後はどのように働くかを述べて締めるのも、製薬会社の志望動機を執筆するにあたって非常に重要なポイントです。

どのような人材を目指すのか、具体的なビジョンを提示することで、入社後にどれほど活躍してくれるのか、長く会社で働いてくれるどうかを判断できるので、必ず盛り込むようにしましょう。

また、具体的な手段や取り組むことについて述べられると理想的です。

例えば新しい薬の研究開発に携わる場合、どのような技術や知識を活用して疾患を克服する薬を作り上げたいのか、などビジョンだけではなく具体的な手段についても触れましょう。

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【職種別】製薬会社の志望動機例文5つ

製薬会社の志望動機を作成する上でのポイントについて確認したところで、例文を職種別に紹介していきます。

それぞれ要点を抑えて執筆しているので、「盗める」部分はぜひ盗んで、志望動機を作成する際に役立ててください。

MR(営業)職
研究職
開発職
生産技術職
事務職

①MR(営業)職

御社にてMR職を志望する大きな理由は、私の強い医療への情熱を活かして、最先端の医療情報を正確に伝え、患者様の生活の質を向上させたいという熱望からです。
大学時代、私の祖母が心臓の疾患に苦しみ、適切な治療薬の情報を求めていましたが、最初に処方された薬は効果が乏しく、家族総出で全国の病院に問い合わせました。
この経験から、医師と患者様の間に立ち、正確な情報提供ができる人物が必要であると日々痛感しております。
御社が提供する医薬品は業界トップクラスの品質と実績を誇り、私自身も御社の医薬品の効果を祖母の看病を通じて体感しました。
御社の信頼性の高い製品をより多くの人に届けるために、私はMRとして医師や患者様との信頼関係を築き上げていきたいと考えています。
医師のニーズに応じて最新の研究データを提供し、効果的な治療の選択肢を提案する役割を果たすなど、私の能力と情熱を最大限に活かして、多くの患者様に安心を提供していく所存です。

最初に結論を明確に述べ、読み手の注意を惹きつつ、エピソードを通して、MRの重要性を具体的に感じられる体験談です。

また、志望する会社で働く意義を明確にし、同社の特長を活かした具体的な業務内容についても触れています。

②研究職

私が御社の研究職を志望する理由は、先端の医薬品研究を通じて、患者様の未来を明るくすることに直接寄与したいという強い思いからです。
中学から大学まで同じ学校に進学し、苦楽を共にした友人が難病に罹患し、適切な治療薬が存在しないという現実を知った際、新しい治療法を探求することの重要性を痛感しました。
御社は医薬品の開発において国内外で高い評価を受けており、特に心臓病薬の開発において業界をリードする存在です。
私がこれまでに学生生活、特に大学の薬学部のゼミで培った分析力や薬学への知識を活かすことで、この研究領域での新たな発見に寄与したいと考え、志望しました。
また、御社の研究体制や研究環境が、私のキャリアアップを支える最適な場所であると確信しています。
未来の患者様にとっての新たな希望となる医薬品の開発・研究に携わること、それが私の夢です。そして、御社での研究職こそ、その夢を具現化するステージであると強く信じています。

結論を先頭に置くことで採用担当の方が読みやすい志望動機文を作成しています。

また、エピソードを用いて、動機づけを具体的に表現し、研究職の魅力やその理由、そして自らが目指す姿を具体的に描写している部分もポイントです。

③開発職

御社の開発職を志望する理由は、私の技術と知識を活かして、医薬品の開発フロントで働き、患者様の命を救うための新薬の創出に関与したいという強い願いからです。
大学時代に研究室で行った実験の過程で、意図しない化合物の生成があり、その化合物が特定の細胞に対して高い活性を示すことを発見し、医薬品開発の面白さと重要性を実感しました。
御社は先端技術と伝統的な知識をバランス良く取り入れており、私が学んできた技術や知識を最大限に生かし、開発チームの一員として新たな価値を創出できると考えています。
具体的には、研究成果の適用、臨床試験の過程を通じて、新しい医薬品の安全性と効果を確立する作業に従事できれば理想的です。
そのような中核的な役割を御社のような実績と信頼性を持つ企業で担うことができれば、日々やりがいを持って、人生を研究・開発に注げると確認しております。
6年間の薬学部での学びを通して得た知識と研究に対する熱意、そして長時間開発プロジェクトに取り組める体力を活かし、御社の開発チームと共に新たな医薬品の開発に貢献する所存です。

最初に明確な結論を提示しつつ、大学時代の研究エピソードを用いて、志望の背景と動機を具体的に表現しています。

その後会社の魅力や開発職での具体的な業務内容、そして自身の持つ強みや特性を織り交ぜて、どのように会社で働きたいかを述べました。

④生産技術職

御社の生産技術職に志望する最大の理由は、私の経験と技術を活かし、医薬品の生産プロセスの最適化と品質向上に寄与したいという熱意からです。
大学での実験において、試験管の微小な温度差異が結果に大きな影響を与えたことがあり、それ以降、生産技術の重要性とその奥深さに強く惹かれています。
御社はその高い技術力と品質基準で知られ、私がこれまで学び培ってきた知識や技術を活かし、更なる品質向上に貢献していく所存です。
具体的には、生産ラインの効率化や新技術の導入を通じて、高品質な医薬品を安定して提供する役割を担いたいと考えております。
御社での勤務を強く望むのは、御社の独自の技術と研究開発への熱心な取り組みが理由です。
私は持続的な改善への取り組みやチームワークを重視する性格であり、このような環境での業務が私の特性に合致していると考えています。

初めに明確な志望の結論を提示し、大学時代の具体的な体験を基に興味を持った経緯を共有しています。

また、会社の特徴や私が期待する業務内容を述べ、最後に自身の特性や持っている強みを明らかにすることで、会社での業務遂行能力を強調しました。

⑤事務職

私が御社の事務職を強く志望する背景には、御社の医薬品による多くの人々の生活の質の向上に、私の高い組織力とコミュニケーション能力を活かして貢献したいという熱意があります。
祖父が御社のサプリメントを常用しており、彼が90歳を過ぎても毎日健やかに過ごせているのは、御社のおかげと感じているのも志望動機の1つです。
感謝の気持ちを持ちつつ、事務作業のスキルを活かし、貢献したいという想いが私の志望の大きな動機となっています。
大学時代、学生委員会の事務局長として活動していた経験から、情報の整理やデータ管理の重要性を実感しました。
委員会の業務において身につけた細部の管理やコミュニケーション力を御社で活かし、業務の効率化や部門間の連携をサポートしたいと考えています。
また、御社の持つ企業文化や倫理観に共感し、長期的に一緒に成長していきたいと感じており、事務職として、御社のビジョンの実現に貢献することが私の目標です。

まず結論から始め、家族の具体的なエピソードを取り入れ、それに繋がる自分の強みや過去の経験を紹介しました。

最後に具体的な働き方や期待する業務内容を述べ、どのような人物であるかをアピールしています。

製薬会社の志望動機で好印象を得るコツ3つ

製薬会社の志望動機を作成するにあたり、より良い印象を与えるために重視するべきポイントを紹介していきます。

ここまで紹介したポイントや例文を参考にしつつ、下記のポイントも参考にすることでよりクオリティの高い志望動機を作成できるでしょう。

その会社でなければならない理由を必ず書く
求められる人物像に即してアピール
体験談はなるべく具体的に

①その会社でなければならない理由を必ず書く

製薬会社への志望動機を書く際のコツは、一般的な業界への志望の背景に加え、志望する会社への独自の魅力や期待を明確に示すことです。

例えば、「人の生活を内側から支えたい」という業界への熱意は大切ですが、志望する製薬会社がなぜその願望を実現する最適な場所であるのかを具体的に述べることが求められます。

これには企業の理念や特色、過去の実績や取り組みなど、具体的な企業研究が不可欠です。

会社の理念にどのように共感しているのか、そしてその中で自分がどのような役割を果たせるのかを具体的に述べることで他の受験者と差別化でき、より深く説得力を持つ志望動機を作成できます。

②求められる人物像に即してアピール

どの業界の企業を受ける際にも共通することですが、志望動機を述べる際、特に重要なのは「求められる人物像に即してアピール」することです。

製薬業界はその性質上、丁寧で正確な仕事、持続的な学び、そして患者の生命や健康に関わる製品を扱うための強い正義感が求められるので、当てはまるものをアピールしていきましょう。

志望動機を書く際にはこれらの特性やスキルを具体的なエピソードや経験を交えてアピールできれば尚良いです。

③体験談はなるべく具体的に

体験談を具体的に取り入れるアプローチは非常に効果的です。自身の経験や体験を基にした話は、抽象的な志望理由や理念よりも、採用担当の方に深い共感を与えます。

たとえば、身近な人が病気になった経験から、その治療薬の重要性を実感した、というエピソードは、製薬会社での役割にどれほど情熱を持って取り組むかを明示的に示せるでしょう。

研究や学びの過程で得た実際の結果や成功体験を述べ、自身の能力や適性を強調するのもおすすめです。具体的かつ「どのように工夫して乗り越えたか」を述べられると理想的ですよ。

よく練った志望動機で製薬会社の選考を突破しよう！

今回は製薬会社の志望動機を作成するにあたり、抑えておきたいポイントや注意点、例文などを紹介してきました。

「製薬会社」とひと口に言ってもさまざまな職種がありますが、いずれも「社会に価値を提供する」という理念は変わりません。本記事を参考に、採用担当の方の心に響く志望動機を作成してください。

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。