パイロットは誰もが憧れる職業の1つです。近年では、女性のパイロットも誕生し活躍の場を広げています。
しかし航空会社から求められる能力や素質も高く、人気職業のため倍率も非常に高いのが特徴です。本記事では、パイロット志望の就活生に必見の、志望動機の書き方やポイントを解説していきます。
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パイロットへの理解を深めて志望動機の参考にしよう
航空会社のパイロットは航空機を操縦し、お客様を快適に目的地まで運ぶことが仕事です。最も重要なことは「安全運航」であり、お客様の命を預かる仕事ともいえるでしょう。
航空会社の副操縦士になるためには、「事業用操縦士」の国家試験に合格する必要があります。副操縦士はCo-PilotもしくはFirst Officerと呼ばれ、機長の補佐をしながら操縦することが仕事です。
その後、機長に昇進する際には「定期運送用操縦士」の国家資格が求められます。機長はPIC(Pilot In Commando)と呼ばれ、フライトの最高責任者です。
フライト中全ての権限は機長にあり、客室乗務員への指示や緊急事態発生時等の判断決定も機長に委ねられます。
パイロットに向いている人の特徴3選

航空会社が志願者を採用する際には、どのような素質やスキルを求めているのでしょうか。ここではパイロットに向いている人の特徴3つを、解説していきます。
①コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高いことは、大きなアドバンテージななります。なぜなら、安全運航には円滑な意思の疎通が必須だからです。
またフライト前には、ディスパッチャーと呼ばれる航空機運航管理者から飛行計画を受けとり、それを元に気象情報などを共有する重要な業務もあります。
そしてフライト中は、客室乗務員とのスムーズな意思伝達も必要なため、コミュニケーション能力は非常に重要なスキルといえるでしょう。
②心身ともに健康状態を維持できている
パイロットの仕事をするには、心身ともに健康状態を維持できていることがマストです。健康でなければ、お客様の命を預り飛行機を操縦することは許されません。
国内線乗務時でも1日に何本もフライトを飛び、国際線になると12時間を超えるロングフライトも乗務します。また通勤時間を含めると、拘束時間が20時間近くなる場合もあるのです。
また会社によりますが、半年ごとに厳しくチェックされる健康診断があるため、健康面の自己管理が重要になってきます。
③状況に応じて柔軟に対応できる
パイロットには、状況に応じて柔軟に対応できる力が求められます。なぜならフライト中のトラブルや緊急事態の際には、状況に応じて的確な判断力と対応力が必要だからです。
「天候不順による到着地変更」「機材故障」「急病人発生での緊急着陸」など、フライト中には思いがけないトラブルが発生します。
安全運航にかかわる緊急事態発生時には、状況を判断し被害を最小限にする柔軟な対応能力が求められるのです。
パイロットの志望動機のポイント4選

ここからは、パイロットの志望動機を考える際の4つのポイントについてお話ししますので、自分の志望動機と照らし合わせて確認していきましょう。
①なぜ航空業界で働きたいのかを明確にする
1つ目のポイントは、なぜ航空業界で働きたいのかを明確にすることです。どうして旅客機を運航する航空業界のパイロットなのか、という点を明確にしないと内容の薄い志望動機になってしまいます。
そのためには、綿密な業界研究が必要です。航空業界にはどのような企業があって、業務内容はどんなものか、航空業界の現状や今後の動向まで把握しなければなりません。
航空業界でしか達成できない社会貢献や業務内容は、どんなことがあるか考えてみましょう。
②なぜパイロットとして働きたいかを明確にする
2つ目のポイントは、なぜパイロットとして働きたいかを明確にすることです。「なぜパイロットなのか」ということが志望動機の土台となるため、これを把握していないと志望動機を構築していけません。
パイロットになりたいと思ったきっかけや、経験、出来事が必ずあるはずです。それらを思い出して、志望した根源に何があるのかもう一度探ってみましょう。
どうしても動機のきっかけが思いつかない人は、あなたにとってパイロットの仕事の魅力は何かを考えてみると、ヒントになるかもしれません。
③なぜその企業で働きたいかを明確にする
3ステップ目は、なぜその企業で働きたいかを明確にすることです。それを答えられないと、採用担当者には「パイロットならどの会社でもいいのだろう」と判断されてしまいます。
現に日本国内だけでも、大手航空会社やその傘下の航空会社、新規のLCCなど同業他社が多数存在していて、企業ごとに、就航路線・使用機材・サービス内容・社風・企業理念などが異なります。
企業研究をしっかり行い、その企業の特色や強みを理解することが重要です。
④入社後に活かせる自身の強みをアピールする
4ステップ目は、入社後に活かせる自身の強みをアピールすることです。採用担当者は、あなたのスキルを活かし、パイロットとして成長してくれることを期待しています。
パイロットの世界は非常に厳しく、訓練や数々の試験を乗り越えて初めて操縦桿を握れるようになります。そのため、強みを活かし成長意欲の高い人が求められるでしょう。
仕事に活かせる強みをリストアップしてみたり、志望する航空会社がどのような能力や人材を求めているのかリサーチすることが大切になります。
パイロットの志望動機の書き方3ステップ

ここからは、パイロットの志望動機の書き方3ステップを紹介します。どのように書けば、効果的に志望動機を伝えられるか、一緒にみていきましょう。
①結論ファーストで志望理由を書く
まずどうしてパイロットを志望したのか、結論ファーストで志望理由を書きましょう。最初に結論を述べることで、採用担当者がその後に続く話の内容を理解しやすくなります。
肝心の志望理由を後回しにしてしまうと、聞き手は途中で何を話しているのか理解できなくなってしまう場合があります。
志望した具体的な理由などとともに結論ファーストで伝えると、効果的にあなたの熱い気持ちを伝えられますよ。
②志望理由のきっかけとなったエピソードを書く
次に、なぜパイロットとしてその企業で働きたいかという、志望理由のきっかけとなったエピソードを書きましょう。そこから、あなたの価値観や考えを採用担当者に知ってもらえるでしょう。
実際に経験したことや感じたことをエピソードとして志望動機に添えると、より具体性が出て共感してもらいやすくなります。
「どうしてこの企業のパイロットを志望するのか」が伝わるエピソードを述べて、説得力のある志望動機で熱意を伝えましょう。
③入社後の活躍の展望を書く
志望動機には、入社後の活躍の展望を書くことも大切なポイントです。入社して一人前のパイロットになり、そこからさらにどう活躍し成長できるかの成長意欲を重要視しています。
パイロットは入社してからも、定期的な試験もあり日々勉強と努力を要する職種だからです。
自分の強みをパイロットの仕事に活かして活躍できることを具体的にアピールし、自分が目指す将来のパイロット像を伝えられるように、準備しておきましょう。
パイロットの効果的な志望動機を書くための3つのコツ
パイロットの志望動機を効果的に書くには、ポイントを押さえたアプローチが重要です。
ここでは、志望動機作成の具体的なコツを3つ紹介します。
①積極的にインターンシップに参加する
パイロットを目指す上で、インターンシップへの参加は非常に大切なアピールポイントになります。
インターンを通じて航空業界の実情を知り、自身の適性や興味を具体的に理解できるため、志望動機に具体性を持たせることが可能です。
例えば、「インターンで実際の運航管理業務を経験し、チームで安全を守る仕事の重要性を学んだ」といったエピソードは、リアルな経験を基にした説得力のある志望動機に繋がるでしょう。
また、「安全第一の理念を肌で感じ、自分もその一員として貢献したい」など、経験を志望理由に結びつけることで、採用担当者に好印象を与えられます。
②憧れた理由やきっかけの部分を大切にする
パイロットを目指す志望動機を書く際、自分が憧れた理由やきっかけを大切にするのも重要です。
例えば、「幼少期に家族旅行で飛行機に乗り、アナウンスでパイロットが楽しそうに仕事をしている姿に憧れた」などエピソードは、個性を感じさせるポイントになります。
また、「高校時代に航空ショーを見て、飛行機を操る技術の素晴らしさに感動した」など、具体的な体験を交えるとさらに説得力が増すでしょう。
きっかけを述べる際は、それが単なる憧れにとどまらず、自分の努力や目標にどう繋がったのかを伝えてください。
③実際の合格者の志望動機を参考にする
パイロットの志望動機を書く際、実際の合格者の志望動機を参考にするのも非常に効果的です。
合格者の例を分析することで、どんなポイントが評価されているかを具体的に把握でき、説得力のある動機作りに繋がります。
ただし、そのまま真似するのではなく、自分の体験や価値観を絡めてオリジナリティを出すことが大切です。
さらに、実際の合格者がどんな具体例を用いて志望動機を補強しているかを研究すると、より効果的な表現を学ぶことができるでしょう。
【志望理由別】パイロットの志望動機の例文3選

ここからは、パイロットの志望動機の例文3選を、志望理由別に紹介していきます。志望動機に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
例文①: 子どもの頃からの憧れ
子どもの頃からの憧れ
私はパイロットになるのが、子供の頃からの憧れでした。きっかけは小学校の修学旅行で羽田空港を訪れ、展望デッキからみたジャンボ機の大きさとエンジンの音に衝撃を受けたことです。
そこから私もパイロットになって、たくさんのお客様を安全に目的地へ届けるお手伝いをしたいと思い、どのようなスキルが必要なのか調べるようになりました。
安全にフライトをするには気象解析が必要で、気象予報士の資格は役に立つと知り、大学在学中に気象予報士試験に挑戦し、見事合格することができました。
ぜひ気象予報士の資格をパイロットの仕事に活かし、御社/貴社の掲げる安全運航に貢献させていただきたいと考えております。
子供の頃からの憧れだったことを志望動機にした例文です。志望するきっかけとなった出来事をエピソードとして語り、具体性をあげています。
また必要とされるスキルとして気象予報士試験に挑戦し、その資格を活かしてパイロットとして安全運航に貢献したいと、アピールしました。
例文②: グローバルに活躍したい
グローバルに活躍したい
私は大学時代に留学生をサポートするボランティア活動をしていた経験から、将来はグローバルな仕事につき活躍したいと考え、パイロットという職業に魅力を感じ志望しました。
御社/貴社が誇る、世界各国に支店を持つネットワークで、世界中の人とともにフライトを作り上げていくグローバルな経営方針に魅力を感じています。
そのためにも語学力が必要と考え、英語の勉強を努力しTOEICでAレベルといわれる860点を超えることができました。
私のコミュニケーション能力を発揮し、御社/貴社でグローバルに活躍できるパイロットになれるよう、厳しい訓練や試験にも前向きに努力していきます。
グローバルに活躍したい、という志望動機の例です。またグローバルな経営方針に魅力を感じて、その会社を志望したことも述べています。
パイロットの夢を果たすために、英語の勉強をしたことをエピソードに入れ、努力家であることもアピールしました。
例文③: 語学力を活かしたい
語学力を活かしたい
私は自分の語学力を、御社の/貴社のパイロットとして活かしていきたいと考え志望いたしました。
私は3歳から中学卒業まで、父親の仕事の関係でアメリカで育ち、現地校へ通っていました。物心がつく頃から英語での生活だったので、英語はネイティブレベルです。
パイロットの業務では、管制官とのやり取りなどで英語が必須であり、特にトラブル発生時には管制官と落ち着いて英語で状況説明をし、アドバイスを仰ぐ必要があると知りました。
そこで私の長所でもある判断能力と英語力を活かし、国際線路線拡大を目指す御社/貴社のパイロットとして、貢献させていただきたく思っております。
自分の語学力をパイロットの仕事に活かしたいことが志望動機です。業界研究をしっかり行い業務内容を理解していること、そしてパイロットに必要とされる判断力もあることをアピールしました。
パイロットの志望動機作成時の注意点2つ

志望動機では短い文章の中で、パイロットとしての資質があること、そしてあなたの魅力を最大限に伝えなければなりません。
的外れな志望動機にならないためにも、ここではパイロットの志望動機作成時の注意点2つについて解説していきます。
①待遇を志望動機にしない
採用試験の場では、待遇を志望動機にしないようにしましょう。パイロットの給与は、一般的な企業の社会人と比べるとかなり高額で、福利厚生も魅力的なことは事実です。
しかしこれらの待遇を志望動機にしてしまうと、「条件だけが目的で志望しているのか?」と判断され、悪い印象を与えてしまいます。
たとえ待遇に魅力を感じていても、志望動機として述べないことは就活での基本です。
②企業に求められる強みをアピールする
志望動機を作成する時には、企業に求められる強みをアピールできる点を盛り込むことが重要です。
仮にどんなに立派な経歴と優れた能力があっても、パイロットとして必要のないものであれば、アピールしても全く意味がありません。
これでは、業界研究や企業研究がおろそかで、パイロットの仕事について理解がないと、判断されてしまいます。
強みは企業で活かされてこそアピールポイントとなるので、求められる強みやスキルは何かを理解しなければ、あなたの魅力を伝えることができません。
志望動機の参考に!自社養成採用のある4社の違いを紹介
自社養成パイロット採用を行う4社には、それぞれ異なる特徴があります。
ここでは、各社の違いや強みを紹介し、志望動機作成の参考になるポイントを解説します。
①ANA(全日本空輸)
ANAの特徴は、「安全運航への強いこだわり」と「世界最高水準のサービス品質」を重視している点です。
そのため、志望動機では「安全に対する高い意識」や「チームワーク力」、「グローバルな視点」を盛り込むと良いでしょう。
具体的には、「TeamANAの一員としてチーム全体で安全を追求する姿勢」「世界中の人々に高品質な空の旅を提供したい想い」などを、自身の経験や価値観と結びつけて表現するのがポイントです。
企業理念や行動指針に共感する理由を具体的なエピソードを交えて説明できると、より説得力のある志望動機となります。
参考:ANA公式HP
②JAL(日本航空)
JAL(日本航空)は、自社養成パイロット採用を行っている国内最大級の航空会社です。
「安全第一」を最優先に掲げけ、充実した訓練プログラムや最新の設備を活用して、世界トップクラスのパイロットを育成しています。
また、JALの強みは国内外での路線ネットワークが広いことです。
JALを志望する場合は、上記の特徴に共感し、自分がどう貢献したいかを具体的に示すことが志望動機のポイントとなります。
参考:JAL公式HP
③スカイマーク
スカイマークは2014年から自社養成パイロットの採用を開始し、2024年6月には初の自社養成パイロットから3名の機長が誕生しました。
選考は書類選考から始まり、適性検査、グループ面接・ディスカッション、個人面接・英語面接、身体検査、飛行適性検査、最終面接と段階的に実施されます。
他社と比較すると採用数は少なめですが、地方路線も多く運航しており、幅広い経験を積むことができる点が特徴です。
参考:スカイマーク公式HP
④Peach Aviation
Peach Aviationは、日本初のLCCとして2012年に就航し、現在では国内線25路線、国際線13路線を展開する航空会社です。
「空飛ぶ電車」をコンセプトに、気軽な運賃での移動を提供し、新たな飛行機の使い方を提案しています。
パイロット志望者にとって魅力的なのは、従来の航空会社の枠にとらわれない革新的な企業文化です。
志望動機では、LCCならではの効率的な運航への理解と、革新的なサービスを生み出す企業文化への共感を示すことがポイントとなります。
参考:Peach公式HP
パイロットの志望動機では職種への理解が重要
ライバルと差をつけるためにも、パイロットの志望動機では職種への理解が重要になってきます。職種の理解度が高ければ高いほど、深い志望動機を書けるようになるのです。
しっかりと対策をすれば、パイロットも高嶺の花の職業でなくなりますよ!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。