就職に向けた準備として、「MOS(Microsoft Office Specialist)」を取得した方もいるのではないでしょうか。せっかく資格を取得したら、採用選考時にはできるだけアピールにつなげたいものですよね。
しかし、「MOSを履歴書に書くのは恥ずかしい」と言われることもあり、履歴書に書くべきか迷っている方もいるはずです。
そのため本記事では、MOSの履歴書への書き方や記入時のポイント、MOS取得のステップなどを紹介します。
以下の記事では、エントリーシートの自己PR欄の書き方を解説しています。気になる方は読んでみてくださいね。
履歴書はこれで完璧!お助けツール集
- 1AIで自動作成|作成を丸投げ
- スマホで記入項目をすぐに作成できる
- 2志望動機テンプレシート|簡単作成
- 受かる志望動機が5STEPで完成!
- 3自己PR作成ツール|受かる自己PRに
- 3分で好印象な自己PRが作成できる
MOSを履歴書に書くのは恥ずかしくない
MOSはパソコンを使った実技試験だけで構成されており、全国の試験会場で受験できます。
合格率は一般レベル80%程度・上級レベル60%程度と決して難しい試験ではありませんが、履歴書に記入することは恥ずかしいことでありません。
ここでは、MOSの履歴書への記載について、基本を以下の2つに整理して解説します。
①スペシャリスト・エキスパートに関わらず記入してよい
MOS資格を持っているのであれば、「スペシャリスト・エキスパート」の難易度に関わらず履歴書に記入しても問題はありません。
特に応募している職種が事務職である場合、パソコンスキルは必須です。MOS資格を持っていることをアピールできれば、選考で有利に働く可能性はあります。
また現代では事務職ではなくても業務中にパソコンを使う可能性は十分にあることから、MOSの履歴書記載が不利に働くことは考えにくいでしょう。
②他にレベルの高い資格を持っている場合は記入しなくてもよい
もしMOSを持っていても、他にレベルの高い資格をもっているなら記入する必要はありません。
MOSと比較て格段にレベルの高い資格を保有している場合、MOSが見劣りする恐れがあるためです。
また、取得難度が低すぎる資格は、基本的に履歴書には記載しないことをおすすめします。
あまりに取得しやすい資格を記載してしまうと、かえって勉強不足を強調する恐れがあるためです。
たとえば、TOEICであれば最低でも600点以上が記載の目安であり、低い点数を記載すると逆効果になる可能性があります。
MOSの履歴書への書き方

ここでは、MOSの履歴への書き方を以下の2つに整理して紹介します。
基本通りに記述すれば問題がない部分であることから、ここで一緒にチェックしておきましょう。
基本的な履歴書への記入のルール
履歴書への基本的な記入のルールは、以下の5つです。
①正式名称で記入する
履歴書に保有資格を記載する際には、正式名称で記入することが基本です。一般的な名称と正式名称が異なることは、頻繁に発生します。
MOSの場合は、正式名称は「Microsoft Office Specialist」です。Word 2019なら、「Microsoft Office Specialist Word 2019 取得」と記述します。
②取得年月日順に記入する
資格は、取得年月日順に古いものから記入します。学歴・職歴を記載する順番と同じだと理解しておくと、間違いが減るでしょう。
MOSの場合は、デジタルや紙で交付されている合格認定証にある合格日の日付を取得日とすればOKです。
また、記述の際には履歴書全体で使用する年数の表記を統一し、和暦と西暦の混在を避けることも重要だと言えます。
③複数の科目・バージョンに合格した場合は全て記入して良い
もし資格の複数科目・バージョンに合格していたら、全て記入して良いとされています。
MOSの場合、「2016」「2019」など複数のバージョンが存在することから、取得したものを取得年月日順に記載しておきましょう。
また、MOSでは「Associate(アソシエイト)」「Expert(エキスパート)」などの称号もあります。
称号を記述する場合は、バージョンの次に入れるのが適切ですよ。
④取得している資格が多い場合はレベル・評価が高いものを記入する
取得している資格が多い場合は、レベルや評価が高いものを記入しましょう。
レベルや評価が高いもののみを記入しておけば、採用担当者に対して実力は十分に伝わります。
例えばMOSの一般レベルに合格した後さらに「Expert(エキスパート)」にも合格している場合、エキスパートの方のみを記入しましょう。
⑤資格欄は以上で締めくくる
資格欄に全ての資格を記述し終わったら、最後に「以上」と記述して締めくくることがルールです。
「以上」と記すことで、記述した以外に免許・資格の書き漏れがないことを示せます。
具体的には「免許・資格」欄の、最後に記述した欄の1つ下の右側に「以上」と書くようにして記述を終えましょう。
また、下に書く行がない場合は、最終行に詰めて記述してくださいね。
MOSの具体的な記入例
MOSの合格を履歴書の資格欄に記述する場合、以下のように書くと良いでしょう。
・Microsoft Office Specialist Excel 2019 合格 ・Microsoft Office Specialist Word 2019 合格 ・Microsoft Office Specialist Word 2019 Expert 合格 |
上記のように、「正式名称+ソフトの種類・バージョン+合格」で書くようにしましょう。
これまで紹介したルールを守って上から記述していき、最後の行の1つ下の行の右端に「以上」を記述すればOKです。
MOSを履歴書に記入するときのポイント2つ

履歴書にMOSの合格歴を記入する際には、以下の2つのポイントを押さえることが大切です。
自分を最大限魅力的に見せるために、コツを押さえて記述しましょう。
①応募先の職種に合わせて記入するか決める
MOSの合格歴は、応募先の職種に合わせて履歴書に記入するか否かを決定します。応募先の職種によっては、資格保有がアピールに繋がらないためです。
たとえば、Web系の職種ではOfficeを使いこなせるのは当たり前であることから、アピールにはつながりづらいと考えられます。
記載自体がマイナスになることは少ないのですが、特に資格を多数持っていて書ききれない場合は応募する職場に合わせて記入するか否かを決めましょう。
②勉強中でも場合によっては書く
ケースに合わせて、勉強中・挑戦中の資格を記載することは特に問題ありません。勉強中と伝えることで、勉強への意欲を示せるためです。
資格を持っていない場合や応募先の職種から考えて取得しておいた方が良い場合は、書くことも方法の1つでしょう。
ただし、MOSは随時受験できるタイプの資格試験であり、合格に必要な勉強時間もそれほど長くはありません。
「勉強中」が評価につながらない可能性も高いことから、できるだけ取得してから記述することをおすすめします。
MOSを取得する方法3つ

ここでは、MOSを取得するための方法をステップ別に紹介します。MOS取得のための具体的な方法は、以下の3ステップです。
①40時間程度勉強する
MOSの取得試験合格に向けた必要勉強時間の目安は、合計で40時間以上だと言われています。
パソコンスキルには個人差があり、科目によっても難易度や特徴は異なることから、必要勉強時間は一概には言えません。
しかし経験者であっても、全く勉強しないままでの合格は難しいでしょう。独学で問題がありませんが、一定の勉強時間の確保が必要です。
もしパソコンの扱いに自信がないなら、できるだけ余裕を持って勉強時間を確保しましょう。
②インターネット・郵送で出願する
MOSの全国一斉試験は、インターネットもしくは郵送で出願します。
ただし新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2023年8月時点ではインターネットのみです。現状郵送での申し込みができない点には、ご留意ください。
全国一斉試験の申込は、試験日の約1ヶ月~1ヶ月半前より開始されます。
また、MOSには随時開催試験もあり、こちらは各試験会場へ直接申し込む方法です。受験方法によって申込方法が異なることは、事前に把握しておきましょう。
③全国一斉試験・随時開催試験で受験する
申し込み後は、「全国一斉試験」と「随時開催試験」のいずれか選択した方法に合わせて受験します。
試験問題や受験料金などは、どちらの試験を選んでも同じであり、合格によって得られる資格や認定証にも差はありません。
全国一斉試験は、毎月1~2回程度が、原則として日曜日に実施されています。
一方の随時開催試験は、運営側が認定した試験会場から自由に選択して受験可能です。随時試験のにっては、試験会場によって異なります。
MOSを履歴書に記入する時は「正式名称+ソフトの種類・バージョン+合格」!
MOSに合格したら、応募先企業に合わせて履歴書の資格欄に記入して問題ありません。
履歴書に盛り込む際には、「正式名称+ソフトの種類・バージョン+合格」の形式で記入しましょう。
本記事を参考にしていただき、自分の魅力を最大限伝えられる履歴書作りに役立ててくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。