就活では「平服でお越しください」と伝えられるケースがあります。しかし突然平服を指定されても、「そもそも平服って何?」と迷う方もいるはずです。
そこで本記事では、就活における平服についてくわしく解説します。男女別のふさわしい服装と注意点も紹介するため、就活中の方はぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 富樫
早稲田大学卒業後、新卒で株式会社C-mindに入社し、キャリアアドバイザーを担当。年間2000名の就活相談実績を持つ。就活生に寄り添うことをモットーとし、特にファーストキャリアを重要視したアドバイスとケアを行なうことで、内定獲得実績において2024年度上半期MVPを獲得した。
そもそも平服とは
平服とは、礼服や正装以外の服装のことです。礼服や正装の意味をおさらいしましょう。
- 礼服:冠婚葬祭などの際に着用する服
- 正装:儀式などに出るための正式な装い(フォーマルウエア)
礼服・正装以外の服装をすべて平服と呼びますが、一般的にカジュアルな服装や普段着は含まれません。平服は「フォーマルではないものの、カジュアルでもない服装」を指します。
就活における平服の意味は、大抵が「スーツ」です。企業が平服を指定する意図は主に2つあり、1つ目は「気軽な気持ちで来てほしい」という意味が込められてます。
2つ目の意図は、あえて平服を指定することで就活生の社会的マナーを試している可能性があります。
就活の面接などで、平服と言われて迷ったときはスーツを選ぶようにしましょう。
就活で平服指定されたときの対応

就活で平服指定されても、カジュアルな服装や普段着で行ってはいけません。正しい対応は以下の2つです。
- リクルートスーツが無難
- 業界によって平服は異なる
①リクルートスーツが無難
就活で平服指定されたときは、リクルートスーツで行くのが無難です。就活の場には、指定の有無にかかわらずリクルートスーツを着て行くのがマナーとなっています。
就活で平服指定された場合は、ほとんどの就活生がリクルートスーツを着用して来ます。周囲から浮かないように、男女ともにリクルートスーツで望みましょう。
スーツは黒・紺・濃いグレーなどの落ち着いた色で、かつ無地のものが無難です。自分の体型に合ったものを選んでください。
私服で来てくださいと言われない限りは、基本リクルートスーツで面接や説明会に行きましょう。
②業界によって平服は異なる
就活の平服は一般的にスーツを指しますが、業界によって平服の意味合いが異なります。一部の業界では、スーツ以外を平服とするケースもあるため注意しましょう。
例えば、ファッションセンスが求められるアパレル業界や美容業界では、流行や企業のブランドイメージを取り入れているかをチェックされる可能性があります。
一部の業界では、リクルートスーツで行くと「個性がない」「ファッションセンスがない」と判断される可能性があるため注意してください。
リクルートスーツ以外におすすめの平服【女性編】

リクルートスーツ以外におすすめの平服は、「オフィスカジュアル」です。具体的に以下の5つのアイテムを使ったコーディネートをおすすめします。
- カーディガン・ジャケット
- ブラウス
- スカート・パンツ
- パンプス
- カバン
①カーディガン・ジャケット
アウターには、カーディガンもしくはジャケットをおすすめします。黒や紺、濃いグレーなど落ち着いた色味のカーディガン・ジャケットを選びましょう。
丈が長すぎるとルーズな印象になるため、長すぎず短すぎない長さのものを選びましょう。腰のラインがしっかりと隠れるくらいの長さが目安です。
自分の体のサイズに合ったものを着ることで、すっきりとした印象を与えることができます。
②ブラウス
カーディガンもしくはジャケットの下には、ブラウスを着用します。基本的には白色のブラウスを着用しますが、薄いピンクや水色などのパステルカラーを選んでも問題ありません。
濃い色のブラウスや、フリル襟などビジネスシーンにふさわしくないブラウスは避けましょう。
③スカート・パンツ
ボトムスは、スカートとパンツのどちを選んでも構いません。黒や紺、濃いグレーなど落ち着いた色味のスカート・パンツを選びましょう。
スカートの場合は膝丈で、多少柄があるものでも問題ありません。パンツの形に決まりはないものの、幅が広すぎたり、逆にタイトすぎるものは避けましょう。
迷ったときはスーツのスカートと近いものを選ぶと誠実な印象になります。
④パンプス
スカート・パンツに関わらず、靴は原則としてパンプスを選びましょう。皮素材のパンプスで、色は黒や茶色など落ち着いた色味のものが理想的です。
ヒールの高さは3~5cmを目安にし、高すぎるものは避けてください。また、ノーヒールのパンプスはややカジュアルな印象を与えるため、できる限り避けたほうが良いでしょう。
⑤カバン
カバンはリクルートカバンが理想的ですが、ない場合は肩掛けバッグでも代用可能です。色は黒色や茶色などのシンプルなものを選びましょう。
就活では資料や書類をもらう機会が多いため、A4サイズの書類が入るものを選ぶと便利です。
リクルートスーツ以外におすすめの平服【男性編】

男性においても、リクルートスーツ以外におすすめの平服は「オフィスカジュアル」です。具体的に以下の5つのアイテムを使ったコーディネートをおすすめします。
- ジャケット
- シャツ
- パンツ
- 靴下・靴
- カバン
①ジャケット
アウターには、黒や紺、濃いグレーなど落ち着いた色味のジャケットをおすすめします。カーディガンは避けましょう。
ジャケットの生地が薄いとカジュアルな印象になるため、生地に厚みがあるジャケットを選ぶこともポイントです。
②シャツ
ジャケットの下には、白色の襟付きシャツを着用するのがおすすめです。薄い水色や青色のシャツでも問題ありませんが、とくに理由がなければ白色を選んだほうが無難でしょう。
原則としてオフィスカジュアルにネクタイは必要ないため、ノーネクタイでも問題ありません。
さわやかな印象になるような服装を心がけましょう。
③パンツ
ボトムスには、黒色やベージュなどのシンプルな形のパンツをおすすめします。
カジュアルな職場の場合、チノパンを選んでも問題ありません。ただし、柄物は避け、無地のパンツを選ぶようにしましょう。
サイズ選びを間違えるとカジュアルな印象になりすぎるため、自分の体型に合うサイズのパンツを選んでください。
④靴下・靴
靴下は、無地で黒色もしくは茶色のものをおすすめします。ワンポイント程度なら問題ありませんが、柄物の靴下は避けたほうが無難です。
靴は革靴が基本で、黒や茶色など落ち着いた色味のものを選びましょう。デザインはシンプルなものが望ましいです。
⑤カバン
女性と同様にリクルートカバンが理想的ですが、ない場合はシンプルな手提げカバンで代用可能です。色は黒色や茶色などを選びましょう。
就活中はかばんを床に置く機会があるため、床に置いたときに自立するものを選ぶと便利です。
鞄は、A4サイズの書類が入るかも確認してくださいね。
平服指定されたときの注意点3つ

就活の服装選びを間違えると、「社会人としてのマナーがない」と判断される可能性があります。就活で平服指定されたときの注意点は以下の3つです。
- 派手な色・デザインは避ける
- アクセサリーはつけない
- 清潔感のある髪型にする
①派手な色・デザインは避ける
就活の場では、派手な色・デザインの服装は避けましょう。これは平服指定されていない場合も同様です。
就活においては、黒や濃いグレーなどの落ち着いた色、かつ無地の服装を着用することがマナーとされています。
スーツだけでなく、コートやバッグなどに関しても落ち着いた色かつ無地のものを選ぶと無難です。
②アクセサリーはつけない
就活では、基本的にはアクセサリーはつけないことがマナーです。服装がしっかりとしていても、アクセサリーをつけているだけで悪い印象を持たれる可能性があります。
面接時は胸元が目に入りやすいため、ネックレスはとくに目立ちます。また、就活では髪をまとめていることが多いため、ピアスやイヤリングも目に入るでしょう。
時間を確認するために必要な腕時計、フォーラムなものとして認められている結婚指輪以外は外すことをおすすめします。
③清潔感のある髪型にする
就活では、清潔感のある髪型を心掛けましょう。男女ともに清潔感があり、表情がよく見える髪型を意識してください。
就活での髪色は、地毛もしくは地毛に近い色が無難です。ただし、地毛が茶色の方はわざわざ黒染めする必要はありません。
女性で髪の毛が長い場合は、後ろでひとつにまとめるか、おだんごヘアにすると良いでしょう。
ヘアピンやヘアゴムを使用する場合は、黒や茶色などの目立たない色のものをおすすめします。
平服指定された場合は基本リクルートスーツで参加しよう
就活で平服指定された場合は、基本的にはリクルートスーツで参加することをおすすめします。リクルートスーツ以外を着用したい場合は、本記事で紹介した服装を参考にしてください。
ただし、一部業界では例外もあるため、企業のホームページなどで社員の服装を確認しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。