採用試験で聞かれる自己PRの内容として、「チームワーク」に関することをアピールしたいと考えている方は多くいるのではないでしょうか。
しかしチームワークをアピールするならば、ありきたりな内容にならないように言い換えをおすすめします。
本記事では、自己PRでチームワークをアピールする際の言い換え表現やポイント、注意点などを詳しく紹介します。
自己PRでチームワークをアピールする場合は言い換えが重要
自己PRにおいてチームワークをアピールする場合、言い換えることをおすすめします。自己PRでチームワークをアピールしたい学生は多いためです。
チームワークに関するアピールは業界・職種を問わず使いやすいことから、ありきたりな内容になってしまいやすいと言えます。
単に「チームワーク」と言うと他の学生の自己PRに埋もれてしまい、採用担当者の印象には残りません。
そのため、チームワークに関するアピールをする場合は、自分の言葉で言い換えてより具体的に伝えることが重要なのです。
自己PRでのチームワークの言い換え表現5選
自己PRにおけるチームワークの言い換え表現としては、以下が例として挙げられます。
①協調性 ②コミュニケーション能力 ③傾聴力 ④団結力 ⑤献身性 |
上記のような表現から、強調したい具体的な能力に合わせて最適なものを選択することがポイントです。
例えば「協調性」は、立場が異なる人たちと協力したエピソードに適した言葉です。「傾聴力」は、周囲の意見を聴取した経験と相性が良いでしょう。
「団結力」であれば、周囲の人とのつながりの深さ・強さを強調できます。「献身性」は、相手の立場になって考えられることを伝えられる言葉です。
「コミュニケーション能力」は、説得力があることや場の空気が読めることなど幅広いケースで使えます。
自己PRでチームワークをアピールする方法3ステップ
ここでは、自己PRでチームワークをアピールする方法を以下の3ステップに分けて紹介します。
- どのようなチームワークか具体的に伝える
- チームワークを発揮したエピソードを伝える
- 入社後にチームワークを発揮してどのような活躍ができるか伝える
①どのようなチームワークか具体的に伝える
最初に、どのような強みなのかを具体的に伝えます。「どんな強みか」は自己PR全体の結論部分であり、結論を最初に示すことはビジネス文書の基本です。
「私の強みは~です」と最初に示すことで、読み手である採用担当者が内容を理解しやすくなります。
結論が最初にないと文章全体の内容を把握しづらく、最後まで読んでもらえない恐れもあるでしょう。
②チームワークを発揮したエピソードを伝える
最初に強みを明確にしたら、次にチームワークを発揮したエピソードを伝えます。具体的なエピソードを盛り込むことで、説得力を高められるためです。
エピソードは、以下の流れで整理することをおすすめします。
- チーム・職場などの状況
- 自分が行ったこと
- 言動による成果
チームワークのアピールは汎用性が高く、ありきたりな内容になりがちです。そのため、エピソードを交えて印象に残りやすいようにしましょう。
③入社後にチームワークを発揮してどのような活躍ができるか伝える
自己PRは、「入社後にどのような活躍ができるのか」を伝えて終えます。企業側は、入社したら自社にどう貢献してくれるのかを知りたいためです。
入社後のことと言われると、難しく思えるかもしれません。しかし、自分の経験からやりたいこと・できることを簡単に伝えればOKです。
入社後の展望を語り、自分を採用するとメリットがあると採用担当者に印象付けしましょう。
自己PRでチームワークをアピールする際の2つのポイント
自己PRでチームワークをアピールする際には、以下の2つのポイントを押さえて構成を練ることをおすすめします。
- 企業が求めるチームワークを抑えたうえでアピールする
- チームワークが成果に結びついたエピソードを伝える
①企業が求めるチームワークを抑えたうえでアピールする
アピールする際にはまず、企業が求める能力を理解することが大切です。強みを示しても、企業が求める能力でないならアピールにはつながりません。
もちろんほとんどの仕事において、チームワークは求められます。しかし汎用性が高い言葉であることから、他の学生との差別化が難しいのです。
企業が求める人材であることを示せれば、より説得力のある自己PRに仕上がります。
企業が求める人物像を事前に確認したうえで、アピールにつながりやすい内容にしましょう。
②チームワークが成果に結びついたエピソードを伝える
チームワークに関する能力をアピールするにあたっては、チームワークが成果に結びついたエピソードを伝えることも大切です。
チームワークの伝え方次第では、強みだと感じてもらえないこともあります。
単にチームメイトと一緒に何かをした話をしても、「主体性がない」「他人任せである」との印象を持たれてしまうこともあるでしょう。
そのため、自分が行動した結果どのような成果に結びついたのかをしっかりと示すことが大切です。
【エピソード別】自己PRでチームワークをアピールした例文3選
自己PRを考えるにあたっては、例文を参考にしながら組み立てると効率的です。
そのためここでは、自己PRでチームワークをアピールしている例文を、以下の通り3パターンのエピソードに分けて紹介します。
例文①: アルバイト
私の強みは、傾聴力を発揮して団結させる能力があることです。 私は現在、全国チェーンの飲食店でホール担当のアルバイトをしています。私がアルバイトとして入ったお店は売り上げが全国でもワースト10に入る低さであり、改善策を求められている状態でした。 そこで、アルバイトの皆さんに話を聞き、それぞれが苦手にしている業務や嫌だと感じている部分を確認しました。聞いた話を基に、いくつかの改善案を店長に報告し、アルバイト全体で話し合う場を設けました。 こうした活動が実を結び、皆で話し合ってから1年後には関東でもトップクラスの売り上げを誇る店舗に成長することができました。 以上の経験から、プロジェクトの成功に向けて動くチーム内でも、私の強みを活かすことができると自負しております。 持ち前の傾聴力や周囲を巻き込む力を発揮し、チーム内の業務を円滑に進めることで問題解決に貢献していく所存です。 |
ただ周囲と協力したり一緒に何かをした経験を話すのではなく、上記のようにできる限り成果に結びついたエピソードを伝えることが大切です。
そして入社後の展望についても、忘れずに触れるようにしましょう。
例文②: サークル活動
私の強みは、献身的にチームを支えて目標達成に貢献できることです。 私は大学でテニスサークルに所属しており、練習方法や全体の方針を部長とともに話し合って決める役割を担当しています。所属するテニスサークルには優秀な選手も多数いますが、団体戦になると勝ち上がれない状態が続いていました。 そこで、一人ひとりの練習の様子を確認・分析し、各メンバーの苦手な部分と得意な部分を基に作ったグループでの練習のほか、個別練習を行うようにしました。地道に練習を続けた結果、所属するサークルとしては初めて、関東大会の団体戦で入賞を果たすことができました。 このような経験で培った私の強みは、部署内のチームワークが大切になる営業事務職でも活かすことができると考えております。営業担当を支える「縁の下の力持ち」として全力を尽くし、業績に貢献したいです。 |
エピソードは、「最初の状態→自分が取った行動→成果」の流れで構成します。全体の構成を理解すれば、後は自分自身のエピソードを当てはめるだけです。
例文③: 部活動
私の強みは、気配りによってチームの団結力を高められることです。 私は、大学のサッカー部に所属しています。私が入部したころは先輩・後輩の垣根が大きすぎることから、チーム内の風通しが悪く連携が取れていませんでした。 そこで、学年を問わず部員たちが交流する機会を増やすため、学年を分けない練習メニューや交流の場を設けるといった提案を積極的に行いました。その結果、徐々に学年間の垣根が小さくなり、部が活気を帯びるようになりました。部員のモチベーションアップにより練習にも熱が入ったことで、私の3年時には県大会で3位の成績を残すまでに成長しました。 コンサルタントとして働く上でも、課題の解決に向け顧客に寄り添う姿勢は必須だと思います。 貴社に入社した後は、持ち前の気配りを活かし、顧客にとっての最適な提案を行う人材として貢献できればと考えております。 |
成果を伝えるには、行動前の状態と行動後の状態の違いをはっきりとさせる意識が重要です。
「結論・エピソード・入社後にどう貢献するか」の構成も意識して、見やすさを重視して作成しましょう。
自己PRでチームワークをアピールする際に注意すべきこと
自己PRでチームワークをアピールするなら、面接中の行動・態度にも注意すべきです。自己PRと矛盾した行動・態度を取ると、説得力が大きく下がってしまいます。
特に、集団面接やグループディスカッションにおいては注意が必要です。
たとえば、他の学生の話を遮ったり自分一人で進めたりしないように注意しましょう。理屈では分かっていても、緊張しているとついやってしまうことはあります。
そのため、他の学生と一緒に採用試験を受ける際にはしっかりと意識することが大切です。
自己PRではチームワークを自分なりの言葉で言い換えて伝えよう
自己PRでチームワークに関するアピールをする際には、自分なりの言葉で言い換えることが大切です。
自分がアピールしたい強みやエピソードの内容に合わせて、最適な言い換え方を探ってみましょう。
本記事で紹介した例文を参考に、効果的な自己PRを練り上げてくださいね。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。