就職活動の自己PRとして「粘り強さ」を前面に押し出したい就活生も多いのではないでしょうか?
しかし「どのようにアピールすればいいかわからない」「そもそも粘り強さはアピールになるの?」と悩みますよね。
本記事では、粘り強さをアピールするときのポイントや、パターン別の例文を解説します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
粘り強さを長所としてアピールするのは効果的!
就活の面接で、粘り強さをアピールすることは効果的です。なぜなら、粘り強さは社会人として活躍するのに求められる能力だからです。
ただし、魅力的にアピールできなければ、面接官からの好印象は得にくいのも事実です。粘り強さの意味を知りつつ、具体的なエピソードを交えて説明する必要があります。
これから先で詳しく解説するので、ぜひ読み進めてみてください。
そもそも粘り強さとは?就活における言葉の意味を解説

そもそも、粘り強さとは何でしょうか?ここでは、就活における「粘り強さ」の意味を解説します。
①物事を最後までやり切る力
粘り強さは、物事を最後までやり切る力と言い換えることができます。これは、困難や挫折に直面しても、諦めずに努力を続ける強靭な精神を指します。
途中で諦めず努力を積み重ねることは、目標達成において欠かせません。仕事において、信念を持ち続け、最後まで努力を惜しまない姿勢を持つことは重要です。
困難な状況でも諦めずに前進し、目標に向かって努力する姿勢をアピールできれば、就活において大きなアドバンテージとなるでしょう。
②辛抱強く取り組んで困難を乗り越えられる力
辛抱強く取り組んで困難を乗り越えられる力も、就活における粘り強さと言えるでしょう。困難な状況や挑戦に直面しても、諦めずに努力を続け、目標への道を進む能力です。
粘り強さは、逆境や挫折にも屈せず、継続的な努力で目標を達成するために重要な要素です。辛抱強く取り組んで困難を乗り越えることは、仕事で成功を収めるための貴重な資質といえますね。
粘り強さが長所である人の5つの特徴

粘り強さの意味はわかっても、そもそも自分が粘り強い人間なのかわからない人も多いでしょう。そこで、粘り強さがある人の特徴を3つ紹介します。
①責任感が強い
粘り強い人の特徴として、責任感が強いことが挙げられます。責任感が強い人は、約束や課題を引き受けた際に、最後まで責任を果たすために努力する傾向があります。
他人や自分自身に対する責任を重要視し、納得のいく結果を得るためには努力と忍耐が必要だと理解しているのです。
たとえば、プロジェクトの遅れや予期せぬ問題が発生した場合でも、責任感が強い人は責任を放棄せず、全力で解決に取り組む姿勢を持っています。
②負けず嫌い
粘り強い人は、負けず嫌いであることも特徴のひとつです。目標達成に向けて努力を惜しまず、競争心が強く、逆境にも屈しない姿勢を持っています。
負けず嫌いなリーダーは、市場競争や困難な状況に立ち向かい、長期的な成功を築きます。失敗を受け入れつつも、それを学びと成長の機会と捉え、目標への道を諦めずに進むのです。
挑戦や障害に立ち向かうことで自己成長を追求し、成功への道を諦めずに突き進む姿勢は、面接官にも好印象に移りますよ。
③徹底的にやり切る
徹底的にやり切る人が粘り強いとされるのは、困難な状況や途中の挫折にも屈せず、継続的な努力を続けるからです。彼らは目の前の障壁や困難を乗り越えるために、根気強く頑張る姿勢を持っています。
たとえば、プロジェクトが途中で複雑さや予期せぬ問題に直面したとしても、情熱を失わずに徹底的に取り組み、結果を出し切ろうとする姿勢を見せる人などが当てはまりますね。
また、長期的な目標を設定し、一歩ずつ進んでいく姿勢も粘り強い人の特徴です。
④失敗を次に活かして成長する
粘り強い人は、失敗を恐れずに挑戦し、そこから学びを得ることができます。
失敗した原因を冷静に分析し、次回はどうすれば上手くいくのかを考え、改善点を見出すことができるのです。
例えば、プレゼンテーションで緊張して上手く話せなかった場合、その経験を活かして練習方法を工夫したり、資料の作り方を改善したりするでしょう。
また、失敗を単なる挫折として捉えるのではなく、成長するためのステップとして前向きに受け止める姿勢を持っています。
⑤常に前向きに行動できる
粘り強い人は、困難な状況に直面しても前向きな姿勢を保ち続けることが可能です。
たとえば、新しいプロジェクトで予期せぬ問題が発生しても、それを成長の機会として捉え、解決策を模索し続けます。
また、短期的な失敗や挫折に過度に落ち込むことなく、長期的な視点で物事を捉える傾向があります。この前向きな姿勢は、自己肯定感の強さにも支えられているでしょう。
さらに、日々の努力が即座に結果に結びつかない場面でも、小さな進歩を認識し、それを励みにして前進し続ける力もあります。
粘り強さを長所としてアピールする方法3ステップ

次に、粘り強さをアピールする具体的な方法を、3ステップで紹介します。
①自分ならではの粘り強さを具体的に伝える
まずは、粘り強さを具体的に伝えます。アピールする際には、あなたならではのエピソードを使ってアピールしましょう。
抽象的な表現ではなく、困難に立ち向かい、目標達成のためにどのように取り組んだかを具体的に説明しましょう。自信を持って自分の強みを伝え、困難にも負けずに成果を出す姿勢を示すことが重要ですね。
②粘り強さを発揮したエピソードを伝える
次に、どのように粘り強さを活かしたのか、具体的な経験を交えて伝えましょう。どんなアピールポイントでも、あなたの行動や経験を通じて、その力を示すエピソードを伝えることが不可欠です。
困難な状況に直面し、途中で諦めずに努力し続けた事例を具体的に説明することがおすすめ。これにより、面接官に自己管理能力や目標達成への意志を印象付けることができます。
③入社後にどのように粘り強さを仕事に活かすかを伝える
最後に、あなたが入社後どのようにアピールポイントを活かしていくつもりか説明しましょう。
粘り強さがあることだけを伝えるだけでは不十分で、入社後どう仕事に活かすかまで明確に伝えることが重要です。
過去の困難な課題にどのように取り組み、解決に向けてどう努力したかを具体的な事例で示し、その過程での学びや成果を強調しましょう。
粘り強さを長所としてアピールする際の3つのポイント

面接では、粘り強さをどうアピールすればよいのでしょうか?具体的なポイントを2つ紹介します。
①企業に求められる粘り強さを理解したうえでアピールする
1つ目のポイントは、企業が求めている価値を把握することです。困難にも屈せず、目標達成のために、何度も挑戦する姿勢のアピールが重要です。
これを具体例と共に説明することで、自分の粘り強さの説得力が増します。企業は変化に柔軟に対応し、最終的な目標を達成する人材を求めています。その要素をしっかりアピールしましょう。
②粘り強さがどのように結果に結びついたのかを伝える
2つ目のポイントは、粘り強さがどのように具体的な結果に結びついたのかを明確に伝えることです。
単なる努力だけでなく、困難や障害にも立ち向かい、最終的にどのような成果や成功を得たかを具体的に説明しましょう。
これにより、あなたの意欲と行動力、目標達成への決意が印象深く伝わり、粘り強さの価値を強調できます。
③粘り強さを自分なりの表現に言い換えて使う
粘り強さは、単に「粘り強い」と伝えるだけでは抽象的で印象に残りにくいため、自分の強みとしてアピールする際は、具体的な表現に言い換えることが効果的です。
たとえば、「最後までやり遂げる力がある」「失敗しても諦めずに挑戦し続ける」など、自分の経験や実績に基づいた表現を選びましょう。
また、「忍耐強い」「へこたれない」「ポジティブな取り組み」など、より自然な言い回しを用いることで、面接官に対してより具体的なイメージを与えられます。
このように、粘り強さを自分らしい言葉で表現すると、より説得力のあるアピールが可能です。
【エピソード別】粘り強さを長所としてアピールした例文3選

ここまで、ポイントやアピールの流れを紹介しましたが、具体的にどうアピールすればいいかわからない人も多いでしょう。そこで、粘り強さをアピールしている例文をエピソード別に3つ紹介します。
例文①: アルバイト
例文①
私の長所は、粘り強さです。
商品販売のアルバイトを始めた当初は、お客様に根気強く向き合って商品購入まで持ち込むことが苦手で、販売数がアルバイトのなかでも一番少ない状況でした。
人気店の販売員を観察して良いところを自分の接客に取り入れたり、より購買意欲をかき立てる言葉選びを意識したりすることで、自分の接客サービスの質向上に励みました。
その結果、2年後にはアルバイトのなかで売上1位の成績を収めることができました。
この経験から、最後まで諦めずひたむきに取り組む姿勢が成果につながると確信しております。
さらなるマーケット拡大に向け、ターゲット層を大きく変えたサービスの開発にも取り組み成長し続ける貴社に魅力を感じました。
入社後は、多角的なアプローチで向き合い続ける強みを活かし、企画のさらなるブラッシュアップに繋げていくことで貴社の発展に貢献したいです。
この例文では、アルバイトでの経験を通じて自身の粘り強さを強調し、挫折を乗り越える姿勢を示しています。
また、企業にとって粘り強さがなぜ重要なのかを説明し、自身の粘り強さを通じて企業に貢献する意欲を示しています。
例文②: 部活動
例文②
私の長所は、粘り強さです。私は未経験ながらバスケットボール部に所属し、実力のあるほかのメンバーとともに厳しい練習を頑張っていました。
練習に付いていくことができず挫折しかけたこともありましたが、試合の出場メンバーに選ばれることを目標に掲げ、毎日早起きして、朝の2時間を自主練習に充てました。
その結果、出場メンバーとして認められ県大会に出場することができ、自分の粘り強さが大きな成功を生んだことを実感しました。
入社後は、顧客ニーズに粘り強く向き合うことで、革新的なサービスが魅力である貴社の企画部として活躍したいです。そして、継続的な努力で最良の結果を追求することで貴社の発展に貢献できればと考えております。
この例文では、バスケットボール部での粘り強さを発揮し、大会への出場という目標を達成した経験を例に挙げています。入社後も同様の粘り強さでプロジェクト遂行に取り組む姿勢を示し、企業への貢献意欲を表現している点もポイントです。
例文③: 学業
例文③
私の長所は、粘り強さです。私は高校時代、扱っている学問に魅力を感じ自分よりレベルの高い大学を受験することに決めました。
模試の結果から、苦手意識が強かった英語が特に足を引っ張っていることに気づき、毎日3時間は英語の勉強に費やしました。
思うように成績がのびず投げ出したくなる日もありましたが、地道に努力し続け、初めより50点以上得点を伸ばして憧れの大学に合格することができました。
入社後は、顧客との信頼獲得に向け、営業職として持ち前の粘り強さを最大限発揮したいと考えております。ニーズに粘り強く向き合い、お客様一人ひとりを満足させるプランの提示をし続けるために全力を尽くす所存です。
この例文では、学業時に粘り強さを発揮した経験を通じて、自己の粘り強さを具体的に示し、結果につながることを強調しています。また、企業での活かし方もアピールしています。
粘り強さを長所としてアピールする際に注意すべき3つのこと

最後に、粘り強さをアピールする際の注意点を紹介します。
①ネガティブな印象を与えないように意識する
粘り強さを伝える際には、ネガティブな印象を避けることが重要です。粘り強さは、言い方を間違えると融通が利かないと捉えられ、柔軟性を欠いた印象を与えかねません。
過去の成功体験や困難を乗り越えたエピソードを通じて、懸念を払拭しましょう。たとえば、過去の挑戦に取り組む中での失敗や課題があれば、振り返り、どのように学び成長したかを明示することが有効です。
柔軟さを持ちつつ、目標へ向かう過程での適切な調整と努力を強調することで、粘り強さを効果的にアピールできます。
②頑張って当然のことと粘り強さを混同しない
粘り強さをアピールする際、注意すべきは「頑張って当然のこと」と「粘り強さ」を混同しないことです。
たとえば「期限を守ること」は頑張って当然のことです。わざわざ主張するほどではありません。
一方で、プロジェクトが複雑な問題に直面し、予想外の課題が浮上した場合に、諦めずに継続的に努力し続けるのは「粘り強さ」です。
このように、頑張って当然のことと粘り強さの違いを明確にし、適切にアピールすることが重要です。
③エピソードの深堀りへの準備もしておく
面接官は、粘り強さを示すエピソードについて、より詳しい状況や具体的な行動を質問してくる可能性が高いです。
たとえば「半年間毎日2時間の勉強を続けた」エピソードであれば、「なぜその目標を立てたのか」「途中で挫折しそうになったことはないか」などへの回答を用意しておきましょう。
また、数値で示せる成果や、周囲の反応、その経験から得られた具体的な学びなども整理しておくと、より説得力のある回答ができます。
粘り強い性格が求められる職種には何がある?
粘り強い性格は、目標達成までに時間がかかったり、困難な課題に直面することが多い職種では、大きな強みとなります。
粘り強さを活かせる代表的な職種とその特徴について、詳しく見ていきましょう。
①営業職
営業職は、粘り強さが最も必要とされる代表的な職種です。
新規顧客の開拓から既存顧客との関係維持まで継続的な努力が求められ、顧客との商談では、一度や二度の断りで諦めることなく何度もアプローチを重ねる必要があります。
また、数字で成果が明確に表れる職種であるため、目標達成に向けて地道な努力を続けることが不可欠です。
営業職では、断られても諦めない精神力と、目標達成までやり抜く粘り強さが、直接的に成果に結びつくでしょう。
②研究職
研究職は、成果を上げるために実験やデータの収集を繰り返す必要があり、実験の結果が思い通りにいかないことや、予想外の問題に直面することも少なくありません。
しかし、粘り強い人であれば、失敗を乗り越えて次のステップに進むことができ、さらに失敗から学びを得て改善を重ねる力があります。
また、こうした粘り強さがあることで、実験データや結果の細かな違いを見逃さず、貴重な知見を得ることが可能です。
研究職において粘り強さは、難しい課題を突破し、新しい発見へと導く大きな強みとなります。
③技術職
技術職は、製品の設計・開発に携わる機会が多く、粘り強く黙々と作業する姿勢が求められます。
新しい製品やシステムの開発には、複雑な問題解決と継続的な改善が必要で、予期せぬバグや技術的な課題に頻繁に直面することも。
また、必要な技術と知識は一朝一夕には身につかないため、長期的な視点での学習と向上心が不可欠です。
技術職における粘り強さは、困難な課題を克服し、革新的な製品を生み出すための重要な資質といえるでしょう。
④開発職
開発職では、新製品や技術の開発において、失敗や試行錯誤を繰り返しながら目標達成を目指す必要があります。
一朝一夕には結果が出ない中で、諦めずに粘り強く取り組む姿勢が不可欠。
また、開発プロジェクトは長期間にわたることも多く、高い集中力を維持しながら黙々と作業を進める必要があります。
ただし、単に頑固なだけでは不十分で、チームメンバーと協力しながら柔軟に方向性を修正できる協調性も重要です。
粘り強さを長所として効果的に伝えて好印象を与えよう
本記事では、粘り強さを長所として自己PRする際のポイントや例文を解説しました。
粘り強さは、就活において大きなアドバンテージとなります。ただし、伝え方を間違えるとアピール不足となってしまうかもしれません。
面接官に好印象を与えるためには、ポイントを押さえ、あなたの粘り強さが長所となるように主張することが重要です。ぜひこの記事のポイントや例文を参考に、魅力的なアピールをしてみてくださいね!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。