自己PRで短所を問われて、どう答えればいいのか悩んでいる就活生は、たくさんいるのではないでしょうか?自分の短所を上手にフォローできると、好印象が与えられるでしょう。
そこで、本記事では自己PRを印象良く伝えるポイントや例文を解説します。ぜひ、就活対策の参考にしてくださいね。
自己PRで企業が短所を聞く理由2つ
そもそも企業側が、応募者に対して短所を問うのはどうしてなのでしょうか?まず、短所が聞かれる理由を2つ解説します。
- 自己分析ができているかどうか
- 失敗経験からどう立ち直ったか知りたい
①自己分析ができているかどうか
採用担当者が短所を聞くのは、応募者が丁寧に自己分析をしているかチェックするためなので、自己分析によって自分で短所を掘り下げることが重要です。
自分を客観視して悪い部分も把握できる人は、問題が生じたときに原因を把握し、解決策を導き出して自分から行動できます。
将来的に成長する姿をイメージしやすく、入社後にもポテンシャルを秘めているため良い印象を与えるでしょう。
②失敗経験からどう立ち直ったか知りたい
欠点を改善しようと努力しているのか知るために、企業側は就活生の短所を聞きます。
短所を克服するためにはどうすれば良いのか考えて、自分から行動できる人材なら、仕事で問題に直面したときにも、自ら改善策を探すために臨機応変に対応できるでしょう。
そのため、苦手なことにどうやって向き合っていて、改善のために試みていることを伝えれば、成長意欲があると判断されるはずです。
自己PRで使える短所の探し方3つ
適切な短所を見つけて掘り下げて、自己PRのアピールポイントとしてまとめることが重要です。そこで、自己PRで伝える短所の探し方を3つ解説します。
- 自己分析を入念に行う
- 過去の成功体験を書き出す
- 身近な人に聞く
①自己分析を入念に行う
短所を探すためには、まず自己分析を行う必要があります。自分の価値観を把握して、自身の特徴を見つける作業のことです。
分析結果に基づいて客観的な視点を持てば、具体的でオリジナリティーがある自己PRや志望動機が作れるでしょう。
ただし、企業の求めている人物像と合っていないとおそらく採用されないので、短所を選ぶときには応募企業のホームページや採用サイトを調べることが大切です。
②過去の成功体験を書き出す
自分の特徴を知るためには、自分史を作成して過去を振り返るのもおすすめです。例えば、学校生活・アルバイト・部活動・勉強のようなエピソードを思い出しましょう。
過去の経験の中には、試練を乗り越えて成功した体験があるはずです。どのような試練だったのか、自分の悪い部分はどこなのか分析してくださいね。
自分の感じた気持ちをエピソードごとに書き出すと、短所を見つけやすいです。
③身近な人に聞く
自分だけではなかなか見つからない場合には、他己分析がおすすめです。他己分析とは、他人に自分を分析してもらう方法のことを指します。
家族や友人のような身近な人にあなたの短所を聞いてみると、自分では見つからなかった特徴を見つけてもらえるかもしれません。
率直な意見を得るためには、あまり気を遣わない人に依頼してみてください。同時にそれほど関係性が深くない人から見た印象も、確認しておく必要があるでしょう。
自己PRで短所を印象よく伝えるコツ4つ
自己PRで短所を伝えるときには、工夫が必要です。効果的に短所をアピールするためにも、以下の4つのポイントを押さえましょう。
- 改善方法を明確にする
- 常識の無いと判断される短所は伝えない
- ネガティブな表現は使わない
- 長所に言い換えられる短所を伝える
①改善方法を明確にする
短所に関する姿勢や考え方を聞き出す質問に対して、努力次第で改善や克服が期待できる内容を選ぶことが重要です。そのため、身体的な特徴や克服が難しい項目を挙げないように気をつけてください。
あなたが短所とどのように向き合って、どうやって克服しようと取り組んでいるのか伝えて、向上心や成長意欲を持っているとアピールしましょう。
表現や言い回しを工夫して、ポジティブな話に変えるのもおすすめです。
②常識の無いと判断される短所は伝えない
悪い印象を与えないためにも、入社後に企業の信用問題につながる致命的な短所は、選ばない方が無難です。
「時間が守れない」「約束を忘れる」「忘れ物をしやすい」「よく嘘をつく」のような、社会人として致命的な短所は、非常識だと判断されるでしょう。
一般的に短所に関する質問には、率直に伝えると評価されやすいですが、社会人としての一般常識やマナーがないと思われる短所は避けてくださいね。
③ネガティブな表現は使わない
短所を答えるからといって、極端に自分を否定しないように注意しましょう。
面接中は素直さや謙虚さが必要ですが、ネガティブな表現をすると、自信がない人だと判断されやすく、仕事を任せられないと思われるかもしれません。
短所は誰にでもあるため、前向きに取り組む姿勢や冷静に改善策を考えているとアピールする必要があります。むしろ短所だからこそ、ハキハキと答えられるように意識してくださいね。
④長所に言い換えられる短所を伝える
自己PRで短所を述べる際には、悪い印象だけを残さないためにも、ポジティブな表現に言い換えられる短所を伝えることが大切です。
具体的には、「優柔不断」なら「判断が慎重」、「諦めが悪い 」は「粘り強い」、「計画性がない」は「臨機応変に対応」と変換できます。
「○○ができない」「○○の部分が悪い」のような表現は避けて、発言がネガティブになりすぎないように意識してください。
自己PRで短所を伝える際の例文3つ
ここで、自己PRで短所を効果的に伝えられる例文を3つ紹介します。以下の例文を参考にして、自分のアピール内容を考えてみましょう。
自己PR①世話焼き
私の短所は世話焼きなところです。自分では友人に親切にしていたつもりが、おせっかいだと言われ、迷惑になっていたと気がついて落ち込んだことがあります。 そこで、世話焼きな性格を治すために、常に相手の立場で考えるようにしました。 自分がされて嬉しいことを単にするのではなく、普段から自分が手を出すべき状況かどうかを観察して、相手のためになるかどうか判断しています。 相手がされて嬉しいおせっかいだけを心がければ、世話焼きな性格が感謝される場合もあると感じています。 社会人として働くなかでも、常に周囲の状況を見つつ、チーム全体の円滑な業務に向けサポートできる人材を目指したいです。 |
世話焼きはありがた迷惑になっているケースがよくあり、短所として無難なので使いやすいです。
自己PR②負けず嫌い
私は、負けず嫌いな性格が短所だと感じています。 学生時代は、成績が学年1位でないと我慢できず、テスト前の数日間は徹夜を続けてしまうこともありました。 思い詰めるあまり体調を崩してしまうことがありましたが、「結果だけでなく過程をもっと重視すべきだ」と友人にアドバイスされ、結果にこだわりすぎず自分の努力を認めることで、自信がつくようになりました。 今では、この弱みを「向上心が高い」と捉え、前向きに考えることができています。御社に入社後も、常に高い目標を設定しつつ御社の発展に貢献できるよう全力を尽くす所存です。 |
負けず嫌いと述べるだけでは、長所にも聞こえるので、改善したいと考えた理由をはっきり示すことが大切です。
自己PR③心配性
何事にも慎重になりすぎるため、つい何回も確認してしまうことが、私の短所です。 私は大学時代、レストランでアルバイトをしていました。 レジの締め作業で金額を数える際、間違っていないか不安になって何度も繰り返し集計をしていたため、その後の作業に支障が出ていたようです。 基本的に1回目の集計で数字が合っていたので、時間を無駄にしないためにも、確認作業は2回までと自分の中で決めました。その結果、作業時間を短縮でき、店内の清掃時間を多く取れるようになったと思っています。 今後も物事を進める場合には、与えられた時間のなかで優先順位をつけつつ、丁寧な仕事を心がけていきたいと考えております。 |
エピソードが具体的なので分かりやすいです。改善策を実践して成果にもつながったと述べられています。
自己PRで短所を伝える時は長所に言い換えられるものにしよう
今回は自己PRに使える短所の探し方と例文を紹介しました。短所は悪いイメージを与えやすいため、どう伝えるべきか悩んでしまうと思います。
企業側は質問を通して応募者の人柄を知りたいだけなので、企業が求める人物像に合わせて回答できれば良い印象を与えられますよ。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。