就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > 公務員試験での集団面接とは?特徴や流れ、頻出質問への回答例を解説

公務員試験での集団面接とは?特徴や流れ、頻出質問への回答例を解説

集団面接に慣れていなくて、何に気を付けるべきか悩んでいる学生もたくさんいるのではないでしょうか?公務員試験の集団面接で合格するためには、入念な準備が必要不可欠です。

そこで、本記事では公務員試験での集団面接に向けて対策すべき点を詳しく解説します。ぜひ、事前対策の参考にしてみてくださいね。

公務員試験での集団面接とは?個別面接との違いを解説

質問の時間や必ず聞かれる質問を、事前に把握して対策したいと思っている人もたくさんいるはずです。しかし、自治体によって集団面接の形式は全く違うので、一概には言えません。

集団面接は、主に一次面接で実施される傾向にあります。1度に面接を受ける人数は4~6人前後、面接官は3~5人程度が一般的です。

面接時間は全体で30〜50分程度なので、1人あたりの持ち時間は10分程度になります。「自己PR」や「志望動機」のように、基本的な質問を30秒~1分程度で答える場合が多く、回答方法は面接官の質問に対して、受験生が順番に答えていく形式です。

質問を投げかけられる順番は「右から」「左から」「受験生による挙手制」「面接官による指名制」があり、全員に同じ質問をされるケースがほとんどなので、最初の1人以外は考える時間があります。

集団面接では、価値観や性格を深く掘り下げるといった目的よりも、「足切り」のためにネガティブな要素を見つける意味合いが大きいため、注意しましょう。

公務員試験では面接カードの提出が求められる場合がある

公務員試験を受けるときに、面接カードの提出を求められるケースもあります。面接カードとは、自己紹介と履歴書を合わせたようなものだと考えてください。

聞かれやすい内容には、志望動機・趣味・特技・印象に残った体験・最近関心がある出来事・自己PRが挙げられます。

提出方法は「面接実施日に直接提出」「受験先へ事前に郵送」があり、自治体によって項目や提出期限は異なるので、指定された方法で作成しましょう。

公務員試験での集団面接の流れとマナー

一般的な集団面接は、どのような流れで進むのでしょうか?基本的なマナーを守っていれば十分ですが、最低限のことを理解できていないと、面接官からの印象が悪くなってしまいます。

まず、入室の際にはドアを3回ノックして、面接官が「どうぞ」と言ってから入室しましょう。

大きな声で「失礼します」と言って、お辞儀をします。最後尾の人が入室したら、試験官になるべく後ろを向けないようにドアを閉めて、大きな声で「失礼します」と言って、お辞儀をしてください。

机に鞄を置くように指示された場合にはその通りに、指示がなければ鞄を自分の席に持っていき、自分の席まで移動したら自分と椅子の間に鞄を置いて、そのまま待ちましょう。

椅子の前と横のどちらに立つべきかは、事前に指示があるはずです。全員集まって、面接官が「お座りください」と言われてから座ってくださいね。

面接中には面接官の説明や質問内容をしっかり聞くのはもちろん、他の受験者の話も聞くことを心がけましょう。退室のときには、ドアに近い人から退室します。

ドアの前まで移動して、面接官に大きな声で「失礼しました」と言って、お辞儀をしてから退室しましょう。

公務員の面接における頻出質問と解答例

ここで、公務員試験の集団面接でよくある質問と解答例を5つ紹介します。例文を参考にして、事前に答え方を準備しておきましょう。

  1. どうして公務員を志望したか
  2. どうしてこの自治体を志望したか
  3. 入社後に取り組みたい課題は何か
  4. この自治体の魅力は何か
  5. 民間の企業も受けているか

①どうして公務員を志望したか

私は、今以上に○○市を住みよい街にしていきたいと思っております。私は生まれてからずっと○○市に住んでいるので、居心地の良い○○市に愛着を感じているためです。

小さいときから地域の方々にお世話になることがよくあったため、学生時代には積極的に地域のボランティア活動に参加して、地域の方々のお役に立てるように頑張ってきました。

今後も○○市をこれまで以上に住みやすい街にして、地域の方々に恩返しをしたいと考えております。私は相手の話に耳を傾けて、熱心に聞くことが得意です。

このニーズを汲み取れる長所を活かして、○○市役所で地域の方々のお役に立てる仕事をしたいです。

自治体との関わりに焦点を当てた志望動機です。地域への愛着や地域活動へのモチベーションが感じ取れるため、仕事を長く続けながら街の人々のために活躍してくれそうなイメージを与えるでしょう。

②どうしてこの自治体を志望したか

私は大学進学がきっかけで、この○○市に参りました。○○市では空き店舗を活用したり、子育て家庭が優遇されていて、実際に住んでみると住みやすい環境作りを目指している街だと感じています。

さらに地域活性を進めて住民に還元するためには、税収を増やすことが重要だと考えました。

そのためには工業団地の造成を代表として、実現困難な課題も残っていますが、○○市は都市部からのアクセスも良いため、十分に可能性はあると思いました。

大学では都市計画を学び、地域の活性化を研究しました。この経験を活かして、住民への貢献につなげるためにも○○市の税収を上げて、あらゆる業務にも熱心に努めてまいります。

大学時代に学んだ仕事に活かせる強みを述べるとともに、市役所の役割や課題と向き合っていることが伝わります。市役所の重要な役割に気付いているだけでも、他の受験生との差別化ができるでしょう。

③入社後に取り組みたい課題は何か

近年増加する高齢者の社会的な孤立化を防ぐためにも、高齢者の持つ幅広い知識や経験を活かせるまちづくりに貢献したいと思っております。

私は大学のゼミでの活動を通じて、高齢者の社会的孤立が起こりやすいことを学びました。今後も高齢化が進むと、今以上に問題が大きくなるはずです。

そういった事態を少しでも減らすために、自分にできることを考えるようになりました。そこで、高齢者の活力を活かした就労活動や地域活動を促進したいと考えております。

高齢者の持っている幅広い知識や経験を最大限に発揮できる環境を作るためにも、社会福祉に関連する業務に携わりたいです。

経験を通してどう考えて、何が目的で、どんなことを取り組みたいのか、しっかり書くことが大切です。問題解決のために、具体的に何を行うのか、しっかり述べられているので、好印象を与えられるでしょう。

④この自治体の魅力は何か

○○市の魅力は大きく分けて次の2つだと、私は考えています。1つ目の魅力は、災害に強い点です。

3年前に○○市は集中豪雨による水害を経験しましたが、災害時には防災アプリによって素早く避難情報を伝えたため、被害を最小限にできました。

また、無線によって市民に連絡したり、防災に力を入れているので、暮らしている多くの方々も安心できると思っております。2つ目の魅力は、広大な農地を活用した農業です。

市内には米を中心とした幅広い作物が栽培されており、市場では高く評価されています。○○市は都心からも近いため、今後は高速道路を使って○○市で生産された作物を届けられると思いました。

周りの市町村と比較して、自分が受験する自治体が力を入れている点を述べましょう。そのためには、近隣の自治体の施策も調べて、市の魅力を理解しているとアピールする必要があります。

⑤民間の企業も受けているか

私は地域のために貢献したいと思ったため、民間企業ではなく公務員を志望しました。○○市は生まれ育った場所であり、愛着があることも理由の1つですが、今後も発展していく地域だと思っています。

実際に企業や大型ショッピングセンターの誘致を計画して、今後20年で住民を倍に増やす構想があると伺いました。

さらに、公共施設や公園を安全に使用するための政策も素晴らしく、○○市で暮らす全ての方々のことを考えてまちづくりを進めている点に共感しております。

また私は、大学では地方自治体のあり方を学びました。学生時代に培った知識を活かして、地域活性化に貢献したいと考えております。

公務員は公的利益が第一で、国民の生活を守るための仕事をしています。自治体が取り組んでいる施策を把握し、公務員でないと本当にできないのか確認しながら回答をまとめることが大切です。

公務員試験の集団面接で注意すべきこと3選

集団面接は個人面接と違う部分があるため、注意すべきことがあります。主な注意点は以下の3つです。

  1. 他の就活生が話している時の態度に気をつける
  2. 簡潔でわかりやすい回答を心がける
  3. 頻出質問や想定質問は事前に回答を用意しておく

①他の就活生が話している時の態度に気をつける

集団面接では別の受験生の回答に絡ませた質問が来る可能性もあるので、他の受験生の話もしっかり聞いていないと質問に回答できません。

自分の回答のみに集中してしまうと、状況によっては減点対象になります。態度だけでも発言を聞いているのか分かるので、人の話を聞いていないと思われれば、面接官からの印象を悪くするかもしれません。

自分の回答だけで精一杯な気持ちは分かりますが、面接中の印象を良くするためにも、周りの人の受け答えにも耳を傾けてくださいね。

②簡潔でわかりやすい回答を心がける

集団面接では、話が長くなりすぎると悪い評価につながる可能性があるため注意してくださいね。集団面接での時間は他の受験生にとっても貴重なものであり、自分1人に割り当てられたものではありません。

グループに割り当てられた時間があるため、1人が延々と話してしまうと、他の人の時間がなくなってしまいます。

周りの受験生への配慮も見られているので、質問に対して回答を短くまとめれば、全員への配慮を評価されるでしょう。

③頻出質問や想定質問は事前に回答を用意しておく

公務員試験の集団面接では、形式的な質問がメインです。主に「オーソドックスな質問」と「受験生の考え方や意見を聞く質問」に分けられ、事前に質問される内容をある程度想定できるでしょう。

集団面接は他の受験生と比べられる場でもあるため、頻出質問をチェックして、差別化できる回答を準備する必要があります。

ただし、集団面接はライバル同士で競い合う場ではなく、グループで協力し合う場です。個人で目立つのではなく、グループで好印象を与えられるように目指してくださいね。

集団面接について理解して公務員試験合格を掴み取ろう!

今回は公務員試験での集団面接のポイントや注意点を解説しました。

集団面接では形式的な質問が多く聞かれます。事前に頻出質問を確認して回答を用意しておけば、自信を持って面接に挑めるでしょう。

  • フェイスブック
  • ツイッター

若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

PICKUPピックアップ記事

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら