化粧品業界に憧れているけど、どんな志望動機を書けば受かりやすいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
化粧品業界は人気が高いため、面接官の心に残るような志望動機を作成しなければなりません。そのためにはまず、業界について理解を深めることが重要です。
そこで今回は、化粧品業界の仕事内容や志望動機の例文をご紹介します。
化粧品業界の仕事内容とは
化粧品業界の仕事は大きく分けて4つあります。志望動機の内容を考える前に、まずはそれぞれの仕事について詳しく理解しておことが重要です。ここでは1つずつご紹介します。
- 営業・販売促進
- 商品企画
- 研究開発
- 接客
①営業・販売促進
営業・販売促進は、自社で商品化が決定したものを販売戦略を立てて実行に移すことが主な仕事です。
スーパーやドラッグストアといった店を営業先として、お店で販売する商品の決定や価格交渉を行います。
自社の商品説明や交渉において人と話す機会が非常に多い職種のため、コミュニケーション力は必須といえるでしょう。
単純に製品の案内をするだけでなく、取引先のニーズに沿うことが重要です。顧客が何を求めているのを探ることも業務のひとつで、自社の売り上げにつながる重要な職種といえます。
②商品企画
商品企画は、新商品の企画が主な仕事です。商品のパッケージにおけるデザインやマーケティングの役割も兼ね備えています。
商品企画は、時代のニーズに合わせた新商品を企画しなければならず、売上を伸ばすための重要な役割を担っているといえるでしょう。
これからどのような商品が需要があるのかといった予測を常にしなければなりません。そのため、予想だけでなくアイデアを出せる人が向いている職種といえます。
③研究開発
商品企画で出された商品を、実際に販売できるのかを検証するのが研究開発の仕事です。
企画段階では、安全性や機能面に問題がないかどうかまでは判断ができません。そこで、研究開発によってさまざまな実験や研究をして調査を行う必要があります。
商品がお客様の手に渡った後に問題が出ないかどうかは、化粧品メーカーによって非常に重要な部分です。そのため、研究開発は安心して商品を使用できるように日々研究をしている職種といえます。
素材や成分の品質も評価するため、細かい作業が多く高い集中力が必要な仕事といえるでしょう。
④接客
デパートといった場所で自社の化粧品を店頭販売するのが接客の担当です。店頭でよく見る美容部員がこの職種の担当ですね。
お客様の肌の悩みを伺ったり、好みに合わせて商品を提案したりと、さまざまなアドバイスを行います。
接客は、お客様と近い場所で話をすることも多くコミュニケーション能力が求められる仕事です。また、自社の化粧品についての知識を深めることも重要です。
お客様のイメージする美しさに、いかに近づけられるのかを常に意識する姿勢が必要といえます。
化粧品業界の今後の動向は?
化粧品業界は、全体的に見て堅実に売上を伸ばしています。
しかし、2020年の新型コロナウイルス感染症の影響により化粧品の需要が一気に下がり、業界全体が厳しい局面を迎えました。
未だ完全に影響がなくなったわけではありませんが、新型コロナウイルス感染症の収束を見据えて、今後は需要が高まる見込みです。
また、長い視点から見ると国内の人口が減っていることから、海外戦略に力を注ぐ企業が増加しています。
また、外国人観光客も増加しているため、今後は海外に向けた商品開発が増えるでしょう。
そのほか、世界的にサステナビリティを意識したものづくりがなされており、化粧品業界もトレンドとして取り入れているといえます。
化粧品業界の志望動機作成のポイント3つ
志望動機を作成するためには、上の3つのポイントを押さえることが重要です。
働きたい熱意だけでなく企業のコンセプトや求めている人材を理解して作成することで、魅力的な志望動機となるでしょう。ここでは1つずつ解説していきます。
①企業研究を入念にする
まずは、企業研究を入念に行いましょう。企業のどの事業に魅力を感じたのかを明確にすることで、志望度の高さがアピールできるからです。
企業がどのような強みを持って、どのような商品を得意としているかをしっかりと研究していなければ、自身をアピールできません。
サービスの提供内容や業界全体ではどのような位置にいるのか、情報をくまなくキャッチしてください。
企業ごとの特徴を把握することで、なぜこの企業を選んだのかが伝わりやすくなります。
②企業に合った人物像をアピールする
企業に合った人物像をアピールすることも重要なポイントです。企業が求める人材とマッチしていることが伝われば、熱意だけでなく企業で活躍してくれるのではと感じてもらえるからです。
そのためには、企業の方針や価値観を理解しておかなければなりません。経験を踏まえつつ自身の強みや考え方が企業側と合っていることを伝えるようにしましょう。
③入社後にやりたいことを明確にする
入社した後にはどのようなことをしたいか、どのような貢献ができるのを明確にしてください。企業側は、入社後にしっかりと活躍して成長できる人を求めているからです。
ただ、言われたことをこなすだけでなく、将来のビジョンがある人を企業は探しています。
そのため、入社後の具体的な働き方を明確にして、企業に貢献できる人材であるとアピールすることが重要です。
そうすれば、面接官は入社後の活躍するイメージがつきやすくなり、高い評価につながりやすいでしょう。
化粧品業界の志望動機をテンプレートを使って作成しよう
化粧品業界の志望動機について、ここまでのポイントをまとめると、以下の3つが重要になります。
①多様な職業があることを把握する ②今後の動向としては需要が高まると予想される業界である ③志望動機は入念な企業研究が必須 |
しかし実際に書き始めようとしても、なかなか書き進められないこともありますよね。
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化粧品業界の志望動機例文4つ|職種ごとに紹介
志望動機は結論から書き始め、理由や具体例を述べた後、最後にもう一度結論を伝えるようにしましょう。
この構成で書くことで、伝わりやすい魅力的な志望動機を作成できます。ここでは、職種ごとに例文を4つご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
- 営業・販売促進
- 商品企画
- 研究開発
- 接客
志望動機①営業・販売促進
私は化粧品を通じて、性別や年齢を問わず綺麗になる喜びを知って欲しいと考えています。貴社では、地域のドラッグストアからデパートまで幅広く販売しており、手頃な値段から高級なものまで様々なニーズに合わせた商品に非常に魅力を感じています。 私は高校時代、綺麗になりたいと思いつつもお小遣いが限られていた経験があります。その時に出会ったのが貴社の化粧品で、手頃な価格帯ながらも可愛らしいパッケージや持ちの良い商品により、メイクの楽しさを知りました。 この経験から、いつか貴社の化粧品を通じて綺麗になる喜びを多くの人に知ってもらいたいと強く思うようになりました。そのためにも大学時代はアルバイトで服の販売を経験し、お客様に商品の魅力を的確に伝えるスキルを身につけてきました。これらの経験を生かし、貴社の営業部門で店舗の売上を伸ばしていきたいと考えています。 |
志望した理由は、自身の経験をもとに伝えることでさらにアピール力が高まります。
また、志望する職種で活かせるスキルがある場合にはしっかりと示しましょう。企業で活躍できる人材であるという意気込みを伝えられますよ。
志望動機②商品企画
私はどんな肌質の人でもオシャレを楽しめるような化粧品を作りたいと考え、貴社を志望しました。 貴社では特にベースメイク商品に力をいれており、肌の弱い方やアトピーの方でも使用可能な下地が非常に多くあります。私自身、昔から肌が弱く、メイクを楽しみたくても肌に合う化粧品がなく諦めていました。 そんなときに友人のすすめで貴社の下地を使用し、他の化粧品では必ず出ていた肌の荒れがほとんど出ないことに驚きと感動を覚えました。その経験から、私のように肌体質で悩んでいる人でも楽しんで利用できる化粧品を作りたいと考えるようになったのです。 また、大学時代にはファッション関係のアルバイトを経験し、流行のとらえ方やニーズ分析の力を養ってきました。貴社に入社後は化粧品の成分に関する勉強を重ねつつ、常にアンテナを張って市場ニーズを捉えた商品企画をしたいと考えております。 |
自身の経験を具体的に伝えることで、入社への熱意をより感じられる志望動機が作成できます。
また、入社後にも、自身のアルバイト経験をもとに貢献できることを伝えると、面接官にとっては好印象となるでしょう。
志望動機③研究開発
私が貴社を志望する理由は、研究開発を通じて化粧品は幸せを運んでくれるものだとお客様に伝えたいからです。 私は、昔からニキビがひどく、どの化粧品も肌に合わずにメイクはおろかスキンケアすらも諦めかけていました。しかし、貴社のニキビケアシリーズの存在を知り使用したところ、初めて「スキンケアでニキビが徐々に消えていく」という体験ができたのです。 このような経験からスキンケア用品によりいっそうの興味を持つようになったのはもちろん、ニキビで悩んでいる方でも毎日使えるメイク用品を作りたいと考えるようになりました。 貴社では「あらゆる人に自信の持てる肌を」を理念に、研究開発に特に力を入れています。私は大学で生物学を専攻しており、その経験と知識を活かして、貴社でお肌に優しいメイク用品の開発に力を入れたいと考えております。 |
勉強していたことや活かせる資格がある場合はしっかりとアピールしましょう。自身の強みやスキルを伝えることで、より説得力のある志望動機が作成できます。
志望動機④接客
私が貴社を志望する理由は、メイクをすることで自分に対して自身が持てることを多くの方に知ってもらいたいと思ったからです。 私はメイクに憧れはあったものの、どのようにメイクをしたらいいのか、何を買ったらいいのかわからず、大学でも最低限のメイクで過ごしていました。そんなとき、勇気を出してデパートの化粧品コーナーへ向かい、そこで貴社の美容部員さんに出会ったのです。 その方は私自身よく分かっていなかった私の肌質の特徴や肌の荒れ具合などを的確に分析し、たくさんのアドバイスをしてださいました。また、どのように化粧品を選ぶべきかも丁寧に教えていただき、自分一人でメイクコーナーに行くことが怖くなくなったのも非常に嬉しかったです。 この経験から、入社後はかつての私のように、メイクに対して自信を持てない人に素晴らしさを伝え、より自信を持ってメイク商品を選んでもらえるような働きをしたいと考えております。 |
この企業をなぜ選んだのかは、エピソードを交えて具体的に書くと良いでしょう。
そうすることで、志望する理由として非常に説得力が増すだけでなく、熱意も伝わりやすいです。
化粧品業界の志望動機作成の注意点2つ
志望動機を作成する際には、注意しなければならない点が2つあります。
自身の経験やエピソードを書く際には、評価を下げてしまうような自慢や抽象的なものは避けるようにしましょう。ここでは1つずつ解説していきます。
- 自分の経験自慢にならないようにする
- エピソードが抽象的
①自分の経験自慢にならないようにする
志望動機は、自分の経験自慢に重きを置かないように作成しましょう。志望理由に説得力をもたすためには、自身の経験を入れることは非常に重要です。
ただし、アピールをする以上に経験や経歴について述べることは評価が下がってしまうことが考えられます。
例えば、海外にも拠点がある化粧品メーカーを志望し、大学時代の留学の話をエピソードにした上で志望動機を述べていたとしましょう。
いかに英語ができるかをダラダラ述べても単なる自慢にしかなりません。自身の強みはアピール程度に留め、無駄に長くならないことが大切です。
②エピソードが抽象的
エピソードが抽象的な志望動機にならないように注意しましょう。
具体性のないエピソードは、信憑性が疑われるだけでなく志望したい意欲が感じられないと思われる可能性があります。
また、エピソードが抽象的すぎることで、将来のビションにもズレが生じることも少なくありません。
全体的にみてもぼんやりとした志望動機になってしまうため、具体性のあるエピソードを書くように意識しましょう。
化粧品業界の志望動機作成は業界動向を視野に入れよう
志望動機を作成する際は、まずは、化粧品業界全体の動向について理解しておかなければなりません。
業界への理解や分析がしっかりできれば、企業が求める人材も知ることができるためです。化粧品業界にはさまざまな職種があるため、職種に合わせたスキルや強みを示すようにしましょう。
そうすれば、より好印象を与えられる志望動機を作成できますよ。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。