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なぜ1時間も?面接時間が長い場合の企業意図と面接のポイントを解説

面接対策は、就職試験において多くの方が悩んでいるポイントでしょう。

しかも面接の中には1時間にもおよぶ長い面接もあり、どう対策すれば良いのか分からない方もいるはずです。

そのため本記事では、1時間におよぶ長時間の面接に関して、企業側の意図や対応のポイントなどを詳しく解説します。

なぜ1時間も?面接時間が長くする企業の理由

ここでは、企業が面接時間を長くする理由を以下の3パターンに整理して解説します。

  1. 学生への評価が高いパターン
  2. 学生の評価を決めかねているパターン
  3. 単に面接官が話好きなパターン

面接の限られた時間で、志望者を評価することは難しいものです。そのため、もっと学生のことを知りたいと考える面接官もいるとは考えられるでしょう。

①学生への評価が高いパターン

面接時間が長くなるパターンとしてはまず、学生への評価が高いパターンが考えられます。

面接官が学生に興味を持ち、より細かいところまで知りたいと考えて面接が長くなっているのです。興味がある相手とは話しが弾みやすく、質問も自然に増えます。

ただし学生側としては、「面接が長くなっているなら興味を持ってもらえている」と気を緩めないことが大切でしょう。

気が緩むと、余計な話をしてしまうこともあり得ます。最後まで気を抜かず、集中して受け答えをすることが大切です。

②学生の評価を決めかねているパターン

面接が長くなるケースとしては、面接官が学生の評価を決めかねているパターンも考えられます。

合格・不合格どちらとも言えない場合に、判断の決め手になる回答を求めてさまざまな角度から質問を繰り返しているのです。

効果的な回答ができないまま面接が終わってしまえば、面接時間が長くなったとしても不合格になることは十分に考えられるでしょう。

質問に対する回答が抽象的すぎると、面接官が判断に迷う可能性が高まります。質問にはできるだけ具体的に、かつ端的に答えることが大切です。

③単に面接官が話好きなパターン

単に面接官が話し好きであることから、面接が長引いているパターンも中にはあります。

ただし話好きと言っても面接が長引くのであれば、ある程度好印象を持たれていることや、少なくとも不合格だとは考えられていないことが多いでしょう。

またこれまでの選考で非常に高い評価を受けているケースでも、面接とは関係ない話をされることはあります。

面接官の中では既に次のステップに進めると決まっていることから、余裕を持って面接と直接無関係ない話をしているのです。

1時間の面接における流れを紹介

面接が1時間に及ぶ場合の基本的な流れは、以下の通りです。

  1. 序盤: 自己紹介やアイスブレイク
  2. 中盤: 面接官から学生への質問
  3. 終盤: 学生から面接官への質問

ここでは、1時間に及ぶ面接の上記段階それぞれについて詳しく解説します。

①序盤: 自己紹介やアイスブレイク

最初の5分間程度は、自己紹介やアイスブレイクの時間です。学生側が自己紹介をするだけでなく、自己紹介の後に履歴書の内容も踏まえた雑談を行うこともあります。

自己紹介自体は、30秒程度で短くまとめることが基本です。そしてその中で面接官が興味を持ったことについて話を広げてきたら、端的に回答しましょう

部活動やアルバイトの話、そして趣味の話など自分にとって身近な話をすることで、緊張をほぐすことにつながります

②中盤: 面接官から学生への質問

自己紹介やアイスブレイクが終わったら、次は面接官から学生への質問に移ります。全体を1時間とすると、45分程度は面接官からの質問の時間です。

質問の形式は、企業によって異なります。一問一答形式で行われることもあれば、雑談形式で進んでいくこともあるでしょう。

ただしどんな形式であったとしても、面接官が聞きたいことは基本的に変わりません

定番の質問や企業ごとに聞かれやすい質問について、自分なりの回答を用意して臨むことが大切です。

③終盤: 学生から面接官への質問

面接官からの質問が終わったら、最後の10分程度を学生から面接官への質問の時間にするケースも多くあります。

「逆質問」と呼ばれる時間であり、学生が気になっていることを自由に面接官に質問可能です。

逆質問では、必ず何か質問をすることが基本だと言えます。現場社員に直接質問できる機会は大変貴重であるうえに、アピールのチャンスでもあるためです。

自らの疑問を解消し企業への理解を深められるだけでなく、面接官へ熱意や志望度の高さをアピールできる質問を用意しましょう

1時間の面接では深掘りに注意!具体的なポイントを解説

1時間の面接では、こちらの回答に対してさらに深掘りされる可能性が高いと考えるべきです。

そのためここでは、面接対策において必須である以下の4つのポイントについて、想定される深掘りの例を紹介します。

  1. 自己紹介
  2. 志望動機
  3. ガクチカ
  4. 自己PR

①自己紹介

自己紹介は第一印象を決定する非常に大切な局面であり、以下のように深掘りされても的確な返答が求められます。

質問のパターン質問例
趣味や部活、アルバイトを始めたきっかけ「なぜサッカーを始めたのですか」
趣味や部活、アルバイトを好きな理由「サッカーの魅力は何ですか」
辛かった経験やその時感じたこと「辞めたいと思ったことは?」
「その時に何を感じましたか?」

いずれの質問に対しても、回答と理由をセットにして価値観や人柄を伝えることが大切です。

②志望動機

志望動機に対する深掘りの例は、以下の通りです。

質問のパターン質問例
志望度の高さや
業界研究の深度の確認
「うちが第一志望ですか?」
「業界におけるうちの強みは何でしょうか」
こちらの回答の理由「なぜ○○と思うようになったのでしょうか」
「○○はなぜ貴方にとって大切なのでしょうか」
就職後の展望について「社員とはどう関わっていきたいですか」
「うちは○○ですが、頑張れそうですか」

業界・企業研究をしているか、深掘りされることもあります。業界・企業について聞かれた場合、事前に準備しておかなくては回答は難しいでしょう。

③ガクチカ

ガクチカに対する深掘りの例は、以下の通りです。

質問のパターン質問例
今後にどう活かせるかの確認「学んだことを今後どう活かせると思いますか」
行動の具体的な確認「具体的にどんな対策を取ったのですか」
行動を起こした理由「指示が間違っていると思ったきっかけは?」
「どうして頑張れたのですか」

ガクチカの深掘りでは、学生の人柄や仕事への向き合い方を探ろうとしています行動の理由や今後への活かし方については、しっかり回答を準備しておきましょう。

④自己PR

自己PRに対する深掘りの例は、以下の通りです。

質問のパターン質問例
強みをどう仕事に活かすか「その強みは仕事にどう活かせると思いますか」
強みを認識したきっかけ「その強みに気づいたのはいつですか」
うまくいかなかった場合の対処法「もしそれでも結果が出なかった場合は?」

強みそのものだけでなく、入社後にどう活かせるかも問われます。企業が求める人物像に合わせて、自分の強みについてしっかりと考えておきましょう。

1時間の面接ではより入念に!準備すべき内容を解説

ここでは、長時間の面接に対して準備しておくべき内容について以下の5つに整理して解説します

  1. アピールしたい内容を考える
  2. 業界研究や企業研究を入念にしておく
  3. 入社後の将来像を考えておく
  4. 想定質問への回答を用意しておく
  5. 逆質問をいくつか用意しておく

①アピールしたい内容を考える

長時間の面接に備えるためにはまず、アピールしたい内容をしっかりと考えておくことが大切です。

アピール内容を練る際には、「5W1H」で深掘りすることをおすすめします

  • when(いつ)
  • where(どこで)
  • who(誰が)
  • what(何を)
  • why(なぜ)
  • how(どのように)

たとえば「私はチャレンジ精神があります」と自己PRする場合、「なぜそう感じる?」「どのように発揮する?」などと深掘り可能です。

5W1Hで考えるようにすると、自己分析がより一層深まるでしょう。

②業界研究や企業研究を入念にしておく

業界研究や企業研究を入念にしておくことも、長時間の面接への対策になります。深掘り質問の中には、企業や業界に関する質問もあるためです。

業界や企業について質問された場合、事前に研究をしておかなくてはその場で回答することは難しいでしょう。

深い部分までの考察は学生に求めていないことが多いと思われるため、以下について基本的な情報を押さえておくことが大切です

  • 企業理念
  • 業務内容
  • 職務内容
  • IR情報
  • 業界内での強みや立ち位置
  • 最新の業界・企業のニュース

③入社後の将来像を考えておく

長時間の面接において詳細に聞かれることとして入社後の将来像についても挙げられます。

「深掘り」と言われると、自分の過去についてを想像しがちです。しかし企業が本当に知りたいのは、「入社後どう活躍してくれるのか」だと言えます。

入社後の展望については基本的な回答を考えておくだけでなく、先ほど紹介した「5W1H」の考え方を使ってできるだけ明確なビジョンを描くようにしましょう。

将来のビジョンについて考えることは、就職活動全体においても非常に重要なことです。

④想定質問への回答を用意しておく

想定される質問に関しては、事前に回答を用意しておくことも大切です。面接には特有の緊張感があり、できる限り準備をして心に余裕を持つことが求められます。

まず自己PRや志望動機などの回答を用意し、その回答に対してどんな風に質問されるかを考えてみましょう。

これまで紹介した想定される深掘りの例や5W1Hの考え方を参考にすると、質問を想定しやすいと言えます。

また、友人や家族などに意見を聞いてみることも、効果的な方法です。

⑤逆質問をいくつか用意しておく

面接の最後には逆質問を求められるケースが多いことから、いくつか準備しておくことが大切です。

通常は3つ程度質問する時間があることから、5つも準備しておけば多くのケースで問題ないと言えます。

逆質問の場合、「特にありません」と答えることは絶対に避けるべきです。質問をしなければ、「意欲がない」「志望度が低い」と判断されかねません。

効果的な質問を考えるためにも、業界研究・企業研究はしっかりと行っておくようにしましょう。

1時間の面接ではより詳細な準備をして挑もう

1時間におよぶ長い面接では、さまざまなことを詳細に聞かれると考えるべきです。

そのため、自己PRや志望動機などの回答に関しても深掘りされると想定し、より詳細な準備をして挑むことが大切でしょう。

本記事を参考にして、ぜひとも長時間の面接を突破してくださいね。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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