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【就活生必見】製造業の自己PR例文を紹介|伝え方や注意点も解説

製造業への入社を希望している就活生は、ES(エントリーシート)の自己PRが重要です。この記事では、自己PR作成時に知っておきたい製造業の基礎知識や伝え方について詳しく解説していきます。

まず第一に製造業の自己PRについて具体的な例文を参考にしたい方は、こちら

製造業の自己PR作成時に知っておきたい基礎知識

まずは製造業に応募する際の自己PR作成時に知っておきたい基礎知識について紹介します。

  1. 製造業とは
  2. 製造業の主要な5つの職種

それぞれの概要や特徴について解説していくので、ぜひ参考にしてください。

①製造業とは

製造業は原材料を加工して製品を生産し提供する産業のことをさします。製造業の職種は機械、衣類、食品など多岐のジャンルにわたり、企業によって製造工程も大きく異なります

製品の素材を作る工程を「上流工程」、素材を使って部品を作る工程を「中流工程」、そして素材や部品を加工して組み立て完成品として販売するのが「下流工程」になります。

製造業に従事する人が担うのはモノづくりに直接携わる仕事だけではありません。ほかの企業にも在籍する営業や企画開発などの仕事もあります。

②製造業の主要な5つの職種

製造業の主要な職種は主に5つあります。

  1. 営業
  2. 企画開発
  3. 生産管理
  4. 品質管理
  5. エンジニア

製造業ではそれぞれの職種でどんな仕事をしているのか、詳しく解説していきます。

①営業

製造業の営業職は自社で製造する商品を売り込む職種で、取り扱う商材は企業によって全く異なります。製造業の営業職は法人企業向けのBtoBが多いのが特徴です。

個人の顧客よりも、小売店や商社などに営業を行います。新規開拓を行う営業もあれば、企業によっては既存顧客に継続して商品を売り込むルート営業も。

企業によってどんな営業方法が主流になっているかは異なるため、しっかりとした企業研究が大切です。

②企画開発

企画開発は製造業の花形ともいえる職種で、新製品の企画・開発を担います。特に完成品メーカーになると、自分が手がけた製品が直接お客さまの手に渡るという達成感を味わえる特別な職種です。

一方で顧客ニーズやマーケティングの調査からプロジェクトの進捗調整など、難易度の高いスキルを求められる職種でもあります。企業の中心ともいえるので他部署とのコミュニケーションスキルも求められます。

③生産管理

生産管理は、企画開発された製品を実際に工場で製造し管理する役割をもつ職種です。余剰に作りすぎると在庫を抱えて損になってしまう一方、少なく見積もると需要に対応できなくなる恐れもあります。

生産量を適切に管理する能力が必要ですよ。開発や営業なども関わりが多く、常に社内の状況を確認して製造の流れを管理しなければいけません。

④品質管理

品質管理は、製品の品質を顧客に約束するため、信頼性を評価する非常に重要な役割を担います。

営業が顧客から受けたクレームや不具合について原因調査を行い、製造工程による故障か顧客の使用法によるミスかを見極めなければいけません。

時に技術的知識も必要となるため、開発や製造を担う部署と連携しながら原因調査と対策の対応が求められます

マイナススタートの仕事内容となるため、冷静に物事を判断する能力や打たれ強いメンタルのある人が活躍できるでしょう。

⑤エンジニア

製造業のエンジニアは、主に「製造エンジニア」と「生産エンジニア」の2種類の職種があります。

製造エンジニアは生産ラインの設計や管理を担い、効率良く生産を行えるよう現場や工程を管理します。製造工程の組み立てを考えたり、治具を導入して効率化を図る仕事です。

生産エンジニアはラインの設計から生産設備の導入など、効率良く品質のいい製品を製造するための生産工程で活躍する仕事です。

いずれのエンジニアも作業の効率化と安全性の確保に貢献できる、モノづくりに深く携われる職種と言えるでしょう。

製造業の自己PR作成前にするべきこと2つ

製造業について理解した後は、実際に自己PR作成に取り組んでみましょう。しかし、自己PRを作成する前にまずは次の2つを進めてみてください

  1. 自己分析を通して自分自身を理解する
  2. 業界・企業研究を通して志望先を理解する

具体的にどのようなことを行うべきか解説していきます。

①自己分析を通して自分自身を理解する

「志望先の企業で自分がどんな仕事をしたいか」を見極めるために、まずは自己分析を通して自分について理解しましょう

これまでの人生でどんな経験をしてきたか、そしてどんな選択をしてきたかを「なぜ?」で深掘りしていくことで、自分自身がどんな価値観を重視しているかが分かります。

そして自分を企業にPRするために、自分にどんな魅力があって強み・弱みがあるかを正しく把握できていれば、整理できた自己PR文を作成することが可能です。

②業界・企業研究を通して志望先を理解する

志望企業が実際にどんな製品を製造しているのか事業内容を理解しておくことで、その企業がどんな人材を求めているかが分かります。業界・企業分析を究めることで、説得力のある自己PR文を作成できるでしょう。

なぜその会社を選んだのかを企業に分かりやすく伝えるため、どんなところに魅力を感じ・なぜ自分が活躍できると感じたのかスキルをアピールしなければいけません

製造業の自己PRで効果的な4つのアピール要素

自己PRで軸となる、「何をアピールするか」を明確にしておきましょう。製造業における自己PRで効果的なアピール要素は次の4つです。

  1. 体力
  2. 責任感
  3. 集中力
  4. 細やかさ

それぞれについてどんなアピールをするべきなのか詳しく解説していきます。

①体力

体力があることをアピールすると、長く勤め続けられる人材だと評価されやすくなります。ただ、「体力があります」と伝えるだけではうまく真意を読み取って貰えない可能性も。

忙しさに耐えられる体力があることを、アルバイトや部活動を長年続けたという具体的なエピソードを添えて話すことで説得力が増すでしょう。

また、1つのことを続けられる忍耐力や根性、精神力があることも合わせて伝えることで「体力」に健康面以外の意味も込めることができますよ。

②責任感

責任感は、企業にとって「最後まで仕事をやりきれる」と評価されやすいアピール要素です。任せられた仕事を途中で投げ出さないことは製造業に限らずどんな仕事でも求められる要素になります。

どんな試練が待ち受けても最後までやりきることで、仕事に成果が出ることも期待できます。また、自分が発言したことに責任感を持って遂行できる力も必要です。

言ったことを二転三転させる人では、他の人や顧客からの信用を失う原因にもなってしまいますよ。

③集中力

集中力をアピールすると、成果を上げるための継続力や忍耐力があり、諦めずに物事を取り組める人材と評価されやすいです。

集中力とただ単に伝えるだけでなく、「切り替えがしやすい」「限られた時間で最大限できる努力をする」といったポイントもアピールできると尚よいでしょう。

特にテレワークやフレックス制度を導入している企業だと、勤務時間中に集中して効率良く仕事を遂行できる力のある人材は重宝したいものです。実際に短期間で成果を上げたことのあるエピソードもあれば伝えてみてください。

④細やかさ

製造業は特に品質問題が問われやすい業界でもあるため、大雑把な性格の人には務まりにくいと企業側から捉えられてしまうでしょう。

そのため、細やかな作業ができること・丁寧な仕事が遂行できることをアピールできると、企業にとっては好印象でしょう。

製造業の自己PRの伝え方3ステップ

それでは、自己PRを作る際に意識しておきたい伝え方を3つのステップに分けて紹介します。

  1. 結論ファーストでアピール要素を伝える
  2. 志望理由の根拠となるエピソードを伝える
  3. アピール要素を活かした入社後の展望を伝える

実際にどんな内容を伝えればいいのかについて詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

①結論ファーストでアピール要素を伝える

シンプルに伝えたいことを理解してもらうために、結論ファーストで自己PR文を作るようにしましょう。

はじめに理由やきっかけとなった出来事をだらだらと伝えてしまっても、「結局何が言いたいの?」と企業側にうまく受け取ってもらえない可能性があります。

②志望理由の根拠となるエピソードを伝える

その企業を志望する理由を伝える時の根拠となるエピソードも伝えましょう。ただ理由やPRしたい内容だけを伝えても説得力がありません。

企業側にアピール要素を信じてもらえるように、具体的なエピソードがある場合は分かりやすく簡潔に伝えてみてください

ただし、いくつもエピソードがあるからといって盛り込みすぎるのは注意が必要です。1~2つ程度に絞ってシンプルに伝えられるようにしましょう。

③アピール要素を活かした入社後の展望を伝える

自己PRで自分のアピール要素をうまく伝えられたら、そのアピール要素を入社後にどう活かせるのか展望を伝えましょう

「私はこんなことができます」と伝えるだけでは、実際にどんな活躍ができるか?を企業側が考えなければいけません。

先に提示しておくことで企業側も活躍先を想像しやすく、企業が欲しい人材かを判断しやすくなります

【業種別】製造業の自己PR例文3選

自己PR作成時のポイントを理解したうえで、ここからは業種別に紹介したい製造業の自己PR例文を3つに分けてお伝えします。

  1. 機械関連(自動車)
  2. 食品関連
  3. 金属・鉄鋼関連

ほかにもさまざまな業種がありますが、今回はこの3つの業種にピックアップして紹介していきます。あくまでも参考としてチェックしてみてくださいね。

例文①機械関連(自動車)

私の強みは責任感を持って1つの仕事を最後までやり遂げる力があることです。

大学では大学祭の実行委員会に所属し、3年生の時には10人のメンバーをまとめる広報部長を務めました。学業と両立しながらスポンサー企業や参加サークルなど関係各所との打ち合わせを毎日実施しました。

1人のメンバーがサークル代表の学生とトラブルを起こした時も、部長として前に出てトラブルの原因を確認・対策の提案と実施までやり遂げることができました。

この経験を通して、任せられた役割が何かをかみ砕いて自分ができることを考える・自分が関わった仕事は最後までやり切ることの大切さを実感できました。

御社では品質管理における不具合原因調査・対策チームとして、原因究明や改善といった仕事を責任感をもってやり遂げたいと考えています。

この例文では「責任感」をアピール要素として取り入れています。具体的なエピソードと入社後に実現したいことを簡潔にまとめることで、強みをどう企業に活かせるのかイメージできる例文です。

例文②食品関連

私の強みは粘り強く続けることのできる体力と精神力があることです。

大学1年生から続けている回転寿司チェーン店のアルバイトでは、ホールを担当していました。特にたくさんのお客さまが来店する週末にはホールのリーダーとしてレジ打ちから片付け、案内までを効率良く回せるよう指示を出していました。

3年生になる頃には通常の業務に加えてシフト管理も担当し、繁忙期の店舗を大きなトラブルなく支えることができました。

この経験を活かして、御社のエンジニアとして効率のいい生産工程を提案できると考えています。1つのことを長く続ける忍耐力をもって御社の生産工程の改善に貢献し、たくさんのお客さまにおいしい食品を届けたいです。

この例文は「体力」をアピール要素にして、どんな体力があるのか・会社ではどんな仕事をしたいのかを具体的に提示しています。エピソードが会社で実現したいこととマッチしている点も説得力になるでしょう。

例文③金属・鉄鋼関連

私はひとつの目標を達成するために集中して物事に取り組める力があります。

学生時代は英語と第二言語の中国語の単位を取得し、取得後も継続して独学での勉強を続けました。大学3年生の時には3ヵ月の試験対策を集中して行い、英検1級と中国語検定準1級に合格できたことは強みだと思っています。

入社後は特に海外法人を相手にした営業に携わりたいです。将来的には営業成績トップとなって営業戦略を立てられるよう、新規ルート開拓に全力で取り組もうと考えています。

この例文では「集中力」をアピール要素にしています。実際に集中力が功を奏したエピソードも交え、入社後にやりたいことと関連させることで自己PR全体をスッキリまとめた例文です。

製造業の自己PRの際に注意すべきこと

最後に製造業の自己PRを作る際に注意しておきたい2つのポイントについて紹介します。

  1. アピール要素と面接時の態度が矛盾しないようにする
  2. 製造業と関係ない要素のアピールは避ける

それぞれの注意点について詳しく解説していくので、最後までチェックしてください。

①アピール要素と面接時の態度が矛盾しないようにする

ESでいい内容を書こうとするあまり、実際にアピールしたい内容が自己PRと面接時とで剥離しないよう注意しましょう。無理に自分を偽ろうとせず、自己分析をして見つけた強みをしっかり整理できる力が大切です。

また、自己PRでアピールしていた「体力」や「責任感」とはかけ離れた態度で面接に臨んでしまうと、「本当にこの人は体力/責任感があるのか?」と企業側が不信感を持ってしまいます。

アピールしたい強みを出せるよう、面接の時の話し方や受け答えはアピール要素を意識してください。

②製造業と関係ない要素のアピールは避ける

今回製造業の自己PRでアピールしておきたい4つの要素を紹介しましたが、製造業ではうまく活かすことができないような要素はアピールしないほうがよいでしょう。

たとえば「慎重」さをアピールするのは、常に変化や競争の激しい製造業のなかでは良さを活かしきれないと捉えられる可能性も。

軸にしておきたいのは今回紹介した4つの要素で、どうしても強みにならないと考えた場合は「忍耐力」や「リーダーシップ」など関連した要素が当てはまるか自分を深掘りしてみてください。

製造業の自己PRでは自分のアピール要素を明確にしよう

この記事では製造業に応募する就活生が作りたい自己PRについて、ポイントや注意点を紹介しました。

自分のアピール要素がなにかを自己分析を通してはっきりさせ、企業分析でどのようにアピールするか戦略を立ててから他の就活生に負けない自己PR文を作成してくださいね。

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若林

この記事を書いた人

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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