インターンシップやアルバイトの人気も高く、入社が難しい有名企業ランキングにもランクインする大手インテリア企業・ニトリホールディングス。志望動機の書き方や、企業研究のやり方はこれでいいのかと悩んでいる人も多いですよね。
この記事では倍率の高いニトリに内定をもらうための、志望動機の作り方を紹介していきます。志望動機の書き方や例文まで解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ニトリの志望動機の作り方
まずはニトリの志望動機を作るために、ニトリのことを理解しましょう。企業理念やニトリでの働き方を知ることで、自分がニトリの求める人材だとアピールできます。
企業研究をぬかりなく行うことは、作り込まれた隙の無い志望動機を作成するのに役立ちます。ぜひこの記事を見て、志望動機の作成に役立ててください。
①企業理念を理解する
企業理念に共感できるかは非常に重要です。志望動機を考える時は、はじめに企業理念を確認し、社風や求める人材を知りましょう。
ニトリグループは「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」を理念としています。日本だけではなく世界中にニトリの商品を届けるため、自分に何ができるかを考えてみましょう。
また、「夢を本気で叶えたいと想い、実現する」人材を重要視しており、大きな理想とそれを叶えるためのビジョン、そして夢に対する本気度を問われます。
②ニトリの中でどのように働きたいかを考える
ニトリには
- 総合職
- IT人材
- グループ会社
この3つの採用部門があります。どの部門でも共通するのが、こちらの4つの人物像を求めていることです。
自分がニトリの求める人材であるかをしっかりアピールしていきましょう。
総合職を例に出すと、37部署100職種と幅広い業務があります。
いくつもの業務を経験し、最終的にスペシャリストへと至る中で、「自分はニトリでどのように働きたいのか」という夢・信念を持つことが重要です。
具体的なビジョンを持って、「この部署を経験したい」「将来的にこのような仕事のプロフェッショナルを目指す」と明確に、ニトリを強く志望することを語りましょう。
③働き方を実現するために使えるエピソードを考える
ESや面接では、「学生時代に力を入れた経験談と、具体的な成功体験・結果」を求められます。ですが、「なにも成功したことなんてない」と思う人もいますよね。
例えば「ゼミでの研究」「アルバイトでの経験」など、身近なことで構いません。
自分が頑張ったことや印象深かったことから導き出される、「理想の働き方をするために必要なこと」を考えることが大切です。
具体的な学生生活での経験と、成し遂げたことや学んだことと結び付けて、ニトリでどのような働き方を実現したいかを話しましょう。
ニトリのトレンド
次に企業研究で絶対に知っておくべき、ニトリの主な事業を紹介します。この項目では以下の3つについて記載しています。
- ニトリの主な事業内容
- ニトリの企業規模
- ニトリの企業理念
企業研究は同じインテリア業界を志望する際、他企業と区別するための大きな判断材料です。また、企業研究を充実させているかによって、志望度の高さも相手に伝わります。
ニトリを志望するなら頭に入れておきたい知識なので、ぜひ面接対策やESの参考にしてください。
①ニトリの主な事業内容
ニトリは家具や布団を販売するメーカー企業です。
人材育成やパートナー企業とのネットワークの充実に力を入れていて、「製造物流IT小売業」として商品企画・製造・物流・販売・システム開発までをニトリグループ内で行っているのが特徴です。
すべてをグループ内でまかなうことで、リーズナブルな価格で高品質な商品の提供が可能に。海外展開にも精力的な企業で、成長を続けています。
職種は販売、営業、企画、広告宣伝だけでなく、グローバル展開に携わる部署もあり、非常に多岐にわたります。
さまざまな業務を経験することで、専門的な知識を身に着けて、ニトリらしさを持って働く「ニトリスト」な人材として活躍。自分らしい、ニトリらしいキャリアを築いていきます。
②ニトリの企業規模
次に、ニトリを数字で見て具体的な企業規模を知りましょう。
ニトリは2023年7月21日時点で、全国に店舗数929店舗を誇ります。そのうち136店舗は海外に展開されており、台湾・中国・マレーシア・シンガポールに進出。
特に、台湾と中国で規模が大きくなりつつあります。
現在はグローバル展開を加速させて、激化するグローバル競争に積極的に参戦。資本金は133億70百万、従業員数は19000、36期連続増収・増益しており、勢いのある企業です。
③ニトリの企業理念
「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」。これがニトリの企業理念(ロマン)です。
グループ全体の力を合わせて長期的な目標の実現を重要視しており、30年の長期的な計画として2032年までに店舗数3,000、売上高3兆円を目標に指定。
ビジョンの実現のため、社員一人ひとりが挑戦し続けています。
また、5年ごとに目標を作成し、課題を可視化。壮大なビジョンを持って理想を追い求め、世界のお客様に住まいの豊かさを提供する企業へと常に成長しています。
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ニトリの求める4つの人物像
ニトリでは求める人物像を、4つのCから始まる英単語を元に、以下の4つを具体的に提示しています。
- 現状に満足しない
- 前向きに挑戦し続ける人
- 自分で成長する努力をしている人
- 対話を大切にできる人
いくら自分が素晴らしい人物だとアピールしても、求める人物像に当てはまらなければ努力が無駄になってしまいます。
自分がニトリの求める人材であることをアピールするためには、4つの人物像について理解することが大切です。4つの中に自分の長所を当てはめていき、積極的な姿勢を見せましょう。
引用元はこちら
①現状に満足しない人
1つ目は「Change(変化)」です。自分とニトリの現状に満足せず、常に進化していける人材を重要視しています。
努力した経験や成功体験を話す際も、達成したことに満足するのではなく、「この次はもっと上に行きたい」と努力を続ける姿勢を見せましょう。
ニトリはグローバル展開する企業だからこそ、海外への進出へ向けて常に成長が必要です。
ニトリを成長させるため、自分自身も成長させるためのビジョンを考えることで、成果に貪欲な姿勢をアピールしましょう。
②前向きに挑戦し続ける人
次は「Challenge(挑戦)」です。常識にとらわれない柔軟な発想を実現するため、ポジティブに挑戦できる人材を求めています。
インテリア業界の中には、「県内での生産を重要視」「セレクトショップに展開」など、規模が小さい企業や、オンラインショップがない企業もあります。
そのような企業ではなく、世界規模で成長するニトリを選ぶ理由として大きいのが「規模が大きいからこそ挑戦できる範囲が広いこと」でしょう。
「今まで誰もやったことがないことにチャレンジできる人」は、逆境にもめげず、どんな時も本気で取り組めます。
ニトリで挑戦を続けられる人材として、「今まで自分が挑戦した体験について」も忘れずに考えましょう。
③自分で成長する努力をしている人
次は「Competition(競争)」です。企業に在籍し、教育を受けて成長するのは当たり前ですが、積極的に学ぶ姿勢を見せ、常に自らを成長させることを考える人は少ないもの。
周りの様子をうかがったり、業務を経験する中で自分なりの気づきを得たりすることで、成長する速度は飛躍的に上昇します。
自分に向いている勉強法を理解している人が強いように、自分が成長する方法を知って、努力を行える人は確実に企業から必要とされます。
④対話を大切にできる人
最後は「Communication(対話)」です。ニトリの業務で対話は欠かせません。お客様や従業員とのコミュニケーションは、自分の成長や気づきを得るために大切なこと。
コミュニケーション能力や基本的な礼儀を磨き、社会人として適切な会話ができる人材になりましょう。
お客様の気持ちになって、お客様ファーストで接する。従業員との連携を行って、業務を円滑に行う。このためにも対話の時間は貴重です。
インターンシップや面接の対策のために礼儀作法は必修項目なので、この際にコミュニケーション能力を高めておきましょう。
ニトリの志望動機を作る際の3つの注意点
志望動機を作る際は以下の3つの注意点に当てはまっていないか、必ず確認してください。
- ニトリでは実現できない志望動機になっている
- ニトリ以外でも出来る志望動機になっている
- 曖昧すぎる
ニトリ以外の他の企業でも、3つの注意点を満たしていると自動的に選考から外れてしまう可能性が高いです。いま一度自分の志望動機をチェックしてみましょう。
①ニトリでは実現できない志望動機になっている
はじめに、「志望動機はニトリで実現できるものか」です。
ニトリの総合職は多様な業種を配転教育によって経験していくのが特徴ですが、志望動機に「営業職希望です。人に良いものを買っていただき豊かさを提供したいです」と書いていたとします。
すると「配転教育について理解しているのか?」と思われかねません。企業研究が十分でないと、選考から外れてしまう可能性があります。
志望動機はニトリで実現できるビジョンなのか、改めて確認しましょう。
②ニトリ以外でも出来る志望動機になっている
次は「ニトリでしか実現できない志望動機なのか」です。面接ではよく「この志望動機は、他の企業でも達成できるものではないか?(志望する理由をもっと具体的に聞きたい)」と聞かれる人もいます。
競争率の高い企業は、当然多くの就活生が集まり、たくさんの面接やESを見ていくことに。当然、「我が企業でしか達成できない志望動機かどうか」を重要視します。
「さまざまな職種を経験しスペシャリストになれる」「グローバルな企業」なニトリだからこそ実現できる志望動機を作り込んでいきましょう。
③曖昧すぎる
最後は「自分の言葉で展開される、具体的な志望動機なのか」です。企業研究をするあまり、HPに書かれたことをそのまま写したような志望動機の内容もあります。
ですがこれだと印象に残らず、他の人と差をつけるどころか遅れを取ってしまうことも。また、曖昧な内容は面接官からのツッコミが入り、動揺してしまいますよね。
人気企業は印象に残る、他の人と被らない志望動機を書くことで、競争から一歩抜け出すのが大切です。志望動機は曖昧なものではなく、できる限り具体的なものにしましょう。
ニトリの志望動機の例文3選
最後に、志望動機を考える際に参考になるニトリの志望動機の例文を紹介します。以下の3つのケースに分け記載しました。
- 人々に幸せな住まいを届けたい
- 変化し続けたい
- ニトリの商品に関わる仕事をしたい
①人々に幸せな住まいを届けたい
私が貴社を志望する理由は、人々に幸せな住まいを届けたいからです。 貴社は「お値段以上」の高品質な家具で、日本の人たちの住まいを支えているのが大きな魅力です。 私は住まいの豊かさは生活や心身の豊かさにつながる大切な要素だと考えており、貴社では世界中の人々に「暮らしの豊かさ」を提供している点に感銘を受けました。 将来は大学時代に学んだユニバーサルデザインの知識を活かして、世界中誰にでも便利な商品を開発し、幸せと笑顔を届けていきたいです。 |
例文は「大学時代にした経験」と絡めた志望動機です。このように、自分のアピールポイントに絡めることで、独自性の高い志望動機を作りやすくなります。
②変化し続けたい
私はニトリの配転教育を通して常に貪欲に、自分を成長させていきたいという思いがあり志望しました。 昔から人より一歩秀でたいという気持ちが強く、部活動でも部長として常に実力を磨き、反復練習を誰よりも行ってきました。 ニトリの、常に自分を成長させることを考える、仲間と競い合っていく点は、私の性格と合致します。 アルバイトでニトリの接客業を経験し、社員の方の仕事に真摯に向き合う姿勢に共感したことも熱望する理由です。 接客だけでなく、企画や流通、経理などあらゆる職種を経験することで、プロフェッショナルと至り、環境や流行によっても常に変動する「理想の住まい」を提供したいと考えます。 |
ニトリの求める人材「変化」「挑戦」「競争」「対話」の4C主義に自分を当てはめた場合の志望動機です。
4Cすべてに自分を当てはめると、志望動機が長くなり話が脱線しやすく、曖昧な内容になりやすくなります。どれか1つに当てはめて具体的な志望動機にしましょう。
③ニトリの商品に関わる仕事をしたい
私は世界中の人々に高品質で、手に取りやすい価格である貴社の商品を提供したいという思いから、貴社を志望します。 居酒屋のアルバイトでは、さまざまな年代・職業の人が来店し、お客様に寄り添います。 その際に、リーズナブルで美味しい場所に人が集まり、私たち従業員は居心地のよい場所を提供することが大切だと気づきを得ました。 そこから、人にとって最も重要な空間である「家」に、心から安らげる場所を提供したいと思うようになりました。 貴社のインターンシップに参加した際、社員の方の知識量や熱意に心を打たれ、「ニトリさんで世界中の人々に商品を届けたい」と感じました。 人々の暮らしを豊かにするため、まず自分自身の知識を豊かにし、商品の良さやニーズを的確に理解します。 あらゆるニーズに応えられる知識量をもって、世界中の人々に安らぎを提供したいです。 |
最後はニトリの商品がきっかけで志望する例文です。「ニトリへの愛」を伝えるだけでは、ただの熱心なファンです。更に発展させて、志望理由へと展開させていきましょう。
ニトリの志望動機は企業理念を確認してから考えよう
ニトリの志望動機を考える際は、企業研究をしっかり行い、企業理念を確認することが大切です。
説得力のある、面接官の印象に残る志望動機は、どれだけ熱意をもって自分の言葉で伝えられるかにかかってきます。
長所や経験と絡めることで説得力が増し、面接官に採用後に活躍する自分のイメージを伝えることができます。
履歴書に書く場合も、面接で話す場合も、結論ファーストでわかりやすい文章を心掛けてみてくださいね。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。