就活で避けては通れないのが面接ですが、面接が大得意な人は少ないのではないでしょうか?
むしろ、「面接が苦手すぎて就活したくない……」「面接ってどうやったら通るの?」と考える人のほうが多いですよね。
手応えがあったのに落ちていたり、そもそも面接でろくに答えられなかったりすると、途端に就活そのものが嫌になってしまいます。
そこで本記事では、面接での苦手意識をなくすために必要な対策を、厳選して15個解説していきます。また記事の後半では、実際に面接の苦手を克服した就活生の対策法も紹介!
記事の冒頭に対策が一覧になっているため、気になる人は早速見てみてくださいね。
キャリアアドバイザー 富樫
早稲田大学卒業後、新卒で株式会社C-mindに入社し、キャリアアドバイザーを担当。年間2000名の就活相談実績を持つ。就活生に寄り添うことをモットーとし、特にファーストキャリアを重要視したアドバイスとケアを行なうことで、内定獲得実績において2024年度上半期MVPを獲得した。
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就活生&キャリアアドバイザーに聞いた!面接が苦手になる原因とは?
そもそも、面接が苦手だと感じる原因はなんなのでしょうか?原因がわからなければ、対策するのも難しいですよね。
また、自分で自覚している人も「これって普通なのかな?自分がダメなだけなんじゃ……」と不安に思っている人は多いはず。
そこで今回、カリクルメディアでは現役の就活生と、年間5000人以上の学生と就活面談を行っているキャリアアドバイザーに、「面接が苦手になる原因」を聞いてみました!
面接が苦手な理由は緊張するから!

今回のアンケートでは、就活生とキャリアアドバイザー共に、「どうしても緊張するから面接が苦手」と答えた人が最も多い結果となりました。
基本的に面接は緊張するものですが、それによって言葉に詰まったり、自分が何を話したのかも分からなくなってしまったりする人が多いようです。
また、他には「予想外の質問に戸惑った」「上手く答えられるか不安」などの理由が多く選ばれていました。
それではここからは、これらの悩みを持つ就活生へ対策法を伝授していきます!次の章では対策が一覧になっているため、まずは対策を一気に知りたい人は見てみてくださいね。
面接の苦手を克服!対策20選を一覧で確認
ここでは、面接の苦手を克服するための対策を一覧で紹介していきます!対策の詳しい内容は次の章で説明するため、気になった対策をタップして、解説を読んでみてくださいね。
面接が苦手になる7つの原因と対策20選
面接に苦手意識を持ってしまうのには、いくつかの原因があります。まずは自分の苦手の原因を探り、それに合った対策を取っていきましょう。
この章では面接が苦手になる7つの原因と、その対策20選を合わせて紹介していきます。それぞれの原因を持ちやすい人の特徴も解説しているため、自分の苦手が分からない人も安心ですよ。
- どうしても緊張してしまうため
- 落ちることに恐怖心があるから
- コミュニケーションが苦手なため
- 自分に自信がないため
- 予想外の質問に戸惑ったことがあるから
- 完璧さを求めてしまうから
- 自己主張するのが苦手だから
①どうしても緊張してしまうため
緊張しなくても大丈夫、って言い聞かせるんですが、どうしても本番になると頭が真っ白になってしまいます。せっかく準備してきても、緊張で言葉が止まってしまうんですよね……
Aさんのように思い悩んでしまう人は多いですよね。面接が嫌になる原因として最も大きいのが、この「緊張」です。緊張してしまいがちな人には、以下のような特徴もあります。
【面接で緊張してしまう人の特徴】
- プレッシャーに弱い
- 人前で何かを話す経験が少ない
- 面接に慣れていない
面接を繰り返していけば、だんだん面接そのものに慣れてきて、緊張しなくなる人も多くいます。他にも、事前に面接練習を繰り返して面接の雰囲気を予行演習するだけでも、緊張はほぐせます。
とはいえ、どれだけ繰り返しても緊張してしまう人もいますよね。なのでここからは、面接中に緊張してしまった人に向けての対策を紹介していきます。
【面接で緊張する人の対策】 ①面接官に緊張していることを伝える ②面接も「会話の1つ」だと意識する ③話せるエピソードを3つ用意しておく ④面接前のルーティーンを決める |
対策①面接官に緊張していることを伝える
緊張するのは悪いことではありません。どうしても緊張がほぐれない場合は、面接官に緊張していると伝えるのも1つの方法です。
伝えるタイミングは自己紹介のときが良いでしょう。意気込みを言うのと一緒に「実は今日すごく緊張してしまっているのですが、熱意を伝えられるように頑張ります」などと話すのがおすすめです。
面接官としても、緊張する就活生を見るのは初めてではないはず。それだけで落とされることはありません。
むしろ最初に伝えることで、少し言葉に詰まっても「緊張からかな」と思ってもらえる可能性が高くなります。
対策②面接も「会話の1つ」だと意識する
面接を試験のように思って緊張してしまう人も多いですが、基本的に面接は「会話」です。面接官の質問に答えられるかより、まずは面接官と会話することを意識しましょう。
たとえば友達と話すとき、今まであまり考えたことがなかったことを「これどう思う?」と聞かれたら、少し考えてから答えますよね。面接で同じことをしても問題ありません。
つまり「少し考えさせてください」や「きちんと答えたいので、質問の意図を聞いてもよろしいですか?」など、答えるための間や質問はあっても大丈夫なのです。
そうは言ってもどうしても緊張してしまう人は、練習あるのみです!カリクルでは私を含めたキャリアアドバイザーが多く在籍しているので、不安なときにいつでも面接練習ができますよ。
対策③話せるエピソードを3つ用意しておく
アピールするためのエピソードが1つのみだと、業界や企業が変われば対処しきれなくなります。また、深掘り質問をされたときに話に詰まってしまうこともあるでしょう。
基本的に、話せるエピソードは3つほど用意しておくと安心です。緊張しやすい人は少しイレギュラーなことが起きるとパニックになりやすいので、事前準備が大切ですよ。
たとえば、「志望動機に『祖父の介護がきっかけで、もっと多くの人を助けたいと思った』とありますが、具体的にどんなことをしたいですか?」と問われたとします。
ここで、ボランティア活動をした経験や福祉について学んだエピソードを用意しておけば、スムーズに答えられますよね。
対策④面接前のルーティーンを決める
緊張しやすい人は、初めての場やいつもと違う環境で特に緊張します。そのため、面接前のルーティーンを決めておくと良いでしょう。
ルーティーンといってもそこまで難しくはありません。深呼吸をする、ビジネスマナーを確認する、などでOKです。
重要なのは、面接の直前でも行えるくらい短く簡単な行為であることと、面接の直前に毎回それを行うことです。「ルーティーン→面接」の流れが習慣になれば、緊張も減るはずです。
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②落ちることに恐怖心があるから
落ちてしまうのがものすごく怖いんです。受け答え1つで印象が悪くなってしまうかも……と思うと、すごく怖くなってしまって、結果的に何も喋れなくなってしまいます……
面接を繰り返すたびに大きくなってしまうのが「落ちることへの恐怖心」です。過去に落ちたときのことを思い出したり、別の人の失敗談を聞いたりするうち、本番でも恐怖で何も言えなくなってしまうのです。
【面接落ちに恐怖心がある人の特徴】
- 何度か面接に落ちたことがある
- 就活失敗談などを聞いたことがある
- 就活に対してネガティブな気持ちになっている
ですが、これは多くの人がぶち当たる壁のため、解決策もいくつかあります。1つずつ確認して、自分に合うものを選んで対策してみましょう。
【面接落ちに恐怖心がある人の対策】 ①面接に落ちるのは「相性」の問題だと考える ②基本的な回答は全て用意しておく ③面接ごとに対策ポイントを変える ④セルフ面接練習をしておく |
対策①面接に落ちるのは「相性」の問題だと考える
面接で落ちる=自分に能力がないから、と考える必要はありません。なぜなら、面接で最も重要視されるのは、最終的には「相性」だからです。
企業にとって、就活生が長くその企業で働いてくれるかはとても重要なポイント。能力の高さより、企業と上手くマッチして長く勤めてくれる人を探しています。
一次面接では単純にマナーや態度を見られていることも多いですが、二次面接以降は相性のよさを見られる場合がほとんどでしょう。
人柄が社風と合うか、今の会社の情勢に合う人材かなど、就活生本人にはどうしようもないところで判断されている場合も。決して自分を責める必要はありませんよ。
完璧に受け答えができても、企業の理念や事業に合わなさそうだからと落とされてしまうこともあります。企業分析や自己分析を進めて、事前に企業との相性をはかっておきましょう!
対策②基本的な回答は全て用意しておく
「また落ちるのが怖い」と考えている人の中には、事前準備がやや足りない人もいます。まずは、志望動機やガクチカなど、絶対に質問されることへの回答をきっちり用意しておきましょう。
そんな基本的なことはもうやってるのに、と思うかもしれませんが、ポイントは「深掘り質問」も想定して回答を作っておくことです。
たとえば、志望動機で「御社の事業に非常に興味がある」と話したとします。すると、以下のような深掘り質問があると想定できますよね。
【予想できる深掘り質問】 ・特に気になる事業はありますか? ・その事業でどう活躍したいですか? ・将来、その事業をどのように発展させたいですか? |
せっかく志望動機を用意しても、深掘り質問を想定していないと答えに詰まってしまいます。逆に、ここで丁寧に質問に答えられれば、しっかり自己分析や企業分析ができているアピールもできますよ。
対策③面接ごとに対策ポイントを変える
実は面接では、一次と二次以降で対策ポイントを変える必要があります。なぜなら、一次面接と二次面接以降で面接官の評価ポイントが大きく異なるからです。
主に一次面接では基本的なマナーを、二次面接以降では就活生と自社企業のマッチ度を見られています。一次は通ったのに二次でいつも落ちる場合は、対策が的外れなのかもしれません。
落ちてしまうかも……と考える前に、まず「自分の対策方法が違うのでは?」と考えてみましょう。面接での振り返りは予想以上に重要ですよ。
対策④セルフ面接練習をしておく
面接に恐怖心がある場合、事前にセルフ面接練習をするのもおすすめです。落ちてしまうことへの恐怖心があると、面接官から質問をされただけでも怖くなってしまいますよね。
そこで、まずは自分だけで「答える」練習をくり返して、伝えたいことをきちんと言葉にできる状態を作ってみましょう。そこから徐々に複数人での面接練習をして、恐怖心を克服していくのです。
③コミュニケーションが苦手なため
コミュニケーション能力が低いのもあるかもしれません。あまり人と喋るのが得意じゃなくて、面接でもうまく会話が続かないんです。変な間が空いてしまったときはすごく不安になりました。
【コミュニケーションが苦手な人】
- 人と喋るのがそもそも苦手
- 1人でいるのが好き
- 初対面の人と話すのが苦手
人と話すのが好きな人ばかりではないですよね。面接となるとなおさら、きちんと喋れるかを試されている気分になってしまって、会話が上手くいかない人もいるでしょう。
その場合は、無理に根本的なコミュニケーション能力を上げようとするのではなく、自分がスムーズに話すための対策を取っていきましょう。
【コミュニケーションが苦手な人の対策】 ①相づちを丁寧に打って考える時間を作る ②表情や仕草はややオーバーに ③面接でうまく答えられなかった質問集を作る |
対策①相づちを丁寧に打って考える時間を作る
質問されると「きちんと答えなきゃ」と焦りすぎて頭が真っ白になる人もいますよね。そういう場合は、無理にその焦り癖を直そうと思わずに、相づちを打って時間を稼ぎましょう。

時間稼ぎは悪いことではありません。むしろ面接では、黙ってしまったり「あの~」「え~」などのフィラー言葉を使うと、どうしても面接官からの印象が悪くなってしまいます。
質問されたらまずこの相づちを打つ、と決め、相づちを打っている間に考えを整理しましょう。本番で焦って言葉を忘れがちな人には、よりおすすめですよ。
対策②表情や仕草はややオーバーに
表情や仕草をいつもより大きく派手にするだけでも、面接官とのコミュニケーションは取りやすくなります。これは単純に言いたいことが伝わりやすくなるだけでなく、面接官からの印象も良くなるからです。
人がコミュニケーションにおいて、言葉の意味から受け取っている情報は7%しかありません。残りの93%は、声の大きさやトーン、身振り手振りや表情から受け取っています。

つまり、言葉で上手く伝えられるかよりも、声が大きいか・表情は明るいかなどのほうが重要なのです。
対策③面接でうまく答えられなかった質問集を作る
コミュニケーションがうまくいかなかった質問は、後でふり返ってどう答えればよかったのかを考えておきましょう。
うまく答えられない質問には、人それぞれ傾向があります。エピソードが少なくて掘り下げられたときに詰まってしまう、突発的な質問に弱いなど、答えられなかった質問をまとめて、自分の傾向を把握しましょう。
質問をまとめたら、面接練習で答える練習をしておきましょう。面接では違う企業から同じ質問が飛んでくることもあるので、ふり返りと練習は重要ですよ。
④自分に自信がないため
そもそも、自分に自信がないんですよね……正直、アピールポイントを教えて下さい、と言われるとむしろ私が教えてほしい……なんて思ってしまいます。
【自分に自信がない人の特徴】
- アピールポイントが上手く浮かばない
- ESでの自己PR欄や志望動機も書くのに苦労した
- 人の良いところならよく思いつく
自信満々で面接を受けている人のほうが少ないですよね。最初は自信があっても、面接で落ちてしまうたびに自信を失っていく人も多くいます。
【自分に自信がない人の面接対策】 ①自己分析が間違っていないか見直す ②面接の流れを丁寧に把握しておく |
対策①自己分析が間違っていないか見直す
自分には魅力なんてない……と思っている人の中には、魅力がないのではなく、自己分析が間違っている場合があります。中には、自分の本来の魅力とは真逆のポイントをアピールしている人も。
面接官は、面接中の就活生の態度と本人がアピールしている魅力を照らし合わせています。落ちてしまう人の中には、自己分析を間違えた結果、嘘をついているとみなされている人もいるのです。

全体的に、自己分析を曖昧なまま進めると失敗しがちです。自分だけで自己分析を行うとドツボにハマりやすく、客観性もなくなりがちなので、誰かの手を借りるのがおすすめ。
具体的には、友人や家族に他己紹介を頼んだり、キャリアアドバイザーに自己分析を手伝ってもらうのがおすすめ!また、自分への理解は就活が進むごとに変わるため、何度も自己分析は繰り返していきましょう。
実践的に役立つアドバイスが欲しい人は、私たちキャリアアドバイザーに相談してください!カリクルでは、企業紹介前に学生の自己分析も行っていますよ。
対策②面接の流れを丁寧に把握しておく
自分に自信がない人こそ、面接の一連の流れはしっかり把握しておきましょう。
自信がない人は常にうっすら「失敗したらどうしよう」と心配しています。すると、面接で予想外のことが起こったときに焦ってミスをする場合があるのです。
もちろん、受け答えは柔軟に対応しなければなりませんが、挨拶や礼のタイミング、自己紹介などは事前にしっかり準備しておけば問題なく進みます。簡単な面接の流れを紹介しますね。
【面接の流れ】 ①入室・着席 ②挨拶 ③自己紹介 ④質疑応答 ⑤逆質問 ⑥終わりの挨拶 ⑦退室 |
もちろん、この流れの1つ1つに注意するポイントがあります。くわしく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
⑤予想外の質問に戸惑ったことがあるから
面接に慣れていなくて、予想外の質問が飛んでくると途端に答えに詰まってしまうんです……全く脈絡のない質問も怖いですが、深掘りされた瞬間に答えられないことも結構ありますね。
【予想外の質問で戸惑う人の特徴】
- 突発的な出来事に弱い
- 完璧主義なところがある
面接に苦手意識を持つ人の中でもよくあるのが、「予想外の質問が怖い」場合です。面接のような緊張状態で思ってもなかった質問をされると、驚いておもわず黙ってしまうこともあります。
自分もあてはまるかもと思った人は、対処法をしっかり把握しておきましょう。
【予想外の質問で戸惑う人の対策】 ①色々な質問の想定をなるべく多くしておく ②質問の意図を聞いてみる |
また、この後の章でインタビューに答えてくれた就活生も、「予想外の質問への対策をした」と答えています。その就活生がどんな対策をしたのかを知りたい人は、合わせて読んでみてくださいね。
対策①色々な質問の想定をなるべく多くしておく
基本的な質問への答えはもちろん、その企業に特有の質問への答えは用意しておきたいところですよね。しかし、選考の機会は1度だけ……
そんなときは、同じ業界に進んだOB・OGに話を聞いたり、同じ業界内の別の企業の選考を受けたりしましょう。基本的に業界が同じなら、違う企業でも「業界特有の質問」をされることはよくあります。
面接で出される質問を完全に把握はできませんが、傾向を理解しておけば、そのぶんの対処ができますよね。
対策②質問の意図を聞いてみる
予想外の質問をされて、かつどういう意図なのかが分からなかったときは、思い切って質問の意図を聞いてしまうのも1つの方法です。
答え方が分からずに黙ってしまうのが最も印象を悪くしてしまうので、いっそ素直に意図を聞きましょう。
聞くときは「しっかり答えたいので、その質問の意図について伺ってもよろしいですか?」など、丁寧に聞くようにしてくださいね。
⑥完璧さを求めてしまうから
完璧を求める人は面接に苦手意識を持ちやすい傾向があります。
面接は人と人のやりとりでありシミュレーション通りに進まないことも多くあるためです。
少しの失敗で自分を責めたり落ち込んでしまったりすると、面接に対する苦手意識がどんどん強まる悪循環に陥ってしまうケースも。
面接に完璧さを求めすぎないために、以下の対策を試してみましょう。
対策①70%できればOKと考え方を変える
面接は自分の中で70%ほどできればOKだと考えるようにしましょう。
完璧主義者は100点満点の面接を目指しがちですが、あまりにも気持ちが強すぎると自分にプレッシャーをかけてしまいます。
完璧を目指すと少しのミスも許せなくなり、過度に自分を責めてしまう原因にもなります。
100%ではなく70%程度を目標にして、心にゆとりを持って面接に臨んでください。
対策②言葉がつかえても問題ないと理解する
面接で話している途中に言葉がつかえても問題ないと理解しておきましょう。
人は誰でもミスをするもの。面接官も学生の緊張をわかっているので、言葉がつかえただけで評価が下がることはほとんどありません。
もし途中でつかえてしまったたら「失礼いたしました。」と言って、もう一度言い直せば大丈夫です。
また、面接で話す内容を丸暗記していると、言葉がつかえた時に頭が真っ白になりがちです。ポイントだけを押さえて覚えておくと柔軟に対応できます。
対策➂1つの回答で全てを伝え切ろうとしない
1つの回答で全てを伝え切ろうとしなくても問題ないと分かっておきましょう。
面接官はあなたを知るために、様々な切り口から質問を投げかけてくるため、面接中に伝える機会はたくさんあります。
伝えたいことが多いと回答が長くなりがちですが、長すぎる回答は一方的な印象でかえってコミュニケーション能力が低く思われるデメリットもあります。
面接中にアピールしたいことが全て伝えられなかった場合は、「先ほどの話に付け加えたいことがあるのですが、申し上げてもよろしいでしょうか?」など確認してから伝えましょう。
⑦自己主張するのが苦手だから
普段、目立つことが少ない人や縁の下の力持ちタイプの人にとって、自分をアピールする場面は抵抗を感じやすく、面接に苦手意識を持ちやすいです。
自分をアピールして売り込む必要がある就活面接に、「自慢のように聞こえそうで嫌だ」と拒否感を覚えるためです。
アピールに抵抗感があると、回りくどい言い回しになったあり話が分かりづらくなったりして、選考通過しづらい傾向があります。
面接での自己主張に抵抗を感じる人は、以下の対策を参考にしてください。
対策①自分を雇うメリットを伝える場だと理解する
面接は自分を雇うメリットを伝える場だと捉えるようにしましょう。
「自分をアピールすると自慢話のように感じてしまう」という人もいますが、面接は企業がプラスになる人材を探す場です。
あなたの経験や考えがどう企業に役立つのかを示せば、抵抗感を抑えながらアピールできます。
あくまでもあなたの経験や考えがどう企業の役に立つのかをアピールする場だと心得てください。
対策②周りにも協力してもらったと伝える
自己PRや長所・強みなどをアピールする際には、周りにも協力してもらったことを伝えるのも良い方法です。
自分ひとりの力だけでなく周囲の助けを得て成果を出したと話すと、アピールへの抵抗感が薄れるでしょう。
また、チームメンバーと協力して物事を進めていける協調性のある人物だという印象も与えられます。
ただし、あくまでも話のメインはあなた自身にしておく必要があるので、話の中心がずれないように注意してください。
実際に面接の苦手を克服した就活生に聞いた!やるべき対策を厳選紹介
ここまで色々な対策を紹介してきましたが、「実際に効果があるかどうかはやってみないと分からないのでは?」と考えている人も多いですよね。
そこで今回は、実際に面接に苦手意識を持ち、かつそれを克服して内定を勝ち取った就活生の田中さんに、どんな対策を取ったのかをインタビューしました!
田中さんが実際に行った対策
- 場数を踏んで想定質問を増やす
- しっかり相づちをうつ
- 表情や声のトーンを明るく保つ
ではここから、田中さんが行った自分の苦手な部分の把握から対策の割り出し方まで、詳しく見ていきましょう。
Q.1|面接のどんなところが苦手でしたか?
就活を始めたばかりのときが一番苦手でした。面接のことを何も知らなかったので、予想外の質問が飛んできて答えられないことが多かったんです……
田中さんは主にITや広告系の業界を受け、そこで「好きな広告はありますか?」「文系なのにITを目指そうとした理由はなんですか?」など、予想していなかった質問をされたことがあるそうです。
予想していなかった質問で戸惑ってしまうことはよくありますよね。始めたてのころは特に、面接のセオリーが分からず、上手く答えられずに面接で失敗してしまった人も多いでしょう。
Q.2|どういう対策をしましたか?
まず、事前準備をしっかりしようと思いました。想定できる質問を増やそうと思って、志望企業と同じ業界内の別の企業を多く受けて、場数を踏んでいましたね。
田中さんは志望度の高い企業だけではなく、同じ業界内の別の企業の面接を受けることで、面接に慣れていく形を取ったそうです。しかし、場数を踏むなら面接練習も有効なのでは?と思いますよね。
しかし、田中さんは以下のように答えています。
面接練習ももちろんしたのですが、予想できない質問があるのは変わらなかったので……せっかくだから、その業界特有の質問も集めてしまおうと思って、色々な企業を受けることにしました。志望度が低めの企業で面接に慣れつつ、予想できる質問のレパートリーを増やしていった感じです。
もちろん、面接対策において面接練習は欠かせません。ですが田中さんの場合、友人や家族と面接練習をしても、相手がいわゆる「予想できない質問」をしてくれるわけではなかったため、やや難航したと言います。
結果的に、田中さんは本番の場数を踏むことも大切と判断しました。ですが、予測しにくい質問が知りたい場合は、キャリアアドバイザーに相談するのも1つの手です。
Q.3|面接本番中に気をつけたことはありますか?
面接官や他の就活生が話すことに対して、しっかり相づちを打つようにしていました。あとは、自分の表情や声のトーンをできるだけ明るくするよう気をつけていましたね。
そんなことでいいの?と思う人も多いかもしれませんが、実は田中さんが実践していたことは、面接においては非常に重要です。相づちや表情ひとつで、就活生の印象はがらっと変わってしまうからです。
田中さんも、グループ面接中に気づいたことがきっかけでこれらを意識するようになったと言います。
グループ面接で、他の就活生の人がすごく明るくハキハキ話していて、同じ就活生ながら印象がいいなと思っていました。私は普段から表情に乏しいと友人に言われていたので、もしかしたら面接でも印象が悪いと思われてるんじゃ?と気になったんです。
面接ではもちろん互いに初対面なわけですから、第一印象が非常に重要です。第一声で明るく、ハッキリとしたトーンで話すだけでも「明るくてコミュニケーション能力が高そう」と思ってもらえます。
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Q.4|どのように対策の効果を感じましたか?
面接を重ねてだんだん想定質問が増えていった頃には、よく分からないまま面接で落ちることもなくなっていきました!何度も面接を受けたので、面接そのものにも慣れていったのも大きいかなと思います。
田中さんの場合は「想定できていなかった質問で答えに詰まってしまう」ことが落ちてしまう原因だったため、それを克服したことで面接落ちも少なくなっていったようです。
とはいえ、田中さんのように対策を1人で練り、実行できる人ばかりではないですよね。特にTさんのように、想定質問を増やすために色んな面接を受ける、という方法がそもそも苦手な人もいるでしょう。
面接そのものが苦手な人や、どうしても面接で成功するビジョンが思い浮かばない人は、キャリアエージェントの手を借りて面接練習をしてみましょう!カリクルでは企業紹介だけでなく、面接練習や自己分析に関する面談もできますよ。
面接の苦手は克服法を知れば解決できる
面接に苦手意識を持ってしまうのは、就活をしていれば誰もが通る道です。面接を苦手だと思う原因は人それぞれですが、どれも克服する方法が分かれば対策ができます。
自分の力だけでは解決できないと思った場合は、友人や家族、キャリアアドバイザーなど、他の人の手も借りてみましょう!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。