近年注目を集めており、多くの方が志望しているマーケティング業界への就職ですが、新卒でも目指すことは可能なのか知りたい方も多いでしょう。
そこで今回は新卒の方がマーケティング職に就くことができるかどうかを解説しつつ、人気の就職先についても解説していきます。
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マーケティング職を新卒で目指すことは可能
まず結論として、新卒でもマーケティング職に就くことは可能です。マーケティング部門に新卒の枠を設けている企業も多くあり、しっかりと対策をすれば新卒でも特に問題はありません。
新卒の学生がマーケティングに触れることで総合的なマーケティングの能力を身につけ、長きにわたって活躍できる人材へと成長を促します。さらに、企業としても新しい視点を取り入れられるのです。
しかしマーケ部門は会社の収益に直結する重要な職種なので採用枠が限られており、選考を勝ち抜くのは簡単ではありません。
また、新卒でマーケティング職にへの就職が叶わなくとも、他の業務を担当し、キャリアアップを目指していけば数年後には希望するマーケティング職に転職を目指すことも可能です。
マーケティングの仕事内容4つ

マーケティングの仕事内容は大きく分けて4つあり、1人で全ての役割をこなすことはあまりありません。
それぞれの仕事内容について確認し、自分がどの部門に向いているか確認していきましょう。
- 営業・販売促進
- 商品企画
- 市場調査・分析
- 広告・宣伝
1. 営業・販売促進
営業・販売促進はその名の通り販売促進のために営業方法や施策について考える業種で、顧客に商品やサービスの魅力を最大限伝えるためにさまざまな観点から施策を考え、どうしたらより成果が上がるかを検討します。
小手先のプロモーションや口説き文句を考えるのではなく、商品やサービスの魅力を消費者視点から研究し、クライアントにどのように伝えれば魅力が伝わるかを考えることが大切です。
また、商品・サービスの説明はもちろん、顧客との信頼関係を築くことも営業・販売促進には求められます。常に顧客のことを最優先にし、無理な提案や、顧客にメリットの少ないものを提案しない誠実な姿勢こそ、最終的なリターンが最も大きい働き方です。
2. 商品企画
商品企画の役割は主に新商品やサービスの企画です。市場調査・分析担当から送られてきた調査データをもとに、ヒットする商品やサービスの企画を行うことが求められます。
商品企画部門の業務には「ニーズの把握」が非常に大切です。分析班から送られてきた市場の動向やニーズについて自分でも分析を行い、どのようなニーズが隠れているのか、どうしたらクライアントのニーズに応えられるのかを考えます。
また、ターゲットの設定はもちろん、商品やサービスのコンセプト設定も大切です。5W1H考え、対象を絞り、ニッチな部分を目指すのか、それとも対象を広げつつ競合他社の商品・サービスとの差別化を図るのか、なども考えます。
3. 市場調査・分析
市場調査と分析はマーケティング戦略を策定するために最も重要な業務と行っても過言ではありません。市場の動向、競合の行動、顧客の行動傾向などを深く理解することで、より効果的なマーケティング戦略を立てられます。
他社の商品やサービスとの差別化を図るにあたり、どのような点が他の企業における共通項なのかを考えます。そして、どのような問題点を改善すれば業界一位を獲得できるかを分析し、他の部門にわかりやすく説明する能力も必要です。
4. 広告・宣伝
広告・宣伝は、商品やサービスの魅力を顧客に直接伝えることが目標。広告キャンペーンの企画やメディアプランニング、広告効果の分析などを行います。企業の商品やサービスがより多くの人々に知られ、売り上げを伸ばすことが主な目標です。
また、広告や宣伝には「ブランドイメージの形成」という役割もあります。ブランドのイメージを築きつつ、一貫したスタイルを提供できるかは非常に重要です。
マーケティング企業の人気就職先5つ

マーケティング業界の代表的な企業にはどのようなものがあるのかについても、一緒に確認していきましょう。
代表的な企業の社名はもちろん、どのような魅力があるのかについても確認しておくことでよりモチベーション高く就活に臨めるようになります。
- 電通
- 博報堂
- サイバーエージェント
- ADKホールディングス
- トランスコスモス
1 電通
社名 | 株式会社 電通 |
事業内容 | 顧客のマーケティング全体に対するさまざまなソリューション提供に加え、デジタル時代の変革に対応する効率的な広告開発、最適な顧客体験のデザイン、マーケティング基盤そのものの変革や、さらには顧客事業の変革をも推進しています。また、マーケティング領域を超えて進化させた多様なケイパビリティを掛け合わせ、顧客と社会の持続的成長に貢献する統合ソリューションを提供していきます。 |
資本金 | 100億円 |
売り上げ | 1兆2,438億8,830万円 |
従業員数 | 5,627人(2022年12月末日現在) |
電通は日本でも最大手の広告代理店であり、日本国内に限らず、世界中に大きな影響力を持つ企業です。
比較的新人の段階から、電通ならではの巨大なプロジェクトに関わることができ、豊富な経験を積めるのも大きな特徴と言えます。
時期によっては体力的にハードな業務を課されることもありますが、世界的な大企業なので、国内が問わず、多大な影響力を持つプロジェクトに関われる点が魅力です。
2 博報堂
社名 | 株式会社博報堂DYホールディングス |
事業内容 | 広告主等に対しマーケティング・コミュニケーションサービス全般の提供を行う子会社の経営管理等 |
資本金 | 107億円 |
売り上げ | 9,911億3,700万円 |
従業員数 | 266名 ※連結27,936名(2023年3月31日現在) |
博報堂も日本で最大級のマーケティング会社です。
国内外を問わずさまざまな産業のクライアントとの取引があり、取り扱っている案件の数も非常に豊富で、デジタル戦略やPRなどにも力を入れています。
広告業界といえば激務のイメージが強いですが、博報堂はワークライフバランスを保った上で働ける環境を提供しています。働き方改革が進んでおり、「仕事にやりがいを持って取り組みたいけれど、しっかりと休みが欲しい」といった現代人にぴったりの企業です。
3 サイバーエージェント
社名 | 株式会社サイバーエージェント |
事業内容 | メディア事業 インターネット広告事業 ゲーム事業 投資育成事業 |
資本金 | 72億3,900万円 |
売り上げ | 7,105億7,500万円 |
従業員数 | 6,337(2023年3月9日現在) |
「Cygames」や、動画配信サービス「AbemaTV」などで有名なサイバーエージェントも、メインの事業はマーケティングです。
特に、インターネット広告に絞って見るとパイオニア的存在ともいえる企業で、常に時代の流れに即応しつつ、トレンドを先読みし、最適な広告を打ち出すことに長けています。
働きやすさや、働いている人の質の高さもサイバーエージェントの魅力です。サイバーエージェントを志望、またはインターンに参加した学生の多くは社員が業務、そしてスキルを伸ばすことに打ち込んでおり、仕事を楽しんでいる姿に感銘を受けたと話しています。
4 ADKホールディングス
社名 | 株式会社ADKホールディングス |
事業内容 | グループ全体戦略・運営方針の立案ならびに事業会社の管理・監督、およびグループの バックオフィス機能などを提供する純粋持株会社 |
資本金 | 375億8,136万6,100円 |
売り上げ | 3,526億7,100万円 |
従業員数 | 約270名 |
ADKホールディングスも広告業界を志すなら1度は名前を聞いたことがあるであろう、大手の企業です。
多くの広告代理店と同じく、世界的な広告ネットワークを持っており、地域に根ざした広告から世界に向けて打ち出す広告まで、幅広い業務を取り扱っています。
ADKホールディングスの特徴として、温和な社風を挙げる人も多いです。広告代理店特有の熱い雰囲気は無く、接待や残業もあまりありません。
ワークライフバランスを保ちつつ、広告業界の大手への就職を実現したい人にはぴったりの企業と言えるでしょう。
5 トランスコスモス
社名 | トランスコスモス株式会社 |
事業内容 | デジタルマーケティングサービス ECワンストップサービス コンタクトセンターサービス BPOサービス |
資本金 | 290億6,596万円 |
売り上げ | 3,738億3,000万円 |
従業員数 | 70,291名(2023年3月末現在) |
トランスコスモスもマーケティングを志すならば知っておきたい大企業です。
マーケティングはもちろんのこと、設計開発や情報システム、さらにカスタマーサポートなど幅広い業務を行っており、ワンストップ的に依頼できる企業として顧客からの信頼を集めています。
業務の幅が広いということは1つの会社でさまざまな業務内容を学べるということであり、広告だけに留まらず、豊富な知識やスキルを身につけたいと考えている人に非常に非常におすすめできる企業です。
マーケティング業務のやりがい・魅力2つ

ここまでマーケティング会社の仕事内容や、どのような企業があるのかについて解説してきました。
ここからはマーケティング業務のやりがいや魅力についても知っておくことで、よりモチベーション高く就活に取り組めるでしょう。
マーケティング業務のやりがいや魅力は大きく分けて2つあるので、解説していきます。
- 企画した商品がヒットした時
- クライアントから喜んでもらえた時
企画した商品がヒットした時
マーケティング業務の中で最もやりがいを感じる瞬間として、企画した商品がヒットした時が挙げられます。
自分が「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながら、どうしたら商品がヒットするのか悩んだ時間が全て報われるような感覚になり、何事にも変え難いと表現する人も多いです。
特に現代は簡単に数字を把握できますし、何よりもSNSなどを通じて消費者の声をダイレクトに聞く機会が多いので、商品が社会に与えた影響をより如実に感じることができ、やりがいを感じられます。
クライアントから喜んでもらえた時
クライアントの業績を伸ばすことがマーケターの仕事であり、業績が伸び、クライアントが喜んでいる様子を直接見られるのは他の仕事では体験できないものの1つです。
クライアントから声を直接聞くということは、「自分の仕事が価値を提供している」という証拠であり、多くのマーケターが最もやりがいを感じる瞬間になります。
特に、経営が傾きかけている会社の業績を回復させられた時の達成感は非常に高くなります。
全てのクライアントが潤沢に資金を用意できるわけではありません。業績を伸ばすために、なけなしの資金を、社運をかけて投資してくれたクライアントの喜ぶ姿を見れた時は、喜びもひとしおでしょう。
マーケティング職の将来性は高い

多くの仕事がAIに奪われる可能性がある現代において、マーケティング職は安定しており、将来性も高いと言えます。
マーケティングは人の心理に働きかける必要もある業務であり、完全に自動化できる時代はしばらく来ないでしょう。
一昔前まではマーケティング会社に対して「胡散臭い」と偏見を持つ企業もありました。「自分の会社の宣伝くらい、自社でやる」となかなか外注しない企業が多く、決して常に景気が良かったわけではありません。
しかし現代においてインターネットにおけるマーケティングの重要性はどの企業もわかっており、「プロに委託した方が結果が出やすい」という考えが常識になりました。
マーケティングに向いている人の特徴2つ

ここまでマーケティング職の業務内容、やりがいなどについてご紹介してきましたが、誰もがマーケティング職に向いているとは限りません。
いざ就職してから「向いてなかった」「思ったより大変だ」ということにならないよう、下記2つの特徴が当てはまっていない人は別業界を目指す、または適合できるように早い段階から意識してみましょう。
- 課題解決能力
- ニーズ把握力
ニーズ把握力
全てのクライアントが言語化が上手いわけではありません。「何を」「どのように」改善してほしいのか上手く伝えられない人も居ますし、どこが問題なのかを把握するのもマーケターの仕事です。
売り上げが伸びない、客単価が低い、などクライアントによって課題はさまざまですが、その課題の本質を見抜き、どのような対策をしてほしいのかを見抜けると、よりマーケターとして活躍できるでしょう。
課題解決能力
ニーズを把握したら、今度はその課題を解決できる能力も求められます。ニーズを把握できても、解決できなければ意味がありません。解決策は以下のように打ち出していきます。
- 客数が少ない→広告を改善する
- 単価が低い→商品の価値をよりアピールできるようなキャッチコピーを考える
- 土日に売り上げが集中している→平日だけのキャンペーンを行う
例えばターゲットを「小売店」だけに限定しても、上記のような施策が挙げられます。ニーズや課題を把握し、解決する的確な施策を提案できるか否かがは非常に重要です。
マーケティング職に関してよくある質問3つ

ここまでマーケティング職について色々と解説してきましたが、多くの就活生が疑問に思うであろうことを3つピックアップしました。
あらかじめ不明点を全て解決し、安心して就活に取り組めるよう、解説していきます。
- 必要な資格はあるか
- 理系じゃなくても目指せるのか
1. 必要な資格はあるか
マーケティング職を目指すにあたって必須の資格はありません。しかしマーケティング検定を取得しておけばスキルをアピールしやすいでしょう。
国家資格ではなく民間資格で、3級から用意されているので権威性こそあまりありませんが、企業からすれば「しっかりと就活対策をしている」という判断材料にはなるので、余裕がある人は受験をおすすめします。
公式サイトでは3級の模擬テストの受験、レベルや出題範囲の確認もできるので、気になる方は確認してみてください。
2. 理系じゃなくても目指せるのか
マーケティング職を目指すにあたって文系・理系は問われませんし、むしろ理系でマーケティング職を目指す人はあまり多くありません。
どの分野の企業に就職するかにもよりますが、未経験で、専門知識が無くても採用枠はあります。重要なのは先述した「ニーズ把握力」と「課題解決能力」があり、マーケティング職に対してのモチベーションがあるかどうかです。
上記の能力があり、業界についてあらかじめしっかりと勉強していて、業務に対して前向きに取り組める人材ならば、「超」が付くほどの大企業でない限り特に就活で困ることは無いでしょう。
マーケティングは新卒でも目指せるが倍率が高い
今回は新卒でマーケティング職への就職を目指す方向けに、業務内容や大手企業の特徴や魅力、マーケティング職に向いている人の特徴について解説してきました。
マーケティング職はクライアントと直接関わることも多く、数字を伸ばし、ニーズを満たせると直接クライアントの喜ぶ姿が見られる、やりがいに満ちた仕事です。ぜひ本記事でマーケティング職への興味が深まった方は就活対策に取り組んでみてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。