就職先としてゲーム業界に興味はあるものの、新卒や文系で採用してもらえるのかと悩んでいる人は多いと思います。
ゲーム業界と聞くと、「専門的な知識がないと採用されないのではないか」という印象を抱いてしまいますよね。
本記事では、新卒や文系卒でもゲーム業界にチャレンジしたいという人に向けて、ゲーム業界の仕組みと就職活動で求められるスキルについて解説していきます。
専門職志望の人であっても、ゲーム業界について理解するのに必ず役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで確認して就職活動の参考にしてみてください。
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ゲーム業界とは

ゲーム業界とは、ゲームに関する開発、製造、販売、運営等に携わる業界です。
ゲームをプレイするのが好きな人なら誰しも一度は、「自分もこんな面白いゲームを作ってみたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。
実際、クリエイティブかつ人々の夢に携わることが可能なゲーム業界は、就職活動中の大学生からしても非常に魅力的な選択肢で長年にわたって人気な業界です。
加えて、近年ではゲーム業界の特徴として「e-sports」と呼ばれる競技としてのゲームプレイングが世界中で人気となっており、ゲーム業界に対しての需要はますます盛り上がりを見せています。
ゲーム業界は働きがいだけでなく市場としても、とても夢のある選択肢と言えるでしょう。
【ゲーム業界】2つの分類と事業内容

ゲーム業界に属する企業には大きく分けて、
1. ハードウェアメーカー
2. ソフトウェアメーカー
という、2つの分類が存在します。
ここでは、ハードウェアメーカーとソフトウェアメーカーのそれぞれについて具体的な事業内容を解説していきます。
①ハードウェアメーカー
ハードウェアメーカーは、ゲーム機本体やプラットフォームを開発・製造し、販売する企業で、任天堂やSONYといった企業が該当します。
しかし、これらのハードウェアメーカーは同時にソフトウェアの開発も行っており、ソフトウェア開発も重要な役割を果たしています。
したがって、どの企業でもハードウェアだけではなくソフトウェアの開発が行われていると考えて問題ないでしょう。
②ソフトウェアメーカー
ソフトウェアメーカーは、ゲームソフトの製作や販売に関わる企業を指します。
その中でもゲームパブリッシャーと呼ばれる企業はゲームの企画や販売を担当し、ゲームデベロッパーはゲームの開発を専門としている企業です。
代表的な企業にはバンダイナムコ、スクエア・エニックス、サイバーコネクトツーやモノリスソフトなどがありますが、それぞれの企業は異なる業務内容で業界での役割も異なります。
そのため、企業情報や業務内容を確認して、自分が関心を持つ分野に携わる企業を見つけることが就職活動では重要になってくるでしょう。
【ゲーム業界】文系&新卒就職も可能

「ゲーム業界は専門学校を卒業していないと採用されない?」「中途のキャリア採用でしかゲーム業界に入る道はなさそう」と、疑問に思っている人もいますよね。
結論から言うと、専門学校を卒業していなくても職種によっては文系や新卒の人がゲーム会社に採用される可能性は十分にあります。
ただし、ゲーム業界の新卒採用は一般的に競争率が高いため、十分な準備が必要です。
特に専門的なスキルがない場合や自己アピールが明確でない場合は、ゲーム業界で実現したいビジョンや希望する職種を明確にし、就職活動を開始することが重要となります。
文系や新卒での採用を募集している具体的な職種や求められる素養については、次の章以降で徹底的に解説していくので、必ず確認してゲーム業界の企業に就職する可能性を高めていきましょう。
【ゲーム業界】文系&新卒入社が可能な5つの職種

文系で新卒入社が可能な主な職種としては、
1. 営業
2. 企画
3. 広報
4. シナリオライター
5. カスタマーサポート
という5つの職種が上げられます。
上記の職種は理系的な専門知識が必ずしも必須ではないので、文系の新卒でも比較的挑戦しやすいですよ。
ここでは、ゲーム業界の職種について詳しく解説していくので参考にしてみてくださいね。
①営業
営業職は、ゲーム販売戦略の策定や販売店への営業活動が主な仕事です。
具体的には、ゲームのコンセプトやシステム、ストーリーを理解し、効果的な販売方法を考えることが日々の業務の中で求められます。
また、近年ではダウンロードコンテンツの販売も増えており、広報と連携して商品の認知度や購買意欲を高めるイベントを企画することもしばしばです。
営業はゲームを消費者に届けるための重要な役割を担っているため、ゲームに対して熱い想いを持っている人にとっては非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。
②企画
企画職は、ゲームのプロデューサーやディレクターとして活動し、予算やスケジュールの管理などを担当します。
業務内容としては、ゲームのコンセプトやストーリー、ゲームプレイの設計などを決定し、開発チームと連携してゲームの制作を進めるのがメインです。
企画職ではゲームの制作プロセス全体を管理し、チームとの円滑なコミュニケーションを取る必要があります。
また、目標に向かって業務を着々と遂行する力も求められるため、学生時代にそれらの能力を身につけておくことで実務においても活かすことができるでしょう。
③広報
広報職は、自社のゲーム製品をより多くの人に知ってもらうための仕事です。
具体的には、制作発表イベントやプレスリリースの企画や実施、テレビCMの制作といった業務内容が含まれます。
また、ゲームの魅力や特徴を伝えるためのメッセージやコンセプトを考え、効果的な広告キャンペーンを展開することが求められます。
広報職はゲーム会社の成長や成功に直結する役割を果たすことができるため、文章の表現力やコミュニケーション能力を長所として発揮したい人にとっては非常に魅力的な職種でしょう。
④シナリオライター
シナリオライターは、ゲームのストーリーを考える仕事です。
具体的には、物語を創造し、それを文章として表現するのが主な業務内容です。
そのため、求められるのは技術的なスキルではありません。主に想像力や構成力、文章力といった能力が要求されます。
また、近年ではスマートフォンゲームでもストーリーが重要視されており、シナリオライターの需要はますます高まっています。
そのため、学生時代に文章力を高めることでより活躍の場が広がりますよ。
⑤カスタマーサポート
カスタマーサポートは、ユーザーからの問い合わせやクレームに対応する役割を果たします。
具体的には、電話対応やメール対応で、ユーザーと円滑にコミュニケーションを図りながら丁寧なマナーと臨機応変な応答で問題を解決していくことが求められるでしょう。
また、カスタマーサポートは仕事の一環として、ユーザーから集まった意見やフィードバックを制作チームに報告することもあり、問い合わせへの対応だけでなく、ユーザーの声を開発側に届ける役割も担っています。
そのため、文章力とコミュニケーション能力に強みを持つ文系の人に向いている仕事と言えるでしょう。
【ゲーム業界】就職活動で必要な4つの素養

就職活動では企業に求められている人物像を知り、その人物像に自分がマッチしていることをアピールすることが大切です。
ここではゲーム業界で求められている素養について、
1. ゲーム制作への興味関心
2. 協調性
3. トレンドやニーズへの敏感さ
4. 諦めず何度でも挑戦する力
という4つの観点から解説していきたいと思います。
①ゲーム制作への興味関心
ゲーム業界で求められる素養の1つ目はゲーム制作への興味関心です。
ゲーム業界での就職を目指す際には、「ゲームが好き」という思いや「ユーザーのために面白いゲームを作りたい」という強い意欲が重要になります。
そのうえで、前提としてゲーム業界を志望する学生には、粘り強く仕事に取り組める根気強さも求められるでしょう。
熱意と根気の両方の観点からゲーム制作への熱い気持ちを伝えていけるように準備していきましょう。
②協調性
ゲーム業界で求められる素養の2つ目は協調性です。
実際、ゲームの開発には複数の職種が関与し、チーム全体の連携が必要となります。
そのため、プロジェクトメンバーと円滑なコミュニケーションを図り、情報共有や意見の交換を迅速に行うことが求められるでしょう。
また、ゲーム制作は一筋縄ではいかないものです。
トラブルが発生した場合にも、積極的に情報を共有し、相手の立場を考慮した意見を述べる姿勢は非常に重要になります。
③トレンドやニーズへの敏感さ
ゲーム業界で求められる素養の3つ目はトレンドやニーズへの敏感さです。
ゲーム業界の技術は日進月歩です。そのため、常に最新の技術やプレイスタイルに敏感であり、それに合わせたゲームの開発や提供を行うことが求められます。
業界内で競争力を維持しつつ成果を上げるためにも、常にトレンドの変化にアンテナを張って、新しいニーズを獲得しようとするマインドは必要不可欠でしょう。
④諦めず何度でも挑戦する力
ゲーム業界で求められる素養の4つ目は諦めず何度でも挑戦する力です。
ゲーム制作は困難なプロセスであり、試行錯誤や困難に直面することが多々あるため、諦めずに挑戦し続ける精神力が求められます。
また、ゲーム業界は競争が激しいため、成功までの道のりは容易ではありません。
何度も失敗や困難に直面しながらも目標に向かって前進し続ける姿勢が大切になります。
困難な状況に直面してもめげず、挑戦し続けられる人であれば、成果を上げることができるでしょう。
【ゲーム業界】就職活動で有利な3つの資格

ゲーム業界の企業に入るのは簡単ではないものの、求められるスキルを証明する資格を取得できれば、就職活動を優位に進めることが可能です。
代表的な資格としては、
①TOEIC
②基本情報技術者
③応用情報技術者
の3つが挙げられます。
ここでは、上記の資格の内容と、ゲーム業界を志望するうえでどのように生きてくるのかについて説明していくのでぜひ参考にしてみてください。
①TOEIC
1つ目の資格はTOEICです。
TOEICは世界的に通用する英語のコミュニケーション力を評価する試験であり、自身の英語力を証明する客観的なアピール材料になります。
また、ゲーム制作ではプログラミングに英語が使用されるため、英語力は重要に重要です。
加えて、英語力を有していれば、国際的なプロジェクトや外国人チームメンバーとのコミュニケーションがスムーズに行えるため、多様な環境で活躍できる人材としてアピールできるでしょう。
②基本情報技術者
2つ目の資格は基本情報技術者です。
基本情報技術者は、経済産業大臣が認定する国家試験であり、情報処理技術者試験の一部となっています。
そのため、ITに関する幅広い知識を持ち、論理的思考能力を客観的に証明できます。
また、ゲーム業界ではテクノロジーの進化に伴い多岐にわたる技術が利用されています。
そのため、基本情報技術者の資格を持つことで、企業の技術力を高めるために重要な存在となり、ゲーム開発やインフラ管理、セキュリティ対策など、幅広い領域で貢献することが可能になるでしょう。
③応用情報技術者
3つ目の資格は応用情報技術者です。
応用情報技術者は、ITエンジニアとしての応用的な知識や技術、能力を持っていることを示す国家資格です。そのため、応用情報技術者の資格を持つことで、ゲーム業界の就職活動では応用的な知識と技術を持っていることがアピールできるでしょう。
また、課題に対して的確な解決策を提案できることが重要となるゲーム業界において、ゲーム開発に関連する高度なスキルと問題解決能力を提供できることは高度なアドバンテージになります。
応用情報技術者の資格は、そのような観点からもゲーム業界の就活で有利になりますよ。
ゲーム業界の業務理解を深めて就職活動を進めよう

いかがだったでしょうか。
ゲーム業界は非常に人気な業界で、文系卒や新卒の就職難易度はかなり高いのは事実です。
しかし、安心してください。
本記事で説明したゲーム業界における職種や求められる人物像をしっかりと理解し、それぞれ必要な素養や資格の準備をして就職活動に臨むことで、その他大勢の学生と差別化を図ることが可能です。
繰り返し本記事を何度も読み返すことで、自分の言葉で求められる人物像と自分自身との適合性を主張できるように準備をしていきましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。