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保険業界の年収・売上ランキング|概要から最新動向も解説

「保険業界の大手企業はどこだろう?」とお悩みではありませんか?

一口に保険業界といっても、会社の数も多いので、どの会社が自分に向いていそうか知りたいですよね。

また企業研究には、保険業界の仕組みやサービス内容について把握する必要があります。

そこで本記事では、保険業界の概要の解説と、①売上高②年収別③就活生におすすめの保険業界の企業をランキング形式で紹介します。

さらに、会社ごとの特徴も解説しているので、ぜひ保険業界の企業研究に役立ててください。

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保険業界とは

保険業界は、顧客の資金を取扱うため金融業界の1つとして位置づけされています。

主な業務内容は、銀行や保険会社で取扱う保険商品の企画や販売の仕事です。

保険業界の就業場所は、企業だけでなく保険ショップでの勤務や個人の代理店などもあるので、取扱う保険商品の知識や顧客との信頼関係が大切になる仕事といえます。

保険の種類

ここからは、代表的な保険の種類について解説します。

  1. 生命保険
  2. 損害・火災保険
  3. 医療保険・介護保険・がん保険

保険は「もしもの備え」として契約するものです。

保険業界を志望するのであれば、まずはそれぞれの商品内容やどういうときに保険金が支払われるのか理解しておくことが大切でしょう。

第1分野:生命保険

生命保険は、「人」に関わる保険です。生存や死亡の際に受け取れる保険で、遺族に対して保険金が支払われます。

  • 終身保険
  • 養老保険
  • 定期保険

保険商品ごとに補償金額の上限や支払い条件が細かく定められているため注意しましょう。

また死亡時だけではなく、一定の契約期間加入し続けることで、満期を迎えて保険金が引き出せる保険もあります。

第2分野:損害・火災保険

保険業界の利益の大半を占める損害・火災保険は「物」に対する保険です。

  • 自動車両保険
  • 火災保険
  • 地震保険

損害・火災保険も、適用条件は保険ごとに異なります。

物(自動車・家など)が何らかの影響で損害を受けた場合に補償するというのが損害・火災保険の役割ですが、大事な資産を守る保険となるので収益・補償支払い額とともに大きな金額が動くのが特徴です。

また損害保険と火災保険を合わせて「損保保険」と呼ぶことも覚えておきたいキーワードで、損保保険の中では、特に車両保険の割合が大きく、利益の半分以上を占める企業もあります。

第3分野:医療保険・介護保険・がん保険

将来のことを考え、あらゆるリスクに備えるための保険が、医療保険・介護保険・がん保険です。

先進医療も進み、治療を満足に受けるためにも保険に加入して万が一に備えておこうというのが医療・がん保険になります。

加入時には、終身保険・掛け捨て・貯蓄型があり、それぞれの保険商品の特徴や特約など、顧客のニーズに合ったもの提案するため幅広い知識が必要となるでしょう。

【2024年最新】保険業界5社売上高ランキング

ここからは、保険業界の売上高上位5社を紹介します。

売上高は、業界での市場規模の大きさをみる指標となるので、大手保険企業を志望する人は参考にしてください。

順位企業名企業HP売上高
1東京海上HDhttps://www.tokiomarinehd.com/2,296億円
2第一生命HDhttps://www.dai-ichi-life-hd.com/1,955億円
3SOMPO
ホールディングス
https://www.sompo-hd.com/1,550億円
4MS&ADインシュアランスGHDhttps://www.ms-ad-hd.com/ja/index.html1,514億円
5ソニーフィナンシャルグループhttps://www.sonyfg.co.jp/890億円
参考:有価証券報告書(東京海上HD第一生命HDSOMPOホールディングスMS&ADインシュアランスGHDソニーフィナンシャルグループ

【年収別】保険業界ランキングトップ5

続いて、年収別の保険会社ランキングを紹介します。

年収は生活面と直接関わる大切な条件の1つですし、もし自分も保険に加入するのであれば余裕のある年収がもらいたいと思いますよね。ぜひこちらも参考にしてください。

順位企業名企業HP平均年収
1東京海上日動火災保険https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/855万円
2三井住友海上火災保険https://www.ms-ins.com/768万円
3損害保険ジャパンhttps://www.sompo-japan.co.jp/646万円
4明治安田生命保険https://www.meijiyasuda.co.jp/456万円
5日本生命保険https://www.nissay.co.jp/400万円
参考:有価証券報告書(東京海上日動火災保険三井住友海上火災保険損害保険ジャパン)明治安田生命保険「2023年度決算の概況」「明治安田の現況2024(統合報告書)」/日本生命保険「人的資本」

就活生におすすめ保険企業ランキング

それでは、就活生におすすめの保険企業を10社紹介します。

  1. 東京海上日動火災保険
  2. 三井住友海上火災保険
  3. 損害保険ジャパン日本興亜
  4. 日本生命保険
  5. 明治安田生命保険
  6. かんぽ生命保険
  7. 住友生命保険
  8. 大同生命保険
  9. あいおいニッセイ同和損害保険
  10. 東京海上日動あんしん生命保険

ここでは、企業が求める人材や、働きやすさ、平均年収などの条件を総合的に加味して就活生向けにランキングを作成しました。

※各社の情報は有価証券報告書および公式サイトを参照しています。
なお、ランキング順位は絶対的ではなく、多くの主観が含まれる点に注意してください。

①東京海上日動火災保険

東京海上日動火災保険は、インターンシップで職場受入型のプログラムを実施しており、多くの社員との交流ができるのが1番の魅力です。

密に社員と交流ができるため、入社後の働きやすさという点で高評価を付けました。

また、就活前に企業の社風など自分で判断できるので、インターンシップ参加はおすすめです。

企業名東京海上日動火災保険
平均年収855万円
売上高3兆1795億
従業員数16,296人
平均年齢42.5歳
平均勤続年数12.9年
創業日1879年(明治12年)8月
資本金1,019億円
本社所在地東京都千代田区大手町二丁目6番4号
公式HPhttps://www.tokiomarine-nichido.co.jp/
参考:公式サイト有価証券報告書

②三井住友海上火災保険

三井住友海上火災保険は、売上高4位でも紹介したMS&ADインシュアランスGHDの中核を担っている会社です。

損保保険会社を牽引する大企業ですので、大手企業を目指す就活生におすすめします。

またニューヨークやロサンゼルス、ロンドン、パリ、ミラノといった世界の主要都市を含む42の国と地域に拠点を構えているので、グローバル展開に強い興味のある人に向いていますよ。

企業名三井住友海上火災保険
平均年収768万円
売上高2兆580億
従業員数12,143人
平均年齢42.1歳
平均勤続年数14.8年
創業日1918年(大正7年)10月21日
資本金1,395億円
本社所在地東京都千代田区神田駿河台3-9
公式HPhttps://www.ms-ins.com/
参考:公式サイト有価証券報告書

③損害保険ジャパン

損害保険ジャパンは、上記2社(東京海上日動・三井住友海上)も含めた国内3メガと呼ばれる損害保険会社の1つです。

主要会社は、売上高3位のSOMPOホールディングスになります。

「全ての主役は、人」という考えのもと事業展開や、社員を育てる環境が整っているため、柔軟な働き方や成長に期待がもてるという点を評価しました。

企業名損害保険ジャパン
平均年収646万円
売上高2兆2,371億
従業員数20,767人
平均年齢45.0歳
平均勤続年数16.0年
創業日1888年(明治21年)10月
資本金700億円
本社所在地東京都新宿区西新宿1-26-1
公式HPhttps://www.sompo-japan.co.jp/
参考:公式サイト有価証券報告書

④日本生命保険

日本生命保険は、生命保険会社の先駆者として経営する会社です。

生命保険は、遺族の方と直接的なやり取りするため、組織も社員一人ひとりの采配に任せることが多くなります。

そのため、「社員の個性を認めてくれる」「声が反映されやすい」「経営に対する当事者意識が高い」企業を目指す就活生におすすめです。

企業名日本生命保険
平均年収400万円
従業員数68,072人
平均年齢45.6歳
平均勤続年数11.5年
創業日1889年(明治22年)7月4日
本社所在地大阪府大阪市中央区今橋3-5-12
公式HPhttps://www.nissay.co.jp/
参考:公式サイト「人的資本」

⑤明治安田生命保険

明治安田生命保険は、もともと「明治生命」と「安田生命」が2004年に合併した会社になります。

2つの生命保険会社が合併していることで、事業基盤は安定しており、高い保険サービスを提供していることが特徴です。

また保険だけでなく、金融分野も力を入れているため、資産運用に興味のある就活生におすすめします。

企業名明治安田生命保険
平均年収456万円
売上高2兆8,272億
従業員数47,493人
平均年齢46.4歳
平均勤続年数18.2年
創業日1881年(明治14年)7月9日
本社所在地東京都千代田区丸の内2-1-1
公式HPhttps://www.meijiyasuda.co.jp/
参考:公式サイト/「2023年度決算の概況」「明治安田の現況2024(統合報告書)

⑥かんぽ生命保険

かんぽ生命保険は、郵政民営化に伴いできた会社です。

そのため、売上高6兆円・資本金5,000億円という桁違いの金額であるため、安定した収入を求める就活生におすすめします。

営業職員は、日頃から顧客に合わせた、わかりやすい説明や親身な姿勢が大切になるので自己成長しながら働きたい人に向いているでしょう。

企業名かんぽ生命保険
平均年収内勤職員:702万円 営業職員:574万円
売上高6兆7,454億
従業員数内勤職員:8,754人 営業職員:9,673人
平均年齢内勤職員:44.4人 営業職員:43.4歳
平均勤続年数内勤職員:20.1年 営業職員:17.0年
創業日2007年10月1日(郵政民営化に基づき設立)
資本金5,000億円
本社所在地東京都千代田区大手町二丁目3番1号
大手町プレイスウエストタワー
公式HPhttps://www.jp-life.japanpost.jp/
参考:公式サイト有価証券報告書

⑦住友生命保険

住友生命保険は、4大生保(かんぽ生命保険を除く、日本生命・第一生命・明治安田生命)のうちの1つになります。

就活生におすすめするポイントは、福利厚生として借上社宅のマンションに住めることです。

またワークライフバランスも取りやすく、休日出勤したら平日に振替休みが取れるため、プライベートも重視する人には働きやすい環境と感じられるでしょう。

企業名住友生命保険
平均年収430万円
売上高2兆6,442億
従業員数42,511名(職員10,429名、営業職員32,082名)
平均年齢17.1歳
平均勤続年数47.4年
創業日1907年(明治40年)5月
本社所在地大阪府大阪市中央区城見1-4-35
公式HPhttps://www.sumitomolife.co.jp/
参考:公式サイト/「2023年度決算(案)説明用資料」「統合報告書2024

⑧大同生命保険

大同生命保険は、顧客ニーズに合わせ、さまざまな営業スタイルに取り組んでいる会社です。

従来の訪問営業はもちろん、リモートも活用した営業スタイルが今の時代にマッチしているでしょう。

もう1つ就活生におすすめするポイントは、入社後1年間自社のトレーニングセンターでしっかり学べることです。営業のノウハウを身につけたい、自己成長したい人におすすめします。

企業名大同生命保険
平均年収494万円(推定)
従業員数内勤職員:3,202人 営業職員:3,628人
平均年齢
平均勤続年数
創業日1902年(明治35年)7月15月
資本金1,100億円
本社所在地大阪本社:大阪府大阪市西区江戸堀1丁目2番1号
東京本社:東京都中央区日本橋2丁目7番1号
公式HPhttps://www.daido-life.co.jp/
参考:公式サイト

⑨あいおいニッセイ同和損害保険

あいおいニッセイ同和損害保険は、保険業界主要4社のうちの1つです。(他、東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険)

売上高は、主要4社のうち1番低い金額ですが、それでも1兆越えのため、平均年収も660万円となっています。

高い収入を得たい就活生におすすめですが、他社と比べて平均勤続年数が15年と短いためランキング評価を低くしました。

企業名あいおいニッセイ同和損害保険
平均年収660万円
売上高1兆6,602億円
従業員数12,502人
平均年齢43.6歳
平均勤続年数15.2年
創業日1918年6月30日
資本金1,000億円
本社所在地東京都渋谷区恵比寿1-28-1
公式HPhttps://www.aioinissaydowa.co.jp/
参考:公式サイト有価証券報告書

⑩東京海上日動あんしん生命保険

東京海上日動あんしん生命保険は、売上高最大手の東京海上HDのグループ会社になります。

東京海上HDから出資比率100%となっているので、高い収入を求める就活生におすすめです。

企業研究を進める際には、親会社の経営方針を引き継ぐ形を取っているため、グループ会社の経営理念などもよく確認してからエントリーしてくださいね。

企業名東京海上日動あんしん生命保険
平均年収775万円(推定)
従業員数2,625名
平均年齢
平均勤続年数
創業日1996年(平成8年)8月6日
資本金550億円
本社所在地東京都千代田区大手町2-6-4 常盤橋タワー
公式HPhttps://www.tmn-anshin.co.jp/
参考:公式サイト

保険業界の現状

保険業界全体の現状は、高齢化に伴う商品の需要や、スマートフォンやタブレットなどを活用したオンライン商品の取扱いが増えています。

生命保険・顧客ニーズ合わせた保険商品にカスタマイズ化
・健康診断や予防接種などと保険商品を組み合わせた付加価値の高い商品を提供
損害保険・ビッグデータの利用でより適切な保険料の設定(見直し)が可能
・自然災害時にリアルタイムで情報を収集し迅速に保険料を支払う

また従来に比べ、デジタル化の発展によりロボットが保険金の査定を行い、よりスムーズな支払い対応が可能となっているのも特徴といえるでしょう。

保険業界の動向

最後に、今後の保険業界の動向について解説します。

  1. 生命保険|金融緩和政策の低金利による保険料の引き下げ
  2. 損害保険|自然災害の支払いが収益を圧迫

国内のみならず、世界的にみてもこれほどまでに自然災害が多発しているため、今後ますます保険業界は厳しさを増していくでしょう。

生命保険|金融緩和政策の低金利による保険料の引き下げ

生命保険は、日銀の金融緩和政策の低金利に伴い、保険料の引き下げしました。

また75歳以上の高齢者が増えることで、保険金の支払いも増加する一方、契約者の数は減少傾向になる厳しい状況となっています。

こうした中、生命保険会社は、低金利の影響を受けにくい「保障性商品」や「外貨建て保険商品」、保険者の健康への取り組みによって保険料が変わる「健康増進型保険」に力を入れるようになりました。

今後も人口減少が進むとより競争が激しくなると予想され、生命保険は以前にも増して厳しい状況となってくるでしょう。

損害保険|自然災害の支払いが収益を圧迫

損保保険は、度重なる自然災害の増加により支払い額も増加しているため、収益が圧迫されています。

災害に備えて保険加入者の獲得は増加していますが、結局は保険金の支払いも増えることで、今後ますます収益環境は悪化の一途を辿っていくでしょう。

そのため、損保保険各社で、より厳重な審査や保険料の値上げに踏み切っています。

損保保険が生き残るには、新規保険や再保険の加入の保険料を値上げして収益を上げるほかないといった状況が今後も続いていくでしょう。

保険業界に就職内定を獲得するにはまず自己理解から始めよう

保険業界に就職を志望するのであれば、保険の知識だけでなく、自分の特性を知るところから始めましょう。

保険契約してもらうには、顧客に合ったコミュニケーションや、対応力が求められます。

こうしたスキルと保険に関する幅広い知識があってこそ、顧客から信頼や満足が得られるため、保険業界の人材に自分の特性があっているか確認することは大事なポイントとなるでしょう。

自分はどんな強みがあるのか自己理解して就活面接で内定を掴んでくださいね。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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