眼鏡業界の大手売り上げランキング!市場動向や年収についても解説
「眼鏡業界ってどんな業界?」「眼鏡業界は衰退傾向なの?」と気になる就活生は多いでしょう。
そこで本記事では、眼鏡業界の将来性や、大手企業の売上・年収ランキングについて紹介します。
就活を控えた方に向けて、業務内容や年収、離職率なども解説しますよ。眼鏡業界に向いている人の特徴も紹介するので、自分に合った業界なのか確かめてみてください。
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眼鏡業界とは

眼鏡業界とは、眼鏡の製造・販売を手掛ける業界のことです。まずは市場規模や課題、将来性について見ていきましょう。
①眼鏡業界の市場規模
眼鏡業界の市場規模は、以下の3点の理由から衰退気味であったと言えます。
- 少子化による人口減少
- 購入者自体が減っている
- コンタクトレンズの普及
以前の眼鏡は標準価格が約5万円と高級品のイメージが強かったため、コンタクトレンズなどの流行により、市場は縮小傾向にありました。
そんな状況に歯止めをかけたのが「アイウエア」と呼ばれるジャンルです。トレンドを抑えたファッショナブルな眼鏡は、ファッションの一部として若い世代を中心に流行。
実際に、他社との差別化や顧客への需要を敏感にキャッチし、売上を伸ばしている企業もあります。
②眼鏡業界の課題
アイウエアなどの需要も高まりつつある眼鏡業界ですが、低価格化に対応できるかが課題の1つです。
アイウエアがヒットした一方で、リースナブルな眼鏡の浸透で平均単価が下がったことにより、眼鏡業界は1990年代初頭の年間6,000億円から年間4,000億円前後と減少傾向。
業界では価格競争が起こっているため、今後は眼鏡で販売数を上げていく、もしくは一定のニーズに特化する、独自路線をより向上を目指すなど、他社との差別化が必要です。
また、眼鏡は視力測定や装着時のフィット感などを確かめてもらった上で、販売しないといけないため、店舗での販売に工夫も必要と言えるでしょう。
③眼鏡業界の将来性
眼鏡業界の将来性を見てみると、業界内の競争はより一層激しくなり、新規参入の増加が見込まれます。また、眼鏡の代替品の登場もあるかもしれません。
ただし、大手チェーンでは、海外進出によってグローバルな展開を行い、売り上げを伸ばしている企業もあります。
日本国内だけでなく、海外にも視野を広げていくことが眼鏡業界の成長につながると言えます。
また、ブルーライトや紫外線カットのような高機能な眼鏡、トレンドやニーズにあった素材の新たな開発が進めば眼鏡業界の将来性も明るいものになるはずです。
眼鏡業界の売上ランキング(2022~2023年)

2022年~2023年の売上ランキング順に、国内の眼鏡業界における大手企業を紹介します。
順位 | 企業名 | 売上高 | 年収の目安 | 従業員数 |
1位 | メガネトップ | 88,364百万円 | ー | 4,966名 |
2位 | ジンズHD | 82,999百万円 | 989万円 | 3,485名 |
3位 | パリミキHD | 49,912百万円 | 505万円 | 2,556名 |
4位 | ゾフ | 39,875百万円 | 581万円 | 1,838名 |
5位 | ビジョナリーHD | 26,068百万円 | 291万円 | 1,393名 |
眼鏡業界の中でもメガネトップとジンズHDが高い売上高を誇っています。
各企業の会社概要や特徴も詳しく解説するので、就活の参考にしてみてください。
①メガネトップ
資本金 | 100百万円(2024年3月末) |
売上高 | 88,364百万円(2024年3月末) |
年収の目安 | ー |
従業員数 | 34,966名(2024年3月末) |
メガネトップは「眼鏡市場」を展開しています。追加料金0円というわかりやすい価格帯の新しいコンセプトを掲げ、2021年には全国1,000店舗の出店を果たしていますよ。
「変化しつづけるお客様の声に対し、ヒト、モノ、コト全てにおいて新しい価値を生み出し続け生活の豊かさを提供すること」を使命としているのが特徴。
また、一般財団法人 日本次世代企業普及機構(通称 ホワイト財団)の、ホワイト企業認定ブロンズランクも取得しており、企業のホワイト化にも取り組んでいますよ。
新しい価値やものづくりに挑戦でき、働きやすい環境を求める方にぴったりな企業と言えるでしょう。
参照元|メガネトップ公式サイト「会社概要」「トップメッセージ」「私たちの取り組み」
②ジンズHD
資本金 | 3,202百万円 |
売上高 | 82,999百万円(2024年8月期実績) |
年収の目安 | 989万円 |
従業員数 | 3,485名[1,698名]([外書]は準社員等/2024年8月末現在) |
ジンズHDは、アイウエアジャンルを展開していることで有名な「JINS」を展開している企業です。
アイウエアジャンルにおいて世界一を目指しており、日本には495店舗、中国に167店舗の他、アメリカや台湾など、世界各地域に出店しています。
JINSは、プロとして妥協せずにチームで協力し合いながら仕事が進められる環境が整っているのが特徴。
仲間と一緒にプロとして成長していきたいという方は、JINSへの就職を検討してみてください。
参照元|ジンズHD公式サイト「VISION」
③パリミキHD
資本金 | 59億1,284万4千円 |
売上高 | 49,912百万円(2024年3月/通期) |
年収の目安 | 505万円 |
従業員数 | 2,556名(2024年3月現在) |
パリミキHDは、2030年10月に創業100周年を迎えようとしているグループです。海外にもマーケットを広げ、現在では14の国・地域に事業を展開。
日本製の高品質な眼鏡フレームの開発にも取り組んでおり、スタッフの国家検定資格「眼鏡作製技能士」の資格取得支援も充実してます。
また、創業時から「社員の人間的成長に真摯に取り組みながら、全ての方とのご縁と出会いに感謝をする。」という経営理念を掲げていますよ。
人間的な成長を目指したい方や、資格取得を目指したい方におすすめの企業と言えるでしょう。
参照元|パリミキHD公式サイト「トップメッセージ」「サステナビリティ」「グループ概要」
④ゾフ
資本金 | 2億2,000万円 |
売上高 | 39,875百万円(2023年12月/通期) |
年収の目安 | 581万円 |
従業員数 | 1,838名(2024年7月現在) |
ゾフ(株式会社インターメスティック)は進化する100年企業を目指しており、安さや仕上がりの早さなど、さまざまなサービスが充実していると人気を博しています。
ゾフの原点は「もっと自由に・楽しく・気軽にメガネをTシャツの様に毎日着替える社会をつくること」です。
そのため、眼鏡を気軽に楽しめるように、ショップもカジュアルで明るく選びやすさにこだわった店舗展開が特徴で、幅広い世代から愛用されています。
社風はチームで動くことが多く、仲間と連携・協力し合いながら、仕事が進められます。チームワークが得意な方や成長意欲の高い方におすすめです。
参照元|ゾフ公式サイト「トップメッセージ」「事業内容」「育児と仕事を両立させるスタッフをサポートする、Zoffの取り組みとは?」
⑤ビジョナリーHD
資本金 | 10百万円 |
売上高 | 26,068百万円(グループ連結業績/2022年4月期) |
年収の目安 | 291万円 |
従業員数 | 1,393名※嘱託・準社員を除く(グループ連結従業員数/2022年6月7日現在) |
ビジョナリーHDは眼鏡やコンタクトレンズの他、付属品・補聴器などの販売事業も営んでいます。
店舗数は、全国に325店舗(グループ連結店舗数/2022年5月31日現在)を展開する眼鏡チェーン店。
高度な専門知識や専門スキルにこだわり、お客様のお悩みの解決に取り組んでいるのが特徴です。スタッフの専門知識やスキル向上のサポート体制も充実していますよ。
プロとして専門知識やスキルをしっかり身につけたい方にぴったりの企業と言えます。
参照元|ビジョナリーHD公式サイト「会社概要」「社長メッセージ」
眼鏡業界の平均年収ランキング

ここからは、眼鏡業界の平均年収ランキングもチェックしておきましょう。
順位 | 企業名 | 平均年収 |
1位 | ジンズHD | 989万円 |
2位 | ゾフ(株式会社インターメスティック) | 553万円 |
3位 | パリミキHD | 505万円 |
4位 | 愛眼 | 404万円 |
5位 | ビジョナリーHD | 291万円 |
売上高ランキングが2位の「ジンズHD」、3位の「パリミキHD」、4位のゾフは平均年収も高いことがわかります。
さらに、店長クラスや管理職を目指したり、眼鏡作製技能士といった技術職の資格取得を行うことで、昇給が見込めます。
眼鏡業界の平均年収は職種や持っている資格によっても異なるので、眼鏡業界の職種・資格について詳しく知りたい方は、次の章で確認してみてください。
眼鏡業界の職種・資格3選

こちらでは、眼鏡業界の職種・資格を見ていきましょう。
自分に合った職種で眼鏡業界でやりがいのある仕事を目指してみてください。
①販売士
仕事内容 | 顧客への商品販売や提案 |
向いている人の特徴 | ・眼鏡が好きな人 ・コミュニケーション力が高い人 ・サービス業が得意な人 |
おすすめの資格 | 販売士資格 |
販売士は主に店舗にて、お客様の視力測定や検査を行い、ニーズに合ったフレームやレンズの提案・販売を行う仕事です。
眼鏡に関する知識に加え、目の視力や病気などの知識も必要。また、接客スキルも必要となりますので、「販売士資格」を取得するのがおすすめですよ。
入社後に販売士資格の取得支援を行っている企業もありますが、入社前に取得しておけば就職も有利に進められますので、取得を検討してみてください。
販売士資格の資格級 | 内容 |
1級 | 店長・経営者としてのマネジメント力・マーケティング戦略、 人事や労務関係の知識まで身につけている |
2級 | マネージャーとしてのスタッフの育成・在庫管理の知識などが身についている |
3級 | 基礎的な接客マナー・販売技術が身についている |
②製造
仕事内容 | 眼鏡を作るまでの工程を担当 |
向いている人の特徴 | ・細かい作業が得意な人 ・集中力のある人 |
おすすめの資格 | 眼鏡作製技能士 |
製造は、眼鏡を作る工程を担当し、フレームやレンズなどをパーツごとに制作します。細かな作業が多く、集中力も必要です。
眼鏡の製造に携わりたい方は「眼鏡作製技能士」の資格取得がおすすめ。眼鏡の使用状況・目的に合わせた視力測定、レンズやフレームの販売力の高さが認められる資格です。
他にも、加工前の作業やレンズの発注・加工からフィッティング、アフターケアまで眼鏡の総合的なエキスパートである証になりますよ。
2022年4月に国家資格となっており、資格取得には眼鏡作製業務の実務経験が2年以上あること、もしくは通信制眼鏡専門学校(2年制以上)を修了していることが受検条件です。
③デザイナー
仕事内容 | 眼鏡のデザイン画の作成 |
向いている人の特徴 | ・ファッションセンスが良い人 ・トレンドに敏感な人 |
おすすめの資格 | ー |
デザイナーは眼鏡のデザイン画を作成することが主な仕事で、さまざまな世代やニーズに合ったデザイン力が必要となります。
ファッション性やトレンドだけでなく、用途に合わせたレンズやフレーム素材なども考慮する必要があるため、素材に関する知識も必要です。
また、デザイナーの仕事は、ただデザイン画を描くだけでなく、営業に同行して取引先や顧客へのプレゼンテーションを行うこともあります。
顧客の要望を聞いて企画・デザインする必要もあり、コミュニケーション力も必要となる仕事でしょう。
眼鏡業界に向いている人の特徴

「眼鏡業界が自分に合っているのか」と不安に思い人もいるでしょう。
眼鏡業界に向いている人として、まずは眼鏡やファッションに興味があるということは大前提です。そして、販売がメインになるため、コミュニケーション力が必要となります。
お客様が求めているニーズを引き出す必要があるので、傾聴力の高い人ほどアドバイスや提案力も高いでしょう。
また、目はデリケートな部分なので、几帳面な方が求められます。さらに、医学的知識も学ぶ必要があるので、自ら進んで学ぶ姿勢も大切と言えるでしょう。
【例文あり】眼鏡業界の志望動機の書き方

ここからは就活で必要となる眼鏡業界の志望動機の書き方を解説します。まず眼鏡業界の志望動機を書く際のポイントは以下の2つです。
- 眼鏡業界を選んだ理由
- なぜその企業なのか
上記2点を深掘りして、眼鏡業界やその企業を選んだ理由を明確に伝えましょう。また、実体験や将来のビジョンなども併せて伝えられると採用担当者からの印象も良くなります。
<志望動機の例文> 小学生の頃から眼鏡をかけるようになり、眼鏡をかけた瞬間の見える喜びは今も忘れられません。しかし、中学生になってからは眼鏡が恥ずかしくなりコンタクトレンズをするようになっていた時期もありました。 しかし、高校生の時にショッピングセンターへ足を運んだ際、御社のおしゃれで明るい雰囲気の店舗に興味をそそられ、フラッと立ち寄ったところ、眼鏡が恥ずかしいなんて思っていたことが間違いであったことに気がつきました。ファッション性の高さに驚くと共に、「コンタクトレンズよりも眼鏡をかけたい」と思う商品展開に感動しました。 御社はお客様へ眼鏡で新しい価値や生活の豊かさを提供しているという点に共感し、私も見える喜びを提供したい、そして、若い世代の方にも眼鏡でおしゃれをしてもらいたいと思い御社を志望しました。 また、接客スキルはもちろん、医学的な面の専門的な知識も学び、お客様により一層満足していただける提案やアドバイスができるようになりたいと考えております。 |
眼鏡業界を研究し、就職を有利に進めよう!

眼鏡業界は高機能な商品も多数発売されており、フレームやレンズの素材も日々進化を遂げています。
衰退気味と言われていても、企業によってはグローバルな展開や新たな発想で高い売上高を誇っている企業も多いです。
眼鏡業界をしっかりと研究したうえで、自分に合った職種・資格を選び、就職を有利に進められるようにしていきましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。